7 / 16
家
しおりを挟む
「疲れた……寒い……眠たい…………」
私は真夜中自分の家の前に佇んでいる。
もう既に日付が変わって結構経つ時間に、家に帰る事など初めてなの私。
それにこの髪……家族はどう思うかな? きっとびっくりするよね。
うー 入るのに勇気いるなぁ。いつまでも玄関にいる訳にもいけないし、そーっと入ったら大丈夫かな?
LINEでは遅くなるって伝えていたんだけど、忙しくて怖くて携帯も開いてないんだよね。
たまにブルブルしてたから、見るのが怖いのよ。
こんな時間になっちゃったのは、色々な事があったからで、やっぱりあの人の勘違い? 嫌、押しの強さのせいだわ。
寒い玄関の前に未だ佇んで動けないでいる私。このままじゃあ不味いよね……
「よし! 帰ろ」
息を殺して玄関の鍵を差し込んだ。ゆっくりクルリと回すと、カチャンと音がなりゆっくり引き抜く。
普段なら鍵の音なんて気にもしないのに、深夜だと響き渡るのね……
そーっと扉を開けて顔を覗かせると、目の前に母が居た。
「あなたねえ! いったい何時だと思ってん…………きゃーーーーーーーーーー」
奥からバタバタ足音が聞こえてくる。
「どうしたの! 煩いよ。真夜中に幽霊? 不審者? って! どうしたのよあんたその髪は!!!」
お姉ちゃん……厄介な人に見つかっちゃったよ。
「色々あったんだよ。もう眠いのよ。とにかく寝たいから、明日ちゃんと話すから、寝る」
「聞きたいの。私は今すぐに聞きたい。あんた、私の性格知ってるでしょう。それに多分母さんこのままじゃあ寝れないよ。
泣きながら、電話占いに相談してるのが私には目に見えるんだけど」
「私にも見えるよ。でもさぁー……えー眠い……んだよ。本当に」
「この時間が勿体無い! サッサと中に入って、洗いざらい全て話してスッキリして寝れば良いでしょ! さあさあその髪の理由を話しなさい」
お姉ちゃんに見つかったら逃げれない……この人、我が家で最強だからね。全てにおいて、性格も肉体的にも最強だから仕方ない……諦めよ。
リビングに座ったら母があったかい梅昆布茶を入れてくれた。
これ大好きなの心がホッとするし、落ち着くのよ。日本人に生まれて良かった。
2人は目の前でガッツリ待ちの状態……私は今日の出来事を仕方なく話した。
「あの男! 偶に来てたチャラチャラした奴でしょ!
あいつ、私にも携帯番号交換しましょうーって言ってたな確か。
あーゆタイプ大っ嫌いだから無視してたけどね。あんな奴別れて正解よ!
キッパリ忘れて次よ次! あんなのに比べればもっとマシな奴などいっぱい居る」
「お母さんね……その髪と服が気になるわ」
「⁇⁇⁇」
いきなりの意味不明発言に、私と姉は顔を見合わせて???良く分からない。
「だからね! その雰囲気と服があってないのよ。
前の可愛い感じの雰囲気ならその服は正解よ。でも今のかっこいい雰囲気じゃあなんか変よね。チグハグよ。
お母さん明日暇だから、一緒にお買い物行かない?
似合う服買ってあげるから、ちょうどお父さんに商品券貰ったんだ。お母さんねイケメンの子供欲しかったの~
嬉しいわ。夢が叶った感じね。今度バイト先にも行ってみたいわ」
この人が母親で助かった。イケメンや可愛いもの占いや不思議な事大好きな、少しだけ風変わりな母で良かった。
明日は大学も昼からゆっくり行けば良いから、午前中買い物して昼から大学で大丈夫かな。
バイトの書類の為に市役所も行かないといけないし、前のバイト先にも連絡と……忙しいな……
家族から受け入れられて少しだけホッとしたかなっでも、心の中何か刺さってる様に胸の奥が痛い。
彼と親友の事を考えると痛いし怖い。愛美は私の事どう思っているのか聞きたいけど、聞きたくない。
違う大学になってからも連絡もとってたし、遊びもしてたのに……なんでこんな事になるんだろう。
「さあ! もうこんな時間よ貴女達早く寝なさい」
「あー明日会社で会議なんだよ。私、寝るわ。
歩元気だしなさい。弟ができて嬉しいわ。今度ご飯食べに行こうね見せびらかしたいわ」
「奢ってくれるなら行くー おやすみ。お姉ちゃんお母さん」
私は部屋に入って、そのままの状態でベッドに飛び込み死んだ様に寝た。
私は真夜中自分の家の前に佇んでいる。
もう既に日付が変わって結構経つ時間に、家に帰る事など初めてなの私。
それにこの髪……家族はどう思うかな? きっとびっくりするよね。
うー 入るのに勇気いるなぁ。いつまでも玄関にいる訳にもいけないし、そーっと入ったら大丈夫かな?
LINEでは遅くなるって伝えていたんだけど、忙しくて怖くて携帯も開いてないんだよね。
たまにブルブルしてたから、見るのが怖いのよ。
こんな時間になっちゃったのは、色々な事があったからで、やっぱりあの人の勘違い? 嫌、押しの強さのせいだわ。
寒い玄関の前に未だ佇んで動けないでいる私。このままじゃあ不味いよね……
「よし! 帰ろ」
息を殺して玄関の鍵を差し込んだ。ゆっくりクルリと回すと、カチャンと音がなりゆっくり引き抜く。
普段なら鍵の音なんて気にもしないのに、深夜だと響き渡るのね……
そーっと扉を開けて顔を覗かせると、目の前に母が居た。
「あなたねえ! いったい何時だと思ってん…………きゃーーーーーーーーーー」
奥からバタバタ足音が聞こえてくる。
「どうしたの! 煩いよ。真夜中に幽霊? 不審者? って! どうしたのよあんたその髪は!!!」
お姉ちゃん……厄介な人に見つかっちゃったよ。
「色々あったんだよ。もう眠いのよ。とにかく寝たいから、明日ちゃんと話すから、寝る」
「聞きたいの。私は今すぐに聞きたい。あんた、私の性格知ってるでしょう。それに多分母さんこのままじゃあ寝れないよ。
泣きながら、電話占いに相談してるのが私には目に見えるんだけど」
「私にも見えるよ。でもさぁー……えー眠い……んだよ。本当に」
「この時間が勿体無い! サッサと中に入って、洗いざらい全て話してスッキリして寝れば良いでしょ! さあさあその髪の理由を話しなさい」
お姉ちゃんに見つかったら逃げれない……この人、我が家で最強だからね。全てにおいて、性格も肉体的にも最強だから仕方ない……諦めよ。
リビングに座ったら母があったかい梅昆布茶を入れてくれた。
これ大好きなの心がホッとするし、落ち着くのよ。日本人に生まれて良かった。
2人は目の前でガッツリ待ちの状態……私は今日の出来事を仕方なく話した。
「あの男! 偶に来てたチャラチャラした奴でしょ!
あいつ、私にも携帯番号交換しましょうーって言ってたな確か。
あーゆタイプ大っ嫌いだから無視してたけどね。あんな奴別れて正解よ!
キッパリ忘れて次よ次! あんなのに比べればもっとマシな奴などいっぱい居る」
「お母さんね……その髪と服が気になるわ」
「⁇⁇⁇」
いきなりの意味不明発言に、私と姉は顔を見合わせて???良く分からない。
「だからね! その雰囲気と服があってないのよ。
前の可愛い感じの雰囲気ならその服は正解よ。でも今のかっこいい雰囲気じゃあなんか変よね。チグハグよ。
お母さん明日暇だから、一緒にお買い物行かない?
似合う服買ってあげるから、ちょうどお父さんに商品券貰ったんだ。お母さんねイケメンの子供欲しかったの~
嬉しいわ。夢が叶った感じね。今度バイト先にも行ってみたいわ」
この人が母親で助かった。イケメンや可愛いもの占いや不思議な事大好きな、少しだけ風変わりな母で良かった。
明日は大学も昼からゆっくり行けば良いから、午前中買い物して昼から大学で大丈夫かな。
バイトの書類の為に市役所も行かないといけないし、前のバイト先にも連絡と……忙しいな……
家族から受け入れられて少しだけホッとしたかなっでも、心の中何か刺さってる様に胸の奥が痛い。
彼と親友の事を考えると痛いし怖い。愛美は私の事どう思っているのか聞きたいけど、聞きたくない。
違う大学になってからも連絡もとってたし、遊びもしてたのに……なんでこんな事になるんだろう。
「さあ! もうこんな時間よ貴女達早く寝なさい」
「あー明日会社で会議なんだよ。私、寝るわ。
歩元気だしなさい。弟ができて嬉しいわ。今度ご飯食べに行こうね見せびらかしたいわ」
「奢ってくれるなら行くー おやすみ。お姉ちゃんお母さん」
私は部屋に入って、そのままの状態でベッドに飛び込み死んだ様に寝た。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説


彼女がいなくなった6年後の話
こん
恋愛
今日は、彼女が死んでから6年目である。
彼女は、しがない男爵令嬢だった。薄い桃色でサラサラの髪、端正な顔にある2つのアーモンド色のキラキラと光る瞳には誰もが惹かれ、それは私も例外では無かった。
彼女の墓の前で、一通り遺書を読んで立ち上がる。
「今日で貴方が死んでから6年が経ったの。遺書に何を書いたか忘れたのかもしれないから、読み上げるわ。悪く思わないで」
何回も読んで覚えてしまった遺書の最後を一息で言う。
「「必ず、貴方に会いに帰るから。1人にしないって約束、私は破らない。」」
突然、私の声と共に知らない誰かの声がした。驚いて声の方を振り向く。そこには、見たことのない男性が立っていた。
※ガールズラブの要素は殆どありませんが、念の為入れています。最終的には男女です!
※なろう様にも掲載

今日は私の結婚式
豆狸
恋愛
ベッドの上には、幼いころからの婚約者だったレーナと同じ色の髪をした女性の腐り爛れた死体があった。
彼女が着ているドレスも、二日前僕とレーナの父が結婚を拒むレーナを屋根裏部屋へ放り込んだときに着ていたものと同じである。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

〖完結〗その子は私の子ではありません。どうぞ、平民の愛人とお幸せに。
藍川みいな
恋愛
愛する人と結婚した…はずだった……
結婚式を終えて帰る途中、見知らぬ男達に襲われた。
ジュラン様を庇い、顔に傷痕が残ってしまった私を、彼は醜いと言い放った。それだけではなく、彼の子を身篭った愛人を連れて来て、彼女が産む子を私達の子として育てると言い出した。
愛していた彼の本性を知った私は、復讐する決意をする。決してあなたの思い通りになんてさせない。
*設定ゆるゆるの、架空の世界のお話です。
*全16話で完結になります。
*番外編、追加しました。
私に告白してきたはずの先輩が、私の友人とキスをしてました。黙って退散して食事をしていたら、ハイスペックなイケメン彼氏ができちゃったのですが。
石河 翠
恋愛
飲み会の最中に席を立った主人公。化粧室に向かった彼女は、自分に告白してきた先輩と自分の友人がキスをしている現場を目撃する。
自分への告白は、何だったのか。あまりの出来事に衝撃を受けた彼女は、そのまま行きつけの喫茶店に退散する。
そこでやけ食いをする予定が、美味しいものに満足してご機嫌に。ちょっとしてネタとして先ほどのできごとを話したところ、ずっと片想いをしていた相手に押し倒されて……。
好きなひとは高嶺の花だからと諦めつつそばにいたい主人公と、アピールし過ぎているせいで冗談だと思われている愛が重たいヒーローの恋物語。
この作品は、小説家になろう及びエブリスタでも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品をお借りしております。
男装女子はなぜかBLの攻めポジ
コプラ@貧乏令嬢〜コミカライズ12/26
恋愛
身代わりで全寮制男子校に潜入生活の私は女子。
この学校爛れすぎてるんですけど!僕の男子の貞操の危機じゃない⁉︎なんて思ってた時もありました。
陰で女王様と呼ばれて、僕とのキス待ちのリストに、同級生に襲われる前に襲ったり、苦労が絶えないんだけど!
女なのに男としてモテる僕、セメの僕⁉︎
文化祭では男の娘として張り切ってるのに、なぜか仲間がうるさい!自覚って何の自覚⁉︎
#どこまで男で頑張れるか #なぜかBLっぽい #キスしまくりな僕
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる