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ねねさんのお店
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その夜、安心したのかぐっすり眠れた。
早朝、ねねさんに叩き起こされ、ゴミ出しと朝御飯を手伝い、美味しく食べた。その日は昼過ぎ迄はゆっくり過ごしなさいと、ねねさんに言われたので素直にゴロゴロしていた。
昼過ぎ、ビックリする事ばかりが起こった。まずは、ドレスというものはヒラヒラして股がスースーするんだとという事を理解した。それに、歩き難いんだよ。凄くまとわりつく、邪魔だ!!
化粧も何だろ?ベタベタつけて皮膚呼吸出来ない!後これ誰だ?別人に見える…女が居る!アイドル並みの可愛さだな、俺って…可愛かったんだ…イケメンだと思ってたよ…。
そのまま、家の前からタクシーでお店迄行った。俺がうろついていた繁華街にその店はあった。
綺麗めなビルの一階に、ねねさんの店はあった。なかなかの広さで舞台もきちんとあるオカマバーらしい。
ショーもなかなか見ごたえあるらしく、色々な業種の人達が楽しみに来てくれているらしい。ねねさんの人柄のおかげでもあるのは、理解できる。
「どう?お店の事わかったかしら?もう少しで、従業員の子達も来るから紹介してあげるわね!ゲテモノ揃いだから、楽しみにしてなさい!伊月は一夜にしてアイドル並みの人気になるわよ!
あ~名前決めてないわね!!何がいい?好きな名前で良いから決めなさいよ!」
「沙知が……良いです!」
「沙知ねぇなかなか渋いわねぇ最近沙知なんて名乗る子居ないわよ。ねぇなんで沙知なのかしら?」
「お婆ちゃんが沙知って名前で、近所だったから俺の面倒をよくみてくれてたんです。俺が中学入ってすぐに亡くなったけど…だから、女の人の名前でよく知ってるのはお婆ちゃんかなっと!ダメですか?」
「良いわよ!良く覚えてる名前の方が忘れないし、条件反射で受け答えもできるしね!コロコロ変えて判らなくなるのが一番最低ね~じゃあ沙知ちゃんね~~!その風貌と良く似合うわよ!!ほんのり幸薄そうな沙知ちゃんね!」
「「「「おっはようございまあああすうううう~~~~」」」」」
「沙知ちゃん覚悟しなさい!来たわよ」
「………………覚悟?」
「ねねさぁーーーんおはようでぇーーすうううう」
「おはようリリカ!相変わらずのブルーのツインテールが似合わないわね」
「えーーー気に入ってるのにぃ~!あれ?その隣の儚さ醸し出してる美少女は?」
「「「「いゃあ~可愛いわぁ」」」」
「皆んな新人だから仲良くしてあげなさいよ!化粧もできない本当の新人だからね!いじめるんしゃないよ!」
「「「「はぁーーい」」」」
「はあーい」
なんだか皆さん凄く派手な衣装と化粧で引く人もいるけど、何気に綺麗な人も居る。皆さん各自準備してる!舞台の上での声出しや、動作や表情の確認など何気にプロフェショナルなのかもしれない。
俺も開店の準備を手伝っている。コップを洗って拭いたり、花を机に並べたり、床を掃除したりと雑用は沢山あって、忙しい。ねねさんが大きな声で。
「皆んな揃ったかい!そろそろお客がくるよ!今日も皆様を楽しませるために私達も楽しくお仕事始めますよ~~頑張りましょうね~」
俺は直ぐにねねさんのお店に馴染んだ、お客様達にも良くしてもらい、あっという間に一年が経ち…お金もある程度溜まったので一人暮らしを始めた。
実家には連絡はしていない、友達にも誰1人も連絡してない……怖くてできない…母親はどうなったのだろうか?どうにもできない時アイツは現れたのだ。
俺を悩ますストーカーに。
早朝、ねねさんに叩き起こされ、ゴミ出しと朝御飯を手伝い、美味しく食べた。その日は昼過ぎ迄はゆっくり過ごしなさいと、ねねさんに言われたので素直にゴロゴロしていた。
昼過ぎ、ビックリする事ばかりが起こった。まずは、ドレスというものはヒラヒラして股がスースーするんだとという事を理解した。それに、歩き難いんだよ。凄くまとわりつく、邪魔だ!!
化粧も何だろ?ベタベタつけて皮膚呼吸出来ない!後これ誰だ?別人に見える…女が居る!アイドル並みの可愛さだな、俺って…可愛かったんだ…イケメンだと思ってたよ…。
そのまま、家の前からタクシーでお店迄行った。俺がうろついていた繁華街にその店はあった。
綺麗めなビルの一階に、ねねさんの店はあった。なかなかの広さで舞台もきちんとあるオカマバーらしい。
ショーもなかなか見ごたえあるらしく、色々な業種の人達が楽しみに来てくれているらしい。ねねさんの人柄のおかげでもあるのは、理解できる。
「どう?お店の事わかったかしら?もう少しで、従業員の子達も来るから紹介してあげるわね!ゲテモノ揃いだから、楽しみにしてなさい!伊月は一夜にしてアイドル並みの人気になるわよ!
あ~名前決めてないわね!!何がいい?好きな名前で良いから決めなさいよ!」
「沙知が……良いです!」
「沙知ねぇなかなか渋いわねぇ最近沙知なんて名乗る子居ないわよ。ねぇなんで沙知なのかしら?」
「お婆ちゃんが沙知って名前で、近所だったから俺の面倒をよくみてくれてたんです。俺が中学入ってすぐに亡くなったけど…だから、女の人の名前でよく知ってるのはお婆ちゃんかなっと!ダメですか?」
「良いわよ!良く覚えてる名前の方が忘れないし、条件反射で受け答えもできるしね!コロコロ変えて判らなくなるのが一番最低ね~じゃあ沙知ちゃんね~~!その風貌と良く似合うわよ!!ほんのり幸薄そうな沙知ちゃんね!」
「「「「おっはようございまあああすうううう~~~~」」」」」
「沙知ちゃん覚悟しなさい!来たわよ」
「………………覚悟?」
「ねねさぁーーーんおはようでぇーーすうううう」
「おはようリリカ!相変わらずのブルーのツインテールが似合わないわね」
「えーーー気に入ってるのにぃ~!あれ?その隣の儚さ醸し出してる美少女は?」
「「「「いゃあ~可愛いわぁ」」」」
「皆んな新人だから仲良くしてあげなさいよ!化粧もできない本当の新人だからね!いじめるんしゃないよ!」
「「「「はぁーーい」」」」
「はあーい」
なんだか皆さん凄く派手な衣装と化粧で引く人もいるけど、何気に綺麗な人も居る。皆さん各自準備してる!舞台の上での声出しや、動作や表情の確認など何気にプロフェショナルなのかもしれない。
俺も開店の準備を手伝っている。コップを洗って拭いたり、花を机に並べたり、床を掃除したりと雑用は沢山あって、忙しい。ねねさんが大きな声で。
「皆んな揃ったかい!そろそろお客がくるよ!今日も皆様を楽しませるために私達も楽しくお仕事始めますよ~~頑張りましょうね~」
俺は直ぐにねねさんのお店に馴染んだ、お客様達にも良くしてもらい、あっという間に一年が経ち…お金もある程度溜まったので一人暮らしを始めた。
実家には連絡はしていない、友達にも誰1人も連絡してない……怖くてできない…母親はどうなったのだろうか?どうにもできない時アイツは現れたのだ。
俺を悩ますストーカーに。
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