《完結》《異世界アイオグリーンライト・ストーリー》でブスですって!女の子は変われますか?変われました!!

皇子(みこ)

文字の大きさ
上 下
59 / 62
国中総てに虐げられてた私は未来の皇后?

どうしてこんな事に(レイファ)

しおりを挟む
「レイファちゃん大丈夫?」

「ラティラさん……何だか……色々……動けませんでした」


ラティラさんが、私の肩を優しく気遣う様に手をかけ、話しかけてくれた。その時、自分が何をするでも無くただ呆然と会場内を眺めていたのだと気付いた。父親らしい事は何一つしてくれなくても、気持ちの何処かで想う心が残っていたのだろうか?騎士達に連れて行かれている父親や義母や妹達を遠目で見ていたら、頭の中が真っ白になったの。


「大丈夫なら良かった。レイファちゃんが教えてくれたから私達は動けたんだから、お手柄よ」

(ルラックもがんばったから!ほめてほめて!ほめられるのだいすきルラック)

「そうねールラックが顔面に張り付いてくれなかったら少し面倒だったかもしれないわね。偉いわルラック。後で美味しいものあげるわね」

(えーたべものばかりいやだなぁー)

「文句言わないのよ」


お二人の会話は私の心を軽くしてくれる。会場内も窓が開けられたからか先程迄の立ち込める様な血の匂いが無くなり、騎士の方達が一人一人に話を聞き無関係な人達を解放していっているから、人口密度も広くなって気分的にも伸び伸びした雰囲気になっている。

 病人達も徐々に快方に向かっているので、一人一人の気持ちも解れてきているのが私には感じ取れた。

 今頃あの人達はどうなってるのだろう……



「レイファ、デイビーズ夫人少しいいですか?レオンからあちらの部屋へ移動して欲しいと言われたんですが、お二人共大丈夫ですか」


エドウィンさんが何やら迎えに来てくれたようだけど、なんだろう?レオン様は忙しそうだから、落ち着いたら先程の部屋に帰ってようかなって思ってたんだけど……ラティラさんに視線を向けるとチラリとソフィア嬢とミシェル様が仲良くお互いを気遣っている所を確認した後。


「私は大丈夫よ。レイファちゃんも一緒に行きましょう。何があっても私がそばに居るから安心して」


私は大きく頷いてエドウィンさんに着いて行きました。


「レイファ顔色悪いけど大丈夫か」

「大丈夫です」


人々の気持ちが押し寄せるように来たから、疲れたなんて言えない。


「レイファ教えておこう。これからいく部屋にはマーテェフェル国の第一王子アンソニー殿とサーフウィカ国の王族、貴族が居る。後は先程捕まった者達と疑惑のある者達だな。これから何が起こるのか判らない。断罪だけで終われば良いのだが、国同士の事になると個々の問題では治らなくなるからなスムーズに解決してくれると良いのだがな」




お父様……義母様……シルフィ……ミルフィ……あなた達はどうしてこんなことをしたの……
しおりを挟む
感想 36

あなたにおすすめの小説

つかれやすい殿下のために掃除婦として就くことになりました

樹里
恋愛
社交界デビューの日。 訳も分からずいきなり第一王子、エルベルト・フォンテーヌ殿下に挨拶を拒絶された子爵令嬢のロザンヌ・ダングルベール。 後日、謝罪をしたいとのことで王宮へと出向いたが、そこで知らされた殿下の秘密。 それによって、し・か・た・な・く彼の掃除婦として就いたことから始まるラブファンタジー。

断る――――前にもそう言ったはずだ

鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」  結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。  周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。  けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。  他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。 (わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)  そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。  ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。  そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

リアンの白い雪

ちくわぶ(まるどらむぎ)
恋愛
その日の朝、リアンは婚約者のフィンリーと言い合いをした。 いつもの日常の、些細な出来事。 仲直りしていつもの二人に戻れるはずだった。 だがその後、二人の関係は一変してしまう。 辺境の地の砦に立ち魔物の棲む森を見張り、魔物から人を守る兵士リアン。 記憶を失くし一人でいたところをリアンに助けられたフィンリー。 二人の未来は? ※全15話 ※本作は私の頭のストレッチ第二弾のため感想欄は開けておりません。 (全話投稿完了後、開ける予定です) ※1/29 完結しました。 感想欄を開けさせていただきます。 様々なご意見、真摯に受け止めさせていただきたいと思います。 ただ、皆様に楽しんでいただける場であって欲しいと思いますので、 いただいた感想をを非承認とさせていただく場合がございます。 申し訳ありませんが、どうかご了承くださいませ。 もちろん、私は全て読ませていただきます。 ※この作品は小説家になろうさんでも公開しています。

悪役令嬢は反省しない!

束原ミヤコ
恋愛
公爵令嬢リディス・アマリア・フォンテーヌは18歳の時に婚約者である王太子に婚約破棄を告げられる。その後馬車が事故に遭い、気づいたら神様を名乗る少年に16歳まで時を戻されていた。 性格を変えてまで王太子に気に入られようとは思わない。同じことを繰り返すのも馬鹿らしい。それならいっそ魔界で頂点に君臨し全ての国を支配下に置くというのが、良いかもしれない。リディスは決意する。魔界の皇子を私の美貌で虜にしてやろうと。

義妹が大事だと優先するので私も義兄を優先する事にしました

さこの
恋愛
婚約者のラウロ様は義妹を優先する。 私との約束なんかなかったかのように… それをやんわり注意すると、君は家族を大事にしないのか?冷たい女だな。と言われました。 そうですか…あなたの目にはそのように映るのですね… 分かりました。それでは私も義兄を優先する事にしますね!大事な家族なので!

神様の手違いで、おまけの転生?!お詫びにチートと無口な騎士団長もらっちゃいました?!

カヨワイさつき
恋愛
最初は、日本人で受験の日に何かにぶつかり死亡。次は、何かの討伐中に、死亡。次に目覚めたら、見知らぬ聖女のそばに、ポツンとおまけの召喚?あまりにも、不細工な為にその場から追い出されてしまった。 前世の記憶はあるものの、どれをとっても短命、不幸な出来事ばかりだった。 全てはドジで少し変なナルシストの神様の手違いだっ。おまけの転生?お詫びにチートと無口で不器用な騎士団長もらっちゃいました。今度こそ、幸せになるかもしれません?!

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

王宮に薬を届けに行ったなら

佐倉ミズキ
恋愛
王宮で薬師をしているラナは、上司の言いつけに従い王子殿下のカザヤに薬を届けに行った。 カザヤは生まれつき体が弱く、臥せっていることが多い。 この日もいつも通り、カザヤに薬を届けに行ったラナだが仕事終わりに届け忘れがあったことに気が付いた。 慌ててカザヤの部屋へ行くと、そこで目にしたものは……。 弱々しく臥せっているカザヤがベッドから起き上がり、元気に動き回っていたのだ。 「俺の秘密を知ったのだから部屋から出すわけにはいかない」 驚くラナに、カザヤは不敵な笑みを浮かべた。 「今日、国王が崩御する。だからお前を部屋から出すわけにはいかない」

処理中です...