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楽しい時間
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いよいよ明日が舞踏会の日です。ラティラの部屋には、アンのドレスがスタンバイされていて、準備万端です。
お店の方も、内装がほとんど終了して後は辺境から届く荷物で内装を飾り、品物を配置するだけ。辺境の仕立て屋や、その他の品物の納品の為に、辺境の人々がとても頑張ってくれていると聞いている。どうにか数も揃ったので、第一弾の荷物を荷馬車で、先日王都に向かって出たと聞いて、それが近く届くとの知らせでラティラは待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
「みんなも頑張っているんだから私も頑張らないとね。運動の仕方を文章にするって、とても難しいのよね。絵も描いたんだけど、お兄様に却下されてしまって、そんなに下手だったのかしら? 私は、自信しか無かったのに? 少し手が変に曲がってたり、足の本数が多いぐらいでお兄様は細かいのよ。判ればいいのよ。私の絵を見て何だが真っ青になってたのは、何故かしら? おかしなお兄様だわ。結局プロの絵描きさんに頼んだって言われたから、私はとにかく文章を書く事に集中しましょう。 後、少しだから頑張ります」
ラティラが、ウンウン悩みながら書いていると、扉を叩く音が。
「ラティラお嬢様、ソフィア侯爵令嬢様がいらっしゃております」
「ソフィアちゃんが来てるの? すぐ行くわ」
ラティラは、部屋を出て階下に急いだ。その頭の上にはいつもの様に、ルラックが待機している。
(ねえ。おじょーソフィアちゃんって誰?)
「ソフィアちゃんはね、お父様の妹のお孫さんで、ドラモンド侯爵令嬢よ。ボルドーの瞳と菫色の髪の、とても可愛いらしいお嬢さんなのよ」
「ラティラお姉様。会いたかったです。舞踏会が終わったら、辺境の地に帰ってしまうと聞いて、会いに来ましたの。
一緒に辺境に行きたいと、お母様にお願いしたのですが、もう少し大きくならないと駄目よと、言われてしまいました。私、 絶対に辺境に行きますから待っていてくださいね」
ソフィアが、ラティラに走り寄り抱き着いてきた。ラティラは頭を撫でながら。
「それがね、すぐには帰れないのよ。ソフィアちゃん。
辺境のお店が落ち着くまでは、居ようと思っているの」
「嬉しい。すぐには帰らないのですね。ナチュラルでしたよね。とっても今、噂になっているんですよ。ララ水と、お姉様の服と運動本が、女性達の注目の的なんです。私も運動するのに適した服が無くて、ムズムズするんです。早くお姉様みたいな、服着たいです」
「嬉しいけど……まだ本、完成してないのよ。もう少しなんだけど、なかなか動きと文章が合わなくてね……ねえ。ソフィアちゃん、お願い聞いてくれる? 私が言った動きを、して貰えないかしら?」
「良いですが?何故ですか?」
可愛くこてんと首を傾げて、聞いてくるソフィアに、ラティラが頭を下げてお願いする。
「運動の動きを文章にするのに、ソフィアちゃんが目の前で、動いてくれると書きやすいの。 お願いソフィアちゃん!」
頭を下げたラティラ。ソフィアの目の前にはルラックが、2人はバッチリ目が合い。
「キャ~ お姉様何ですかこの可愛い生き物は~ お姉様のですか? 触っても良いですか?」
かなりテンション高めのソフィアに、少し引きつつも。
「ええ…….私のお友達のルラックよ。触っても良いし、掌出してソフィアちゃん。はい、優しくしてあげてね」
ラティラはルラックを、ソフィアの掌にそっと載せました。ソフィアは、キラキラお目目です。
「ルラックちゃん……私ソフィアです。仲良くしてください。ルラックちゃん、ふわふわしてお目目も綺麗で、とてもとても可愛いね」
ラティラは、可愛いもの2つの触れ合いにニッコリ。心も癒されました。
「ソフィアちゃん。ルラック乗せたままでいいから、軽く運動してもらっても良い? 直ぐに動きやすい服持って来てもらうから。 多分、私の昔の服あったはずだから、待っててね」
ラティラは。メイドに頼み持ってきて貰い。それをソフィアに着せて、ルラックを頭や肩や背中に乗せたまま、色々動いて貰い。無事に運動本が完成しました。
「ソフィアちゃん。本当にありがとう。素晴らしい本が出来上がったわ! 後は、お兄様に渡して製本して貰えば完成よ。ソフィアちゃんのおかげよ。本当にありがとう」
「お姉様。私もルラックちゃんと、いっぱい遊べて嬉しかったです。足上げすると、お腹の上にルラックちゃん。背筋してると、頭の上にルラックちゃん。ルラックちゃん見つけるのに、楽しくて全然運動が、苦になりませんでした」
それぞれ大満足。とても楽しい一日でした。
お店の方も、内装がほとんど終了して後は辺境から届く荷物で内装を飾り、品物を配置するだけ。辺境の仕立て屋や、その他の品物の納品の為に、辺境の人々がとても頑張ってくれていると聞いている。どうにか数も揃ったので、第一弾の荷物を荷馬車で、先日王都に向かって出たと聞いて、それが近く届くとの知らせでラティラは待ち遠しい気持ちでいっぱいです。
「みんなも頑張っているんだから私も頑張らないとね。運動の仕方を文章にするって、とても難しいのよね。絵も描いたんだけど、お兄様に却下されてしまって、そんなに下手だったのかしら? 私は、自信しか無かったのに? 少し手が変に曲がってたり、足の本数が多いぐらいでお兄様は細かいのよ。判ればいいのよ。私の絵を見て何だが真っ青になってたのは、何故かしら? おかしなお兄様だわ。結局プロの絵描きさんに頼んだって言われたから、私はとにかく文章を書く事に集中しましょう。 後、少しだから頑張ります」
ラティラが、ウンウン悩みながら書いていると、扉を叩く音が。
「ラティラお嬢様、ソフィア侯爵令嬢様がいらっしゃております」
「ソフィアちゃんが来てるの? すぐ行くわ」
ラティラは、部屋を出て階下に急いだ。その頭の上にはいつもの様に、ルラックが待機している。
(ねえ。おじょーソフィアちゃんって誰?)
「ソフィアちゃんはね、お父様の妹のお孫さんで、ドラモンド侯爵令嬢よ。ボルドーの瞳と菫色の髪の、とても可愛いらしいお嬢さんなのよ」
「ラティラお姉様。会いたかったです。舞踏会が終わったら、辺境の地に帰ってしまうと聞いて、会いに来ましたの。
一緒に辺境に行きたいと、お母様にお願いしたのですが、もう少し大きくならないと駄目よと、言われてしまいました。私、 絶対に辺境に行きますから待っていてくださいね」
ソフィアが、ラティラに走り寄り抱き着いてきた。ラティラは頭を撫でながら。
「それがね、すぐには帰れないのよ。ソフィアちゃん。
辺境のお店が落ち着くまでは、居ようと思っているの」
「嬉しい。すぐには帰らないのですね。ナチュラルでしたよね。とっても今、噂になっているんですよ。ララ水と、お姉様の服と運動本が、女性達の注目の的なんです。私も運動するのに適した服が無くて、ムズムズするんです。早くお姉様みたいな、服着たいです」
「嬉しいけど……まだ本、完成してないのよ。もう少しなんだけど、なかなか動きと文章が合わなくてね……ねえ。ソフィアちゃん、お願い聞いてくれる? 私が言った動きを、して貰えないかしら?」
「良いですが?何故ですか?」
可愛くこてんと首を傾げて、聞いてくるソフィアに、ラティラが頭を下げてお願いする。
「運動の動きを文章にするのに、ソフィアちゃんが目の前で、動いてくれると書きやすいの。 お願いソフィアちゃん!」
頭を下げたラティラ。ソフィアの目の前にはルラックが、2人はバッチリ目が合い。
「キャ~ お姉様何ですかこの可愛い生き物は~ お姉様のですか? 触っても良いですか?」
かなりテンション高めのソフィアに、少し引きつつも。
「ええ…….私のお友達のルラックよ。触っても良いし、掌出してソフィアちゃん。はい、優しくしてあげてね」
ラティラはルラックを、ソフィアの掌にそっと載せました。ソフィアは、キラキラお目目です。
「ルラックちゃん……私ソフィアです。仲良くしてください。ルラックちゃん、ふわふわしてお目目も綺麗で、とてもとても可愛いね」
ラティラは、可愛いもの2つの触れ合いにニッコリ。心も癒されました。
「ソフィアちゃん。ルラック乗せたままでいいから、軽く運動してもらっても良い? 直ぐに動きやすい服持って来てもらうから。 多分、私の昔の服あったはずだから、待っててね」
ラティラは。メイドに頼み持ってきて貰い。それをソフィアに着せて、ルラックを頭や肩や背中に乗せたまま、色々動いて貰い。無事に運動本が完成しました。
「ソフィアちゃん。本当にありがとう。素晴らしい本が出来上がったわ! 後は、お兄様に渡して製本して貰えば完成よ。ソフィアちゃんのおかげよ。本当にありがとう」
「お姉様。私もルラックちゃんと、いっぱい遊べて嬉しかったです。足上げすると、お腹の上にルラックちゃん。背筋してると、頭の上にルラックちゃん。ルラックちゃん見つけるのに、楽しくて全然運動が、苦になりませんでした」
それぞれ大満足。とても楽しい一日でした。
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