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紅のドレス
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「今日は叔母様との約束通り、仕立て屋での待ち合わせですが、此方のお店で良かったの?」
馬車が止まり、ソフィアとラティラが降りると、目の前には少し古ぼけた仕立て屋。
「ラティラお姉様。此処は以前は、あまり噂の良く無いお店でしたが、店主が変わり今じわじわ噂の的になりつつあるお店ですわ」
「へぇー そうなのね。そろそろ時間ですし、ソフィアちゃん中に入りましょう」
,,カランカラン,,
「お邪魔します……うわぁ~ 凄い~ 色々なドレス! それも1つと同じ形が無いわ……」
ラティラは素晴らしい色の洪水に圧倒されていました。奥から入って~~っとの叫び声が、ソフィアとラティラは先に進みました。扉が開いてあり、中に五人の女の人が忙しく働いて居ました。
「お忙しい中来て頂き、申し訳ありません。この店の主人のアンと申しますぅ」
「……ディビーズ辺境伯令嬢ラティラです。今日は宜しくお願い致します」
「いゃあんとってもスタイルいいのねぇ 。バルサ様に採寸貰った時、本当にこれでドレス作成して良いのかぁあぁん不安だったのよぉ~ さぁ自信作なのよぉ~ 来て着てぇ~」
このアンさんは? 男? 女? 身体はデカイ! かなり見上げる感じね。雰囲気は女だわ? と…内心??と、思っているラティラです。奥の小部屋に入ると、1つのドレスが掛けてありました。
「これよん~」
「凄い! 紅だわ! 右腰に巨大な大きな花が華やかに咲いている……花の下は、フンワリふわふわ生地で色々な紅を使っていて。幾重にも重なる薄い薄い色違いの紅い布がふんだんに使われて、ボリュームのあるドレスになっていますわ。とても綺麗だわ!」
「そうなのよぉ~ 胸元はスッキリ開けてヴェラウォンのドレスで。ハートカットにする事で、華やかでお顔をシャープに見せて尚且つ、ぐし縫いする事でお辞儀をしても、布が浮く事なくフィットするのよ。
お胸もしっかりあるから存在感も出せて、ウエストのシルバーの小花達がアクセントになり、とっても大人可愛い上品なドレスが出来上がったわよぉん! いやぁ~ん私ったらもぉう最高~ 着てみてぇ~ そうそう、背中は編み上げになってるのよぉ」
「はい、とっても着てみたい……」
「じゃあ此処で良いわよぉ~ ホラァ!サラ試着お手伝いしてぇ~」
小柄の可愛いらしい女の人が来て、お手伝いしてくれて、ササッと着れました。
「出来ました」
サラさんは言ってスッと出て行き、入れ違いに叔母様が入って来ました。
「あらぁ! 我ながら良いセンスしてるわねぇラティラに良く似合ってるわ。アンありがとう、サイズはどう? キツイとかある?」
「いえ、無いですとても楽で軽く、苦しく無い!? こんなドレス初めてです………」
「でしょでしょアンは凄い才能の持ち主なのよぉ~」
「じゃあ、あたしがぁチェックするわねぇ……ふぅ~ん、こっち向いてこれ上げて………」
アンはラティラを右へ左へチェックして、腕を上げ下げさせ屈ませたり俯かせたりと色々動かし。
「よし! ジャストサイズね。お直し無しぴったりよぉ~ じゃあ、お屋敷に送っておくわねぇ」
「ありがとうアンさん! とても可愛いドレスです」
「お仕事だからぁ~ でも、次も作るならあたしに言ってね。もっともっと良いのが頭に浮かんでるから、是非形にしてみたいわぁ」
横から叔母様が。
「アンそれ時間がある時、少しづつでいいから作っておいて、ラティラのサイズでね」
「叔母様。私はこの舞踏会終わったら辺境に帰りますから、もう着ませんよドレス」
「良いの良いの。あって腐るもので無し、平気平気。ラティラ本格的なドレス、これだけじゃないの。ラティラぐらいの歳は20着ぐらいは持ってるわよ」
「でも………」
「ハイハイ! さぁ脱いで近くに美味しいパフェのお店があるのよ行きましょう。ソフィアも行くわよね?」
横でラティラを眺めて見惚れていた、ソフィアがハッとして。
「はい! とても素晴らしいドレスです~ ラティラお姉様すっごく女神です!」
ラティラを崇め崇拝する瞳で見てくるソフィアに、皆は少し呆れ顔。
「ソフィア、パフェ行くわよ」
叔母様に手を引かれ、部屋から出て行きました。ラティラは着替え、ドレスを掛けて少し離れて眺め………
「私のドレス、この様なドレスは6歳以来かしら。今の私は沢山努力して、自身は有るわ……でも……恐怖心って消えないわね。
舞踏会とか本当に行きたくない。6歳から、数年後とかなら平気だったのかしら? 十一年は長すぎたわね。今更華やかな場所は、やっぱりいやだ……」
ラティラは苦しそうな表情を押し隠し、笑顔を浮かべ皆の所へ。美味しいパフェを楽しく叔母様とソフィアと食べて、それぞれの帰路につきました。
夕食時アルベルトに。
「お兄様今日ドレスを試着しました。とても綺麗なドレスでした。ありがとうございました。
後、辺境の特産物の説明なのですが、私一通りは大丈夫だと思うのです。けれども、一度だけ打ち合わせをして下さい。
と、もう一つ。此方が本題です。舞踏会迄、未だ時間ありますよね。王都での準備も終わりそうですし、是非私を王宮の騎士団に連れて行って、見学体験させて下さい。おねがい!」
ラティラはスクッと、立ち上がってアルベルトの前に行き、頭を下げてお願いしました。
「ふぅーん……騎士団ねぇこの前のアイツ居るよ? 大丈夫? それにラティラ騎士団から女神って呼ばれてるんだけど。平気? 確実に崇拝者居るよね~ 私は今忙しいから付いていけないから、1人だよ」
「うっ……それでも行きたいです」
「そう、わかった。連絡しておくから、いつでも時間のある時行きなさい」
さらっと流されて、皆でのワイワイ晩御飯に戻りました。ラティラは心の中で、ウキウキワクワクガッツポーズです。
「王都の騎士団って、どんな訓練してるのかしら? 楽しみね」
馬車が止まり、ソフィアとラティラが降りると、目の前には少し古ぼけた仕立て屋。
「ラティラお姉様。此処は以前は、あまり噂の良く無いお店でしたが、店主が変わり今じわじわ噂の的になりつつあるお店ですわ」
「へぇー そうなのね。そろそろ時間ですし、ソフィアちゃん中に入りましょう」
,,カランカラン,,
「お邪魔します……うわぁ~ 凄い~ 色々なドレス! それも1つと同じ形が無いわ……」
ラティラは素晴らしい色の洪水に圧倒されていました。奥から入って~~っとの叫び声が、ソフィアとラティラは先に進みました。扉が開いてあり、中に五人の女の人が忙しく働いて居ました。
「お忙しい中来て頂き、申し訳ありません。この店の主人のアンと申しますぅ」
「……ディビーズ辺境伯令嬢ラティラです。今日は宜しくお願い致します」
「いゃあんとってもスタイルいいのねぇ 。バルサ様に採寸貰った時、本当にこれでドレス作成して良いのかぁあぁん不安だったのよぉ~ さぁ自信作なのよぉ~ 来て着てぇ~」
このアンさんは? 男? 女? 身体はデカイ! かなり見上げる感じね。雰囲気は女だわ? と…内心??と、思っているラティラです。奥の小部屋に入ると、1つのドレスが掛けてありました。
「これよん~」
「凄い! 紅だわ! 右腰に巨大な大きな花が華やかに咲いている……花の下は、フンワリふわふわ生地で色々な紅を使っていて。幾重にも重なる薄い薄い色違いの紅い布がふんだんに使われて、ボリュームのあるドレスになっていますわ。とても綺麗だわ!」
「そうなのよぉ~ 胸元はスッキリ開けてヴェラウォンのドレスで。ハートカットにする事で、華やかでお顔をシャープに見せて尚且つ、ぐし縫いする事でお辞儀をしても、布が浮く事なくフィットするのよ。
お胸もしっかりあるから存在感も出せて、ウエストのシルバーの小花達がアクセントになり、とっても大人可愛い上品なドレスが出来上がったわよぉん! いやぁ~ん私ったらもぉう最高~ 着てみてぇ~ そうそう、背中は編み上げになってるのよぉ」
「はい、とっても着てみたい……」
「じゃあ此処で良いわよぉ~ ホラァ!サラ試着お手伝いしてぇ~」
小柄の可愛いらしい女の人が来て、お手伝いしてくれて、ササッと着れました。
「出来ました」
サラさんは言ってスッと出て行き、入れ違いに叔母様が入って来ました。
「あらぁ! 我ながら良いセンスしてるわねぇラティラに良く似合ってるわ。アンありがとう、サイズはどう? キツイとかある?」
「いえ、無いですとても楽で軽く、苦しく無い!? こんなドレス初めてです………」
「でしょでしょアンは凄い才能の持ち主なのよぉ~」
「じゃあ、あたしがぁチェックするわねぇ……ふぅ~ん、こっち向いてこれ上げて………」
アンはラティラを右へ左へチェックして、腕を上げ下げさせ屈ませたり俯かせたりと色々動かし。
「よし! ジャストサイズね。お直し無しぴったりよぉ~ じゃあ、お屋敷に送っておくわねぇ」
「ありがとうアンさん! とても可愛いドレスです」
「お仕事だからぁ~ でも、次も作るならあたしに言ってね。もっともっと良いのが頭に浮かんでるから、是非形にしてみたいわぁ」
横から叔母様が。
「アンそれ時間がある時、少しづつでいいから作っておいて、ラティラのサイズでね」
「叔母様。私はこの舞踏会終わったら辺境に帰りますから、もう着ませんよドレス」
「良いの良いの。あって腐るもので無し、平気平気。ラティラ本格的なドレス、これだけじゃないの。ラティラぐらいの歳は20着ぐらいは持ってるわよ」
「でも………」
「ハイハイ! さぁ脱いで近くに美味しいパフェのお店があるのよ行きましょう。ソフィアも行くわよね?」
横でラティラを眺めて見惚れていた、ソフィアがハッとして。
「はい! とても素晴らしいドレスです~ ラティラお姉様すっごく女神です!」
ラティラを崇め崇拝する瞳で見てくるソフィアに、皆は少し呆れ顔。
「ソフィア、パフェ行くわよ」
叔母様に手を引かれ、部屋から出て行きました。ラティラは着替え、ドレスを掛けて少し離れて眺め………
「私のドレス、この様なドレスは6歳以来かしら。今の私は沢山努力して、自身は有るわ……でも……恐怖心って消えないわね。
舞踏会とか本当に行きたくない。6歳から、数年後とかなら平気だったのかしら? 十一年は長すぎたわね。今更華やかな場所は、やっぱりいやだ……」
ラティラは苦しそうな表情を押し隠し、笑顔を浮かべ皆の所へ。美味しいパフェを楽しく叔母様とソフィアと食べて、それぞれの帰路につきました。
夕食時アルベルトに。
「お兄様今日ドレスを試着しました。とても綺麗なドレスでした。ありがとうございました。
後、辺境の特産物の説明なのですが、私一通りは大丈夫だと思うのです。けれども、一度だけ打ち合わせをして下さい。
と、もう一つ。此方が本題です。舞踏会迄、未だ時間ありますよね。王都での準備も終わりそうですし、是非私を王宮の騎士団に連れて行って、見学体験させて下さい。おねがい!」
ラティラはスクッと、立ち上がってアルベルトの前に行き、頭を下げてお願いしました。
「ふぅーん……騎士団ねぇこの前のアイツ居るよ? 大丈夫? それにラティラ騎士団から女神って呼ばれてるんだけど。平気? 確実に崇拝者居るよね~ 私は今忙しいから付いていけないから、1人だよ」
「うっ……それでも行きたいです」
「そう、わかった。連絡しておくから、いつでも時間のある時行きなさい」
さらっと流されて、皆でのワイワイ晩御飯に戻りました。ラティラは心の中で、ウキウキワクワクガッツポーズです。
「王都の騎士団って、どんな訓練してるのかしら? 楽しみね」
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