《完結》僕は棄てたのだ。

皇子(みこ)

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嫌だ…

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「か~え~でぇ~ち~ゃ~ぁ~ぁ~ん!お~ま~あ~た~ぁ~せぇ~」


あの重そうな扉を片手で軽々開き、部屋の中に飛び込んで来た人物に僕は驚きの余りせっかく立てたのに、又地面に転がってしまった。


「あらあら泥だらけね、綺麗な顔が台無しよぉ~こんな場所じゃあ何もできないわね。
貴方のためにとっておきの部屋に飾り付けてたのよ。
記念すべき、初めてのアダルトビデオですものね。
最近は、ボーイズラブ人気で綺麗な男の子物は大好評なのよ。
かえでちゃんなら、バカ売れねぇ~

ごめんなさぁい~私の紹介して無かったわね~

AVコンシェルジュの光よぉ~
さあさあとぉっても可愛いベッド用意したのよ!
時間かかっちゃってごめんなさいね」


僕は、ピチピチの黒の上下の服を着た。身体のとても大きな髭の男の人に担がれ部屋から出て、どこかに連れて行かれるみたいだ。
逃げたくても何故か全く動けない?何故?このまま連れて行かれると僕は隼人さんとは、もう逢えない。
アダルトビデオって言ってた……隼人さん以外など死んでも嫌だ。


「声出ないでしょ!身体動けないでしょ!何故かわかる?
特別に教えちゃうわ~

私の仕事はAVコンシェルジュ。
一般的には、中立な立場でお世話をするんだけど。
私はお金次第で、スムーズに撮影が可能になる様にするのよ。
かえでちゃんには悪いけど寝てる間に、声と、身体を動けなくするお薬入れちゃったのよ。
感覚は倍増するから、気持ち良さ倍増よ。
初めてでも、のたうち回る程の気持ち良さよ。
身体と声も一時間もしたら徐々に動く様になるから、その頃には………いゃあ~ん。口にできないわぁ~」


嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!嫌だ!隼人さん!助けて…………………………殺して






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