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一年生
間章⑤ 海斗side
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「~さん、いいですよね」
同僚の先生がそう話してるのを聞いてしまった。確か、社会の先生……双木先生だった気がする。
「なんか、いつも冷静なのに抜けてるとこがあるのがいいというか」
そこもいい。けど、ピュアすぎて未だにキス以上の進展はない。
「(ああいう子、監禁できたらな)」
き、気のせいか?なんかやばいこと聞こえたような。
「あの、双木先生」
「はい、なんですか?」
気づけばその先生の元へ行ってしまっていた。普段はぼんやりしてる僕が話しかけてきたことに驚いたみたいだ。
「あの子は確かにふわふわしてるかもしれません。けど、僕がそこんとこしっかり守ってますので。手を出したら何するかわかりませんよ?」
「そ、そうですか…」
あの子には指一本触れさせない。あの子に触れていいのは僕だけ。
「せんせー?」
「おっ、もう補習終わったの?」
「うん…って言っても簡単すぎてつまんなかった」
彼女は期待してた補習じゃなくてがっかりしてるみたいだった。
「もう帰る?」
「そーする。そのために引き継ぎはしっかりしたから」
ドヤ顔で語るが、実際かなり仕事ができる人間なのは否定できない。
「少し待ってて、荷物取ってくるから」
「うん」
僕は急いで荷物をまとめ、防寒具をつける。
「お、海斗もう帰るん?」
「うん。ほら、暗いし」
「相変わらずラブラブやな…」
どの口が言ってんだか。
「じゃ、また明日」
「お疲れ」
僕は暖房の効いた職員室から出て、彼女の元へ。
「あ、海斗くん!」
僕に気がつくと触ってたスマホをしまった。
「帰ろっか」
「うん!けど、その前にこれ」
渡されたのは温かい飲み物だった。
「これは…?」
「今日、顔色悪いから。早く帰って休も」
細かいとこまで気づいてくれる彼女。
「ありがとう」
そんな彼女の手を握り、寒い空の下を二人で歩いた。
「僕が守るからね」
「?ありがと」
きょとんとした表情で見つめられる。これで双木先生はても出さないだろう。この時の僕はまさか親友のカップルが標的になるとは思わなかった。
同僚の先生がそう話してるのを聞いてしまった。確か、社会の先生……双木先生だった気がする。
「なんか、いつも冷静なのに抜けてるとこがあるのがいいというか」
そこもいい。けど、ピュアすぎて未だにキス以上の進展はない。
「(ああいう子、監禁できたらな)」
き、気のせいか?なんかやばいこと聞こえたような。
「あの、双木先生」
「はい、なんですか?」
気づけばその先生の元へ行ってしまっていた。普段はぼんやりしてる僕が話しかけてきたことに驚いたみたいだ。
「あの子は確かにふわふわしてるかもしれません。けど、僕がそこんとこしっかり守ってますので。手を出したら何するかわかりませんよ?」
「そ、そうですか…」
あの子には指一本触れさせない。あの子に触れていいのは僕だけ。
「せんせー?」
「おっ、もう補習終わったの?」
「うん…って言っても簡単すぎてつまんなかった」
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「もう帰る?」
「そーする。そのために引き継ぎはしっかりしたから」
ドヤ顔で語るが、実際かなり仕事ができる人間なのは否定できない。
「少し待ってて、荷物取ってくるから」
「うん」
僕は急いで荷物をまとめ、防寒具をつける。
「お、海斗もう帰るん?」
「うん。ほら、暗いし」
「相変わらずラブラブやな…」
どの口が言ってんだか。
「じゃ、また明日」
「お疲れ」
僕は暖房の効いた職員室から出て、彼女の元へ。
「あ、海斗くん!」
僕に気がつくと触ってたスマホをしまった。
「帰ろっか」
「うん!けど、その前にこれ」
渡されたのは温かい飲み物だった。
「これは…?」
「今日、顔色悪いから。早く帰って休も」
細かいとこまで気づいてくれる彼女。
「ありがとう」
そんな彼女の手を握り、寒い空の下を二人で歩いた。
「僕が守るからね」
「?ありがと」
きょとんとした表情で見つめられる。これで双木先生はても出さないだろう。この時の僕はまさか親友のカップルが標的になるとは思わなかった。
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