優秀リケジョは化学教師に溺愛される

りり

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一年生

1章 気になるあの人

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「はぁぁ~」
ため息をつきながら登校するのは私(不宮 若葉)今日から授業が始まる。もちろん、入試ギリギリで合格の私は付いてけるのか不安もあったわけで……。
「あ……詰んだ」
教科書を開いた瞬間これである。もう頭が痛い。そんな憂鬱を抱えながら学校へ到着。靴を脱ぎ、廊下を曲がろうとする。
「あっ」
「わっ……」
誰かにぶつかってしまったみたいだ。
「えと、すみません」
相手を見るとそこには先生らしき人。やべ、詰んだ。
「あ~、すまん」
先生らしき人は急足で階段を上がっていった。私も自分の教室へ向かい、授業の準備をする。
「一時間目は……化学か」
時間割を見ながら呟く。新しい教科書、新しいノート。見るだけで胸が躍る。
「えと……不宮さん?おはよ」
「おはよ!若葉でいいって言ってんじゃーん」
つい最近仲良くなった友達に言う。
「あはは……」
少し距離を取られる。まただ。私は少し他人と距離が近い。だから中学の時も避けられていた。
「あーあ」
反省しながら席に着く。続々とクラスメイトも教室に入ってきた。……中には予鈴ギリギリの者もいたが。
「今日は~」
といつも通りのホームルーム。私は委員会などには所属してないので関係ない。スマホを取り出し、ブラウザを開きながらクラスの様子を見る。端に固まるのは陽キャ女子たちの塊、教卓付近には男子の群れ、その他散らばる複数のグループ。なんとも分かりやすい派閥の別れだ。最も、私はそれに入れないのだが。
「以上です」
ホームルームが終わったらしい。あくびをしながら先生が教室の外に行くのをぼんやり眺めていた。化学の先生まだかな、と考えていたら
「ほら~席つけ」
と言いながら化学の先生が入ってきた。って
「あ、朝の人!」
少し大きめな声で呟いてしまう。そんな呟きを気にも止めずに着席するクラスメイト。幸いにもそのうるささのせいで先生には聞こえてないみたいだ。
「え~、化学基礎を担当する2年5組担任の瀬田って言います」
瀬田先生って言うんだ。ふくよかな体型が優しそうなオーラを出す。
「たまに方言で厳しく聞こえるかもしれんけどさ、おこってはないからな?」
へぇ、そうなんだ。
「それじゃ、早速だけど……」
あ、これ授業ある感じか。
「化学っていうのは……」
先生が説明し始める。授業はいわば普通すぎず、面白過ぎずな感じ。
「これ、どうしてかわかる?」
「………」
いや葬式かよ。静かだな。
「体積が増えるからです」
静かな中、私の声が響く。
「そう。今言ってくれたように……」
合ってたみたいだ。よかった。
「号令」
初回の授業が終わった。よかったぁ~。
「わーかばっ!」
「ユズ!」
ユズは中学からの友達で、一番の親友だ。
「まーた理科無双してさぁ…先生も苦笑いだったよ」
「あはは…引かれてないといいんだけど……」
この性格……頭の良さのせいで中学のときは少し一目置かれていた。理科だけできるから。
「大丈夫だって!」
バシバシ
ユズは私の背中を叩いてくれる。い、いたいよぉ。
「ユズ~!」
ユズの部活仲間だ。
「あ、今行く!じゃあね、若葉」
「あ、うん」
そう言ってユズは部活仲間のところへ行ってしまった。
「あ~、1人かぁ」
ん?教卓の上に何かある。
「これって…」
チョークだよね?でも担任のやつじゃない。瀬田先生が忘れてったのかな?そうだとしたらかなり困るよね、次の授業もあるのに。よし、届けよう。
「えーと…職員室は…」
この校舎、わかりずらいんだよなぁ。あ、第二校舎だ。私は職員室へ向かった。

「失礼します。2組の不宮です。瀬田先生いらっしゃいますか?」
職員室怖いて。
「あ、瀬田先生なら多分化学実験室だよ」
すぐに背の高い男性教師が教えてくれた。どこやねん、そこ。
「分かりました。ありがとうございます」
とりあえず長くこの場にいたくないので、適当に感謝して化学実験室へ向かう。どこかは知らないんですけどね。適当にフロアをうろつくけど、先輩ばかりだ。
「君一年生?」
「あ、はい」
見知らぬ先輩が話しかけてきた。
「よかったら連絡先教えてくれない?」
「え、えぇ~とっ」
めんどいのに絡まれたぁぁぁぁぁぁぁぁ!今はこのチョークを届けたいのに。
「何してんの?」
後ろから声が聞こえる。この声は……
「一年怯えてるやん。ほら教室に帰った」
「は、はーい……」
おぉ、先輩撤退してく。
「大丈夫やったか?」
ついに会えたよ、瀬田先生。
「ありがとうございます」
よかった。助かった。
「さっきチョークを持った生徒が職員室に来たって連絡あったから、化学実験室わからんと思って外で待ってたんやけど中々来ないから探してみれば……」
なるほど、私が絡まれていたと。
「あ、チョークどうぞ」
危ない、危ない。
「ありがとう」
よかった…ミッションクリアだ。
「それでは、これで」
「待って」

「なんですか?」
「名前教えてもらってもええ?」
「不宮です。不宮 若葉」
「不宮、ありがとう」
キュン
「いえ、では授業があるので…」
私は足早に教室へ戻った。きゅんって何!?えぇ!?いやいや、不意に言われたからだよね。うん。そう言い聞かせて教室に私は入った。

「不宮」
放課後帰りの支度をしていると瀬田先生に呼ばれる。
「な、なんですか?」
わざわざ一年の教室まで来て何の用だろ。
「明日は実験だから化学実験室集合ってこと、伝えといて欲しいんやけど……」
「分かりました」
先生もまだ生徒の名前を覚えてないようで、頼れるのは私しかいないっぽい。
「じゃっ」
「さよなら」
はぁ~。
「帰ろ」
私はゆっくりと帰路に着いた。

翌日
「ふわぁぁ」
眠い。朝の登校時間早いなぁ。この柔らかい日差しのせいですぐに寝れそうだ。
「あ、おはよ」
「!?おはよう…ございます?」
瀬田先生じゃん。こっち方面なのかな。
「1人なん?」
瀬田先生は私の周りを見ながら問いかけてくる。
「え、あ……はい」
1人じゃ悪いのか、と心で思う。
「……一緒に学校行ってもええ?」
「あ、はい……」
咄嗟にはいって言っちゃったけど……。
「化学は好き?」
「まぁ、好きな方です。実験とか楽しいので」
「そか」
気まずい気まずい。やばい気まずい。
「そういえばなんでこの学校に入ろうと思ったの?」
「指定校狙いです。あとは……」
少しだけあの時の人を思い出す。見学と面接の時の先生に惹かれたからだ。
「校風です!」
「なんかつまんなかった!?」
気にしない。にしても何でこんなこと聞いてくるんだろ。
「不宮は委員会とか入ってんの?」
「え、いや何も……」
ぶっちゃけ面倒だから入ってない。
「だったらさ、生徒会に興味とかあったりせん?」
「えっ!?生徒会!?」
いきなりだな。
「生徒会なら指定校にもプラスになるし、悪い話じゃないやろ?」
まぁ、確かに……。
「俺が顧問してるから…まぁ気になったら来てみ」
ペラッ
紙を渡された。
「じゃ、また1時間目に」
あ、もう学校か。私も教室に向かお。
「おは……」
「若葉ぁ!何、あんた瀬田先生と仲良く来ちゃって」
「付き合ってんの?」
教室に入った瞬間、質問責めにされる。
「え、いや…違うよ」
もちろん否定。
「またまたぁ~」
「どう落としたのよ?」
うぅ…逃げきれない。
「あ、そうだ。今日の1時間目実験だって」
私は話題を逸らす。
「え、ガチ!?」
「待って!移動しないとやばい」
みんなは忙しそうに実験室へ向かった。
「ふぅ…」
私が落ち着いたのはみんなが移動してからだ。まぁ、私も移動しなきゃだけど。
「筆箱…」
私は必要なものを取り出し、実験室へ足を運んだ。
「あれ?こないだの1年生ちゃん♪」
げっ。
「前は瀬田ちゃんに邪魔されたけど…連絡先交換しよ?」
「あの…これから授業なので」
「いいから出して!」
少し大きな声で促される。怯えることしかできない。
ダッ
一か八かで走り抜けようとするが
「何逃げようとしてんの?」
ガシッ
しっかり捕まった。
「は、離してっ」
「だーかーら、連絡先出せって」
怖いよぉ。
「何やっとん!?」
あ、瀬田先生…!
「模文、お前後輩に何やってるか分かっとる?」
「え、あ、、、」
模文って言うんだ、あの先輩。
「怯えとるの見てわからんの?」
「いや…だって」
「だって、じゃないやろ!その手離しな」
あ、まだ手掴まれたままだった。
「う、あ…」
あ、よかった。離してくれた。
「とりあえず放課後、指導室に来なさい。分かった?」
「は、はい……」
そう言うと、先輩は教室へ戻っていってしまった。
「大丈夫か?」
「あ、はい…」
クラッ
あれ?ほっとしたら体の力抜けちゃった…。私の視界がぐらりと揺れる。あぁ、私倒れちゃうんだ。
「不宮!」
うわぁ、先生の前とか情け無い。
ドサッ
痛く…ない?ゆっくり目を開ける。
「不宮!?体調でも悪いんか?」
「あ、いや…ほっとしちゃって」
瀬田先生は私のことを支えてくれた。
「とりあえず保健室まで運ぶわ。しっかり捕まっとき」
え?
ヒョイ
なんと瀬田先生は私のことをお姫様抱っこしたのだ。えぇ…。
「あ、あの先生!」
恥ずかしいって。
「不宮静かに。授業中だから」
あ、はい。
「失礼しまーす」
保健室着いた。
「瀬田先生!って何その子!?」
保健室の先生も目が点だよ。そりゃ、先生が教え子をお姫様抱っこって絶対見ない光景だもんね。
「先輩に脅されてたんで、少し面倒見てくれます?僕はこれから授業があるんで」
「え、分かりました」
「じゃ」
瀬田先生はそう言って授業へ。私はベッドへ案内された。
「で、何があったの?」
「えと………」
私はこれまでのことを話す。
「まぁ、1時間休みなさい。多分校内彷徨くのも怖いでしょ?」
先生は優しくて、私はその言葉に甘えて休むことにした。目を瞑ると、すぐに暗闇に飲まれていった。

「不宮さん」
「ん…あ、私」
寝ちゃってた。
「瀬田先生来てるわよ」
「えっ!あ、はい」
何の用だろうか?
「不宮、もう体調は大丈夫そうか?」
「おかげ様で…助けてくださりありがとうございました」
「全然ええよ。それで再実験の話なんだけど」
あぁ補修か。
「今日の放課後とかどう?」
「わかりました」
面倒。
「じゃ、放課後」
瀬田先生はそう言って保健室から出て行ってしまった。
「あらあら」
保健室の先生は少し微笑みながら
「不宮さんも教室に行きなさい。そろそろ授業が始まるわよ」
と私に言うので、急いで教室に向かう。
「若葉!大丈夫?」
「不宮ちゃん、もう体調大丈夫なの?」
お、瀬田先生が体調不良ってことにしておいてくれたらしい。ありがたい。
「うん、大丈夫だよ」
私は笑顔でそう言って席についた。あんなことあったって言ったらみんなびっくりさせちゃうしね。
「不宮はーいるな。じゃあ前回の続きから」
数学始まった。私は少し眠くなりながらも放課後までの授業を生き抜いた。

「不宮いるかー?」
帰りの準備をしていると昨日のように瀬田先生に呼ばれる。
「あっ、はい!」
迎えにきてくれたのかな。
「何若葉~、これからデート?」
「そんなんじゃないよっ!」
ユズがからかってくる。
「も~照れちゃって!瀬田先生、若葉をお願いしますね」
お母さんかよ。
「え、あぁ。うん」
先生も困惑してるやんけー!!
「それじゃ不宮、実験室行こ」
私と先生は歩き始める。
「あの…さっきはすみませんでした」
「ん?何が?」
「デートとかなんとか…」
「あぁ、そのことか」
そのことって…先生彼女いそうだもんなぁ。
「別に彼女とかいないからいいよ」
いないんかい。
「それより不宮の方が彼氏いそうだけど」
わ、私!?
「いませんよ…さっきあんなことがあったばかりなのに」
「そりゃそうか」
納得してるし。
「ほら、荷物は窓側に置いといて」
私は大人しく指示に従う。
「じゃ、補習始めよか」
「はーい」
私と先生の二人きりの授業。
「まず、リービッヒ冷却器は下から上に水を流す」
おぉ~、水が溜まってく。
「じゃ、ガスバーナーつけといて」
「はい」
私はマッチを擦り、ガスバーナーに点火する。空気を調節してっと
「これ、三脚の中に入れていいですか?」
「ええよ」
ゆっくり入れる。
「あとは沸騰するの待つだけだから座っといてもええよ」
「わかりました」
コトコト
水が対流してくのを眺める。
ガタッ
先生が正面に座る。
「にしても、実技もできんや?」
「まぁ、ある程度は」
中学の時から理科は得意だったからな。
「ふーん」
うぅ、なんか変だったかな。
「そういえばさ」
「なんですか?」
「朝、1人なんやろ?」
うぐっ。
「はい…」
「毎朝一緒に行ってもええ?」
「は?」
え?毎朝先生と登校?
「嫌ならそれでいいんやけど」
「嫌って言うか…変な噂立ちません?」
「そこは裏門使うから安心せぇ」
「はぁ……まぁいいですけど」
ぶっちゃけ成績上がる可能性あるならよき。
「今日の時間に集合でお願いします」
「分かった」
フツフツ
あ、沸騰してきた。
「火止めて」
言われる先に私はガスバーナーのネジをしめる。ついでにガスの元栓も。
「早いなぁ」
「で、この後はどうするんですか?」
「蒸留するの待つだけ」
待つの多いな。おい。その間にレポート書くか。
ポツ
あ、液体が出てきた。
「これわかる?」
先生が液体を指差しながら言う。
「エタノールですよね?ワインですから」
「正解。流石やね」
これくらいは常識。
「片付けるからこれ、水抜いてもらっていい?」
「はい」
カチッ
水を抜く。先生はフラスコを置きに行ってくれた。
ブシャー
「きゃっ」
やべ。圧力考えなかったらホースが!
「不宮!?」
先生の声。
「うぅ……びしゃびしゃ」
リービッヒ冷却器の水が一気に私の体にかかる。
「不宮!?大丈夫?」
「水がかかっただけなのでなんもないです」
強いて言うなら、片付け増えたなぁ。私は髪を軽く絞ると片付けを再開する。
「待て待て不宮!」
「へ?」
「ちょい待っといて」
先生はそう言って準備室に行っちゃった。
「ほら」
投げられたものを私はキャッチ。
「タオルと…Tシャツ?」
「自分の服見てみ」
あ、ワイシャツだから…。私は大人しくTシャツを着させてもらう。やっぱり大きいなぁ。てか、これ先生のじゃね?
ポスッ
「あ…」
先生が私の頭にタオルをかけてくれた。
「風邪ひくから早く拭き」
そう言って軽く私の頭を先生は撫でる。
「ありがとう、ございます」
あれ?なんかドキドキする。タオルがあってよかった。なかったらきっとこの顔がバレてたから。
「とりあえずもう帰りな。なんなら送ってこか?」
「だ、大丈夫ですぅ!」
私はそう言って化学実験室をあとにした。
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