乱れ狂う花

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始まりと快楽の目覚め

夜明けと共に暴かれる身体と事実

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「噛み跡さへあれば…」
苦しそうに吐き出される声はどちらの声なのか。

◼️

3人で繋がったままの情事は夜明け前の今になっても続いていた。

バチュっ!バチュっ!パンパンパンパンパンパンパンッ!!

「気持ちいぃっ!!あん!っ!もっと」

「んっ…あぅぅ・・・」

朔弥は父親のペニスを先程まで処女だった穴に咥えこみ、みちみちと締め付ける。
悠は聡に挿入されながら朔弥に覆い被さり、前と後ろの二ヶ所から訪れる快感に声も上げられずにただ身体を揺さぶられていた。聡はというと朔弥まで響くように力強く悠のアナルに腰を打ちつけいた。

――ズン!ズンバン!

「あ!ああぅっ!すごいいっ深いぃあんっ!」

朔弥は聡と悠の2人分の力で最奥を抉られ、涎を垂らしながら逃げ場の無い状況に歓喜した。
聡もそろそろ余裕が無くなってきたようで、硬いペニスを悠に遠慮なく打ちつけ悠のアナルの中で果てた。

「いく…出すよ……ッ…うっ!!」

びゅるっ!!びゅーー

聡の射精に合わせて悠も快楽の暴力の中で、身体を痙攣させながらイッた。声も上げられず、踏み潰された蛙のような無様な姿でビクビクとイキ続ける悠にすら欲情した聡は、最後の一滴まで悠の中に出し切るように腰を押し付けた。

「んっ~~」

ブシュッブシュッシャアアァ・・・

「ひあっ、あぁぁん!!!熱いぁん!!お父さん…あんっ!!お漏らししてるぅぅ…」

あまりの気持ちよさに悠は朔弥の中にお漏らしをした。
朔弥はあまりの衝撃に白目を向いてアヘ顔を晒しながら気絶した。
聡は朔弥のアナルに漏らして痙攣している悠を羽交い締めにし、朔弥のアナルから悠のペニスを引き抜いた。
朔弥のアナルからはピチャピチャとまるで、朔弥のアナルがお漏らしをしているかのように、悠と朔弥の混ざり合った体液が溢れだした。

「悠、、、そろそろ満足した?」

「いやぁ…もっと…もっとちょうだい」

悠は背後の聡の首元に頭を擦り付け更に行為を強請った。
そんな悠に聡は今までとは打って変わって優しい態度で額に口付けながらもう寝ようと諌めた。悠はぐずりながらイヤイヤと首を振りその提案を拒否した。悠の頭を撫でながら聡は耳元で囁いた。

「大丈夫。明日もいるから」

「本当?約束だよ…お兄ちゃん」

「あぁ。約束する」

その言葉を聞いた悠は安心した顔でついに眠りに落ちた。
長く美しい睫毛に縁取られた瞼が閉じられたことを確認した聡は昔と変わらないあどけない寝顔にもう一度口付けた。

「おやすみ。悠」

◼️

その後も3人での情事は果てしなく続いたが、朔弥は徐々に自分のヒートが落ち着いていくのを感じた。7日目には完全にヒートが終わり、父の部屋から出て辺りの様子を伺ってみたが、父は相変わらずヒート中で、ベッドの上で悩ましげに声を上げていた。聡はどうやら不在のようで、聡の代わりに無機質なバイブ音が悠の中を慰めていた。正気に戻った頭で見ても父が感じている姿は妖艶でゾクリとした。頭を冷やすために、その場から逃げるように風呂場へと向かった朔弥だが、太腿に情事の名残が伝って落ちてくると、先程の父の痴態を思い出してアナルに指を伸ばした。中を洗わなきゃいけないからと、自分に言い訳をしながら気持ちの良いところを狙ってアナルの中で指を動かし続けた。

「あ……んっんん……ん」

抑えきれない喘ぎ声を聡に聞かれてるとも思わずに、朔弥は静かにアナルを弄り続けた。

◼️

「朔弥。もう大丈夫なの?」

風呂場から出た朔弥は聡がいたことに驚いた。
先程まで、風呂場でしていた行為を見られていないかドギマギしながら聡に言い返した。

「…気安く名前を呼ばないでください」

「まぁ…そんな態度になるのも無理は無いか。詳しい話は悠…君のお父さんのヒートが落ち着いてから話そう」

そう言って聡は朔弥にどこかの家の鍵を渡した。

「何ですかこれ?」

「私の東京の家の鍵だ。悠のヒートが落ち着くまでそこにいなさい。悠は久しぶりのヒートで少なくとも後3日はあの状態だと思うから」

「そんな…いきなり」

「正気に戻った頭で、父親の痴態を見続けたいのならこの家にいることを止めないけど」

聡は意地悪げに微笑み悠の中に入っているであろうバイブのリモコンを見せつけるように操作した。

「だめぇ!!ぁっあああアッ…」

寝室から叫びのような悠の喘ぎ声が聞こえる。
きっとアナルに入れられたバイブを最強にされたのだろう。その声に青ざめた朔弥に追い討ちをかけるように聡は畳み掛けた。

「あんなお父さんの声聞いてたら…またお風呂でしてたようにムラムラしちゃうんじゃ無い?大丈夫?1人で上手くできた?何なら手伝ってあげようか?またお父さんと一緒に…」

風呂場での行為を見られていたことに赤面した朔弥は、震える手で聡からもらった鍵を握りしめ聡を睨みつける。そんな朔弥の頭をぽんぽんと叩くと聡は優しく諭すように家に行けば息子達…君の兄達がいると思うから彼らに聞きなさいと言うと、悠がいる部屋へと消えていった。
色々聞きたいことはあったが、聡に助けを求める悠の喘ぎ声が聞こえると朔弥は怖くなり、逃げるようにアパートを抜け出した。

◼️

行く当てもなく道を歩いていると、スマホに聡から連絡が入った。いつの間に連絡先を入れたんだろうと思いながら内容を確認すると、渡された鍵の家の住所と写真が載せられている。
朔弥は行く当ても無いが、その家に行く気にもなれずトボトボと歩いていると、バイトを休んでることを思い出して急いでマスターに電話をかけた。マスターはすぐに電話に出て気の抜けたような返事をした。

「もしもし。朔弥くんどうしたの?」

「すみません。この前の金曜日から休んでしまって」

「あぁ。身体の具合良くなった?君のお父さんから電話があって具合が悪いから当分休むって言われてたから大丈夫だよ」

「えっ?父が?」

「たまにくる君のお父さんとは違う感じがしたけど…声は似てるような気がしたから…大丈夫?どうかした?まだ具合悪ければ当分のシフトは大丈夫だからね」

「いえ、大丈夫です。ご迷惑をおかけして申し訳ありません」

またシフト決まったら電話するよと、マスターは電話を切った。朔弥は情事の際の華井の発言を思い出した。

「やっと…親子3人繋がれたね」

まさか…華井先生が父さんの番?だとしたらなんで、父さんのうなじに噛み跡が無いんだ?
それに兄弟って…どういうことだ?
疑問ばかりが頭に浮かんで消えてくれない。
行く当ても無い朔弥は道に佇んで悩んでいた。このまま悩んでいても仕方がない、今の心理状況で友達の家に行くのは憚られるし、ホテルは高いからネットカフェにでも行こうかとも思い歩き出そうとしたその時。

ーーーー君いい匂いするね。

知らない男が朔弥の肩を掴んだ。痛いくらいに捕まれた肩は簡単に振り解けず逃げ出すことができない。肩を掴んでいる男を見ると身長が高く、身なりが良さそうなことからアルファだろうと思われた。自分はβなのに、いや違う…もうβでは無かった。まだ発情期の残り香がしていたのだろうか…どうすればいいのかわからない恐怖で竦んだ朔弥に男が襲い掛かろうとした瞬間、誰かが男を捻り上げた。

「大丈夫か?」

助けてくれた人物を恐る恐る見上げると、華井先生によく似ているが華井先生より幾分若い男性が立っていた。
捻り上げられた男は、自身より強そうなアルファに対して捨て台詞を吐きながら逃げていった。

「そんな匂いさせて、チョーカーもつけないで何してるんだ?抑制剤は?」

華井先生に似た男性は怒るように朔弥を責め立てた。

「今まで発情期なんてなったこと…無かったから」

怒られているような気分になり、実際怒られているのかも知れないが、反論した朔弥は泣き出してしまった。そんな朔弥に困惑した男性は朔弥の首に簡易的に自身の着ていたカーディガンを脱いで巻きつけると、朔弥を抱き寄せ持ち上げた。いわゆるお姫様抱っこだ。朔弥は恥ずかしくなって男性の胸を押しながら降ろして欲しいと懇願したが、車まで大人しくしていろと言われ、朔弥は体格差で敵うわけのない相手に抵抗をするのをやめた。一つため息をついて朔弥は男性に質問した。

「あなた誰なんですか?」

「昔会ったことあるだろう」

男性は朔弥を車まで運び、後部座席に寝かせるとゆっくり寝てろと言い自身は車の外で電話を始めた。朔弥は聞き耳を立てると、電話の相手はどうやら華井先生だとわかった。電話を終えた男性は車に乗ると、病院は後で行くとしてとりあえず家に帰るからと、朔弥に告げた。

「あなた…まさか…」

「要だよ。苗字は一緒だよ…兄弟だから」

「家って…」

「父さんから鍵渡されてるんだろ?そっちだよ部屋は準備してあるから」

朔弥は衝撃で何も答えられず黙り込んだ。そんな朔弥を要も黙って見つめていたが、エンジンをかけると車を発進させた。

◼️

朔弥のスマホにこっそりGPSアプリを忍ばせた聡は中々朔弥が家に向かわないことに気がついた。念のため、長男の要にも朔弥の居場所は共有し、遅いようなら迎えに行くように伝えてあったが中々要から連絡が来ない。こちらから要に連絡を入れようかと思っていた矢先に電話がなった。相手は要だった。

「もしもし要。朔弥見つかった?よかった。それじゃぁ朔弥をよろしくね」

聡の通話を聞いた悠はアナルを聡に甚振られて嬌声を上げていたが、聡が放った朔弥の言葉に飛び起きて聡に詰め寄った。

「あぁっ…さく…や…アあっ…朔弥は?…アンッ…アあぁん…朔弥はどこ?」

発情期で浮ついた思考でも朔弥のことになると正気を取り戻すようだと思いながら聡は後ろから悠の中を激しく突いた。

バチュっ!バチュっ!パンパンパンパンパンパンパンッ!!

「らめぇっ!!アあぁんっ!!今だめぇぇッ!!っ…つかないでぇっ………ッ」

「大丈夫だよ。俺の家にいるから…こっちに集中しよッ」

どちゅっ!!ズンッズンッズンッ!!

「アあんッ!!朔弥…朔弥には…酷いこと…しないでぇ…」

泣きながら懇願する悠の姿に聡は欲情を刺激され肩に噛み付く。

「アあぁんっ!!痛いぃ…あぁ…」

「うなじ…手で押さえておけ…」

耳元で底冷えするような声で囁かれた悠はうなじを片手で押さえながら背後を振り返る。
口から悠の血を滴らせた聡は、悠の腰を掴むと中に入っていたペニスを更に硬くさせ、さっきよりも酷く腰を穿った。片手だけでは身体を支えられなくなった悠は腰だけ突き出すように尻を聡に向け、脳天を突き抜ける快感に、体を仰け反らせた。

「あっ!いやっ!怖い!アあっあっ!アぁあっ!ごめんなさいぃ!あああっ! あっ!ああっ! んぁあっ!もぅッ許してぇ!っ」

「昨日は足りないって言ってたのに…今日は許して?悠の言うことは信じられないな」

悠の哀願は聞き入れられることは無く、聡は悠の中で果てた。しかし、聡は射精しても、腰のピストン運動を止めずに、そのまままた、悠を激しく攻め始めた。
悠が達しても、聡が達しても終わらない腰の動きに悠は遂に陥落した。


「お願い…もぅ…うなじ…噛んでぇ」

「くっ…!!」

___ガブっ

聡はΩのフェロモンを撒き散らす悠のその願いに、一瞬αの本能に負けてうなじを噛もうとしたが、なけなしの理性で聡が噛んだのは自身の腕だった。悠の願いを聞き入れなかった聡は、先程より腰を強く打ち付けると、悠の体は快感に耐えきれずガクガクと震える。

「なんでェ…噛んで…くれないの?」

泣きながら問われる問いに答えられない聡は、悠の口を黙らせるように頭を掴み、噛み付くような口付けをした。そして、やり場のない憤りを悠のアナルに叩きつけるように腰を穿った。
悠はガクガクと身体を痙攣させながら崩れ落ちた。

◼️

聡は失神した悠の身体を意識が無くなった後も犯し続けた。
まるで愛しているのに、傷つけることでしか愛を伝えることのできない苦しさをぶつけるように腰を穿ち続けた。


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