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綾瀬さんは走った。
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「むりですぅぅ!」
綾瀬さんが叫びながらバトンをもらう。
がんばれがんばれ。転んだら笑ってあげるから。
その瞬間、意味わからない未確認生物じゃないかと思う速さの子がいた。
だれ?だれだあいつ。
「あああああああああ、綾瀬さんんんんんんん????!!!!」
え、なんで今1位なの、綾瀬さん!!おかしいって!!
めちゃくちゃ速いじゃん!!え、なんでだ…?
「綾瀬ちゃん、100メートル走12秒なんだよ。中学時代陸上部だったらしいから~。」
おお。井上先生じゃないですか。なんですか、あいつ。不正か?
「くっそ、綾瀬可愛いな。走る姿はユリの花ごとく。」
おおチャラ男、歩く姿だろ、それ。
〚1位は黄組!2位は青組!3位は赤組!4位は緑組です!!〛
会場は綾瀬さんの走りに、どよめきが絶えない。
なんで…綾瀬さんはなんでも下手くそっていうレッテルが貼られてるんじゃないの???
「はぁはぁ…なんで私が走らなければ…ああ、やだやだ…あ、新くんじゃないですか。」
「綾瀬さんさぁ、なんでそんなに速いの??」
「え?」
え?なに?なんで疑問符ついてるの?怖い。
え、この子もしかして、自分が速いの気づいてないわけ?
「私速かったですかぁ!?もしかしてすごいのかも!!陸上やってたからでしょうかねぇ。えへへっへ。」
ああ…調子に乗りたいだけか…失望したぜ、綾瀬さん。
「綾瀬さん速いんだね。うちの新がかすむくらいだよ。」
おっ、クラスの煮物じゃん。てかうちの新って何?
「伊藤くんが一番速かったですよぉ。私の新くんがチリになるくらい。」
僕の価値どんどん下がってない??
「みんなの前じゃないなら、今二酸化炭素どころか、酸素を吐き出したい気分です。酸素ボンベください。」
なんでだよ。
「あ、かをるくんが見に来てくれてる!!!ひゃー、本気で走ってよかったですぅ!おねぇちゃんかっこいい!なんちゃって!」
自分でつっこむことができたのか…もう僕はいらないな…。
てかかをるくんいたの?大丈夫?自転車倒れてるけど。
「え、待ってください…かをるくんの隣に女の子いませんか?え、『がーるふれんど』ってやつなんですか???!聞いてません!姉離れですぅぅぅぅ。」
どんまい。綾瀬は激怒した。
綾瀬さんが叫びながらバトンをもらう。
がんばれがんばれ。転んだら笑ってあげるから。
その瞬間、意味わからない未確認生物じゃないかと思う速さの子がいた。
だれ?だれだあいつ。
「あああああああああ、綾瀬さんんんんんんん????!!!!」
え、なんで今1位なの、綾瀬さん!!おかしいって!!
めちゃくちゃ速いじゃん!!え、なんでだ…?
「綾瀬ちゃん、100メートル走12秒なんだよ。中学時代陸上部だったらしいから~。」
おお。井上先生じゃないですか。なんですか、あいつ。不正か?
「くっそ、綾瀬可愛いな。走る姿はユリの花ごとく。」
おおチャラ男、歩く姿だろ、それ。
〚1位は黄組!2位は青組!3位は赤組!4位は緑組です!!〛
会場は綾瀬さんの走りに、どよめきが絶えない。
なんで…綾瀬さんはなんでも下手くそっていうレッテルが貼られてるんじゃないの???
「はぁはぁ…なんで私が走らなければ…ああ、やだやだ…あ、新くんじゃないですか。」
「綾瀬さんさぁ、なんでそんなに速いの??」
「え?」
え?なに?なんで疑問符ついてるの?怖い。
え、この子もしかして、自分が速いの気づいてないわけ?
「私速かったですかぁ!?もしかしてすごいのかも!!陸上やってたからでしょうかねぇ。えへへっへ。」
ああ…調子に乗りたいだけか…失望したぜ、綾瀬さん。
「綾瀬さん速いんだね。うちの新がかすむくらいだよ。」
おっ、クラスの煮物じゃん。てかうちの新って何?
「伊藤くんが一番速かったですよぉ。私の新くんがチリになるくらい。」
僕の価値どんどん下がってない??
「みんなの前じゃないなら、今二酸化炭素どころか、酸素を吐き出したい気分です。酸素ボンベください。」
なんでだよ。
「あ、かをるくんが見に来てくれてる!!!ひゃー、本気で走ってよかったですぅ!おねぇちゃんかっこいい!なんちゃって!」
自分でつっこむことができたのか…もう僕はいらないな…。
てかかをるくんいたの?大丈夫?自転車倒れてるけど。
「え、待ってください…かをるくんの隣に女の子いませんか?え、『がーるふれんど』ってやつなんですか???!聞いてません!姉離れですぅぅぅぅ。」
どんまい。綾瀬は激怒した。
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