10 / 25
綾瀬さんの映画上映。
しおりを挟む
「私─。あなたのことが好きだったの…。でもなかなか口に出せなくて。」
あなたが笑った。なんて笑顔も素敵なの─。
「あなたがいるだけで…笑うだけでこんなにもドキッとしちゃうのは…どうしてなの。」
「それは、僕と君が…恋人になるからじゃないかな。」
私はその言葉を聞いて、息をのんだ。
「そ、それってつまり…。」
「でもいいのかい?僕は恋人になって5分後に浮気するって有名な奴だよ?今どきの本でいうなら、『五分後に浮気するラスト』だけど。」
「そんな評価気にしないw…ああごめんなさい、少し笑ってしまいました。」
私は心を落ち着かせる。酸素を体に送る。そして、二酸化炭素を体から吐き出す。
「お''ぇぇぇぇぇ」
「君、二酸化炭素の吐き出し方おかしくない?」
「ごめんなさい、あなたの気持ち悪さに吐きk…いえいえ、あなたの輝かしさに吐きかけてしまいました。」
「ありがとう。君と僕の出会いに今すぐハグしたいよ。」
「お''ぇぇぇぇぇぇぇ、ぶへっ」
「だから吐き出し方おかしくない?大丈夫?」
まるで豚みたいな吐き方をしてしまった私は、顔を赤らめる。
「まるで家畜の豚ですね…。」
「何言ってんの?」
ああ、ついに念願のあなたを手に入れたことがとてもうれしい。神社にお参りしといてよかった。
でも確かにあなたは浮気すると有名ね。どうしましょう。かましましょうか。
「君と僕の出会いに乾杯しよう。」
私とあなたのグラスがこつんと音を奏でながらぶつかった。
「うわ、きったな…。」
「心の声もれてるけど。」
まさか、私の口がガソリン漏れしちゃったみたいですね。
「すみません、あなたはどんな人が好みなのですか。」
「二酸化炭素の吐き出し方がきれいで心の声は漏れない人かなぁ。」
「まぁ!私じゃないですか!」
「本気で言ってる?もういい。君と恋人になりたくない。さよなら。」
「待って!」
あなたが止まった。お願い。これだけは伝えさせて…。
「割り勘…しよう。」
あなたはふっと笑うと、言った。
「君の、名は?」
「私の名前は!わりかん した子!」
「だっさ。」
あなたが笑った。なんて笑顔も素敵なの─。
「あなたがいるだけで…笑うだけでこんなにもドキッとしちゃうのは…どうしてなの。」
「それは、僕と君が…恋人になるからじゃないかな。」
私はその言葉を聞いて、息をのんだ。
「そ、それってつまり…。」
「でもいいのかい?僕は恋人になって5分後に浮気するって有名な奴だよ?今どきの本でいうなら、『五分後に浮気するラスト』だけど。」
「そんな評価気にしないw…ああごめんなさい、少し笑ってしまいました。」
私は心を落ち着かせる。酸素を体に送る。そして、二酸化炭素を体から吐き出す。
「お''ぇぇぇぇぇ」
「君、二酸化炭素の吐き出し方おかしくない?」
「ごめんなさい、あなたの気持ち悪さに吐きk…いえいえ、あなたの輝かしさに吐きかけてしまいました。」
「ありがとう。君と僕の出会いに今すぐハグしたいよ。」
「お''ぇぇぇぇぇぇぇ、ぶへっ」
「だから吐き出し方おかしくない?大丈夫?」
まるで豚みたいな吐き方をしてしまった私は、顔を赤らめる。
「まるで家畜の豚ですね…。」
「何言ってんの?」
ああ、ついに念願のあなたを手に入れたことがとてもうれしい。神社にお参りしといてよかった。
でも確かにあなたは浮気すると有名ね。どうしましょう。かましましょうか。
「君と僕の出会いに乾杯しよう。」
私とあなたのグラスがこつんと音を奏でながらぶつかった。
「うわ、きったな…。」
「心の声もれてるけど。」
まさか、私の口がガソリン漏れしちゃったみたいですね。
「すみません、あなたはどんな人が好みなのですか。」
「二酸化炭素の吐き出し方がきれいで心の声は漏れない人かなぁ。」
「まぁ!私じゃないですか!」
「本気で言ってる?もういい。君と恋人になりたくない。さよなら。」
「待って!」
あなたが止まった。お願い。これだけは伝えさせて…。
「割り勘…しよう。」
あなたはふっと笑うと、言った。
「君の、名は?」
「私の名前は!わりかん した子!」
「だっさ。」
0
お気に入りに追加
1
あなたにおすすめの小説
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
幼なじみとセックスごっこを始めて、10年がたった。
スタジオ.T
青春
幼なじみの鞠川春姫(まりかわはるひめ)は、学校内でも屈指の美少女だ。
そんな春姫と俺は、毎週水曜日にセックスごっこをする約束をしている。
ゆるいイチャラブ、そしてエッチなラブストーリー。
咲き乱れろスターチス
シュレッダーにかけるはずだった
青春
自堕落に人生を浪費し、何となく社会人となったハルは、彼女との待ち合わせによく使った公園へむかった。陽炎揺らめく炎天下の中、何をするでもなく座り込んでいると、次第に暑さにやられて気が遠のいてゆく。
彼は最後の青春の記憶に微睡み、自身の罪と弱さに向き合うこととなる。
「ちゃんと生きなよ、逃げないで。」
朦朧とした意識の中、彼女の最後の言葉が脳裏で反芻する。
AOZORA
Yuniarti
青春
高尾は帝光中のリベロ。彼はそこでバレーボールの先輩たちから影響を受け、ホワイトイグル高校に進学しました。しかし、ホワイトイグル高校のバレーボール部は先輩たちが卒業してなくなってしまっていました。彼は部員を集め、厳しい練習を続け、日本一のバレーボール学校に育て上げました?
転校生は、top3に愛されまくり⁉︎
美鳥羽
青春
父親の転勤で引っ越した中学1年生の鈴村遥香(すずむらはるか)は、新しい学校で早速友達を作った。名は、白石夏葉(しらいしなつは)。彼女は、内気で大人しい人だった。クラスの女王様的存在の星野まりあ(ほしのまりあ)は、そんな彼女のことをイジメていた。それに気づいた遥香は止めようとしたが失敗し、イジメのターゲットになってしまった………。
そんなある日、遥香は学校のイケメンtop3と出会い愛され、変わってゆく………。
遥香は誰と、恋をする___⁉︎
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる