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委員会どうする?
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今年の六年生は異例のクラス替えがあった。
クラス替えは三年と五年しかないはずなのに。
どうしても気が合わない同士を引き離すためとか、中学受験する子が固まっちゃうとか、いろいろあって最善策としてシャッフルしたんじゃない? とお母さんは言ってた。
受験の予定もない、これといったトラブルも起こしてないわたし、仲井花凪は、巻き込み事故にあったような気分で不満でしょうがない。
三クラスのシャッフルだから、同じクラスになったことある人は何人かいるけど、なんとなくなじめない。仲のいい子はみんな他のクラスになってしまった。新学期が始まったばっかりだけど自然とグループが出来ていて、わたし以外の女子はもともと仲のいい子同士が同じクラスになれたように見えてしまう。
なにより幼稚園からの友達、香蓮と五年で同じクラスになれたのに、また別れちゃったのがショックだった。同じクラスで卒業式したかったなあ。
「仲井さん、手ぇ邪魔」
下駄箱の上の段に手をかけて、うわばきを脱いでると文句を言う声がした。
顔をあげると同じクラスの井口祐悟がいた。
「あ、ごめん」
井口君とは六年になって初めて一緒になった。体格のいい小学生男子って感じだけど、女子にちゃんと「さん付け」するところに悪い奴ではないとちょっと思った。
「花凪~。一緒に帰ろう」
ランドルセルにつけたキーホルダーの鈴を鳴らしながら香蓮が来た。肩にかかるくらいのやや茶色い髪にアーモンド型の大きな目、香蓮はトラ猫みたいで可愛い。
「うん。帰ろー」
「ねえ花凪、委員会どうする?」
「委員会?」
「明日決めるって言ってたけど、一組もそうでしょ」
「多分、そうだと思うけど?」
わたしは思わず井口君に同意を求めた。
うなずいたような、首をかしげたような、あいまいな反応だったので参考にならなかった。井口君の方も女子の会話に参加したくないかのように無言で靴をはき替えているので、もういいやと思った。
「一緒に飼育委員やろうよ」
すごい名案を思いついたかのように、香蓮は言ってきた。
「飼育委員?」
「六年生はウサギの世話させてもらえるらしいよ。カニが言ってた。飼育委員の売りを一生懸命アピールしてた」
「カニって、蟹江先生?」
「そう、わが三組担任、今年も飼育委員担当らしいよ。人気なさそうでしょ」
「確かに」
香蓮のクラス、三組は蟹江先生。50代のおじさん。手足が長くて細くて、もごもご喋る人で、つばがたまってるのか時々本当に口から泡を出すらしい。
「いいね。でもウサギの世話って言ったら人気あるんじゃないの?」
「ウンチの世話とか込みだから、毎年微妙らしい。結局先生が一人でやってたりしたって」
「そうか。カニ頑張ってるんだね」
「カニとウサギの世話してあげよう」
「うん。いいね」
「決定!」
そうだ委員会。香蓮とクラスは分かれちゃったけど委員会が一緒なら楽しい。飼育委員なら大丈夫そうだし。人気の委員会は放送委員と図書委員。五年の時と連続して同じのはナシっていう暗黙のルールみたいなのあったけど、それはクラス替えがない場合だ。となると学級委員と体育委員・音楽委員は、誰でもいいわけじゃないからやる人がもう決まってるようなもんだし。飼育委員は保健委員や集会委員と同じように、特別な能力もいらないし人気もないし男女関係なく三人ずつだから、余裕でなれるでしょ。
ガラガラ。スタスタ・・・・・・
二人の声が大きすぎたのか、職員室のドアが開き誰かが歩いてくる足がした。
今の会話聞かれていたかも? 廊下や階段って意外と響くからなあ。
さっさと靴に履き替えて出ようと、二人、目だけで会話した。
「そのポニーテールは仲井さんね」
その声に、わたしは振り向いてホッとした。
「なんだ、尾場先生か」
「なんだって何よ。ウサギとカニでもいた?」
「え、いやあ」
わたしは笑ってごまかした。
香蓮も苦笑いしている。
一組担任の尾場先生。苗字にさん付けすると「おばさん」となってしまうので、早く結婚したがってるけど、いい相手がいないらしい。永遠の28歳って自分では言ってるけど、多分30後半。三年生のころからの担任なので先生との付き合いは四年目になる。面白くて大好きな先生だ。
「明日みんなに言うけど、不審者情報出たって報告あったから、気を付けて帰ってね」
「どんな不審者ですか」
「おはようーおはようー。あいさつは元気よく! って言いながら近づいてくる推定40代男性。170cmぐらいで黒っぽい服にメガネを掛けてるらしい」
尾場先生は「おはようーおはようー」って言いながら両手を交互にあげて、カマキリみたいに近づいてきた。
「こわっ」
先生それじゃアニメの怪人、やり過ぎだろう。と思いながら香蓮と二人で怖がった。実際に普通のおじさんでも、知らない人にあいさつを強要されて追いかけられたら怖い。
「何かあったら防犯ブザー鳴らして逃げるのよ。なるべく一人にならないようにね。」
「はーい」
先生はトイレの方に歩いていった。
あいさつおじさんが、おじさんじゃなくて尾場先生みたいだったら会ってみたいと思ってしまった。
「そういえば尾場先生って何委員だっけ」
香蓮が聞いてきた。
「去年と一緒なら理科委員」
「理科委員か。それは微妙だね」
「うん」
理科委員、一番人気がない。仕事内容が理科室の掃除みたいで活動内容も他の委員会に比べてよく分からない。何年か前は、音楽と体育と同じように理科に関する行事があった。低学年の時、六年生にスライム作りとか教えてもらった記憶がある。校長先生が変わってからか、学習指導要領とかなんとか学校の予定でいろいろ余裕がなくて出来なくなったからとか、いろんな説を聞いた。理科室があるからいつか復活を願って委員会は残ってるのかな。
香蓮と別れて、うちのマンションの前まで行くと、無駄に歩いてる卜野がいた。
同じマンションで赤ちゃんの頃からの腐れ縁。
「卜野」が「うらの」って読めないからみんなに「トノ」って呼ばれてる。
理数系男子。考え方がわたしとは全然違うのか、ときどき何を言ってるのか分からない。そのズレた感じが世間知らずのお殿様みたいっていう意味で、わざと「殿」と同じイントネーションで呼ぶ人もいる。
周りにどう思われてるとか全然気にしない。本人なりに気にしてるとしても、わたしには分からない。髪は寝ぐせ付いてるし、よく左右違う靴下をはいてる。
良く言えば天才タイプ。凡人でも秀才でもない。別次元を見てる科学者、数学者。
「なに、やってんの?」
「歩数稼いでた」
「歩いた分、ポイントとかになるやつ?」
「ならない。普通の歩数計」
「あ、そう」
三年~五年の時、同じクラスだった。今、トノは二組。
トノは、わたしに近づきつつも無視して変なコースで歩き回る。
一瞬近づいたトノの雰囲気が前と違う感じがした。
急激に背が伸びた。
こんなデカかったっけ。
やっぱり男の子だなあ。
異性の幼なじみ。
ほのかな恋心を抱くような対象
「おおお6666歩になった」
には、ならないなぁ。
「あ、そういえば、トノは委員会何にするの」
「理科委員」
「去年もやってなかった? しかもビーカーとメスシリンダー割ったよね」
「6673歩。・・・・・・これは、素数だ!」
「素数?」
「素数ってのは、まず2で割り切れない。一の位が5以外の奇数で」
「それは前に聞いた」
「だって、素数? って聞くから」
「そういう意味で言ったんじゃないから」
こいつとは普通の会話が成立しない。
「ビーカーとメスシリンダー、無視しないでよ」
「あれは、慣性の法則でしかたがなかったんだ」
「はあ、理科委員が合ってますね」
「うむ」
トノは少し変わってる。我が道を行きすぎてる。
でも、トノと同じクラスだったら心強かったのに、と思ってしまう。
クラス替えは三年と五年しかないはずなのに。
どうしても気が合わない同士を引き離すためとか、中学受験する子が固まっちゃうとか、いろいろあって最善策としてシャッフルしたんじゃない? とお母さんは言ってた。
受験の予定もない、これといったトラブルも起こしてないわたし、仲井花凪は、巻き込み事故にあったような気分で不満でしょうがない。
三クラスのシャッフルだから、同じクラスになったことある人は何人かいるけど、なんとなくなじめない。仲のいい子はみんな他のクラスになってしまった。新学期が始まったばっかりだけど自然とグループが出来ていて、わたし以外の女子はもともと仲のいい子同士が同じクラスになれたように見えてしまう。
なにより幼稚園からの友達、香蓮と五年で同じクラスになれたのに、また別れちゃったのがショックだった。同じクラスで卒業式したかったなあ。
「仲井さん、手ぇ邪魔」
下駄箱の上の段に手をかけて、うわばきを脱いでると文句を言う声がした。
顔をあげると同じクラスの井口祐悟がいた。
「あ、ごめん」
井口君とは六年になって初めて一緒になった。体格のいい小学生男子って感じだけど、女子にちゃんと「さん付け」するところに悪い奴ではないとちょっと思った。
「花凪~。一緒に帰ろう」
ランドルセルにつけたキーホルダーの鈴を鳴らしながら香蓮が来た。肩にかかるくらいのやや茶色い髪にアーモンド型の大きな目、香蓮はトラ猫みたいで可愛い。
「うん。帰ろー」
「ねえ花凪、委員会どうする?」
「委員会?」
「明日決めるって言ってたけど、一組もそうでしょ」
「多分、そうだと思うけど?」
わたしは思わず井口君に同意を求めた。
うなずいたような、首をかしげたような、あいまいな反応だったので参考にならなかった。井口君の方も女子の会話に参加したくないかのように無言で靴をはき替えているので、もういいやと思った。
「一緒に飼育委員やろうよ」
すごい名案を思いついたかのように、香蓮は言ってきた。
「飼育委員?」
「六年生はウサギの世話させてもらえるらしいよ。カニが言ってた。飼育委員の売りを一生懸命アピールしてた」
「カニって、蟹江先生?」
「そう、わが三組担任、今年も飼育委員担当らしいよ。人気なさそうでしょ」
「確かに」
香蓮のクラス、三組は蟹江先生。50代のおじさん。手足が長くて細くて、もごもご喋る人で、つばがたまってるのか時々本当に口から泡を出すらしい。
「いいね。でもウサギの世話って言ったら人気あるんじゃないの?」
「ウンチの世話とか込みだから、毎年微妙らしい。結局先生が一人でやってたりしたって」
「そうか。カニ頑張ってるんだね」
「カニとウサギの世話してあげよう」
「うん。いいね」
「決定!」
そうだ委員会。香蓮とクラスは分かれちゃったけど委員会が一緒なら楽しい。飼育委員なら大丈夫そうだし。人気の委員会は放送委員と図書委員。五年の時と連続して同じのはナシっていう暗黙のルールみたいなのあったけど、それはクラス替えがない場合だ。となると学級委員と体育委員・音楽委員は、誰でもいいわけじゃないからやる人がもう決まってるようなもんだし。飼育委員は保健委員や集会委員と同じように、特別な能力もいらないし人気もないし男女関係なく三人ずつだから、余裕でなれるでしょ。
ガラガラ。スタスタ・・・・・・
二人の声が大きすぎたのか、職員室のドアが開き誰かが歩いてくる足がした。
今の会話聞かれていたかも? 廊下や階段って意外と響くからなあ。
さっさと靴に履き替えて出ようと、二人、目だけで会話した。
「そのポニーテールは仲井さんね」
その声に、わたしは振り向いてホッとした。
「なんだ、尾場先生か」
「なんだって何よ。ウサギとカニでもいた?」
「え、いやあ」
わたしは笑ってごまかした。
香蓮も苦笑いしている。
一組担任の尾場先生。苗字にさん付けすると「おばさん」となってしまうので、早く結婚したがってるけど、いい相手がいないらしい。永遠の28歳って自分では言ってるけど、多分30後半。三年生のころからの担任なので先生との付き合いは四年目になる。面白くて大好きな先生だ。
「明日みんなに言うけど、不審者情報出たって報告あったから、気を付けて帰ってね」
「どんな不審者ですか」
「おはようーおはようー。あいさつは元気よく! って言いながら近づいてくる推定40代男性。170cmぐらいで黒っぽい服にメガネを掛けてるらしい」
尾場先生は「おはようーおはようー」って言いながら両手を交互にあげて、カマキリみたいに近づいてきた。
「こわっ」
先生それじゃアニメの怪人、やり過ぎだろう。と思いながら香蓮と二人で怖がった。実際に普通のおじさんでも、知らない人にあいさつを強要されて追いかけられたら怖い。
「何かあったら防犯ブザー鳴らして逃げるのよ。なるべく一人にならないようにね。」
「はーい」
先生はトイレの方に歩いていった。
あいさつおじさんが、おじさんじゃなくて尾場先生みたいだったら会ってみたいと思ってしまった。
「そういえば尾場先生って何委員だっけ」
香蓮が聞いてきた。
「去年と一緒なら理科委員」
「理科委員か。それは微妙だね」
「うん」
理科委員、一番人気がない。仕事内容が理科室の掃除みたいで活動内容も他の委員会に比べてよく分からない。何年か前は、音楽と体育と同じように理科に関する行事があった。低学年の時、六年生にスライム作りとか教えてもらった記憶がある。校長先生が変わってからか、学習指導要領とかなんとか学校の予定でいろいろ余裕がなくて出来なくなったからとか、いろんな説を聞いた。理科室があるからいつか復活を願って委員会は残ってるのかな。
香蓮と別れて、うちのマンションの前まで行くと、無駄に歩いてる卜野がいた。
同じマンションで赤ちゃんの頃からの腐れ縁。
「卜野」が「うらの」って読めないからみんなに「トノ」って呼ばれてる。
理数系男子。考え方がわたしとは全然違うのか、ときどき何を言ってるのか分からない。そのズレた感じが世間知らずのお殿様みたいっていう意味で、わざと「殿」と同じイントネーションで呼ぶ人もいる。
周りにどう思われてるとか全然気にしない。本人なりに気にしてるとしても、わたしには分からない。髪は寝ぐせ付いてるし、よく左右違う靴下をはいてる。
良く言えば天才タイプ。凡人でも秀才でもない。別次元を見てる科学者、数学者。
「なに、やってんの?」
「歩数稼いでた」
「歩いた分、ポイントとかになるやつ?」
「ならない。普通の歩数計」
「あ、そう」
三年~五年の時、同じクラスだった。今、トノは二組。
トノは、わたしに近づきつつも無視して変なコースで歩き回る。
一瞬近づいたトノの雰囲気が前と違う感じがした。
急激に背が伸びた。
こんなデカかったっけ。
やっぱり男の子だなあ。
異性の幼なじみ。
ほのかな恋心を抱くような対象
「おおお6666歩になった」
には、ならないなぁ。
「あ、そういえば、トノは委員会何にするの」
「理科委員」
「去年もやってなかった? しかもビーカーとメスシリンダー割ったよね」
「6673歩。・・・・・・これは、素数だ!」
「素数?」
「素数ってのは、まず2で割り切れない。一の位が5以外の奇数で」
「それは前に聞いた」
「だって、素数? って聞くから」
「そういう意味で言ったんじゃないから」
こいつとは普通の会話が成立しない。
「ビーカーとメスシリンダー、無視しないでよ」
「あれは、慣性の法則でしかたがなかったんだ」
「はあ、理科委員が合ってますね」
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トノは少し変わってる。我が道を行きすぎてる。
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