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片翼の鎮魂歌
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レームは暗闇の中をただただ俯きながら歩き続ける。
淡い光と共に蘇る記憶は毎日【牙鼠の森】に潜っては素材を採取しギルドで嘲笑されるだけの虚ろな記憶。
「もう良い年なんだから職員にならないか?」
年配のギルド職員に声を掛けられた事もあったがどこか奥底に眠っていた意地がそれを拒否し続けた。
自身の夢からもセシリアからも逃げ続けた十数年は決して短い時間ではなく、半ば毎日のように引退の文字は脳裏にちらついていた頃の奇跡としか思えない出会い。
まだ出会って二週間も経過していないその少女はレームにとって仲間であり恩人となった。暗闇の中に薄っすらと淡い光が漏れだす。
「貴方がルナの仲間だにゃ? 私の友達をよろしくね」
脳裏にはっきりと聞こえた少女の声の後、眼前は眩い光に包まれた。
「う゛っ」
薄っすらと目を開くと背中に半分だけ翼が生えた獣人の少女が光に溶け合い消えていく。
その少女は消える直前に一瞬だけこちらに向けてウィンクをした。
運が良いかのか悪いのか、レームがダンタリオンに地面に叩きつけられ放り投げられた場所は月詠が刺さっているすぐ側だった。
身体中があちこち痛むが、霞む視界の向こう側ではルナとヤナがダンタリオンと対峙している。
ふぅぅぅ
ゆっくりと肺の中の空気を全て吐き出していく。
土に塗れた手で月詠の柄をしっかり握ると、レームの覚悟に応えるように月詠の刃がキラりと光った。
二人と対峙してる筈の【白兎の巣穴】の王の視線は真っすぐにレームだけを捉え、そしてレームも負けじと眼光を鋭くした。
「後は任せろ」
その言葉だけを残して月詠を構える。
今目の前にいるのはジーニアスという混じり物がない純粋な迷宮主【ダンタリオン】だ。
「決着をつけようか」
一瞬で兎の脚力による跳躍で間を詰められると強い衝撃がレームを襲う。
間一髪で反応して刀を合間に挟み直撃を防いだ。
死角から繰り広げられる連撃になんとか反応して斬り返す。
ダンタリオンも斬撃に合わせてレームの顎に拳を叩きつけ、全ての刃をスレスレで避ける度にカウンターを叩き込んできた。
口元と鼻から血が流れてくる。
突如宙に跳んだダンタリオンは恐ろしい勢いで回転を始め宙に制止すると、黒いオーラを纏ったかかと落しがレームの右肩に落とされた。
防いだ月詠は力負けと回転の勢いで弾かれ、肩が抉られ摩擦で燃えるように熱を持つ。
バックステップしながら距離をとるダンタリオンと後ろから心配そうに名前を呼ぶルナの声が響く。
レームは右腕に力が入らず残った左手に月詠を持ち代えた。
「ふぅ、流石だな」
無理矢理であれば一度くらいは右腕を動かせるかなと心の中で思う。
「次はこっちから行くよ」
利き腕が潰されても左だけで扱える技術は学んでいる。
「三日月!」
レームの剣術の初めは大体大振りの振り下ろしからの変形剣術が多い。
初撃を弾かれた後身体を捻って脇腹を蹴りつける。
少しだけ態勢を崩した所に「五月雨!」と連撃を打ち込んでいった。
何度も硬い皮膚を斬りつけ、何度かはカウンターで頬や上半身を殴られ返される。
「朔夜!」
月詠の切っ先がダンタリオンの左の二の腕を貫通し、そのまま地面に縫い付けた。
咄嗟に腰を探り、ドロリスダガーがない事に気付き狩用のサバイバルナイフを思いきりダンタリオンの眉間に突き刺す。
バキッ
「参ったね」
頭蓋の強度に負けてナイフが半分から折れると、驚愕の余りに素直に困惑の言葉が出た。
ダンタリオンの掌に黒いオーラが集まっていき、レームの背中に悪寒が走る。
月詠を手放し横に跳んだ瞬間、レームがいた場所に向けて黒い斬撃が飛んで大岩をスパっと半分に切り分けて草原の方に飛んで行った。
「おいおい、嘘だろ」
ダンタリオンの隠し玉は状況からいって最悪の形で現れた。
腕に刺さった月詠を外して地面に捨て、拳を構え直すダンタリオンと、武器を失ったレームが対峙する。
(さてどうする、一か八かで月詠まで間に合うか?)
チラリと視界を広くすると遠く離れた場所にドロリスダガーを見つけたが、あまりにも遠くさらに背中を見せる事になる。
(なにかないか)
レームの思考を待つ筈もなくダンタリオンは容赦なく黒いオーラを斬撃に代えて飛ばしてくる。
泥に塗れて斬撃を躱すが追いうちで鋭い拳が飛んだ時、援護しようと武器を構えたルナとヤナにダンタリオンが瞬時に目標を変えた。
「くっ」 黒の斬撃が飛んで防いだルナのボーガンがバラバラになり、ヤナは斬撃に負けてククリが宙を舞い、ダンタリオンが迫る。
手を伸ばした指先はダンタリオンには遠く、ダンタリオンの双爪に集まる黒のオーラがルナとヤナの頭上に降りかかる。
「レームしゃん。はいデシ!」
レームのすぐ横に亜空間の入口が突然開き、月詠を口に咥えて中から出てくる。
驚いたが直ぐに柄を握り「有難う」と微笑む。
レームは肩を抉られて血が滴る右腕で無理矢理に月詠を亜空間から引き抜き思いきり刀身を投げつけた。
凄まじい勢いで真っすぐに飛んでいく月詠の刀身はダンタリオンの背中に突き刺さりそのまま地面に転がる。
すぐ様駆けつけ柄を掴み月詠を引きぬいた。
はぁ...はぁ...
肩で息をつき刀身を天高く掲げる。
レームには白兎の巣穴を統べる迷宮の王は目が合うとニッと笑ったような気がした。
「この戦いは俺達の勝ちだ」
赤黒く輝く閃光が袈裟斬りとともに線を描く。
斬!
その一太刀により黒いオーラが天へと噴き出しては消えて行った。
眠りに着く迷宮の王に黒雲が裂け一筋の光が照らす。
「ぴぃぃぃぃ」
甲高い鳴き声が迷宮に響き渡り上空からセーレが舞い降りると、ダンタリオンとセーレは光に誘われるように徐々に光となって消滅していった。
巣穴の丘を照らしていた陽光は次第に迷宮内全てに降り注でいき、女神が祝福するように草原一面に花々が咲き誇った。
暖かな風が探索者の頬を撫でつけ、所々で歓声が上がる。
レームは月詠を支えになんとか立っていたが、月詠から手を離し両手をギュッと握ると、
「うおおおおおぉぉぉ!」
レームは吠えた。それは感極まった勝利への咆哮。
ヤナとルナが両腕を高く上げハイタッチを交わす。
ここに【白兎の巣穴】の完全攻略は成った。
「皆しゃん。こっちデシ」
一同が冷静さを保ち五人と一匹がラズリーの後に続きラズリーの迷宮へと案内される。
「おぉ、すげぇな」
「これは面白いにゃ」
「迷宮の中に迷宮とは不思議な感じですね」
初めては入る【黒鋼】の三人の感想と共に少しだけ広い空間に辿り着つき、黄金に輝く草むらに皆が集まった。
「それでラズリー、何かあるのかい?」
レームが聞いたのはラズリーが皆が落ち着いた頃に渡したい物があると申し出たからだ。
「こっちデシ」
部屋の隅にボロボロの幾つかの荷物がまとめられて置かれていた。
「これはユウナがずっと探していた物デシ」
【黒鋼】の面々は膝を付き震える手で荷を解く。
涙に塗れたヤナが一冊の本をルナに差し出した。
表紙には【ユウナの探索者日誌】と書かれており、一枚のメモがするりと落ちた。
《ルナへ、私達の冒険は終わりを告げたけど、この先の物語は君に託す。頑張れ後輩!》
ルナは日誌をギュッと抱きしめて静かに泣いた。
迷宮から外に草原に出た一行を出迎えたのは、一面を覆う色彩に囲まれた疲れ切った表情で地面に座るトライデントの三人と、槍で身体を支えるセシリアの姿だった。
風で舞い上がる花びらと、反響で巣穴の丘から聞こえる歌うような迷宮の奏でる旋律は、まるで鎮魂歌のように晴れ渡る空に流れて消えていった。
淡い光と共に蘇る記憶は毎日【牙鼠の森】に潜っては素材を採取しギルドで嘲笑されるだけの虚ろな記憶。
「もう良い年なんだから職員にならないか?」
年配のギルド職員に声を掛けられた事もあったがどこか奥底に眠っていた意地がそれを拒否し続けた。
自身の夢からもセシリアからも逃げ続けた十数年は決して短い時間ではなく、半ば毎日のように引退の文字は脳裏にちらついていた頃の奇跡としか思えない出会い。
まだ出会って二週間も経過していないその少女はレームにとって仲間であり恩人となった。暗闇の中に薄っすらと淡い光が漏れだす。
「貴方がルナの仲間だにゃ? 私の友達をよろしくね」
脳裏にはっきりと聞こえた少女の声の後、眼前は眩い光に包まれた。
「う゛っ」
薄っすらと目を開くと背中に半分だけ翼が生えた獣人の少女が光に溶け合い消えていく。
その少女は消える直前に一瞬だけこちらに向けてウィンクをした。
運が良いかのか悪いのか、レームがダンタリオンに地面に叩きつけられ放り投げられた場所は月詠が刺さっているすぐ側だった。
身体中があちこち痛むが、霞む視界の向こう側ではルナとヤナがダンタリオンと対峙している。
ふぅぅぅ
ゆっくりと肺の中の空気を全て吐き出していく。
土に塗れた手で月詠の柄をしっかり握ると、レームの覚悟に応えるように月詠の刃がキラりと光った。
二人と対峙してる筈の【白兎の巣穴】の王の視線は真っすぐにレームだけを捉え、そしてレームも負けじと眼光を鋭くした。
「後は任せろ」
その言葉だけを残して月詠を構える。
今目の前にいるのはジーニアスという混じり物がない純粋な迷宮主【ダンタリオン】だ。
「決着をつけようか」
一瞬で兎の脚力による跳躍で間を詰められると強い衝撃がレームを襲う。
間一髪で反応して刀を合間に挟み直撃を防いだ。
死角から繰り広げられる連撃になんとか反応して斬り返す。
ダンタリオンも斬撃に合わせてレームの顎に拳を叩きつけ、全ての刃をスレスレで避ける度にカウンターを叩き込んできた。
口元と鼻から血が流れてくる。
突如宙に跳んだダンタリオンは恐ろしい勢いで回転を始め宙に制止すると、黒いオーラを纏ったかかと落しがレームの右肩に落とされた。
防いだ月詠は力負けと回転の勢いで弾かれ、肩が抉られ摩擦で燃えるように熱を持つ。
バックステップしながら距離をとるダンタリオンと後ろから心配そうに名前を呼ぶルナの声が響く。
レームは右腕に力が入らず残った左手に月詠を持ち代えた。
「ふぅ、流石だな」
無理矢理であれば一度くらいは右腕を動かせるかなと心の中で思う。
「次はこっちから行くよ」
利き腕が潰されても左だけで扱える技術は学んでいる。
「三日月!」
レームの剣術の初めは大体大振りの振り下ろしからの変形剣術が多い。
初撃を弾かれた後身体を捻って脇腹を蹴りつける。
少しだけ態勢を崩した所に「五月雨!」と連撃を打ち込んでいった。
何度も硬い皮膚を斬りつけ、何度かはカウンターで頬や上半身を殴られ返される。
「朔夜!」
月詠の切っ先がダンタリオンの左の二の腕を貫通し、そのまま地面に縫い付けた。
咄嗟に腰を探り、ドロリスダガーがない事に気付き狩用のサバイバルナイフを思いきりダンタリオンの眉間に突き刺す。
バキッ
「参ったね」
頭蓋の強度に負けてナイフが半分から折れると、驚愕の余りに素直に困惑の言葉が出た。
ダンタリオンの掌に黒いオーラが集まっていき、レームの背中に悪寒が走る。
月詠を手放し横に跳んだ瞬間、レームがいた場所に向けて黒い斬撃が飛んで大岩をスパっと半分に切り分けて草原の方に飛んで行った。
「おいおい、嘘だろ」
ダンタリオンの隠し玉は状況からいって最悪の形で現れた。
腕に刺さった月詠を外して地面に捨て、拳を構え直すダンタリオンと、武器を失ったレームが対峙する。
(さてどうする、一か八かで月詠まで間に合うか?)
チラリと視界を広くすると遠く離れた場所にドロリスダガーを見つけたが、あまりにも遠くさらに背中を見せる事になる。
(なにかないか)
レームの思考を待つ筈もなくダンタリオンは容赦なく黒いオーラを斬撃に代えて飛ばしてくる。
泥に塗れて斬撃を躱すが追いうちで鋭い拳が飛んだ時、援護しようと武器を構えたルナとヤナにダンタリオンが瞬時に目標を変えた。
「くっ」 黒の斬撃が飛んで防いだルナのボーガンがバラバラになり、ヤナは斬撃に負けてククリが宙を舞い、ダンタリオンが迫る。
手を伸ばした指先はダンタリオンには遠く、ダンタリオンの双爪に集まる黒のオーラがルナとヤナの頭上に降りかかる。
「レームしゃん。はいデシ!」
レームのすぐ横に亜空間の入口が突然開き、月詠を口に咥えて中から出てくる。
驚いたが直ぐに柄を握り「有難う」と微笑む。
レームは肩を抉られて血が滴る右腕で無理矢理に月詠を亜空間から引き抜き思いきり刀身を投げつけた。
凄まじい勢いで真っすぐに飛んでいく月詠の刀身はダンタリオンの背中に突き刺さりそのまま地面に転がる。
すぐ様駆けつけ柄を掴み月詠を引きぬいた。
はぁ...はぁ...
肩で息をつき刀身を天高く掲げる。
レームには白兎の巣穴を統べる迷宮の王は目が合うとニッと笑ったような気がした。
「この戦いは俺達の勝ちだ」
赤黒く輝く閃光が袈裟斬りとともに線を描く。
斬!
その一太刀により黒いオーラが天へと噴き出しては消えて行った。
眠りに着く迷宮の王に黒雲が裂け一筋の光が照らす。
「ぴぃぃぃぃ」
甲高い鳴き声が迷宮に響き渡り上空からセーレが舞い降りると、ダンタリオンとセーレは光に誘われるように徐々に光となって消滅していった。
巣穴の丘を照らしていた陽光は次第に迷宮内全てに降り注でいき、女神が祝福するように草原一面に花々が咲き誇った。
暖かな風が探索者の頬を撫でつけ、所々で歓声が上がる。
レームは月詠を支えになんとか立っていたが、月詠から手を離し両手をギュッと握ると、
「うおおおおおぉぉぉ!」
レームは吠えた。それは感極まった勝利への咆哮。
ヤナとルナが両腕を高く上げハイタッチを交わす。
ここに【白兎の巣穴】の完全攻略は成った。
「皆しゃん。こっちデシ」
一同が冷静さを保ち五人と一匹がラズリーの後に続きラズリーの迷宮へと案内される。
「おぉ、すげぇな」
「これは面白いにゃ」
「迷宮の中に迷宮とは不思議な感じですね」
初めては入る【黒鋼】の三人の感想と共に少しだけ広い空間に辿り着つき、黄金に輝く草むらに皆が集まった。
「それでラズリー、何かあるのかい?」
レームが聞いたのはラズリーが皆が落ち着いた頃に渡したい物があると申し出たからだ。
「こっちデシ」
部屋の隅にボロボロの幾つかの荷物がまとめられて置かれていた。
「これはユウナがずっと探していた物デシ」
【黒鋼】の面々は膝を付き震える手で荷を解く。
涙に塗れたヤナが一冊の本をルナに差し出した。
表紙には【ユウナの探索者日誌】と書かれており、一枚のメモがするりと落ちた。
《ルナへ、私達の冒険は終わりを告げたけど、この先の物語は君に託す。頑張れ後輩!》
ルナは日誌をギュッと抱きしめて静かに泣いた。
迷宮から外に草原に出た一行を出迎えたのは、一面を覆う色彩に囲まれた疲れ切った表情で地面に座るトライデントの三人と、槍で身体を支えるセシリアの姿だった。
風で舞い上がる花びらと、反響で巣穴の丘から聞こえる歌うような迷宮の奏でる旋律は、まるで鎮魂歌のように晴れ渡る空に流れて消えていった。
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