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白兎の巣穴
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二メートルの巨躯から振り下ろされる『剛力』スキルの一撃はレームの月詠によって受け止められた。
凄まじい衝撃に「くっ」と呻き声が上がるが歯を食い縛り「下弦:咲夜」と叫び鋭い刺突で押し返す。
エリクサーで体幹が構築された身体と長年鍛え上げられた技、そこに頑丈過ぎる月詠が重なったレームの剣技は一流へ昇華したと言っても過言ではない。
余裕の表情を持っていつも通りに生身の腕で受けたジーニアスだが、レームの鋭い刺突はスキルで硬化した筋肉を突き抜ける。
「ちっ、糞が」
ジーニアスは焦り刃を掴んで勢いを止めると、血が滴る刃から腕を強引に引き抜きレームを睨みつけた。
「やるじゃねぇかオッさん。油断したぜ」
冷静さを取り戻したジーニアスがニッと口角を上げレームに対する評価を上げる。
さらにレームは後方からもドンっと衝撃を受けた。
「レームウゥゥゥゥゥ!」
その衝撃は顔を涙で塗れたルナからだった。
「間に合って良かった。あまり無茶しないでくれる? セシリア凄く怒ってたよ?」
腰にしがみ付くルナの頭を撫でて宥めるが、セシリアの名前に「ひっ」と泣き止んだ。
「後でちゃんと謝ろうね、さてと」
チャキっと刀を構え前方の敵に集中し、振り向かずにルナに向かい「ヤナの事は頼むよ」と一言告げた。
「待たせたね、でも君達に用があるのは僕だけじゃないんだよね」
レームの言葉に「あ゛っ?」とジーニアスが凄むが。
「ワイや」
突然の巣穴の入口からの声とガッっと二人の側頭部を掴む狼の手、そしてその爪を食い込ませた二つの頭を思いきり地面に叩きつけた。
ジーニアスとダイラバの頭が地面にめり込み、リガルドは力任せにジーニアスの身体を掴み思いきり巣穴の外に投げつけると、雄叫びを上げて襲い掛かった。
丘中に響くリガルドの雄叫びとマウントを取ったまま殴り付ける拳と鳴り響く咆哮が止まらない。
リガルドが追撃を止め巣穴へ駆け戻る。
「ヤナ! 無事か!?」
ヤナはルナによる治療で大分傷は回復しており目が覚めていないまでも容体は安定していた。「ふぅ」と安堵で息を吐き出したリガルドはルナに感謝を告げた。
「取り敢えずここを出よう」
レームの言葉に一行は合意するが入口を振り返り動きが止まる。
「あーまだ頭がクラクラする。ひでぇ事すんな」
頭から血を垂らしながら一瞬意識が飛んだ事でおぼつかない足取りのダイラバが入り口に立っていた。
「なんや死んでおらんのかい」
リガルドが挑発するがダイラバは気にも留めない。
彼の後方から声が投げつけられる。
「久しぶりにやられたぜ。おい、犬っころ。てめぇは挽肉確定だ」
顔のあちらこちらに血が付着したジーニアスも起き上がって来ていた。
「出ろ」
ジーニアスの誘いに「まだやられ足りひんのかい」とリガルドは誘いに乗り、四人は外へ出ると大男二人は広い草原へと降りて行った。
「まあこの狭いとこででかい二人に暴れられたら邪魔で仕方がねぇからな。名前を聞いても?」
「レームだ。君はダイラバだね。一応聞くけどどうしてラムドに?」
「なぁにただの通り道さ、要があるのは隣国なんだ。俺だけでも見逃してくれねぇかな?」
ダイラバは煙草に火を付けへらへら笑う。
「それは出来ないね。君達がウチのギルドのパーティーを襲った犯人なのは分かっている。こう見えて俺も怒っているんだよ」
レームは真剣な顔で真っすぐにダイラバの瞳を覗き込み、眉間に深く刻まれた皺は怒りを露わにしていた。
「おーおー怖いねぇ。俺は別に手を出してないんだけどな。まあ仕方がないか」
ここで会話は途切れ、互いに刃を構え間合いを測り始める。
張り裂けそうな空気の最中、先に仕掛けたのはダイラバだった。
勢い良く振り下ろされたダイラバの剣を月詠で受け鍔迫り合い、互いに力が拮抗する中でダイラバが「ぷっ」っとレームの顔目掛けて煙草を飛ばした。
灰が目に入り目を瞑ってしまった所にレームは蹴りつけられ態勢を崩すと。
キィン
止めをさしに来た凶刃をなんとか防いだレームに「オッさん無理すんなよ」と顔を合わせたダイラバが囁く。
金属音と共に互いに距離をとるがレームに向け数本の投げナイフが飛び、防ぎきれなかったナイフは大蛇の鎧が弾いたが、一本だけ腕を掠めた。
「くっ」
流れる血を無視してダイラバに向き合うが、相手は真剣勝負の最中に投げナイフを回して持て遊ぶ余裕を伺わせる。
「随分と余裕そうだね」
「あぁ? いやいや大いに真面目さ。あんたただの雑魚ではなさそうだしな」
へらへらと笑うダイラバに向かって一歩を踏み出すと、レームの視界が歪み始めた。
突如が全身に汗が噴き出し鼓動が速まるのを感じる。
「毒か、これは植物系...か......な」
目眩のせいでダイラバが二人に見える。
風切り音が聞こえ顔面に迫るダイラバの刃を震える手で構えた月詠がなんとか防いだ。
「手が震えてんぞ」
月詠に剣を何度も打ち付けられるが下半身に力が入らずギリギリで避けるのが精一杯だ。
隙だらけの脇を蹴られてしまいレームは横倒しになってしまう。
ダイラバの嘲笑が頭上から降り注いだ。
ふうぅぅぅ
これはレームにとってある種のまじないでありルーティンだ。
目を閉じて肺の中の息をゆっくりと吐き出していき集中力を高めていく。そうして自身の精度を高める為の呼吸法は昔に師匠から教わったものである。
大量の汗と目眩や吐き気は継続して襲ってくるが自然と全身の震えだけは止まった。
ダイラバは目を閉じたレームを鼻で嗤う。
「はっ、もう諦めたのか? 心配しなくてもこいつはリングダケの毒さ、死にやしねぇ。あんたには俺が逃げる為の人質になってもらいてぇからな」
ゆっくりと立ち上がったレームは目を見開き左右にブレる焦点をダイラバに定める。
月詠を鞘に納め柄に手をかけると、レームの周りだけ風が止み静寂が訪れた。
「なんだまだやる気かよ? 別に人質は巣穴にいる女だけでもいいんだがね」
煙草に火を付け煙を吐き出す。
(まあ女共はボスに壊されて使いもんにならなくなるだろうからなぁ、しかしあの黒髪なんとか俺の物にできないもんかな、ありゃ数年後にはいい女に成るぞ)
ロングソードを片手に考え事をするダイラバの耳にはっきりとレームの声が届いた。
「下弦:朧」
それは横一文字の一閃。
鞘を経由する事で上がって行く速度がトップスピードに達するとレームの姿が朧月の如く残像と化した。
ダイラバがレームの姿をはっきりと認識した時は既に遅く、咄嗟に前に出したロングソードに衝撃が襲う同時に刃は半分に折られダイラバの胸に横一直線の傷が刻まれる。
「かはっ」
噴き出る鮮血と信じられないと目を見開くダイラバの身体は前のめりに崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ」と肩で息を吐くレームは直ぐに魔法鞄から救急セットの解毒剤を取り出し腕に注射する。
解毒剤が全身を巡り中和が完了すると即座に症状が治まりレームは安堵の息を吐いた。
「これでよし」
煙を上げる煙草をしっかりと消火し片付けた後、ダイラバに下級傷薬を振りかけ彼の武器を始め全ての持ち物を一旦回収していく。
「終わったよ」
汗を拭きながら、巣穴からボーガンを構えて顔を半分出しているルナに気付いていたレームは巣穴に向かって手を振ると、ルナは大きく手を振り返して此方に向かい駆けて来た。
「格好良かったよレーム!」
「ははは、有難う。なんとか勝てたよ。さてあっちはどうなったかな?」
ダイラバの手足を二人でロープでしっかりと縛った後目下の草原に目を向けると、ヘヴィ級の怪物達が地形を変える勢いで暴れまくっていたのが見える。
「やばっ」
呆然とするルナの言葉にレームは内心で同意するのであった。
凄まじい衝撃に「くっ」と呻き声が上がるが歯を食い縛り「下弦:咲夜」と叫び鋭い刺突で押し返す。
エリクサーで体幹が構築された身体と長年鍛え上げられた技、そこに頑丈過ぎる月詠が重なったレームの剣技は一流へ昇華したと言っても過言ではない。
余裕の表情を持っていつも通りに生身の腕で受けたジーニアスだが、レームの鋭い刺突はスキルで硬化した筋肉を突き抜ける。
「ちっ、糞が」
ジーニアスは焦り刃を掴んで勢いを止めると、血が滴る刃から腕を強引に引き抜きレームを睨みつけた。
「やるじゃねぇかオッさん。油断したぜ」
冷静さを取り戻したジーニアスがニッと口角を上げレームに対する評価を上げる。
さらにレームは後方からもドンっと衝撃を受けた。
「レームウゥゥゥゥゥ!」
その衝撃は顔を涙で塗れたルナからだった。
「間に合って良かった。あまり無茶しないでくれる? セシリア凄く怒ってたよ?」
腰にしがみ付くルナの頭を撫でて宥めるが、セシリアの名前に「ひっ」と泣き止んだ。
「後でちゃんと謝ろうね、さてと」
チャキっと刀を構え前方の敵に集中し、振り向かずにルナに向かい「ヤナの事は頼むよ」と一言告げた。
「待たせたね、でも君達に用があるのは僕だけじゃないんだよね」
レームの言葉に「あ゛っ?」とジーニアスが凄むが。
「ワイや」
突然の巣穴の入口からの声とガッっと二人の側頭部を掴む狼の手、そしてその爪を食い込ませた二つの頭を思いきり地面に叩きつけた。
ジーニアスとダイラバの頭が地面にめり込み、リガルドは力任せにジーニアスの身体を掴み思いきり巣穴の外に投げつけると、雄叫びを上げて襲い掛かった。
丘中に響くリガルドの雄叫びとマウントを取ったまま殴り付ける拳と鳴り響く咆哮が止まらない。
リガルドが追撃を止め巣穴へ駆け戻る。
「ヤナ! 無事か!?」
ヤナはルナによる治療で大分傷は回復しており目が覚めていないまでも容体は安定していた。「ふぅ」と安堵で息を吐き出したリガルドはルナに感謝を告げた。
「取り敢えずここを出よう」
レームの言葉に一行は合意するが入口を振り返り動きが止まる。
「あーまだ頭がクラクラする。ひでぇ事すんな」
頭から血を垂らしながら一瞬意識が飛んだ事でおぼつかない足取りのダイラバが入り口に立っていた。
「なんや死んでおらんのかい」
リガルドが挑発するがダイラバは気にも留めない。
彼の後方から声が投げつけられる。
「久しぶりにやられたぜ。おい、犬っころ。てめぇは挽肉確定だ」
顔のあちらこちらに血が付着したジーニアスも起き上がって来ていた。
「出ろ」
ジーニアスの誘いに「まだやられ足りひんのかい」とリガルドは誘いに乗り、四人は外へ出ると大男二人は広い草原へと降りて行った。
「まあこの狭いとこででかい二人に暴れられたら邪魔で仕方がねぇからな。名前を聞いても?」
「レームだ。君はダイラバだね。一応聞くけどどうしてラムドに?」
「なぁにただの通り道さ、要があるのは隣国なんだ。俺だけでも見逃してくれねぇかな?」
ダイラバは煙草に火を付けへらへら笑う。
「それは出来ないね。君達がウチのギルドのパーティーを襲った犯人なのは分かっている。こう見えて俺も怒っているんだよ」
レームは真剣な顔で真っすぐにダイラバの瞳を覗き込み、眉間に深く刻まれた皺は怒りを露わにしていた。
「おーおー怖いねぇ。俺は別に手を出してないんだけどな。まあ仕方がないか」
ここで会話は途切れ、互いに刃を構え間合いを測り始める。
張り裂けそうな空気の最中、先に仕掛けたのはダイラバだった。
勢い良く振り下ろされたダイラバの剣を月詠で受け鍔迫り合い、互いに力が拮抗する中でダイラバが「ぷっ」っとレームの顔目掛けて煙草を飛ばした。
灰が目に入り目を瞑ってしまった所にレームは蹴りつけられ態勢を崩すと。
キィン
止めをさしに来た凶刃をなんとか防いだレームに「オッさん無理すんなよ」と顔を合わせたダイラバが囁く。
金属音と共に互いに距離をとるがレームに向け数本の投げナイフが飛び、防ぎきれなかったナイフは大蛇の鎧が弾いたが、一本だけ腕を掠めた。
「くっ」
流れる血を無視してダイラバに向き合うが、相手は真剣勝負の最中に投げナイフを回して持て遊ぶ余裕を伺わせる。
「随分と余裕そうだね」
「あぁ? いやいや大いに真面目さ。あんたただの雑魚ではなさそうだしな」
へらへらと笑うダイラバに向かって一歩を踏み出すと、レームの視界が歪み始めた。
突如が全身に汗が噴き出し鼓動が速まるのを感じる。
「毒か、これは植物系...か......な」
目眩のせいでダイラバが二人に見える。
風切り音が聞こえ顔面に迫るダイラバの刃を震える手で構えた月詠がなんとか防いだ。
「手が震えてんぞ」
月詠に剣を何度も打ち付けられるが下半身に力が入らずギリギリで避けるのが精一杯だ。
隙だらけの脇を蹴られてしまいレームは横倒しになってしまう。
ダイラバの嘲笑が頭上から降り注いだ。
ふうぅぅぅ
これはレームにとってある種のまじないでありルーティンだ。
目を閉じて肺の中の息をゆっくりと吐き出していき集中力を高めていく。そうして自身の精度を高める為の呼吸法は昔に師匠から教わったものである。
大量の汗と目眩や吐き気は継続して襲ってくるが自然と全身の震えだけは止まった。
ダイラバは目を閉じたレームを鼻で嗤う。
「はっ、もう諦めたのか? 心配しなくてもこいつはリングダケの毒さ、死にやしねぇ。あんたには俺が逃げる為の人質になってもらいてぇからな」
ゆっくりと立ち上がったレームは目を見開き左右にブレる焦点をダイラバに定める。
月詠を鞘に納め柄に手をかけると、レームの周りだけ風が止み静寂が訪れた。
「なんだまだやる気かよ? 別に人質は巣穴にいる女だけでもいいんだがね」
煙草に火を付け煙を吐き出す。
(まあ女共はボスに壊されて使いもんにならなくなるだろうからなぁ、しかしあの黒髪なんとか俺の物にできないもんかな、ありゃ数年後にはいい女に成るぞ)
ロングソードを片手に考え事をするダイラバの耳にはっきりとレームの声が届いた。
「下弦:朧」
それは横一文字の一閃。
鞘を経由する事で上がって行く速度がトップスピードに達するとレームの姿が朧月の如く残像と化した。
ダイラバがレームの姿をはっきりと認識した時は既に遅く、咄嗟に前に出したロングソードに衝撃が襲う同時に刃は半分に折られダイラバの胸に横一直線の傷が刻まれる。
「かはっ」
噴き出る鮮血と信じられないと目を見開くダイラバの身体は前のめりに崩れ落ちた。
「はぁ、はぁ」と肩で息を吐くレームは直ぐに魔法鞄から救急セットの解毒剤を取り出し腕に注射する。
解毒剤が全身を巡り中和が完了すると即座に症状が治まりレームは安堵の息を吐いた。
「これでよし」
煙を上げる煙草をしっかりと消火し片付けた後、ダイラバに下級傷薬を振りかけ彼の武器を始め全ての持ち物を一旦回収していく。
「終わったよ」
汗を拭きながら、巣穴からボーガンを構えて顔を半分出しているルナに気付いていたレームは巣穴に向かって手を振ると、ルナは大きく手を振り返して此方に向かい駆けて来た。
「格好良かったよレーム!」
「ははは、有難う。なんとか勝てたよ。さてあっちはどうなったかな?」
ダイラバの手足を二人でロープでしっかりと縛った後目下の草原に目を向けると、ヘヴィ級の怪物達が地形を変える勢いで暴れまくっていたのが見える。
「やばっ」
呆然とするルナの言葉にレームは内心で同意するのであった。
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