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白兎の巣穴
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ふわふわと空間を漂う蒼い空色の小さな兎。
ユウナは知っていたのか驚かず、ルナは頬に手を当てて叫んだ。
「かっわいい!」
ふらふら~と耳の垂れたモフモフの兎の前に立って手を広げると、漂う兎はルナの胸にポフッとバウンドした後手の中に納まった。
「もふもふぅ!」っと頬りをするルナに
「もうちょっと優しくするデシ」
と可愛らしい声が腕の中で呟いた。
「えぇっ! ユウナ! こ、この子今しゃべったよ!?」
驚くルナに「そうなんよねぇ。ウチも初めはびっくりしたにゃ」と面白そうに返した。
腕の中で「ピィ」と鳴いた後身体をもぞもぞ動かした後にルナの腕から逃れる。
「あまり大きな声を出されるとびっくりするデシ。現世のお客様なんて珍しいでデシ。ここは何もないデシけどゆっくりしていくデシ」
その後、その言葉に甘えたルナはごくりと唾を飲み込み、興奮したように息が上がるルナは癒されの限りを尽くしたのであった。
「まったくびっくりしたデシ、ちょっとまだ顔が怖いんデシけど、この人間はユウナの知り合いデシか?」
今は警戒してルナとの距離を取り、ユウナの腕の中に抱かれている空色の兎はルナについてを尋ねる。
「私はルナだよ。さっき危ないところをユウナに助けてもらったの。って外にやばい奴がいるの! 早く逃げなきゃ!」
「確かに外が騒がしいようデシね。でもここには入ってこれないから心配ないデシ」
兎は何も気にしていないかのようだ。
「ふぇ? ここは迷宮の中なの?」
「ここは迷宮であって迷宮ではない現世の狭間、デシけど僕も上手く説明はできないデシ」
「ごめんデシ」と困ったような表情の兎にルナはグイっと顔を近づける。
「ねぇ、貴方のお名前を教えて!?」
「僕には名乗る名前はないデシ。ルナはあまり人間の匂いがしないデシ。どちらかというと僕らと同じ匂いがするデシ?」
ユウナの腕から飛び立ち小さな翼をゆっくりと動かす姿が可愛らしい兎は、ルナの目前で制止しながらクンクンと鼻を震わせる。
「むぅ」と頭を捻るルナにはよく分かってはいなかったが、一つだけ思いついた事を口にする。
「じゃあ私が名前をつけてもいい? だって呼ぶ時に不便でしょ?」
「ねぇねぇ」と兎の頬っぺたをちょんちょんと突き嫌がる兎。
「名づけの発想はなかったにゃぁ! ええね! 何にするん!?」
そこにユウナも乗っかり盛り上がった女子陣を小さな兎に止める事は不可能だった。
「それではこれから君の名前は...ジャァン! ラズリーに決まりました! いぇーい!」
「ひゅうひゅう!」
「はぁ...もうなんでもいいデシよ」
呆れたように息を吐いた兎の眼が嬉しそうに細くなったのを、二人は見逃さなかったが。
「ルナはこれからどうするの?」
場に静寂が訪れユウナが口を開いた。
ルナの純白の革鎧は血と土汚れが目立ち、スキルに耐えられなかった衣服があちこち破損している。
各所にはユウナに貼ってもらった傷テープや包帯が見え隠れして中々に満身創痍だ。
ショートボーガンに矢をかけ頬を叩くと、ルナの瞳に決意が宿った。
「私は絶対に逃げない! 戻るね」
振り返り駆けようとするルナの肩をユウナがぎゅっと掴み「ちょっと待つにゃ」と止める。
「むぅ」とユウナを眼だけで訴えるルナにユウナはにやっと笑った。
---------
「どこ行った糞アマァ! 絶対に殺してやる!」
めちゃくちゃに叫び腕を振り回し、振り回す度に木々が薙ぎ払われる。
もうそこには余裕を振りかざしていた姿は微塵もなかった。
「黒髪ぃ! おらぁぁぁあ!」
森中に響き渡る怒声に鳥達が一斉に飛び立ち小動物は逃げ惑う。
「はぁ…はぁ...」
辺りにはグラッドの息遣いしか聞こえず、じっと耳をそばだてる。
カサカサっと茂みの揺れる音がし、すぐ様茂みを真空の刃が襲ったが普通の鼠が駆けて行った。
「ちっ、ちっ」
短時間に連発する舌打ちにグラッドの怒りは最高潮まで達していた。
ヒュン
側頭部からの風切り音に反応したグラッドはがっと矢を掴む。
「衝撃」
ルナの詠唱で爆ぜる矢だが、グラッドは動じずギロリと矢の放たれた方向を睨んだ。
「そこかぁ!」
かまいたちがルナを襲うがそこには誰もいなかった。
瞬時に移動し標的を補足できなかったグラッドの脇腹に重いユウナの蹴りが決まると、グラッドは脇腹を抑えて膝を付く。
「誰だ! 何処にいる!」
喚くグラッドの前にボーガンを構えたルナがゆっくりと近づく。
「終わりだよ、諦めて」
「打ってみろよ。そもそもてめぇに俺を打てるのか? 人を殺した事なんてねぇっしょ」
クックっクと余裕の笑みを浮かべるグラッドに少しだけルナの手が震えた。
(あいつは悪いやつなんだ...この引き金を引くだけ)
手の震えは止まらず、照準も合わない。
内心ほくそ笑んだグラッドはルナに気付かれないように指を弾く、それは小さな『かまいたち』だ。
ルナがやっとの思いでボーガンのトリガーを指で引き始めた時、先端に衝撃を受けボーガンを落してしまった。
宙を舞うボーガンと態勢を崩したルナ、そこにグラッドの短剣が迫まる。
キィン
響き渡る金属音。
ルナは咄嗟に抜いた腰のシーフナイフで凶刃を防ぐ。力負けして徐々に形成が不利となり始めた時、黒い影が頭上を覆った。
「ひゃは......が...っ」
勝利を確信した笑いを浮かべたグラッドの頭上から、ブゥンと思いきりユウナのかかと落しが炸裂しグラッドの頭部はそのまま地面にめり込んだのだった。
肩で息をしてユウナの瞳を見つめ、ユウナはニッと笑い拳を突き出した。
コツンっ
二人の拳が音を鳴らして迷宮の外での戦闘は終わりを告げたのだった。
---------
「はぁ、はぁ、生きてた...甘ちゃんで助かったっしょ」
口から血の塊を吐き出し木に寄りかかるグラッドの眼には、みすぼらしい馬車が一台映った。
「あ、あれを奪うっしょ...次はぜってぇ犯してやる」
爆発した腕をかばいながらも少しずつ馬車へと歩みを進めて行く。
がさっと後方の茂みが揺れた。
グラッドはどうせ小動物か何かだろうと無視する。
「ぐるるるるる」
それは明らかな猛獣の鳴き声だった。
恐る恐る振り返るグラッドの眼には長身な彼の上半身まで達する程の大きく黒い狼の魔獣がいた。
大きな牙に赤い瞳で低く唸る魔獣は餌を待つかのように涎をたらして身を低くする。
「なんでこんなところに血の狼がいるんだよ」
「ようやく見つけた。やってクロちゃん」
グラッドは最後の断末魔さえも狼の魔獣の牙によって閉ざされた。
彼の頭部のみになった彼の瞳に映ったのは、感情の感じられない冷酷な眼差しと、現実とは思えない程の美しいエルフの姿だった。
「マギー、遅くなってごめんね。仇は取ったよ」
リリアナはそう呟くと噛んだ唇を湿らせるように涙が零れた。
ユウナは知っていたのか驚かず、ルナは頬に手を当てて叫んだ。
「かっわいい!」
ふらふら~と耳の垂れたモフモフの兎の前に立って手を広げると、漂う兎はルナの胸にポフッとバウンドした後手の中に納まった。
「もふもふぅ!」っと頬りをするルナに
「もうちょっと優しくするデシ」
と可愛らしい声が腕の中で呟いた。
「えぇっ! ユウナ! こ、この子今しゃべったよ!?」
驚くルナに「そうなんよねぇ。ウチも初めはびっくりしたにゃ」と面白そうに返した。
腕の中で「ピィ」と鳴いた後身体をもぞもぞ動かした後にルナの腕から逃れる。
「あまり大きな声を出されるとびっくりするデシ。現世のお客様なんて珍しいでデシ。ここは何もないデシけどゆっくりしていくデシ」
その後、その言葉に甘えたルナはごくりと唾を飲み込み、興奮したように息が上がるルナは癒されの限りを尽くしたのであった。
「まったくびっくりしたデシ、ちょっとまだ顔が怖いんデシけど、この人間はユウナの知り合いデシか?」
今は警戒してルナとの距離を取り、ユウナの腕の中に抱かれている空色の兎はルナについてを尋ねる。
「私はルナだよ。さっき危ないところをユウナに助けてもらったの。って外にやばい奴がいるの! 早く逃げなきゃ!」
「確かに外が騒がしいようデシね。でもここには入ってこれないから心配ないデシ」
兎は何も気にしていないかのようだ。
「ふぇ? ここは迷宮の中なの?」
「ここは迷宮であって迷宮ではない現世の狭間、デシけど僕も上手く説明はできないデシ」
「ごめんデシ」と困ったような表情の兎にルナはグイっと顔を近づける。
「ねぇ、貴方のお名前を教えて!?」
「僕には名乗る名前はないデシ。ルナはあまり人間の匂いがしないデシ。どちらかというと僕らと同じ匂いがするデシ?」
ユウナの腕から飛び立ち小さな翼をゆっくりと動かす姿が可愛らしい兎は、ルナの目前で制止しながらクンクンと鼻を震わせる。
「むぅ」と頭を捻るルナにはよく分かってはいなかったが、一つだけ思いついた事を口にする。
「じゃあ私が名前をつけてもいい? だって呼ぶ時に不便でしょ?」
「ねぇねぇ」と兎の頬っぺたをちょんちょんと突き嫌がる兎。
「名づけの発想はなかったにゃぁ! ええね! 何にするん!?」
そこにユウナも乗っかり盛り上がった女子陣を小さな兎に止める事は不可能だった。
「それではこれから君の名前は...ジャァン! ラズリーに決まりました! いぇーい!」
「ひゅうひゅう!」
「はぁ...もうなんでもいいデシよ」
呆れたように息を吐いた兎の眼が嬉しそうに細くなったのを、二人は見逃さなかったが。
「ルナはこれからどうするの?」
場に静寂が訪れユウナが口を開いた。
ルナの純白の革鎧は血と土汚れが目立ち、スキルに耐えられなかった衣服があちこち破損している。
各所にはユウナに貼ってもらった傷テープや包帯が見え隠れして中々に満身創痍だ。
ショートボーガンに矢をかけ頬を叩くと、ルナの瞳に決意が宿った。
「私は絶対に逃げない! 戻るね」
振り返り駆けようとするルナの肩をユウナがぎゅっと掴み「ちょっと待つにゃ」と止める。
「むぅ」とユウナを眼だけで訴えるルナにユウナはにやっと笑った。
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「どこ行った糞アマァ! 絶対に殺してやる!」
めちゃくちゃに叫び腕を振り回し、振り回す度に木々が薙ぎ払われる。
もうそこには余裕を振りかざしていた姿は微塵もなかった。
「黒髪ぃ! おらぁぁぁあ!」
森中に響き渡る怒声に鳥達が一斉に飛び立ち小動物は逃げ惑う。
「はぁ…はぁ...」
辺りにはグラッドの息遣いしか聞こえず、じっと耳をそばだてる。
カサカサっと茂みの揺れる音がし、すぐ様茂みを真空の刃が襲ったが普通の鼠が駆けて行った。
「ちっ、ちっ」
短時間に連発する舌打ちにグラッドの怒りは最高潮まで達していた。
ヒュン
側頭部からの風切り音に反応したグラッドはがっと矢を掴む。
「衝撃」
ルナの詠唱で爆ぜる矢だが、グラッドは動じずギロリと矢の放たれた方向を睨んだ。
「そこかぁ!」
かまいたちがルナを襲うがそこには誰もいなかった。
瞬時に移動し標的を補足できなかったグラッドの脇腹に重いユウナの蹴りが決まると、グラッドは脇腹を抑えて膝を付く。
「誰だ! 何処にいる!」
喚くグラッドの前にボーガンを構えたルナがゆっくりと近づく。
「終わりだよ、諦めて」
「打ってみろよ。そもそもてめぇに俺を打てるのか? 人を殺した事なんてねぇっしょ」
クックっクと余裕の笑みを浮かべるグラッドに少しだけルナの手が震えた。
(あいつは悪いやつなんだ...この引き金を引くだけ)
手の震えは止まらず、照準も合わない。
内心ほくそ笑んだグラッドはルナに気付かれないように指を弾く、それは小さな『かまいたち』だ。
ルナがやっとの思いでボーガンのトリガーを指で引き始めた時、先端に衝撃を受けボーガンを落してしまった。
宙を舞うボーガンと態勢を崩したルナ、そこにグラッドの短剣が迫まる。
キィン
響き渡る金属音。
ルナは咄嗟に抜いた腰のシーフナイフで凶刃を防ぐ。力負けして徐々に形成が不利となり始めた時、黒い影が頭上を覆った。
「ひゃは......が...っ」
勝利を確信した笑いを浮かべたグラッドの頭上から、ブゥンと思いきりユウナのかかと落しが炸裂しグラッドの頭部はそのまま地面にめり込んだのだった。
肩で息をしてユウナの瞳を見つめ、ユウナはニッと笑い拳を突き出した。
コツンっ
二人の拳が音を鳴らして迷宮の外での戦闘は終わりを告げたのだった。
---------
「はぁ、はぁ、生きてた...甘ちゃんで助かったっしょ」
口から血の塊を吐き出し木に寄りかかるグラッドの眼には、みすぼらしい馬車が一台映った。
「あ、あれを奪うっしょ...次はぜってぇ犯してやる」
爆発した腕をかばいながらも少しずつ馬車へと歩みを進めて行く。
がさっと後方の茂みが揺れた。
グラッドはどうせ小動物か何かだろうと無視する。
「ぐるるるるる」
それは明らかな猛獣の鳴き声だった。
恐る恐る振り返るグラッドの眼には長身な彼の上半身まで達する程の大きく黒い狼の魔獣がいた。
大きな牙に赤い瞳で低く唸る魔獣は餌を待つかのように涎をたらして身を低くする。
「なんでこんなところに血の狼がいるんだよ」
「ようやく見つけた。やってクロちゃん」
グラッドは最後の断末魔さえも狼の魔獣の牙によって閉ざされた。
彼の頭部のみになった彼の瞳に映ったのは、感情の感じられない冷酷な眼差しと、現実とは思えない程の美しいエルフの姿だった。
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