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ルナの探索者日誌① ルナと雛鳥達のカルテット
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探索者は金が掛かる。
それは階級が上がるにつれ、経験と知識を身に付け新たな未知へと挑まんとすればする程に顕著に表れる。
小走りで近寄って来たふくよかな身体の持ち主はサッと財布から名刺を取り出すと、レームに丁寧に手渡した。
「先ずはこちらを。お初にお目に掛かります。私ログワーズレアール支店の支店長を務めさせて頂いておりますパンプキン・エッグと申します。おやっ? 僭越ながらレーム様はコミュについてあまり詳しくはないご様子。宜しければ私めがご説明させて頂ければと存じます」
食い気味に説明を始めるレームは完全に一歩引いてたじたじとなってしまう。
「先ずは重要なのはその普及度でしょう。今や大陸中の探索者様への普及率は八割にも及び、黒級以上の探索者様にはなんと驚異の十割の普及率で御座います。いつ何処にいても、全てではないですが確認されている半分以上の迷宮の環境化でも連絡が取れるという事は、如何なる状況に置いても大きなアドバンテージとなる事でしょう。レーム様にお聞きしますが、もし迷宮で遭難し身の危険が迫ったとします。貴方には今傷薬も食料もなく奇跡的に通りかかる探索者を待つしかない状況化に陥ったとしましょう。当然助けを求める筈です。ええ、ですがそこにこのコミュがあればどう思われますか?」
---------
結果としてルナは念願のコミュを手に入れ、レームはパンプキンに奥の部屋へ招待された為、レームとは一緒に行かず合流の約束をして一度別れた。
「あのっすみません......こういうのってありますか?」
ルナにはどうしても欲しい物があり、こっそりと案内してくれた女性に聞く。
「はい、御座いますよ。此方へどうぞ」
「何か買うの?」
「にししし。後のお楽しみだよ!」
「あら、気になるじゃない。じゃあ私達もちょっと買い物があるから後でね」
トライデントの三人は買い物を終え店を出ると。「おまたせ!」とルナが大きな買い物袋をギュッと大事そうに抱えて外に出る。
「ルナはこれからどうするんだ?」
リガルに聞かれ特に決めていなかったルナは「んーどうしようかな?」と戸惑う。
「良かったらこれからギルドに教習を受けに行くんだけど一緒に行かないか?」
リガルの提案はルナにとっても願ってもないものだった。
「行きたい! 一緒に連れてって」
四人は程なくしてギルドに到着すると、夕方前のロビーは依頼から帰還した数組の探索者で溢れかえっていた。
四人は白級の受付に並ぶと、いつもいるミナではなく違う受付嬢が対応している。
時間を待ち受付が開始された為アランドロの教習に申し込み直ぐに受理される。
「レアールの森の件で拙者達の足りない部分が見えたでござるよ。修練あるのみでごさる」
「あるのみでござる!」
意気揚々と以前の裏庭に着くと、以前とは違い十数名の探索者がいた。
よく見ればそこに居る探索者の歳頃は皆ルナと同じくらいか少し年上の探索者のようだ。
「おぅお前らか。これで全部だな。それじゃあ始めるぞ。今回は人数も多いから何人か教官を連れて来た。今後も出来る限りサポートしていくからなるべく時間がある時は参加してくれ」
若き探索者の卵の前で教鞭を振るうアランドロは、隣に立つ二人を紹介する。
「ども~ウチは【黒鋼】のヤナや。よろしゅうな」
獣人の猫人の女性が手を振る。
「座学でお会いした事もある方もいますね。宜しくお願いします」
ルナとトライデントも世話になったパタスが一礼する。
「取り敢えず今から渡す紙に習いたい事、得意不得意、普段最も使う武器を書いてくれ」
パタスから受け取った紙に皆が一斉に書き始めた。
「よぅしじゃあ今から俺とヤナとパタスで班分けするから呼ばれたら担当の教官の前に集めれ」
班分けが終わり、ルナとミネアはパタスの班へ、リガルとトシゾウはアランドロの班だ。
「おい! てめぇら俺らの邪魔すんじゃねぇぞ」
二人に声をかけてきたのは幾つか年上の二人組だ。
「あ? なんだよお前ら」
リガルも負け時と睨みつける。
「おめぇらあれだろ? あの運だけのおっさんに助けられたとかなんとかって雑魚パーティー」
ぷっと噴き出す二人にトシゾウが叫ぶ
「それはレーム殿の事でござるか? 拙者が相手になってやるでござる」
いがみ合う四人の頭上からアランドロが怒鳴る。
「あらぁ! 始めんぞ。二人一組の実践形式だ。スキルもなんでも使っていいが致命傷を与える行為のみ禁止だ。おかしな真似をしたら俺が相手になるぞ~。じゃあ丁度いいからお前ら二人からだ」
指名されたのはリガルと絡んできた二人の内の一人。
「吠えずらかかせてやるよガキ」
リガルと向き合った青年ギルは両手にナイフを逆手に持ち構えた。
「あいつら何やってのよ。ごめんねぇウチの馬鹿が貴方達の仲間に絡んでるみたい」
長い髪を縦に巻いた女性がミネアとルナに話しかけた。
「私はあいつらとシャノワールっていうパーティーを組んでるリオーネよ。宜くね」
ルナとミネアはリガル達の事を心配そうに見ていたが、リオーネは優しい先輩といった感じだ。
「ミネアです」
「ルナです。宜しくです!」
自己紹介も終わり三人は始まりを雑談しながら待つ。
「それでは始めましょう。私の班では主に遠距離攻撃による指導を行いますので宜しくお願いします」
パタスが眼鏡をくいっと上げる。
「それでは先ず皆さんには簡単な準備運動をして頂きます。此方で訓練服の用意もしてますので着替えの必要な方は個室で着替えをお願いします」
「えっ?」 パタスの前に並んだ五人の探索者に動揺が走るが、一応は準備が整う。
ルナは初めての体験にわくわくと心が弾む。
「それではギルドの外周を走ります。私は後ろからついて行きますので、それでは行きますよ」
こうしてパタス班の走り込みが始まった。
---------
キィン、ガンッ
リガルの片手剣とギルのナイフが激しくぶつかり合う。
リガルは風の加護を纏っているのにも関わらずギルの動きについていけなかった。
「おらぁ! ざ~こ」
右から襲い掛かるナイフに対応すればそれはフェイクで左から襲われる。
防御をしたと思えば鳩尾に蹴りを喰らう。
翻弄され続けた挙句に首筋に刃を当てられて、「そこまで!」と初戦は終わった。
「おい! こいつクソ弱ぇぞ」
両のナイフを掌で回しながら鞘に納めると、ギルは嘲笑しながらリガルの側に唾を吐きかけた。
「次ぃ。トシゾウ、グルート」
悔しさで小刻みに全身を震わせるリガルの肩に手を置き「拙者に任せろでござる」とトシゾウが立つ。
「一刀両断!」
振り下ろされた刀の一閃はグルートの持つ大盾に阻まれると。
「盾の衝撃!」
そのまま長身から繰り出される縦の衝突にトシゾウは後ろに転げ、胸部を踏みつけられて決着がついた。
その後対戦相手が変わり対戦という流れが延々と続く。
一時間程経過し、リガルとトシゾウの額に大粒の汗をかきながら膝を付く。
「おいおいこの程度でへたってんのかよ。あぁ? これだからお坊ちゃんはよぉ?」
二人はギルの憎まれ口にも反応出来ずただ荒い呼吸を繰り返すしかできなかった。
ぜぇ、、、ぜぇ、、、
パタス班の五人はもうほとんどが一度胃の中を吐き出している。
(いつまで、、いつ終わるの)
ミネアは脚の震えが止まらずもう立っているのもやっとの状態だ。
「さぁさぁ。まだ終わってませんが、ここで諦めるのであれば構いませんよ? まあここで諦めてしまうようでしたらいつか仲間の命も諦める時が来るのかもしれませんが...」
パタスは肉体的に追い詰められた五人の精神をさらに揺さぶり続ける。
道の途中ではリオーネはうつ伏せのままピクリとも動かずに倒れている。
結局「ここまでにしましょう」というパタスの号令がかかるまで、最後までよろよろと走り続けたのはルナ只一人だった。
レアンドロは叫ぶ。
「負けた奴は腕立て百なー」
パタスが微笑む
「さぁ、準備運動はここまでにして始めましょうか」
ヤナに教授された探索者達は嘆く。
「ここは...地獄だ」
実技教習はまだ始まったばかりである。
それは階級が上がるにつれ、経験と知識を身に付け新たな未知へと挑まんとすればする程に顕著に表れる。
小走りで近寄って来たふくよかな身体の持ち主はサッと財布から名刺を取り出すと、レームに丁寧に手渡した。
「先ずはこちらを。お初にお目に掛かります。私ログワーズレアール支店の支店長を務めさせて頂いておりますパンプキン・エッグと申します。おやっ? 僭越ながらレーム様はコミュについてあまり詳しくはないご様子。宜しければ私めがご説明させて頂ければと存じます」
食い気味に説明を始めるレームは完全に一歩引いてたじたじとなってしまう。
「先ずは重要なのはその普及度でしょう。今や大陸中の探索者様への普及率は八割にも及び、黒級以上の探索者様にはなんと驚異の十割の普及率で御座います。いつ何処にいても、全てではないですが確認されている半分以上の迷宮の環境化でも連絡が取れるという事は、如何なる状況に置いても大きなアドバンテージとなる事でしょう。レーム様にお聞きしますが、もし迷宮で遭難し身の危険が迫ったとします。貴方には今傷薬も食料もなく奇跡的に通りかかる探索者を待つしかない状況化に陥ったとしましょう。当然助けを求める筈です。ええ、ですがそこにこのコミュがあればどう思われますか?」
---------
結果としてルナは念願のコミュを手に入れ、レームはパンプキンに奥の部屋へ招待された為、レームとは一緒に行かず合流の約束をして一度別れた。
「あのっすみません......こういうのってありますか?」
ルナにはどうしても欲しい物があり、こっそりと案内してくれた女性に聞く。
「はい、御座いますよ。此方へどうぞ」
「何か買うの?」
「にししし。後のお楽しみだよ!」
「あら、気になるじゃない。じゃあ私達もちょっと買い物があるから後でね」
トライデントの三人は買い物を終え店を出ると。「おまたせ!」とルナが大きな買い物袋をギュッと大事そうに抱えて外に出る。
「ルナはこれからどうするんだ?」
リガルに聞かれ特に決めていなかったルナは「んーどうしようかな?」と戸惑う。
「良かったらこれからギルドに教習を受けに行くんだけど一緒に行かないか?」
リガルの提案はルナにとっても願ってもないものだった。
「行きたい! 一緒に連れてって」
四人は程なくしてギルドに到着すると、夕方前のロビーは依頼から帰還した数組の探索者で溢れかえっていた。
四人は白級の受付に並ぶと、いつもいるミナではなく違う受付嬢が対応している。
時間を待ち受付が開始された為アランドロの教習に申し込み直ぐに受理される。
「レアールの森の件で拙者達の足りない部分が見えたでござるよ。修練あるのみでごさる」
「あるのみでござる!」
意気揚々と以前の裏庭に着くと、以前とは違い十数名の探索者がいた。
よく見ればそこに居る探索者の歳頃は皆ルナと同じくらいか少し年上の探索者のようだ。
「おぅお前らか。これで全部だな。それじゃあ始めるぞ。今回は人数も多いから何人か教官を連れて来た。今後も出来る限りサポートしていくからなるべく時間がある時は参加してくれ」
若き探索者の卵の前で教鞭を振るうアランドロは、隣に立つ二人を紹介する。
「ども~ウチは【黒鋼】のヤナや。よろしゅうな」
獣人の猫人の女性が手を振る。
「座学でお会いした事もある方もいますね。宜しくお願いします」
ルナとトライデントも世話になったパタスが一礼する。
「取り敢えず今から渡す紙に習いたい事、得意不得意、普段最も使う武器を書いてくれ」
パタスから受け取った紙に皆が一斉に書き始めた。
「よぅしじゃあ今から俺とヤナとパタスで班分けするから呼ばれたら担当の教官の前に集めれ」
班分けが終わり、ルナとミネアはパタスの班へ、リガルとトシゾウはアランドロの班だ。
「おい! てめぇら俺らの邪魔すんじゃねぇぞ」
二人に声をかけてきたのは幾つか年上の二人組だ。
「あ? なんだよお前ら」
リガルも負け時と睨みつける。
「おめぇらあれだろ? あの運だけのおっさんに助けられたとかなんとかって雑魚パーティー」
ぷっと噴き出す二人にトシゾウが叫ぶ
「それはレーム殿の事でござるか? 拙者が相手になってやるでござる」
いがみ合う四人の頭上からアランドロが怒鳴る。
「あらぁ! 始めんぞ。二人一組の実践形式だ。スキルもなんでも使っていいが致命傷を与える行為のみ禁止だ。おかしな真似をしたら俺が相手になるぞ~。じゃあ丁度いいからお前ら二人からだ」
指名されたのはリガルと絡んできた二人の内の一人。
「吠えずらかかせてやるよガキ」
リガルと向き合った青年ギルは両手にナイフを逆手に持ち構えた。
「あいつら何やってのよ。ごめんねぇウチの馬鹿が貴方達の仲間に絡んでるみたい」
長い髪を縦に巻いた女性がミネアとルナに話しかけた。
「私はあいつらとシャノワールっていうパーティーを組んでるリオーネよ。宜くね」
ルナとミネアはリガル達の事を心配そうに見ていたが、リオーネは優しい先輩といった感じだ。
「ミネアです」
「ルナです。宜しくです!」
自己紹介も終わり三人は始まりを雑談しながら待つ。
「それでは始めましょう。私の班では主に遠距離攻撃による指導を行いますので宜しくお願いします」
パタスが眼鏡をくいっと上げる。
「それでは先ず皆さんには簡単な準備運動をして頂きます。此方で訓練服の用意もしてますので着替えの必要な方は個室で着替えをお願いします」
「えっ?」 パタスの前に並んだ五人の探索者に動揺が走るが、一応は準備が整う。
ルナは初めての体験にわくわくと心が弾む。
「それではギルドの外周を走ります。私は後ろからついて行きますので、それでは行きますよ」
こうしてパタス班の走り込みが始まった。
---------
キィン、ガンッ
リガルの片手剣とギルのナイフが激しくぶつかり合う。
リガルは風の加護を纏っているのにも関わらずギルの動きについていけなかった。
「おらぁ! ざ~こ」
右から襲い掛かるナイフに対応すればそれはフェイクで左から襲われる。
防御をしたと思えば鳩尾に蹴りを喰らう。
翻弄され続けた挙句に首筋に刃を当てられて、「そこまで!」と初戦は終わった。
「おい! こいつクソ弱ぇぞ」
両のナイフを掌で回しながら鞘に納めると、ギルは嘲笑しながらリガルの側に唾を吐きかけた。
「次ぃ。トシゾウ、グルート」
悔しさで小刻みに全身を震わせるリガルの肩に手を置き「拙者に任せろでござる」とトシゾウが立つ。
「一刀両断!」
振り下ろされた刀の一閃はグルートの持つ大盾に阻まれると。
「盾の衝撃!」
そのまま長身から繰り出される縦の衝突にトシゾウは後ろに転げ、胸部を踏みつけられて決着がついた。
その後対戦相手が変わり対戦という流れが延々と続く。
一時間程経過し、リガルとトシゾウの額に大粒の汗をかきながら膝を付く。
「おいおいこの程度でへたってんのかよ。あぁ? これだからお坊ちゃんはよぉ?」
二人はギルの憎まれ口にも反応出来ずただ荒い呼吸を繰り返すしかできなかった。
ぜぇ、、、ぜぇ、、、
パタス班の五人はもうほとんどが一度胃の中を吐き出している。
(いつまで、、いつ終わるの)
ミネアは脚の震えが止まらずもう立っているのもやっとの状態だ。
「さぁさぁ。まだ終わってませんが、ここで諦めるのであれば構いませんよ? まあここで諦めてしまうようでしたらいつか仲間の命も諦める時が来るのかもしれませんが...」
パタスは肉体的に追い詰められた五人の精神をさらに揺さぶり続ける。
道の途中ではリオーネはうつ伏せのままピクリとも動かずに倒れている。
結局「ここまでにしましょう」というパタスの号令がかかるまで、最後までよろよろと走り続けたのはルナ只一人だった。
レアンドロは叫ぶ。
「負けた奴は腕立て百なー」
パタスが微笑む
「さぁ、準備運動はここまでにして始めましょうか」
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実技教習はまだ始まったばかりである。
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