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牙鼠の森
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レームの筋肉は千切れ、麻痺した身体は思うように動かない。
セシリアの命は風前の灯に思えたがレームは諦めずに歩を進めた。
意志のみの力でセシリアに覆い被さろうとした刹那、レームの頭上を赤き光が一直線に迷宮の主へと飛んだ。
「火の矢!」
木の上から放たれた流星の如き炎の矢はドロリスの眉間に突き刺さり燃え上る。
「星々の輝きよ、裁きの天秤は審判を決する。戦神ラギアの雷を見よ。裁きの槍」
遥か上空に黒き黒雲が現れ、雷鳴が鳴り響く。
鉄槌の如き雷の槍がドロリスを貫通し一瞬で霧散すると、全身の毛が焼き焦げた巨体を大きく身震いさせ主の動きが止まる。
「まだあんたに死んでもらっちゃ困るぜギルマス」
後方から現れたのは街で唯一の銀級探索者パーティー『虹』の面々だった。
「随分と派手にやってんじゃねぇかレーム」
何処か嬉しそうなパーティーリーダーのライゼルを筆頭に、雷の魔法を放ったエレナや他のメンバーが続く。
「セシリアァァァァァ!」
歴戦のパーティーの後ろから駆け出しルナはセシリアに飛びついた。
「この嬢ちゃんは途中偶然会ったんだ」
少しだけ緩んだ空気を払拭するように迷宮の主の身体から闇の靄が立ち込めた。
ライゼルの額に一筋の汗が垂れると、恐怖と快楽の混じりあった笑みを浮かべた。
「迷宮の王様がお怒りだぜ」
ギィィィィィィィ!
迷宮の隅々まで轟く鳴き声に呼応するような地鳴りが響き、大地が揺れ木々が倒れた。
「なにっ!? ちょっ! なになになに!?」
エレナが慌てて杖を抱きしめ周りを見渡す。
周囲の木々が押し倒され、一行を取り囲むように数えきれない数の牙鼠が現れた。
進化種だけでも百以上はおり、通常の牙鼠は最早何千とも何万とも言えるほどにせめぎ合い、無数の赤き目が光る。
意識があるのかも定かでないレームへライゼルが声を掛ける。
「おいレーム! ギルドの掟は分かってんな? 昔の馴染みだ、今回だけは手伝ってやる。こっちは任せな」
ライゼルの言葉にエレナから盛大にクレームが上がるが状況は切迫している為「あぁもぅ! なんで私達が」 と愚痴を言いながらも詠唱を始め上空に暗雲が立ち込めた。
「レームの奴聞こえてねぇんじゃねえか? 本当に大丈夫か?」
『虹』のパーティーメンバーの一人でレームとも付き合いの長いギムレットの言葉にライゼルにも不安がよぎる。
倒された木の上から飛び降り合流したエルフの狩人ロロが叫んだ。
「一斉に来るぞ!」
ライゼルが両の拳をガチンとぶつけ合って獰猛に笑う。
「さぁ死の行進の始まりだ」
牙鼠共の饗宴が始まった。
「セシリア」
レームは朦朧とする意識の中で言葉を紡ぐ。
「セシリア」
取り戻せない過去の日々がレームの背中に亡者の如く絡みつき歩みを邪魔する。
周囲は開戦し怒号と雷鳴が鳴り響く中、迷宮の王もその場を切り裂くような鳴き声を上げた。
「俺はもう」
徐々にはっきりとしてくる意識と視界、旧友の声が聞こえた気がする。
レームの背中に絡みついた屍達の腕を引き剥がすような揺るがない歩みは、身体を軽くしながらいつしかその歩みは徐々に速度を増す。
「逃げない!」
呼応するようにドロリスもその巨体をレームに向けて突進させた。
おおおおぉぉぉぉ
ドロリスの大牙とレームの剣が火花を散らしてぶつかり合う。
衝撃にレームの身体は後方に退くも歯を食い締まり耐え、口に溜まった血の塊を吐き出し柄を握る拳に力を込めた。
「下弦【三日月】!」
上段からの振り下ろしがドロリスの右目を奪う。
レームの剣技は止まらない。
「【朔夜】」
全力の刺突が視界を塞差がれ暴れ狂う主の頭蓋を割る。
「上弦【五月雨】!」
止むことない連撃が胸の肉を切り裂き骨を砕く。
鈍い音とともにレームの剣は折れ切っ先は上空へ飛んだ。
レームは止まらなかった。
折れた剣のままようやく見えた王の心臓を捕らえる。
「これで終わりだぁ!」
心臓を完全に突き抜け緑色の血液がレームの全身を濡らすと、ドロリスは断末魔の末に音をたて倒れた。
はぁ はぁ
肩で荒く息を吐く。
セシリアは込み上げる涙を抑えきれず人目を憚らずに涙を流す。
囲んでいたおびただしい数の牙鼠の群れは突然全てが黒い煙に変わり蒸発して消えていく。
ぽつ ぽつっ
「雨だ」
誰かが呟いた。
レームはセシリアの元へ辿り着き名を呼んだ。
しんしんと降り続ける暖かな雨が二人の過去を洗い流すように降り注ぐ。
「もう一度言うべきだろうな」
セシリアは微笑みを浮かべた。
「お帰り、レーム」
こうして【牙鼠の森】の攻略はレーム達の手によって果たされたのだった。
「てめぇら! 女神の祝福だ! ギルドのもん全員引っ張って来い!」
ギムレットの叫びに歓声と共に何人かの探索者が走って行く。
「レーーーーームゥゥゥゥ!」
ルナが涙と鼻水に塗れたままでレームの胸に思い切り飛び込んだ。
「うぐっ」
レームは痛みに耐えながら踏ん張ってルナを受け止めた後、頭を撫で「ルナもお疲れ様」と声を掛けると、そこにライゼルが駆けて来た。
ルナとセシリアが一歩下がって二人だけで向き合うと、ライゼルは腕を差し出しレームはその腕をがしっと握った。
「てめぇこの野郎! 最高じゃねぇか! がっはっはっは」
ライゼルがレームの髪の毛をガシガシと掻き回し大きく笑う。
ルナが小声でセシリアに囁いた。
「ねぇねぇセシリア、あの大っきい盾のおじさんが言ってた女神の祝福ってなんなの?」
「あぁ初めて攻略された迷宮にのみ起こる女神ルーナフェリアからの贈り物の事さ。私もずっと昔に一度だけ見た事があるくらいだがね」
「なにそれ!? 凄そう!」
「あぁ。そういえばルナはどうしてここに? トライデントの彼らは無事なのか?」
このセシリアの質問には側に来ていたエレナが答える。
「私達がたまたまギルドにいた時にギルドの竜車が戻って来たのよ。そこで報告を受けたギルドから緊急クエストが発行されたってわけ。来てみたら迷宮の入口で三人を引きづって歩くこの子に会ってびっくりしたわよ」
ライゼルが説明を引き継ぐ。
「あの坊主共ならウチのソフィアが付いて治療しているから問題ねぇよ。後遺症も残らねえ筈だ」
ライゼルの言葉にレームとセシリアは息をつき肩をなでおろすが、そんなレームの首にライゼルは腕を回すと声を上げた。
「おめぇら! 今日は死ぬ程飲むぞぅ! 宴だぁ!」
降り注ぐ雨の中に響く歓声と笑い声、レームはそんな声を聴きながら意識が遠くなっていく。
「少しだけ疲れたな」
そのまま倒れるレームを慌てて支えたセシリアとルナも疲労が濃く顔に現れている。
「ライゼル。ここは頼んだ。私達は一度ギルドに帰る事にするよ。なに祝福は数日は続くだろうからな」
ーーーーーーーーー
レームはゆっくりと目を開けると、そこは見知らぬ天井だった。
「ん゛っ」
乾いた喉に息が詰まる。
(寝てしまったか)
上半身を起こすと太ももに重みを感じ視線を向けると、そこにはレームに寄りかかって眠るルナがいた。
少しだけ態勢を直すとルナが目を覚ます。
「悪い、起こしてしまったか」
寝ぼけたように目を擦るルナはレームに顔を向けると、
「レーム! 良かったぁ死んじゃったかと思ったよぅ。丸一日寝てたんだよ?」
ルナの言葉に驚くも身体中が悲鳴を上げた。
「いたたたっ」
「あーまだ無理しちゃ駄目だよ! お医者様から絶対安静って言われてるんだから!」
身体を摩りながらゆっくりと身を起こす。
「セシリアは無事か?」
「セシリアは凄いんだよ! 帰ってから少し仮眠を取っただけでもう働いてる」
レームはぼふっとベットの上に横になって苦笑した。
「適わないな」
窓から見えた空は雲一つない快晴だった。
セシリアの命は風前の灯に思えたがレームは諦めずに歩を進めた。
意志のみの力でセシリアに覆い被さろうとした刹那、レームの頭上を赤き光が一直線に迷宮の主へと飛んだ。
「火の矢!」
木の上から放たれた流星の如き炎の矢はドロリスの眉間に突き刺さり燃え上る。
「星々の輝きよ、裁きの天秤は審判を決する。戦神ラギアの雷を見よ。裁きの槍」
遥か上空に黒き黒雲が現れ、雷鳴が鳴り響く。
鉄槌の如き雷の槍がドロリスを貫通し一瞬で霧散すると、全身の毛が焼き焦げた巨体を大きく身震いさせ主の動きが止まる。
「まだあんたに死んでもらっちゃ困るぜギルマス」
後方から現れたのは街で唯一の銀級探索者パーティー『虹』の面々だった。
「随分と派手にやってんじゃねぇかレーム」
何処か嬉しそうなパーティーリーダーのライゼルを筆頭に、雷の魔法を放ったエレナや他のメンバーが続く。
「セシリアァァァァァ!」
歴戦のパーティーの後ろから駆け出しルナはセシリアに飛びついた。
「この嬢ちゃんは途中偶然会ったんだ」
少しだけ緩んだ空気を払拭するように迷宮の主の身体から闇の靄が立ち込めた。
ライゼルの額に一筋の汗が垂れると、恐怖と快楽の混じりあった笑みを浮かべた。
「迷宮の王様がお怒りだぜ」
ギィィィィィィィ!
迷宮の隅々まで轟く鳴き声に呼応するような地鳴りが響き、大地が揺れ木々が倒れた。
「なにっ!? ちょっ! なになになに!?」
エレナが慌てて杖を抱きしめ周りを見渡す。
周囲の木々が押し倒され、一行を取り囲むように数えきれない数の牙鼠が現れた。
進化種だけでも百以上はおり、通常の牙鼠は最早何千とも何万とも言えるほどにせめぎ合い、無数の赤き目が光る。
意識があるのかも定かでないレームへライゼルが声を掛ける。
「おいレーム! ギルドの掟は分かってんな? 昔の馴染みだ、今回だけは手伝ってやる。こっちは任せな」
ライゼルの言葉にエレナから盛大にクレームが上がるが状況は切迫している為「あぁもぅ! なんで私達が」 と愚痴を言いながらも詠唱を始め上空に暗雲が立ち込めた。
「レームの奴聞こえてねぇんじゃねえか? 本当に大丈夫か?」
『虹』のパーティーメンバーの一人でレームとも付き合いの長いギムレットの言葉にライゼルにも不安がよぎる。
倒された木の上から飛び降り合流したエルフの狩人ロロが叫んだ。
「一斉に来るぞ!」
ライゼルが両の拳をガチンとぶつけ合って獰猛に笑う。
「さぁ死の行進の始まりだ」
牙鼠共の饗宴が始まった。
「セシリア」
レームは朦朧とする意識の中で言葉を紡ぐ。
「セシリア」
取り戻せない過去の日々がレームの背中に亡者の如く絡みつき歩みを邪魔する。
周囲は開戦し怒号と雷鳴が鳴り響く中、迷宮の王もその場を切り裂くような鳴き声を上げた。
「俺はもう」
徐々にはっきりとしてくる意識と視界、旧友の声が聞こえた気がする。
レームの背中に絡みついた屍達の腕を引き剥がすような揺るがない歩みは、身体を軽くしながらいつしかその歩みは徐々に速度を増す。
「逃げない!」
呼応するようにドロリスもその巨体をレームに向けて突進させた。
おおおおぉぉぉぉ
ドロリスの大牙とレームの剣が火花を散らしてぶつかり合う。
衝撃にレームの身体は後方に退くも歯を食い締まり耐え、口に溜まった血の塊を吐き出し柄を握る拳に力を込めた。
「下弦【三日月】!」
上段からの振り下ろしがドロリスの右目を奪う。
レームの剣技は止まらない。
「【朔夜】」
全力の刺突が視界を塞差がれ暴れ狂う主の頭蓋を割る。
「上弦【五月雨】!」
止むことない連撃が胸の肉を切り裂き骨を砕く。
鈍い音とともにレームの剣は折れ切っ先は上空へ飛んだ。
レームは止まらなかった。
折れた剣のままようやく見えた王の心臓を捕らえる。
「これで終わりだぁ!」
心臓を完全に突き抜け緑色の血液がレームの全身を濡らすと、ドロリスは断末魔の末に音をたて倒れた。
はぁ はぁ
肩で荒く息を吐く。
セシリアは込み上げる涙を抑えきれず人目を憚らずに涙を流す。
囲んでいたおびただしい数の牙鼠の群れは突然全てが黒い煙に変わり蒸発して消えていく。
ぽつ ぽつっ
「雨だ」
誰かが呟いた。
レームはセシリアの元へ辿り着き名を呼んだ。
しんしんと降り続ける暖かな雨が二人の過去を洗い流すように降り注ぐ。
「もう一度言うべきだろうな」
セシリアは微笑みを浮かべた。
「お帰り、レーム」
こうして【牙鼠の森】の攻略はレーム達の手によって果たされたのだった。
「てめぇら! 女神の祝福だ! ギルドのもん全員引っ張って来い!」
ギムレットの叫びに歓声と共に何人かの探索者が走って行く。
「レーーーーームゥゥゥゥ!」
ルナが涙と鼻水に塗れたままでレームの胸に思い切り飛び込んだ。
「うぐっ」
レームは痛みに耐えながら踏ん張ってルナを受け止めた後、頭を撫で「ルナもお疲れ様」と声を掛けると、そこにライゼルが駆けて来た。
ルナとセシリアが一歩下がって二人だけで向き合うと、ライゼルは腕を差し出しレームはその腕をがしっと握った。
「てめぇこの野郎! 最高じゃねぇか! がっはっはっは」
ライゼルがレームの髪の毛をガシガシと掻き回し大きく笑う。
ルナが小声でセシリアに囁いた。
「ねぇねぇセシリア、あの大っきい盾のおじさんが言ってた女神の祝福ってなんなの?」
「あぁ初めて攻略された迷宮にのみ起こる女神ルーナフェリアからの贈り物の事さ。私もずっと昔に一度だけ見た事があるくらいだがね」
「なにそれ!? 凄そう!」
「あぁ。そういえばルナはどうしてここに? トライデントの彼らは無事なのか?」
このセシリアの質問には側に来ていたエレナが答える。
「私達がたまたまギルドにいた時にギルドの竜車が戻って来たのよ。そこで報告を受けたギルドから緊急クエストが発行されたってわけ。来てみたら迷宮の入口で三人を引きづって歩くこの子に会ってびっくりしたわよ」
ライゼルが説明を引き継ぐ。
「あの坊主共ならウチのソフィアが付いて治療しているから問題ねぇよ。後遺症も残らねえ筈だ」
ライゼルの言葉にレームとセシリアは息をつき肩をなでおろすが、そんなレームの首にライゼルは腕を回すと声を上げた。
「おめぇら! 今日は死ぬ程飲むぞぅ! 宴だぁ!」
降り注ぐ雨の中に響く歓声と笑い声、レームはそんな声を聴きながら意識が遠くなっていく。
「少しだけ疲れたな」
そのまま倒れるレームを慌てて支えたセシリアとルナも疲労が濃く顔に現れている。
「ライゼル。ここは頼んだ。私達は一度ギルドに帰る事にするよ。なに祝福は数日は続くだろうからな」
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レームはゆっくりと目を開けると、そこは見知らぬ天井だった。
「ん゛っ」
乾いた喉に息が詰まる。
(寝てしまったか)
上半身を起こすと太ももに重みを感じ視線を向けると、そこにはレームに寄りかかって眠るルナがいた。
少しだけ態勢を直すとルナが目を覚ます。
「悪い、起こしてしまったか」
寝ぼけたように目を擦るルナはレームに顔を向けると、
「レーム! 良かったぁ死んじゃったかと思ったよぅ。丸一日寝てたんだよ?」
ルナの言葉に驚くも身体中が悲鳴を上げた。
「いたたたっ」
「あーまだ無理しちゃ駄目だよ! お医者様から絶対安静って言われてるんだから!」
身体を摩りながらゆっくりと身を起こす。
「セシリアは無事か?」
「セシリアは凄いんだよ! 帰ってから少し仮眠を取っただけでもう働いてる」
レームはぼふっとベットの上に横になって苦笑した。
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窓から見えた空は雲一つない快晴だった。
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