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牙鼠の森
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英雄を夢見た少年は初めての迷宮探索に心躍らせていたが、単独で出現する牙鼠は正直大した事はなく、受けた依頼の達成もそう時間がかからずに達成出来た。
牙鼠を前に雑談する余裕さえあり、彼は出発前に話した先輩探索者から聞いた「牙鼠なんて魔獣の内に入らねぇよ」と笑って言われた言葉を冗談と受け取っていたが、依頼を終えるまではリガルも全く同意見だと思うようになっていたのだが...
左手のみで握った震える切っ先と焦点の定まらない視界、目の前の化け物はリガルの心に迷宮の残酷さを植え付けた。
「拙者は......拙者の夢はっ! こんなところで終わってたまるかでござる! いざ参る!」
パーティーメンバーのトシゾウが恐怖で涙を垂れ流しながら刀を上段に構え突っ込んでいく、最早スキルを使う事も忘れたままの捨て身の特攻だ。
リガルは声も出ずにその背中をただ見送る事しかできなかった。
ふしゅぅぅぅ
巨大な牙鼠が大きく腕を振り上げると、鋭い爪がトシゾウを襲う。
トシゾウが無我夢中で放った一撃は主の大牙に当たり弾かれる。
「ト......トシ......ゾ」
言葉は最後まで言えずに、リガルの顔面にはトシゾウの血が舞い、膝から崩れ落ちた彼の頬を涙がつたる。
背後では「火のぜいれいよ...の......天上」 と使用回数を終えたスキルの詠唱をずっと繰り返すミネアの声が鼓膜に張り付くようだ。
リガルの前で主は大きく口を開けると、酷い悪臭がリガルの顔面にまとわりつき恐怖心を煽った。
「誰か...」
助けを呼ぶ声も言葉にならず、迷宮主の巨大な牙がリガルの頭を噛砕こうとした時。
ギィィィィン
牙とぶつかり合う鈍い音が鳴る。
「大丈夫かい? 少年」
受け止めた牙をレームは「ふん!」 と力任せに方向をずらした後その鼻先を刃で切り裂く。
鼠の王が痛みに悲鳴を上げ後ろに退かせたレームを、リガルの瞳には憧れた英雄そのもののように映った。
「少年! しっかりしろ! 飲め!」
その傍らではセシリアがトシゾウに念のために一つだけ持参した高価な中級傷薬を使用し、呼吸を確かめる。
「ミネア! 良かったよぅ」
「る......な?」
背後ではルナがミネアに駆け寄り抱き締めた。
チュ゛アァァァァァ!
場を凍り付かせるような主の叫びが林の中を木霊する。
「ルナ! 三人を連れて迷宮を出ろ! ここから先は俺達に任せとけ!」
レームが叫び、皆を庇うように前に出る。
「彼らを死なせたくない。君に託してもいいか?」
肩に手を置いたセシリアの言葉にルナはトライデントの三人に目を向けた。
満身創痍の二人と、傷薬で致命傷は塞がったものの依然予断を許さないトシゾウ。
ルナの目にもとうに限界を超えているように見えた。
「これを使え」
セシリアがルナに茶色のくすんだ小さな玉を手渡す。
「これは匂い玉と呼ばれるアイテムだ。もし帰路で牙鼠に襲われたら出来るだけ遠くにこれを投げて全力で走れ。全員で生き残るぞ!」
真っすぐとルナの瞳を覗き込むセシリアに真剣に頷き返し、ルナは自信の両頬をバチンと叩いた後。
「レーム! セシリア! こっちは任せて!」
ルナは二人にサムズアップで返したのだった。
レームはルナの武運を祈ると、セシリアと共に巨大な牙鼠に対峙する。
~~~
迷宮主 ドロリス
全ての牙鼠を支配する牙鼠の王
~~~
「どうやらこいつがこの迷宮の主で間違いないみたいだ。それ以外はドロリスって名前しか分からなかったけどな」
「まぁ迷宮主の名が分かるだけでも十分伝説級のスキルだがな。話は終わりだ、来るぞ!」
チュ゛アァァァァァ!
エリクサーのお陰で骨格の変わったレームさえも見下ろす巨体の主は、聞く者を恐怖で震え上がらせるほどの怒声をあげて突進してくる。
通常の牙鼠とは比べ物にならない王の威圧が二人を襲うが、ベテラン探索者の二人はぎりぎりで躱す。
「すごい威力だ。一発貰っただけでも無事じゃ済まないだろうな」
「作戦は?」
「取り敢えず弱点を探ってみるか。足止めを頼む!」
「簡単に言ってくれる」
木々を薙ぎ払ってようやく突進を止めたドロリスは、直ぐに翻ってまたも突っ込んでくる。
回避しようと身構えた二人の前で巨体が宙に舞った。
「まじかよっ!」
咄嗟に横に飛んだ二人だったがドシンと地震のような衝撃と共に着地したドロリスの尾が、鞭のようにしなりレームの腹に食い込んだ。
大木に激突し胃液を吐き出したレームの眼には、双爪の斬撃がセシリアを襲う瞬間が映る。
挟み込むように振り下ろされた鋭い爪を懐に入る事で躱したセシリアは、巨体に足をかけ空に跳び、美しい鮮やかな緋色の髪が空を舞った。
ヒュンヒュンと風を切る刃が主の頭部を裂くが固い頭蓋骨で弾かれる。
「無事か?」
「...悪い」
「無事なら良い。しかしあの硬さは流石迷宮主と言ったところだな」
ブンブンと左右に頭を振り緑色の血を撒き散らすと、今度は剥き出した大牙に分泌された唾液を垂らして噛みついて来た。
「唾液に気を付けろ!」
二人は唾液に触れぬように牙を躱し、レームは避けた先で剣でドロリスの脚を切り付ける。
ブォンっと頭上を掠めていく尾や爪を躱しながら二人は何度も攻撃を加えていくが、致命傷を与える事が出来ずに疲労だけが溜まっていった。
はぁ...はぁ...
死に直結する攻撃は運良く避け続けたが、身体の至るところについた唾液は「じゅぅぅ」と燃えるような熱を発してレームの装備していた革の胸当てを溶かす。
形勢が徐々にドロリスに傾き始めるのを二人は感じていた。
「勝負をかける。援護してくれ!」
セシリアの掛け声に反応したレームはドロリスの気を引くように正面から突撃し、爪の攻撃を力で受け止めるとそのまま無理矢理に体制を維持する。
セシリアは一気に速度を上げて短槍へと姿を変えた武器を持って高く舞い上がる。
「衝撃!」
短槍を紅く光る片方の瞳に突き刺しスキルを叫ぶと、爆発音と共にドロリスの片目とセシリアの義手が吹き飛んだ。
巨大な牙鼠が耳をつんざく悲鳴を上げて身体をのけ反らせる。
「レーム!」
「おぅ! 下弦【朔夜】!」
レームは爆発と共にドロリスの懐へと踏み込むと、刃を突き立て刺突を首の直ぐ下にある心臓目掛けて突き刺した。
突き立てた刃は固い筋肉に深く突き刺さり途中で止まると、頭上から大牙が振り下ろされ地面を抉るり、そのまま地面ごとレームへ追撃した。
「ちっ」 と思わず舌打ちをして後ろへ飛び、腕をクロスさせ防御姿勢をとった瞬間凄まじい衝撃が襲い意識が飛びそうになる。
「かはっ」
吐血し、何度も地面を回転してようやく止まる。
全身に激痛が襲い呼吸が上手く出来ない。
チュ゛アァァァァァ!
胸と左目に剣と槍が刺さったまま怒り狂った迷宮主の咆哮が轟く。
鼠の王の妖しく光るもう片方の瞳には、片腕のない膝をついた矮小なる獲物が映る。
レームは知らなかったのだ。
その昔セシリアが失意の内にパーティーを抜けた後、片手のまま死に物狂いで無理を続け銀級探索者へ駆けあがった代償としてその身体は自身のスキルに耐えられずに引退の道を選んだ事を。
それはセシリアに情けない姿をみせたくないというただの意地から、十年近く半ば逃げるように顔を合わせるのを避け続けたレームへの代償といえた。
ドロリスがゆっくりと獲物に歩を進める。
「レーム。後は頼む」
レームの霞む目には死を目前にしても微笑むセシリアが映った。
レームは血が滲む程歯を食いしばり、爪が剥がれそうになる程地面の土を掴み足に力を入れる。
「馬鹿言ってんじゃねぇ!」
全身の筋肉が盛り上がり血管が浮き出る。
そんなレームを嘲笑う様にドロリスの尾がセシリアを横倒しに薙ぎ払い、倒れるセシリアに向かいゆっくりと剥き出しの大牙を持ち上げた。
うあぁぁぁぁぁぁ!
レームは焼き焦げるような背中の痛みに耐え、痺れる脚を何度も叩き無理矢理に立ち上がるが、すでにセシリアの頭上で牙は振り下ろされたのだった。
牙鼠を前に雑談する余裕さえあり、彼は出発前に話した先輩探索者から聞いた「牙鼠なんて魔獣の内に入らねぇよ」と笑って言われた言葉を冗談と受け取っていたが、依頼を終えるまではリガルも全く同意見だと思うようになっていたのだが...
左手のみで握った震える切っ先と焦点の定まらない視界、目の前の化け物はリガルの心に迷宮の残酷さを植え付けた。
「拙者は......拙者の夢はっ! こんなところで終わってたまるかでござる! いざ参る!」
パーティーメンバーのトシゾウが恐怖で涙を垂れ流しながら刀を上段に構え突っ込んでいく、最早スキルを使う事も忘れたままの捨て身の特攻だ。
リガルは声も出ずにその背中をただ見送る事しかできなかった。
ふしゅぅぅぅ
巨大な牙鼠が大きく腕を振り上げると、鋭い爪がトシゾウを襲う。
トシゾウが無我夢中で放った一撃は主の大牙に当たり弾かれる。
「ト......トシ......ゾ」
言葉は最後まで言えずに、リガルの顔面にはトシゾウの血が舞い、膝から崩れ落ちた彼の頬を涙がつたる。
背後では「火のぜいれいよ...の......天上」 と使用回数を終えたスキルの詠唱をずっと繰り返すミネアの声が鼓膜に張り付くようだ。
リガルの前で主は大きく口を開けると、酷い悪臭がリガルの顔面にまとわりつき恐怖心を煽った。
「誰か...」
助けを呼ぶ声も言葉にならず、迷宮主の巨大な牙がリガルの頭を噛砕こうとした時。
ギィィィィン
牙とぶつかり合う鈍い音が鳴る。
「大丈夫かい? 少年」
受け止めた牙をレームは「ふん!」 と力任せに方向をずらした後その鼻先を刃で切り裂く。
鼠の王が痛みに悲鳴を上げ後ろに退かせたレームを、リガルの瞳には憧れた英雄そのもののように映った。
「少年! しっかりしろ! 飲め!」
その傍らではセシリアがトシゾウに念のために一つだけ持参した高価な中級傷薬を使用し、呼吸を確かめる。
「ミネア! 良かったよぅ」
「る......な?」
背後ではルナがミネアに駆け寄り抱き締めた。
チュ゛アァァァァァ!
場を凍り付かせるような主の叫びが林の中を木霊する。
「ルナ! 三人を連れて迷宮を出ろ! ここから先は俺達に任せとけ!」
レームが叫び、皆を庇うように前に出る。
「彼らを死なせたくない。君に託してもいいか?」
肩に手を置いたセシリアの言葉にルナはトライデントの三人に目を向けた。
満身創痍の二人と、傷薬で致命傷は塞がったものの依然予断を許さないトシゾウ。
ルナの目にもとうに限界を超えているように見えた。
「これを使え」
セシリアがルナに茶色のくすんだ小さな玉を手渡す。
「これは匂い玉と呼ばれるアイテムだ。もし帰路で牙鼠に襲われたら出来るだけ遠くにこれを投げて全力で走れ。全員で生き残るぞ!」
真っすぐとルナの瞳を覗き込むセシリアに真剣に頷き返し、ルナは自信の両頬をバチンと叩いた後。
「レーム! セシリア! こっちは任せて!」
ルナは二人にサムズアップで返したのだった。
レームはルナの武運を祈ると、セシリアと共に巨大な牙鼠に対峙する。
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迷宮主 ドロリス
全ての牙鼠を支配する牙鼠の王
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「どうやらこいつがこの迷宮の主で間違いないみたいだ。それ以外はドロリスって名前しか分からなかったけどな」
「まぁ迷宮主の名が分かるだけでも十分伝説級のスキルだがな。話は終わりだ、来るぞ!」
チュ゛アァァァァァ!
エリクサーのお陰で骨格の変わったレームさえも見下ろす巨体の主は、聞く者を恐怖で震え上がらせるほどの怒声をあげて突進してくる。
通常の牙鼠とは比べ物にならない王の威圧が二人を襲うが、ベテラン探索者の二人はぎりぎりで躱す。
「すごい威力だ。一発貰っただけでも無事じゃ済まないだろうな」
「作戦は?」
「取り敢えず弱点を探ってみるか。足止めを頼む!」
「簡単に言ってくれる」
木々を薙ぎ払ってようやく突進を止めたドロリスは、直ぐに翻ってまたも突っ込んでくる。
回避しようと身構えた二人の前で巨体が宙に舞った。
「まじかよっ!」
咄嗟に横に飛んだ二人だったがドシンと地震のような衝撃と共に着地したドロリスの尾が、鞭のようにしなりレームの腹に食い込んだ。
大木に激突し胃液を吐き出したレームの眼には、双爪の斬撃がセシリアを襲う瞬間が映る。
挟み込むように振り下ろされた鋭い爪を懐に入る事で躱したセシリアは、巨体に足をかけ空に跳び、美しい鮮やかな緋色の髪が空を舞った。
ヒュンヒュンと風を切る刃が主の頭部を裂くが固い頭蓋骨で弾かれる。
「無事か?」
「...悪い」
「無事なら良い。しかしあの硬さは流石迷宮主と言ったところだな」
ブンブンと左右に頭を振り緑色の血を撒き散らすと、今度は剥き出した大牙に分泌された唾液を垂らして噛みついて来た。
「唾液に気を付けろ!」
二人は唾液に触れぬように牙を躱し、レームは避けた先で剣でドロリスの脚を切り付ける。
ブォンっと頭上を掠めていく尾や爪を躱しながら二人は何度も攻撃を加えていくが、致命傷を与える事が出来ずに疲労だけが溜まっていった。
はぁ...はぁ...
死に直結する攻撃は運良く避け続けたが、身体の至るところについた唾液は「じゅぅぅ」と燃えるような熱を発してレームの装備していた革の胸当てを溶かす。
形勢が徐々にドロリスに傾き始めるのを二人は感じていた。
「勝負をかける。援護してくれ!」
セシリアの掛け声に反応したレームはドロリスの気を引くように正面から突撃し、爪の攻撃を力で受け止めるとそのまま無理矢理に体制を維持する。
セシリアは一気に速度を上げて短槍へと姿を変えた武器を持って高く舞い上がる。
「衝撃!」
短槍を紅く光る片方の瞳に突き刺しスキルを叫ぶと、爆発音と共にドロリスの片目とセシリアの義手が吹き飛んだ。
巨大な牙鼠が耳をつんざく悲鳴を上げて身体をのけ反らせる。
「レーム!」
「おぅ! 下弦【朔夜】!」
レームは爆発と共にドロリスの懐へと踏み込むと、刃を突き立て刺突を首の直ぐ下にある心臓目掛けて突き刺した。
突き立てた刃は固い筋肉に深く突き刺さり途中で止まると、頭上から大牙が振り下ろされ地面を抉るり、そのまま地面ごとレームへ追撃した。
「ちっ」 と思わず舌打ちをして後ろへ飛び、腕をクロスさせ防御姿勢をとった瞬間凄まじい衝撃が襲い意識が飛びそうになる。
「かはっ」
吐血し、何度も地面を回転してようやく止まる。
全身に激痛が襲い呼吸が上手く出来ない。
チュ゛アァァァァァ!
胸と左目に剣と槍が刺さったまま怒り狂った迷宮主の咆哮が轟く。
鼠の王の妖しく光るもう片方の瞳には、片腕のない膝をついた矮小なる獲物が映る。
レームは知らなかったのだ。
その昔セシリアが失意の内にパーティーを抜けた後、片手のまま死に物狂いで無理を続け銀級探索者へ駆けあがった代償としてその身体は自身のスキルに耐えられずに引退の道を選んだ事を。
それはセシリアに情けない姿をみせたくないというただの意地から、十年近く半ば逃げるように顔を合わせるのを避け続けたレームへの代償といえた。
ドロリスがゆっくりと獲物に歩を進める。
「レーム。後は頼む」
レームの霞む目には死を目前にしても微笑むセシリアが映った。
レームは血が滲む程歯を食いしばり、爪が剥がれそうになる程地面の土を掴み足に力を入れる。
「馬鹿言ってんじゃねぇ!」
全身の筋肉が盛り上がり血管が浮き出る。
そんなレームを嘲笑う様にドロリスの尾がセシリアを横倒しに薙ぎ払い、倒れるセシリアに向かいゆっくりと剥き出しの大牙を持ち上げた。
うあぁぁぁぁぁぁ!
レームは焼き焦げるような背中の痛みに耐え、痺れる脚を何度も叩き無理矢理に立ち上がるが、すでにセシリアの頭上で牙は振り下ろされたのだった。
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