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牙鼠の森
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ルナの勝利を見届け安堵の息を漏らすセシリアは、膠着しつつある戦況に違和感を感じていた。
(進化種はどこだ?)
色や体躯の違いから一際存在感を放っていた進化種だったが、いざ戦闘が始まると襲い掛かるのは通常の牙鼠のみで進化種は見当たらない。
セシリアは一度鎖を戻し二節棍を繋げ短槍へと武器の姿を変え、飛び掛かる牙鼠を薙ぎ払うと、視界が開けた先には、群れの最後方より波長の違う声色の鳴き声を発する進化種の姿を捉えた。
セシリアが気付いた違和感は進化種よりさらに奥の戦線とは逆に走り去る牙鼠や右往左往し戦闘に加わっていない鼠達の姿。
(やはり鼠共全てがまとまってるわけではないのか?)
キィィィッ!
その時、進化種が鳴くと周りをうろついていた鼠が一斉にこちらを向き襲い掛かってくるのをセシリアは見た。
「レーム! 奥にいる進化種だけを狙え! 説明は後だ!」
セシリアの声に反応したレームは瞬時に目標を定める。
十年の時を経ての共闘に胸が熱くなるのを感じつつ、レームは牙鼠の群れの中を一気に駆け抜け、剣を握る手にも力が入る。
行く手を阻もうとする牙鼠の突進がレームにぶつかり、噛みつかれてもレームの歩みは止まらない。
「うおおおぉぉぉ!」
諦めが惰性に変わり、やがてそれが日常になった十年の月日を払拭するかのようにレームは吠えた。
「下弦【三日月】!」
エリクサーによって全盛期にも劣らない力を取り戻したレームの渾身の一撃は、美しい半円を描き真っすぐに灰色の鼠の首をすり抜けた。
「キュゥゥゥゥ」
一声鳴き、何が起こったのか理解できないように傾けた進化種の首が少しずつづれていき、やがてゴトッと地面に落ちて動きを止めた。
司令塔が倒された事で状況は一変する。
三人を取り囲んでいた数えきれない量の牙鼠達はどうしてよいのか分からず動きを止めると、徐々に逃げ惑い始める者、今尚襲い掛かって来る者、仲間を襲い始める者とまとまりがなくなり、やがて林の中へと一斉に逃げ出していったのだった。
レームは大きく息を吐き出すと。
「ふぅ。久しぶりに師匠に会いに行こうかな。随分と腕が落ちたなぁ」
「はっはっはっ。格好良かったぞレーム。お疲れ様」
セシリアが近寄り肩をポンと叩くと、「レームーーー!」 と叫びながらルナがレームの腹部に抱き着いて来ると、しっかりと受け止めてルナの頭にポンと手を置いた。
三人は束の間の休憩を取る為に小山のような牙鼠の死骸から少し離れた場所に腰を降ろす。
「いったぁぁっ」
ルナの魔法鞄から出したレームの荷物の中から下級傷薬を取り出し、セシリアはルナの拳と肩の治療を始める。
「そういえばルナのそのダガーはどうしたんだ?」
レームは自身の腰に装備しているダガーと全く同じダガーがルナの傍らに置いてあるのを見つけ目を丸くした。
手に取ってよく見ると細かい傷などはなく似たような新品といった感じだ。
「あー、なんか死んじゃうって思ったらいつの間にか持ってた? みたいな?」
ルナの説明に二人は首を捻る。
「もしかしたらルナのスキルなのかもしれないな。心当たりはないのか?」
セシリアの言葉に「あっ!」と声を上げてギルドカードを二人の前に差し出すと、全員で裏面の記載を確認した。
「興味深いな。魂の水晶の結果が書かれた書類には不明と表記されていたんだが、何らかの不具合でカードにのみ反映されたのかは分からないが...レーム、お前の鑑定でスキルだけを見れないのか?」
話をふられたレームは少し驚いた。
「えっ? 鑑定って見たい情報を選べるの?」
「はぁ。やれやれ。お前も元は黒級探索者だろう。持ち主が見たい情報を見るのが鑑定というスキルだと私は認識しているが?」
「へぇ。そうなんだなぁ。んーでも俺の鑑定ってよく分からないんだよな。見える情報は見えるんだけどほとんどは不明で表記されるし」
「そりゃいくら希少と呼ばれる程に持つ者が少ないスキルとは言えスキルはスキルだ。熟練度による差は生まれるだろう。おそらくレームのスキルの階級が低いのだろう」
興味深そうにセシリアとの会話を聞いていたルナが口を挟む。
「スキルに階級があるの?」
「あぁ、階級と言っても何かに明記されているわけではないがな、持ち主の感覚によるところが大きいから説明が難しいが、明らかに出来る事の範囲が広がったり能力の向上が見られる事象をギルドではスキル進化と呼んでいて、大まかに三段階の進化があるとされているな」
セシリアは説明を終えるとルナに鑑定の許可を問いルナは笑顔で了承した。
レームは頭の中で(スキル、スキル)と念じながらルナに向かって鑑定をかける。
~~~
想像者
既知である全ての事象を想像し強く念じる事で現実の物とするが、具現化に際し持ち主の能力が不足している場合はスキルが発動しない。
想像した事象は三つまでストックできる。
所有者 ルナ
~~~
「おお! 見えた」
レームは二人にも共有するとセシリアが心底驚いたように口を開く。
「これは驚いたな。少なくとも希少、もしかしたら伝説クラスのスキルだぞ」
よく分かっていなさそうなルナが嬉しそうにレームのダガーに似たダガーを持ち上げた。
「そうなんだ。じゃあスキルが私を助けてくれたんだね」
考察を始めていたレームは、
「これ凄いな。使い方次第じゃ悪用し放題だぞ?」
「えぇ。そんな事しないよ! 怖い事言わないで!」
レームの言葉に頬を膨らませたルナだったが、
「まあルナがしなくても良からぬ事を考える人間はいくらでも沸いて来るだろうな。絶対に他言は無用だぞ。最悪奴隷に落として逆らえなくする方法もあるからな」
セシリアの言葉にぞっとして身震いする。
「ルナ、それどうしたんだ?」
レームはルナの右手の甲に双剣を模したタトゥーが刻まれているのに気付く。
「ありゃ、なんだこれ?」
ルナも自身の右手をまじまじと見る。
「おそらくスキルの紋章だろうな。ダガーを具現化したから剣のマークが現れたと思えば辻褄は合う。さぁそろそろ麻痺は解けたか?」
ルナは肩と拳を、レームも進化種への斬り込みの際に数か所噛まれ麻痺を起こしていた。
傷口は持参した傷薬で血は止まりセシリアに傷テープを貼ってもらい、麻痺にはララキノコから作られた解麻痺剤で通常より短時間で麻痺が抜ける。
「あぁ。もう大丈夫そうだ」
皆が立ち上がるとレームは死骸の山を勿体無さそうに見る。
「あれって結構な金になるよなぁ。せめて進化種だけは持って帰りたいんだけど」
そんなレームのぼやきにルナも「ねぇ勿体ないね」と残念そうだ。
「ん? ルナ。君は魔法鞄を持っているんだろう? 入れておいてギルドで解体すればいい。時間が惜しいから早く入れるぞ」
何事もないかのように言うセシリアの背中を、すっかりその発想を失念していた二人は顔を見合わせ憧れの人を見るように見つめたのだった。
~~~~~~~~~
迷宮
神々の箱庭とも比喩される迷宮と名付けられたその広大な世界には、必ずその世界の主が存在する。
彼らは時に世界を統治し、また時には侵略者共へ猛威をふるう。
侵略者たる探索者達よ。
頭を垂れず主に挑め。
金銀財宝、名誉と地位、何もかもが約束された夢がそこにはある。
金級探索者 ジェラルド・ラビリンス
~~~~~~~~~
「なんなんだよ......なんなんだこいつは......」
リガルは目の前の死神の殺気に戦う気も失せていた。
トシゾウの身体の震えは止まらず、ミネアは恐怖に腰を抜かし失禁する。
フシュゥゥゥ フシュゥゥゥ
それは確かに牙鼠だった。
ただ茫然と立ち尽くすリガルを見下ろす程の巨躯と、リガルの顔程ある剥き出しの大牙。
全てのスケールが三人の知る牙鼠とは異なっていた。
神々の箱庭の一旦を担う征服者がそこにはいた。
(進化種はどこだ?)
色や体躯の違いから一際存在感を放っていた進化種だったが、いざ戦闘が始まると襲い掛かるのは通常の牙鼠のみで進化種は見当たらない。
セシリアは一度鎖を戻し二節棍を繋げ短槍へと武器の姿を変え、飛び掛かる牙鼠を薙ぎ払うと、視界が開けた先には、群れの最後方より波長の違う声色の鳴き声を発する進化種の姿を捉えた。
セシリアが気付いた違和感は進化種よりさらに奥の戦線とは逆に走り去る牙鼠や右往左往し戦闘に加わっていない鼠達の姿。
(やはり鼠共全てがまとまってるわけではないのか?)
キィィィッ!
その時、進化種が鳴くと周りをうろついていた鼠が一斉にこちらを向き襲い掛かってくるのをセシリアは見た。
「レーム! 奥にいる進化種だけを狙え! 説明は後だ!」
セシリアの声に反応したレームは瞬時に目標を定める。
十年の時を経ての共闘に胸が熱くなるのを感じつつ、レームは牙鼠の群れの中を一気に駆け抜け、剣を握る手にも力が入る。
行く手を阻もうとする牙鼠の突進がレームにぶつかり、噛みつかれてもレームの歩みは止まらない。
「うおおおぉぉぉ!」
諦めが惰性に変わり、やがてそれが日常になった十年の月日を払拭するかのようにレームは吠えた。
「下弦【三日月】!」
エリクサーによって全盛期にも劣らない力を取り戻したレームの渾身の一撃は、美しい半円を描き真っすぐに灰色の鼠の首をすり抜けた。
「キュゥゥゥゥ」
一声鳴き、何が起こったのか理解できないように傾けた進化種の首が少しずつづれていき、やがてゴトッと地面に落ちて動きを止めた。
司令塔が倒された事で状況は一変する。
三人を取り囲んでいた数えきれない量の牙鼠達はどうしてよいのか分からず動きを止めると、徐々に逃げ惑い始める者、今尚襲い掛かって来る者、仲間を襲い始める者とまとまりがなくなり、やがて林の中へと一斉に逃げ出していったのだった。
レームは大きく息を吐き出すと。
「ふぅ。久しぶりに師匠に会いに行こうかな。随分と腕が落ちたなぁ」
「はっはっはっ。格好良かったぞレーム。お疲れ様」
セシリアが近寄り肩をポンと叩くと、「レームーーー!」 と叫びながらルナがレームの腹部に抱き着いて来ると、しっかりと受け止めてルナの頭にポンと手を置いた。
三人は束の間の休憩を取る為に小山のような牙鼠の死骸から少し離れた場所に腰を降ろす。
「いったぁぁっ」
ルナの魔法鞄から出したレームの荷物の中から下級傷薬を取り出し、セシリアはルナの拳と肩の治療を始める。
「そういえばルナのそのダガーはどうしたんだ?」
レームは自身の腰に装備しているダガーと全く同じダガーがルナの傍らに置いてあるのを見つけ目を丸くした。
手に取ってよく見ると細かい傷などはなく似たような新品といった感じだ。
「あー、なんか死んじゃうって思ったらいつの間にか持ってた? みたいな?」
ルナの説明に二人は首を捻る。
「もしかしたらルナのスキルなのかもしれないな。心当たりはないのか?」
セシリアの言葉に「あっ!」と声を上げてギルドカードを二人の前に差し出すと、全員で裏面の記載を確認した。
「興味深いな。魂の水晶の結果が書かれた書類には不明と表記されていたんだが、何らかの不具合でカードにのみ反映されたのかは分からないが...レーム、お前の鑑定でスキルだけを見れないのか?」
話をふられたレームは少し驚いた。
「えっ? 鑑定って見たい情報を選べるの?」
「はぁ。やれやれ。お前も元は黒級探索者だろう。持ち主が見たい情報を見るのが鑑定というスキルだと私は認識しているが?」
「へぇ。そうなんだなぁ。んーでも俺の鑑定ってよく分からないんだよな。見える情報は見えるんだけどほとんどは不明で表記されるし」
「そりゃいくら希少と呼ばれる程に持つ者が少ないスキルとは言えスキルはスキルだ。熟練度による差は生まれるだろう。おそらくレームのスキルの階級が低いのだろう」
興味深そうにセシリアとの会話を聞いていたルナが口を挟む。
「スキルに階級があるの?」
「あぁ、階級と言っても何かに明記されているわけではないがな、持ち主の感覚によるところが大きいから説明が難しいが、明らかに出来る事の範囲が広がったり能力の向上が見られる事象をギルドではスキル進化と呼んでいて、大まかに三段階の進化があるとされているな」
セシリアは説明を終えるとルナに鑑定の許可を問いルナは笑顔で了承した。
レームは頭の中で(スキル、スキル)と念じながらルナに向かって鑑定をかける。
~~~
想像者
既知である全ての事象を想像し強く念じる事で現実の物とするが、具現化に際し持ち主の能力が不足している場合はスキルが発動しない。
想像した事象は三つまでストックできる。
所有者 ルナ
~~~
「おお! 見えた」
レームは二人にも共有するとセシリアが心底驚いたように口を開く。
「これは驚いたな。少なくとも希少、もしかしたら伝説クラスのスキルだぞ」
よく分かっていなさそうなルナが嬉しそうにレームのダガーに似たダガーを持ち上げた。
「そうなんだ。じゃあスキルが私を助けてくれたんだね」
考察を始めていたレームは、
「これ凄いな。使い方次第じゃ悪用し放題だぞ?」
「えぇ。そんな事しないよ! 怖い事言わないで!」
レームの言葉に頬を膨らませたルナだったが、
「まあルナがしなくても良からぬ事を考える人間はいくらでも沸いて来るだろうな。絶対に他言は無用だぞ。最悪奴隷に落として逆らえなくする方法もあるからな」
セシリアの言葉にぞっとして身震いする。
「ルナ、それどうしたんだ?」
レームはルナの右手の甲に双剣を模したタトゥーが刻まれているのに気付く。
「ありゃ、なんだこれ?」
ルナも自身の右手をまじまじと見る。
「おそらくスキルの紋章だろうな。ダガーを具現化したから剣のマークが現れたと思えば辻褄は合う。さぁそろそろ麻痺は解けたか?」
ルナは肩と拳を、レームも進化種への斬り込みの際に数か所噛まれ麻痺を起こしていた。
傷口は持参した傷薬で血は止まりセシリアに傷テープを貼ってもらい、麻痺にはララキノコから作られた解麻痺剤で通常より短時間で麻痺が抜ける。
「あぁ。もう大丈夫そうだ」
皆が立ち上がるとレームは死骸の山を勿体無さそうに見る。
「あれって結構な金になるよなぁ。せめて進化種だけは持って帰りたいんだけど」
そんなレームのぼやきにルナも「ねぇ勿体ないね」と残念そうだ。
「ん? ルナ。君は魔法鞄を持っているんだろう? 入れておいてギルドで解体すればいい。時間が惜しいから早く入れるぞ」
何事もないかのように言うセシリアの背中を、すっかりその発想を失念していた二人は顔を見合わせ憧れの人を見るように見つめたのだった。
~~~~~~~~~
迷宮
神々の箱庭とも比喩される迷宮と名付けられたその広大な世界には、必ずその世界の主が存在する。
彼らは時に世界を統治し、また時には侵略者共へ猛威をふるう。
侵略者たる探索者達よ。
頭を垂れず主に挑め。
金銀財宝、名誉と地位、何もかもが約束された夢がそこにはある。
金級探索者 ジェラルド・ラビリンス
~~~~~~~~~
「なんなんだよ......なんなんだこいつは......」
リガルは目の前の死神の殺気に戦う気も失せていた。
トシゾウの身体の震えは止まらず、ミネアは恐怖に腰を抜かし失禁する。
フシュゥゥゥ フシュゥゥゥ
それは確かに牙鼠だった。
ただ茫然と立ち尽くすリガルを見下ろす程の巨躯と、リガルの顔程ある剥き出しの大牙。
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