8 / 42
牙鼠の森
8
しおりを挟む
【トライデント】の三人と別れた後、レームとルナは再度ギルドマスターの部屋に呼ばれていた。
「講義はどうだったかなルナ君」
ソファーに座り少し緊張した様子のルナにセシリアが話し掛ける。
「どちらもすっごく勉強になりました! でも私試験を受けてないんですけど......?」
ルナはパタスの講義を思い出しながら気にしていた事を聞いた。
「あぁ。君は私の推薦という形を取らせてもらった。特例ではあるがこれまでになかったわけでもない。ちなみに試験を受ける為にもそれ相応の審査と費用が掛かるが、審査の保証は私が、費用の負担はレームが請け負っている」
ルナはレームの方を勢いよく振り向き心配そうな顔をする。
「おいおい。俺だって多少の蓄えはあるさ。心配するな」
とは言え大人であればまだしもルナ位の年齢であれば決して安くはない。
多少素行が悪い程度であれば審査は通るが、司法での犯罪歴は魔道具によって魂に刻まれる。魂の水晶を欺く事はほぼ不可能な上に、牙鼠の定食が一食五十ダリーで食せるこの国で三百ダリーの試験代が必要となる為高額だ。
ルナから笑顔の礼を受け取りセシリアが続ける。
「まあそれとは別に君がいた場所の調査に同行してもらいたいんだが、如何せん迷宮の中に潜るには探索者の資格が必要でな。誰でも入れるには入れるのだが、ギルドマスターが法や規則を破るわけにもいかないという訳さ」
セシリアは一度紅茶で喉を潤す。
「うん! 私も一緒に行きたい!」
ルナの了承に「有難う」と言い微笑みで返す。
「それでは行こうか。【牙鼠の森】へ」
レアールの森は街から徒歩一時間程の距離だが、セシリアが同行する為ギルド専用の竜車が用意されレームが道中の御者を務める。
道中の短時間ですっかりセシリアに馴染んだルナのお陰で車内は随分と楽しそうだ。
女性二人の笑い声と昼下がりの心地よい日光を浴び最近ではあり得なかった平和にレームの頬は緩みつつも警戒しながら先を急ぐ。
「そういえばセシリアさん見て下さい。これってなんだと思いますか?」
ルナが鞄から出したミネアから貰ったメモに記載された住所の下に書いてある文字列をセシリアに見てもらうと、セシリアはポケットから手に収まる薄い板を出した。
「あぁこれはこのコミュと呼ばれる魔道具のIDだね。ほら、このように登録した人間と魔道具を介してメッセージの交換ができるんだ。良ければ帰ったら私の前に使っていた物を君にあげよう」
ルナは目を輝かせてコミュを手に持ち「凄いです! これがあればミネアちゃんと会話が出来るんですね!」と感動した。
二人がコミュの話で盛り上がった後でルナがもう一つの質問をした。
「あの...もう一つ聞いてもいいですか?」
言いずらそうなルナの様子に「問題ないよ」と促した。
「アランドロ教官とレームの事なんですけど」
ルナの問いにセシリアは寂しげな表情を浮かべる。
「あぁ、昔レームと私は同じパーティーの仲間だったんだ、もう十年以上も前の話だ。当時銀級目前までいった私達に憧れてよく後ろをついて来ていた後輩探索者の一人がアランドロだよ。私が言えるのはここまでだ、残りはいつかレームから直接聞きたまえ」
セシリアが言葉を区切ると馬車が止まり幌の向こう側から「着いたぞ」とレームの声が聞えてくる。
二人は幌から降りるとレームは竜車を近くの木へ縄で結ぶ。
ちなみに一般的に移動には馬を使った馬車が使用されるが、探索者は過酷な環境にある迷宮に行く事もあるため、馬ではなく亜竜と呼ばれる大人しく大きな犀に似たラトプスと呼ばれる動物が引く車を使う。
幌には探索者ギルドのマークが描かれており、このマークのある竜車に良からぬ事を考える者はほぼいないと言っても良い。
準備が整い三人はレアールの森の入口へ着くと、入口には十名程の探索者がおりよく見ると血を流し苦痛に顔を歪める者、恐怖に身体を震わせる者もいた。
三人は直ぐに駆け寄ると一人がセシリアに気付く。
「ギルマス!」
皆の視線が注がれる中セシリアが前に出た。
「何事だ?」
他の探索者を介抱していた男の探索者が声を上げる。
「進化だ! ばかでけぇ牙鼠が突然現れやがったんだ。すげぇ勢いで襲って来てこの様だ」
男は太ももを抉られたのか巻いた包帯から血が染み出しており、顔に血が付着した少女は小さい悲鳴を上げ頭を抱えた。
セシリアは探索者の少女の顔に付着していた血を拭きとり「もう大丈夫だ」と言った後、
「案内板の近くにギルドの竜車を置いて来た。お前達はすぐに避難しギルドにこの事を伝えてくれ。レーム行くぞ。ルナは......「私も行きます!」......そうか、無理はするなよ。危険ならすぐに帰す」
セシリアは入口に向かい名簿を確認し、自身の記憶と今ここにる探索者の顔を照らし合わせチェックを入れると、一組だけ戻っていない事に気付く。すると隣から顔を出して名簿を見ていたルナが「そんな...」と固まった。
名簿の最後には【トライデント】の文字と三名の記載があったからだ。
「すみませんあのっ! 私と同じくらいの探索者の男の子二人と女の子一人を見ませんでしたか!?」
誰もが答えられない中、一人の少年がおそるおそる手を挙げる。
「あの...迷宮から出る時に女の子の悲鳴を聞いたかもしれません...すみません...僕は逃げるので精いっぱいで...すみません」
「君が悪いわけではない。情報に感謝する。行くぞ」
入口に向かう途中セシリアはルナの頭にポンと手をのせると
「焦るな」
と一言告げた。
---------
どうしてこうなったの?
はぁはぁと荒い息遣いが耳の側で聞こえる。
茂みの中に身を潜め息を殺す。
「チュ゛ウ チュ゛ウ」 と言う鳴き声や走る足音が聞こえる度にミネアは生きた心地がしなかった。
「うっ」
血の流れる腕を抑え呻き声を上げるリガルをミネアは心配そうに見る。
「私のせいでごめん」
「気にすんな」と苦しそうに笑うリガルだが準備した傷薬はすでに尽きていた。
ガサっと背後で音がして二人は後ろを振り向き緊張で鼓動が張り裂けそうだ。
息をするのを忘れ見守る二人、茂みを掻き分け顔を出したのはトシゾウだった。
「ここにいたでござるか。あっちにはもう鼠共はいなかったでござる」
偵察から戻ったトシゾウの顔を見て二人は警戒を解くと、三人は音を立てずに移動を始めた。
一時間と少し遡る
三人は白級の探索者の資格を得た後、高揚した気分のまま直ぐに初めてのクエストを受け迷宮に向かう。
先輩探索者から事前に聞いていた準備を手早く終え意気揚々と出発した。
入り口に辿り着いた三人は記帳を終え拳を合わせる。
「俺は英雄に」
「私は大金持ちに」
「拙者は剣豪に」
「行くぞ!」
リガルの声に三人は拳を天に突き上げた。
『下級の迷宮に現れる鼠型の魔物。単体でしか行動せず、素早い動きで突進してきてその名に相応しい鋭い二本の牙で噛みついて来る。噛まれた箇所は麻痺を起こし腫れと酷い痛みが襲う。厄介なのは放置していると迷宮内の薬草などを食べつくしてしまう クリフト書』
※ 突進してきたら横に避け後ろから止めをさせ。弱点は首筋だ!
「いいわね? 教官の注釈通りにやるわよ」
目前に広がる森林地帯を身長に進んでいく。
「牙鼠だ!」
初めての魔物が三人の前に現れ戦闘態勢に入る。
「行くぞ!」
ミネアは詠唱しつつ後ろに下がりトシゾウは横に跳ぶ。
唯一残ったリガルに狙いを定めて突進していく牙鼠をジッと観察し、ぶつかる直前に風の力も使い素早く避ける。
「一刀両断!」
無防備になった牙鼠の首筋に剣閃が走ると、ストンと首がゆっくりと落ちていき絶命した。
「魔法を使う必要もなかったわね」
リガルが、初めての魔物討伐に喜びを露にしバッと両手を上げると、メンバーの二人は思い切りハイタッチしたのだった。
「講義はどうだったかなルナ君」
ソファーに座り少し緊張した様子のルナにセシリアが話し掛ける。
「どちらもすっごく勉強になりました! でも私試験を受けてないんですけど......?」
ルナはパタスの講義を思い出しながら気にしていた事を聞いた。
「あぁ。君は私の推薦という形を取らせてもらった。特例ではあるがこれまでになかったわけでもない。ちなみに試験を受ける為にもそれ相応の審査と費用が掛かるが、審査の保証は私が、費用の負担はレームが請け負っている」
ルナはレームの方を勢いよく振り向き心配そうな顔をする。
「おいおい。俺だって多少の蓄えはあるさ。心配するな」
とは言え大人であればまだしもルナ位の年齢であれば決して安くはない。
多少素行が悪い程度であれば審査は通るが、司法での犯罪歴は魔道具によって魂に刻まれる。魂の水晶を欺く事はほぼ不可能な上に、牙鼠の定食が一食五十ダリーで食せるこの国で三百ダリーの試験代が必要となる為高額だ。
ルナから笑顔の礼を受け取りセシリアが続ける。
「まあそれとは別に君がいた場所の調査に同行してもらいたいんだが、如何せん迷宮の中に潜るには探索者の資格が必要でな。誰でも入れるには入れるのだが、ギルドマスターが法や規則を破るわけにもいかないという訳さ」
セシリアは一度紅茶で喉を潤す。
「うん! 私も一緒に行きたい!」
ルナの了承に「有難う」と言い微笑みで返す。
「それでは行こうか。【牙鼠の森】へ」
レアールの森は街から徒歩一時間程の距離だが、セシリアが同行する為ギルド専用の竜車が用意されレームが道中の御者を務める。
道中の短時間ですっかりセシリアに馴染んだルナのお陰で車内は随分と楽しそうだ。
女性二人の笑い声と昼下がりの心地よい日光を浴び最近ではあり得なかった平和にレームの頬は緩みつつも警戒しながら先を急ぐ。
「そういえばセシリアさん見て下さい。これってなんだと思いますか?」
ルナが鞄から出したミネアから貰ったメモに記載された住所の下に書いてある文字列をセシリアに見てもらうと、セシリアはポケットから手に収まる薄い板を出した。
「あぁこれはこのコミュと呼ばれる魔道具のIDだね。ほら、このように登録した人間と魔道具を介してメッセージの交換ができるんだ。良ければ帰ったら私の前に使っていた物を君にあげよう」
ルナは目を輝かせてコミュを手に持ち「凄いです! これがあればミネアちゃんと会話が出来るんですね!」と感動した。
二人がコミュの話で盛り上がった後でルナがもう一つの質問をした。
「あの...もう一つ聞いてもいいですか?」
言いずらそうなルナの様子に「問題ないよ」と促した。
「アランドロ教官とレームの事なんですけど」
ルナの問いにセシリアは寂しげな表情を浮かべる。
「あぁ、昔レームと私は同じパーティーの仲間だったんだ、もう十年以上も前の話だ。当時銀級目前までいった私達に憧れてよく後ろをついて来ていた後輩探索者の一人がアランドロだよ。私が言えるのはここまでだ、残りはいつかレームから直接聞きたまえ」
セシリアが言葉を区切ると馬車が止まり幌の向こう側から「着いたぞ」とレームの声が聞えてくる。
二人は幌から降りるとレームは竜車を近くの木へ縄で結ぶ。
ちなみに一般的に移動には馬を使った馬車が使用されるが、探索者は過酷な環境にある迷宮に行く事もあるため、馬ではなく亜竜と呼ばれる大人しく大きな犀に似たラトプスと呼ばれる動物が引く車を使う。
幌には探索者ギルドのマークが描かれており、このマークのある竜車に良からぬ事を考える者はほぼいないと言っても良い。
準備が整い三人はレアールの森の入口へ着くと、入口には十名程の探索者がおりよく見ると血を流し苦痛に顔を歪める者、恐怖に身体を震わせる者もいた。
三人は直ぐに駆け寄ると一人がセシリアに気付く。
「ギルマス!」
皆の視線が注がれる中セシリアが前に出た。
「何事だ?」
他の探索者を介抱していた男の探索者が声を上げる。
「進化だ! ばかでけぇ牙鼠が突然現れやがったんだ。すげぇ勢いで襲って来てこの様だ」
男は太ももを抉られたのか巻いた包帯から血が染み出しており、顔に血が付着した少女は小さい悲鳴を上げ頭を抱えた。
セシリアは探索者の少女の顔に付着していた血を拭きとり「もう大丈夫だ」と言った後、
「案内板の近くにギルドの竜車を置いて来た。お前達はすぐに避難しギルドにこの事を伝えてくれ。レーム行くぞ。ルナは......「私も行きます!」......そうか、無理はするなよ。危険ならすぐに帰す」
セシリアは入口に向かい名簿を確認し、自身の記憶と今ここにる探索者の顔を照らし合わせチェックを入れると、一組だけ戻っていない事に気付く。すると隣から顔を出して名簿を見ていたルナが「そんな...」と固まった。
名簿の最後には【トライデント】の文字と三名の記載があったからだ。
「すみませんあのっ! 私と同じくらいの探索者の男の子二人と女の子一人を見ませんでしたか!?」
誰もが答えられない中、一人の少年がおそるおそる手を挙げる。
「あの...迷宮から出る時に女の子の悲鳴を聞いたかもしれません...すみません...僕は逃げるので精いっぱいで...すみません」
「君が悪いわけではない。情報に感謝する。行くぞ」
入口に向かう途中セシリアはルナの頭にポンと手をのせると
「焦るな」
と一言告げた。
---------
どうしてこうなったの?
はぁはぁと荒い息遣いが耳の側で聞こえる。
茂みの中に身を潜め息を殺す。
「チュ゛ウ チュ゛ウ」 と言う鳴き声や走る足音が聞こえる度にミネアは生きた心地がしなかった。
「うっ」
血の流れる腕を抑え呻き声を上げるリガルをミネアは心配そうに見る。
「私のせいでごめん」
「気にすんな」と苦しそうに笑うリガルだが準備した傷薬はすでに尽きていた。
ガサっと背後で音がして二人は後ろを振り向き緊張で鼓動が張り裂けそうだ。
息をするのを忘れ見守る二人、茂みを掻き分け顔を出したのはトシゾウだった。
「ここにいたでござるか。あっちにはもう鼠共はいなかったでござる」
偵察から戻ったトシゾウの顔を見て二人は警戒を解くと、三人は音を立てずに移動を始めた。
一時間と少し遡る
三人は白級の探索者の資格を得た後、高揚した気分のまま直ぐに初めてのクエストを受け迷宮に向かう。
先輩探索者から事前に聞いていた準備を手早く終え意気揚々と出発した。
入り口に辿り着いた三人は記帳を終え拳を合わせる。
「俺は英雄に」
「私は大金持ちに」
「拙者は剣豪に」
「行くぞ!」
リガルの声に三人は拳を天に突き上げた。
『下級の迷宮に現れる鼠型の魔物。単体でしか行動せず、素早い動きで突進してきてその名に相応しい鋭い二本の牙で噛みついて来る。噛まれた箇所は麻痺を起こし腫れと酷い痛みが襲う。厄介なのは放置していると迷宮内の薬草などを食べつくしてしまう クリフト書』
※ 突進してきたら横に避け後ろから止めをさせ。弱点は首筋だ!
「いいわね? 教官の注釈通りにやるわよ」
目前に広がる森林地帯を身長に進んでいく。
「牙鼠だ!」
初めての魔物が三人の前に現れ戦闘態勢に入る。
「行くぞ!」
ミネアは詠唱しつつ後ろに下がりトシゾウは横に跳ぶ。
唯一残ったリガルに狙いを定めて突進していく牙鼠をジッと観察し、ぶつかる直前に風の力も使い素早く避ける。
「一刀両断!」
無防備になった牙鼠の首筋に剣閃が走ると、ストンと首がゆっくりと落ちていき絶命した。
「魔法を使う必要もなかったわね」
リガルが、初めての魔物討伐に喜びを露にしバッと両手を上げると、メンバーの二人は思い切りハイタッチしたのだった。
41
お気に入りに追加
39
あなたにおすすめの小説
最弱の職業【弱体術師】となった俺は弱いと言う理由でクラスメイトに裏切られ大多数から笑われてしまったのでこの力を使いクラスメイトを見返します!
ルシェ(Twitter名はカイトGT)
ファンタジー
俺は高坂和希。
普通の高校生だ。
ある日ひょんなことから異世界に繋がるゲートが出来て俺はその中に巻き込まれてしまった。
そこで覚醒し得た職業がなんと【弱体術師】とかいう雑魚職だった。
それを見ていた当たり職業を引いた連中にボコボコにされた俺はダンジョンに置いていかれてしまう。
クラスメイト達も全員その当たり職業を引いた連中について行ってしまったので俺は1人で出口を探索するしかなくなった。
しかもその最中にゴブリンに襲われてしまい足を滑らせて地下の奥深くへと落ちてしまうのだった。
俺だけ展開できる聖域《ワークショップ》~ガチャで手に入れたスキルで美少女達を救う配信がバズってしまい、追放した奴らへざまあして人生大逆転~
椿紅颯
ファンタジー
鍛誠 一心(たんせい いっしん)は、生ける伝説に憧憬の念を抱く駆け出しの鍛冶師である。
探索者となり、同時期に新米探索者になったメンバーとパーティを組んで2カ月が経過したそんなある日、追放宣言を言い放たれてしまった。
このことからショックを受けてしまうも、生活するために受付嬢の幼馴染に相談すると「自らの価値を高めるためにはスキルガチャを回してみるのはどうか」、という提案を受け、更にはそのスキルが希少性のあるものであれば"配信者"として活動するのもいいのではと助言をされた。
自身の戦闘力が低いことからパーティを追放されてしまったことから、一か八かで全て実行に移す。
ガチャを回した結果、【聖域】という性能はそこそこであったが見た目は派手な方のスキルを手に入れる。
しかし、スキルの使い方は自分で模索するしかなかった。
その後、試行錯誤している時にダンジョンで少女達を助けることになるのだが……その少女達は、まさかの配信者であり芸能人であることを後々から知ることに。
まだまだ驚愕的な事実があり、なんとその少女達は自身の配信チャンネルで配信をしていた!
そして、その美少女達とパーティを組むことにも!
パーティを追放され、戦闘力もほとんどない鍛冶師がひょんなことから有名になり、間接的に元パーティメンバーをざまあしつつ躍進を繰り広げていく!
泥臭く努力もしつつ、実はチート級なスキルを是非ご覧ください!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
ダンジョン菌にまみれた、様々なクエストが提示されるこの現実世界で、【クエスト簡略化】スキルを手にした俺は最強のスレイヤーを目指す
名無し
ファンタジー
ダンジョン菌が人間や物をダンジョン化させてしまう世界。ワクチンを打てば誰もがスレイヤーになる権利を与えられ、強化用のクエストを受けられるようになる。
しかし、ワクチン接種で稀に発生する、最初から能力の高いエリート種でなければクエストの攻略は難しく、一般人の佐嶋康介はスレイヤーになることを諦めていたが、仕事の帰りにコンビニエンスストアに立ち寄ったことで運命が変わることになる。
これダメなクラス召喚だわ!物を掌握するチートスキルで自由気ままな異世界旅
聖斗煉
ファンタジー
クラス全体で異世界に呼び出された高校生の主人公が魔王軍と戦うように懇願される。しかし、主人公にはしょっぱい能力しか与えられなかった。ところがである。実は能力は騙されて弱いものと思い込まされていた。ダンジョンに閉じ込められて死にかけたときに、本当は物を掌握するスキルだったことを知るーー。
成り上がり覚醒者は断れない〜魔王から得た力で自分を虐げてきた人類を救っていく〜
酒井 曳野
ファンタジー
ここはモンスターが湧き出る『ダンジョン』という試練、それらを攻略する『覚醒者』という武器、モンスターとダンジョンから採取できる『魔法石』による恩恵で成り立つ世界。
主人公レイン・エタニアは覚醒者でありながらランクが最も低いFランクの中でも最底辺だった。家族を守る為に活動したが、周りから見向きもされず虐げられ苦しい毎日を過ごした挙句に騙され死の淵を彷徨う事となる。
しかし死の先で出会ったかつての大戦で生き残った魔王に才能を認められ徹底的に鍛えられた。
人類には到達不可能な領域に達したレインはこれまで虐げてきた者たちに復讐をーーとはならず慕う者には慈悲を、敵には容赦しない元来の性格(無自覚)が影響して助けを求める声に手を差し伸べる。
それはやがて世界を巻き込む大いなる災いの最前線へと向かっていく。
これは魔王に認められ力を得た覚醒者が人類を助ける救世主となる物語。
目覚めたら猫耳⁉ ~神隠しで別宇宙のアイドル級猫耳メイド魔法使い⁉に大変身!~
INASAKU6
ファンタジー
自称、猫好き陽キャ系オタク女子高生 稲垣 梨々香 は、アニメとダンスと猫をこよなく愛する17歳!ある日バイト先で保護猫チャチャと一緒に神隠しに遭い、別宇宙の小惑星に飛ばされてしまう。目覚めると猫耳が生えたメイド姿で別宇宙の小惑星ラテスにいた。そこは猫と魔法と剣が支配するファンタジーの星。猫の国エルフェリア王国で、リリカは「猫耳メイド魔法使い」という特殊な職業に就かされ、さらに人々からアイドルのように崇められる存在に。最初は戸惑いながらも、リリカはエルフェリア王国での新しい生活に順応していく。
リリカの前に現れるのは、頼れる騎士見習いで護衛のレオン、そして意地悪だけどどこか憎めないライバルアイドルのステラ。マネージャー兼世話役の魔法使いメルヴィルに導かれながら、リリカはアイドル活動を通じて魔法を学び、次第に成長していく。しかし、表舞台の華やかさとは裏腹に、暗い陰謀が渦巻いていた。謎の魔導師ゼイガスの存在が、リリカたちの平和を脅かそうとする。
果たして、リリカは自分のアイドル活動を成功させるだけでなく、この世界を救うことができるのか?友情とライバル関係の中で揺れ動くリリカの心、そして自分の力を信じて前に進む彼女の成長が描かれる、アイドル級猫耳メイド魔法使いの奮闘記!
異世界に転生をしてバリアとアイテム生成スキルで幸せに生活をしたい。
みみっく
ファンタジー
女神様の手違いで通勤途中に気を失い、気が付くと見知らぬ場所だった。目の前には知らない少女が居て、彼女が言うには・・・手違いで俺は死んでしまったらしい。手違いなので新たな世界に転生をさせてくれると言うがモンスターが居る世界だと言うので、バリアとアイテム生成スキルと無限収納を付けてもらえる事になった。幸せに暮らすために行動をしてみる・・・
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる