30 / 60
虚ろな探偵を満たすもの
蜘蛛の暗闇
しおりを挟む
「いいから、いいから。私のおごりで」
そう言って注文をする黄色矢さん。何だかわたしって、出会った時からこの人にペース握られてるような気がする。
「何にする? ちなみに私は・・・」そう言って何だかやたら長い名前を言う。多分ケーキだと思うけど、長過ぎて憶えられないって。
他のメニューの品も、やたら複雑だから困っちゃう・・・
「じゃあ、このイチゴケーキを」取り合えずこれならわかる。
「並、盛、イチゴ特、白特、スペシャル、適当、お任せ、ランダムの内どれにしましょうか?」
いきなり専門用語をぶっこまれた。
しかもいくつか聞き捨てならないのもあった、何なのさ適当って。
「・・・お任せで」
これでも割と有名な店で他の街にもあるらしいけど。世の中にはわからないことが多いなあ。
ヒルメが注文に悪戦苦闘している所から離れた席では、男女ふたりが同じくやたら長い注文をしていた。
「では、こちら『本日のおすすめフルーツ・さっぱり・並・青』と『スペシャル・チョコレート・まろやか・ランダム』でよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします」ヤマメがそう言うと給仕は笑顔で店の奥に向かった。
「・・・ちなみに、今のどういう品なのかわかります?」ケラがそう聞くと、
「さあ? あのウェイトレスの制服の観察に忙しかったので」ヤマメはそう答えた。
「言い方変えましょうよ。それ、普通に犯罪に聞こえますから・・・」
言い方の問題なんだろうか。
でもヤマメさんは純粋にメイドっぽい服自体に欲情しているだけで、中身には何もやましい感情を持ってないって前に言ってたような。
それはそれでダメな気がする。というか。
「メイド服以外の着替え、持ってきてたんですね」
目の前の席に座ってる彼女はワンピースというありふれた服装だった。
「? 何で制服のウェイトレスがいるのに、私がメイド服を着る必要が?」
そんな当たり前のことを聞くな、って感じで返されてもあなたの常識には、僕にとって未知の概念が詰まってるんだから。
何だよ。同じ場所に異なるメイドは存在してはならないとかそういうルールでもあるのかメイド界。
「・・・それで、聖屋さんには連絡したそうで」
何だか訳のわからない業界に脱線しかけた思考を無理やり戻す。
「ええ、先ほど。あなたと行く人間の変更を」
「そう。彼もまあ忙しそうだから」
「私の方は予定通りの場所で清掃を」
「必要ならヘルプに回ってもらうから」
「先方の対応次第ですよね。なら、なるべく元主がうまく機嫌を取れば済む話です」
さすがに公の場所だから、あまりツッコんだ話はしないし、色々ぼかしているけど今のセリフの意図は。
「もし『土蜘蛛』との交渉がうまくいかなかったらお前の交渉が下手なせいだから、ヒフミ様のせいにするなよ。私に尻ぬぐいさせないよう精一杯努力しろ。そうしなければ処すぞ、元主。わかってるよな~?」
ということだろう。
口調が物騒? こんなチンピラ紛いのこと言わない?
まあヤマメさんだし大体こんなもんだろ。
「今さらっと失礼なこと考えませんでした?」
「気のせいです。じゃあ、ひとまずはこれで」
今の所、「拾人形」としてはこのまま明日を待つ。
「露骨にごまかされたような気もしますが。まあ、大方問題ないでしょう」
ヤマメさんも同意する。まあ彼女の役割は変わらないし。
「お待たせししました。『本日の特別フルーツ・さっぱり・並・赤』と『デラックス・チョコレート・ぽっかり・ランダム』です!」
そこにウェイトレスがオーダーした品を持ってくる。
「あれ・・・微妙に名前変わってない?」
「さあ? まあ私は制服が同じなら全く問題ないので」
本当にこの人はブレたり怯んだりないのな。
勢戸街の周辺には森が広がっている。
混乱期の中幾たびも焼き払われてもなお木々が生い茂る地には、いくつか洞窟が存在する。
薄暗い森よりもなお暗い、その闇の奥に地上とは別の世界が広がっていた。
暗い暗い地の底。広大な空間が広がる暗闇の中に蜘蛛の巣はある。
様々な機械に生物組織、呪術道具、魔導書の類が乱雑に積み上げられている。
「ザザ。ジキじゃあ。戻ったぞい」
「・・・・・・」
返事は返ってこない。姿も見えない。当たり前だ。ここは灯りひとつない、真の闇の中だから。
人の生活を考えていない空間、異臭が漂う澱んだ空気であっても、彼女にとっては心地いい。
地の底の泥こそ土蜘蛛の起源なのだから。
「そんで、おぬしが言ってた、拾の人形じゃな、簡単に見つかったぞ」
「・・・・・・」
「ああ、しっかりと見た。無論全て聞いてきた」
「・・・・・・」
「さっき伝えた通り。向こうからは擬態型の彼と、潜ってる人が来る」
「・・・・・・」
「うん。たまたま会ったんじゃ、あれと同じ蛇宮の女」
一切の返答がないまま、ひとり暗闇に話しかけていた、糸追ジキはそこで得心がいったように頷く。
「一目でわかったわ。ありゃ『ソトガミ』が混ざっとる。遅かれ早かれド派手に厄を撒き散らすじゃろ」
まあ、ええじゃろ。闇の中目を細めて『土蜘蛛』のひとりは笑う。
「せっかくじゃから、ワレらの方でお膳立てしてぱっと一花咲かせてもらおうか。それが粋な心配りじゃと、そう思うやろ?」
糸にぶら下がったように、ブラブラして一貫性のない口調と言葉遣いのまま、ジキは暗闇に問いかける。
「あなたの好きにすればいい」
それまで何も反応がなかった場所から初めて声がした。
「そうか、そう言ってくれると信じてたぞ」
「・・・・」
「ああ、まただんまりか、まあええな。うん」
黄色矢さんといっしょに、何だかよくわからない名前のものを食べて、その後用意された部屋に行って、そのまま休んだ。
そして次の日の朝。兄に呼ばれてわたしは執務室を訪れた。なんだよ・・・まだ眠いのに、とはさすがに身内相手でも言わないよ。
そんなわたしに向かって、フシメは3年前から変わらない淡々とした口調で言う。
「ヒルメ、昨日話していた『第8』の人が今到着したらしい」
第8探偵団の人。5人目の探偵。
「そうなんですか。早いですね」
「本当は昨日の内に、きみたち『第19』と同じタイミングで着く予定だったんだけど。まあ諸々の所用で遅れたらしい」
急な仕事が入ってくるのはうちもよくあるから、普通だよね。まあそれほど探偵周りの実務やらが雑ってことだけど。
「ああ、そんなこと言ってたら来たらしい」
その言葉に私が入り口を向くのと同時に扉が開いた。
「失礼します」
そこにはフシメより少し若い男の人が居た。同い年かもしれないけど、見た目がチャラいから年下に見えるなこの人。
そんな風にわたしが思っているとは知らず、男は言葉を続ける。
「『第8探偵団』から出向して参りました、鏃アカメです」
聖屋アメはフシメとヒルメ、ふたりの探偵にそう名乗った。
「鏃を聖屋、アカメをアメ・・・あんまり変えてないんじゃない?」
勘のいい人なら気付かれるんじゃないの。何でそこで中途半端に綱渡りするんだろうか。
「ついつい忘れがちになるけど、普段私たちが呼んでる方が偽名なんだよね」
聖屋アメ。彼の本名は鏃アカメ。第8探偵団所属探偵。
普通に考えれば両方の陣営で同じ名前使ってる私の方がおかしいんだけど。
しょうがないでしょう、「芦間」の名前が知れ渡り過ぎて隠せないって事情があるんだから。馬鹿正直に本名で掛け持ちなんて真似をしてるのも、家と身内のせいだ、私はちゃんと考えてる。
探偵の集団に潜入してる時点で馬鹿な行動だというのは考えないでおこう。
「でも一旦探偵として入ったら、仕事もあるだろうに。どうやって明日ケラと行動させるつもりだったの」
私はいつもそれで散々苦労してるし。
「昨日の時点では、適当な理由をでっちあげて、到着を遅らせようかと」
「また杜撰なことを」
「聖屋さんによれば、自分は元から期待されてないからそんなんで良いんだと」
言ってて悲しくないんだろうか。
まあ、人の事情だから、軽々に口を挟めない。私にも触れられたくないことは山ほどあるから。
「それで、ヒフミさん。今日の夜までは下手に動かないということで」
「うん。まずは『土蜘蛛』に接触しないことには始まらない」
ここのあれこれを向こうが素直に教えるとは思えないけど、まあその辺はケラと私で立ち回るしかない。
・・・そう考えたら、今更ながら無駄にプレッシャーが・・・こういうの得意じゃないんだから。
「それで、これ以上変な仕事とかをねじ込んできたりはしないですよね」
念押ししてくるなあ。
そりゃ急に計画を変更したのは悪かったよ。
でもさ、あの場面では探偵として我慢出来なかった。
私にだって、探偵であることにそれくらいの執着はあるのだから。
そう言って注文をする黄色矢さん。何だかわたしって、出会った時からこの人にペース握られてるような気がする。
「何にする? ちなみに私は・・・」そう言って何だかやたら長い名前を言う。多分ケーキだと思うけど、長過ぎて憶えられないって。
他のメニューの品も、やたら複雑だから困っちゃう・・・
「じゃあ、このイチゴケーキを」取り合えずこれならわかる。
「並、盛、イチゴ特、白特、スペシャル、適当、お任せ、ランダムの内どれにしましょうか?」
いきなり専門用語をぶっこまれた。
しかもいくつか聞き捨てならないのもあった、何なのさ適当って。
「・・・お任せで」
これでも割と有名な店で他の街にもあるらしいけど。世の中にはわからないことが多いなあ。
ヒルメが注文に悪戦苦闘している所から離れた席では、男女ふたりが同じくやたら長い注文をしていた。
「では、こちら『本日のおすすめフルーツ・さっぱり・並・青』と『スペシャル・チョコレート・まろやか・ランダム』でよろしいでしょうか?」
「はい、お願いします」ヤマメがそう言うと給仕は笑顔で店の奥に向かった。
「・・・ちなみに、今のどういう品なのかわかります?」ケラがそう聞くと、
「さあ? あのウェイトレスの制服の観察に忙しかったので」ヤマメはそう答えた。
「言い方変えましょうよ。それ、普通に犯罪に聞こえますから・・・」
言い方の問題なんだろうか。
でもヤマメさんは純粋にメイドっぽい服自体に欲情しているだけで、中身には何もやましい感情を持ってないって前に言ってたような。
それはそれでダメな気がする。というか。
「メイド服以外の着替え、持ってきてたんですね」
目の前の席に座ってる彼女はワンピースというありふれた服装だった。
「? 何で制服のウェイトレスがいるのに、私がメイド服を着る必要が?」
そんな当たり前のことを聞くな、って感じで返されてもあなたの常識には、僕にとって未知の概念が詰まってるんだから。
何だよ。同じ場所に異なるメイドは存在してはならないとかそういうルールでもあるのかメイド界。
「・・・それで、聖屋さんには連絡したそうで」
何だか訳のわからない業界に脱線しかけた思考を無理やり戻す。
「ええ、先ほど。あなたと行く人間の変更を」
「そう。彼もまあ忙しそうだから」
「私の方は予定通りの場所で清掃を」
「必要ならヘルプに回ってもらうから」
「先方の対応次第ですよね。なら、なるべく元主がうまく機嫌を取れば済む話です」
さすがに公の場所だから、あまりツッコんだ話はしないし、色々ぼかしているけど今のセリフの意図は。
「もし『土蜘蛛』との交渉がうまくいかなかったらお前の交渉が下手なせいだから、ヒフミ様のせいにするなよ。私に尻ぬぐいさせないよう精一杯努力しろ。そうしなければ処すぞ、元主。わかってるよな~?」
ということだろう。
口調が物騒? こんなチンピラ紛いのこと言わない?
まあヤマメさんだし大体こんなもんだろ。
「今さらっと失礼なこと考えませんでした?」
「気のせいです。じゃあ、ひとまずはこれで」
今の所、「拾人形」としてはこのまま明日を待つ。
「露骨にごまかされたような気もしますが。まあ、大方問題ないでしょう」
ヤマメさんも同意する。まあ彼女の役割は変わらないし。
「お待たせししました。『本日の特別フルーツ・さっぱり・並・赤』と『デラックス・チョコレート・ぽっかり・ランダム』です!」
そこにウェイトレスがオーダーした品を持ってくる。
「あれ・・・微妙に名前変わってない?」
「さあ? まあ私は制服が同じなら全く問題ないので」
本当にこの人はブレたり怯んだりないのな。
勢戸街の周辺には森が広がっている。
混乱期の中幾たびも焼き払われてもなお木々が生い茂る地には、いくつか洞窟が存在する。
薄暗い森よりもなお暗い、その闇の奥に地上とは別の世界が広がっていた。
暗い暗い地の底。広大な空間が広がる暗闇の中に蜘蛛の巣はある。
様々な機械に生物組織、呪術道具、魔導書の類が乱雑に積み上げられている。
「ザザ。ジキじゃあ。戻ったぞい」
「・・・・・・」
返事は返ってこない。姿も見えない。当たり前だ。ここは灯りひとつない、真の闇の中だから。
人の生活を考えていない空間、異臭が漂う澱んだ空気であっても、彼女にとっては心地いい。
地の底の泥こそ土蜘蛛の起源なのだから。
「そんで、おぬしが言ってた、拾の人形じゃな、簡単に見つかったぞ」
「・・・・・・」
「ああ、しっかりと見た。無論全て聞いてきた」
「・・・・・・」
「さっき伝えた通り。向こうからは擬態型の彼と、潜ってる人が来る」
「・・・・・・」
「うん。たまたま会ったんじゃ、あれと同じ蛇宮の女」
一切の返答がないまま、ひとり暗闇に話しかけていた、糸追ジキはそこで得心がいったように頷く。
「一目でわかったわ。ありゃ『ソトガミ』が混ざっとる。遅かれ早かれド派手に厄を撒き散らすじゃろ」
まあ、ええじゃろ。闇の中目を細めて『土蜘蛛』のひとりは笑う。
「せっかくじゃから、ワレらの方でお膳立てしてぱっと一花咲かせてもらおうか。それが粋な心配りじゃと、そう思うやろ?」
糸にぶら下がったように、ブラブラして一貫性のない口調と言葉遣いのまま、ジキは暗闇に問いかける。
「あなたの好きにすればいい」
それまで何も反応がなかった場所から初めて声がした。
「そうか、そう言ってくれると信じてたぞ」
「・・・・」
「ああ、まただんまりか、まあええな。うん」
黄色矢さんといっしょに、何だかよくわからない名前のものを食べて、その後用意された部屋に行って、そのまま休んだ。
そして次の日の朝。兄に呼ばれてわたしは執務室を訪れた。なんだよ・・・まだ眠いのに、とはさすがに身内相手でも言わないよ。
そんなわたしに向かって、フシメは3年前から変わらない淡々とした口調で言う。
「ヒルメ、昨日話していた『第8』の人が今到着したらしい」
第8探偵団の人。5人目の探偵。
「そうなんですか。早いですね」
「本当は昨日の内に、きみたち『第19』と同じタイミングで着く予定だったんだけど。まあ諸々の所用で遅れたらしい」
急な仕事が入ってくるのはうちもよくあるから、普通だよね。まあそれほど探偵周りの実務やらが雑ってことだけど。
「ああ、そんなこと言ってたら来たらしい」
その言葉に私が入り口を向くのと同時に扉が開いた。
「失礼します」
そこにはフシメより少し若い男の人が居た。同い年かもしれないけど、見た目がチャラいから年下に見えるなこの人。
そんな風にわたしが思っているとは知らず、男は言葉を続ける。
「『第8探偵団』から出向して参りました、鏃アカメです」
聖屋アメはフシメとヒルメ、ふたりの探偵にそう名乗った。
「鏃を聖屋、アカメをアメ・・・あんまり変えてないんじゃない?」
勘のいい人なら気付かれるんじゃないの。何でそこで中途半端に綱渡りするんだろうか。
「ついつい忘れがちになるけど、普段私たちが呼んでる方が偽名なんだよね」
聖屋アメ。彼の本名は鏃アカメ。第8探偵団所属探偵。
普通に考えれば両方の陣営で同じ名前使ってる私の方がおかしいんだけど。
しょうがないでしょう、「芦間」の名前が知れ渡り過ぎて隠せないって事情があるんだから。馬鹿正直に本名で掛け持ちなんて真似をしてるのも、家と身内のせいだ、私はちゃんと考えてる。
探偵の集団に潜入してる時点で馬鹿な行動だというのは考えないでおこう。
「でも一旦探偵として入ったら、仕事もあるだろうに。どうやって明日ケラと行動させるつもりだったの」
私はいつもそれで散々苦労してるし。
「昨日の時点では、適当な理由をでっちあげて、到着を遅らせようかと」
「また杜撰なことを」
「聖屋さんによれば、自分は元から期待されてないからそんなんで良いんだと」
言ってて悲しくないんだろうか。
まあ、人の事情だから、軽々に口を挟めない。私にも触れられたくないことは山ほどあるから。
「それで、ヒフミさん。今日の夜までは下手に動かないということで」
「うん。まずは『土蜘蛛』に接触しないことには始まらない」
ここのあれこれを向こうが素直に教えるとは思えないけど、まあその辺はケラと私で立ち回るしかない。
・・・そう考えたら、今更ながら無駄にプレッシャーが・・・こういうの得意じゃないんだから。
「それで、これ以上変な仕事とかをねじ込んできたりはしないですよね」
念押ししてくるなあ。
そりゃ急に計画を変更したのは悪かったよ。
でもさ、あの場面では探偵として我慢出来なかった。
私にだって、探偵であることにそれくらいの執着はあるのだから。
0
お気に入りに追加
4
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
おれは忍者の子孫
メバ
ファンタジー
鈴木 重清(しげきよ)は中学に入学し、ひょんなことから社会科研究部の説明会に、親友の聡太(そうた)とともに参加することに。
しかし社会科研究部とは世を忍ぶ仮の姿。そこは、忍者を養成する忍者部だった!
勢いで忍者部に入部した重清は忍者だけが使える力、忍力で黒猫のプレッソを具現化し、晴れて忍者に。
しかし正式な忍者部入部のための試験に挑む重清は、同じく忍者部に入部した同級生達が次々に試験をクリアしていくなか、1人出遅れていた。
思い悩む重清は、祖母の元を訪れ、そこで自身が忍者の子孫であるという事実と、祖母と試験中に他界した祖父も忍者であったことを聞かされる。
忍者の血を引く重清は、無事正式に忍者となることがでにるのか。そして彼は何を目指し、どう成長していくのか!?
これは忍者の血を引く普通の少年が、ドタバタ過ごしながらも少しずつ成長していく物語。
初投稿のため、たくさんの突っ込みどころがあるかと思いますが、生暖かい目で見ていただけると幸いです。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
人生負け組のスローライフ
雪那 由多
青春
バアちゃんが体調を悪くした!
俺は長男だからバアちゃんの面倒みなくては!!
ある日オヤジの叫びと共に突如引越しが決まって隣の家まで車で十分以上、ライフラインはあれどメインは湧水、ぼっとん便所に鍵のない家。
じゃあバアちゃんを頼むなと言って一人単身赴任で東京に帰るオヤジと新しいパート見つけたから実家から通うけど高校受験をすててまで来た俺に高校生なら一人でも大丈夫よね?と言って育児拒否をするオフクロ。
ほぼ病院生活となったバアちゃんが他界してから築百年以上の古民家で一人引きこもる俺の日常。
――――――――――――――――――――――
第12回ドリーム小説大賞 読者賞を頂きました!
皆様の応援ありがとうございます!
――――――――――――――――――――――
偉物騎士様の裏の顔~告白を断ったらムカつく程に執着されたので、徹底的に拒絶した結果~
甘寧
恋愛
「結婚を前提にお付き合いを─」
「全力でお断りします」
主人公であるティナは、園遊会と言う公の場で色気と魅了が服を着ていると言われるユリウスに告白される。
だが、それは罰ゲームで言わされていると言うことを知っているティナは即答で断りを入れた。
…それがよくなかった。プライドを傷けられたユリウスはティナに執着するようになる。そうティナは解釈していたが、ユリウスの本心は違う様で…
一方、ユリウスに関心を持たれたティナの事を面白くないと思う令嬢がいるのも必然。
令嬢達からの嫌がらせと、ユリウスの病的までの執着から逃げる日々だったが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる