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第二章 ボクと彼女と××××!?
17、ボクと彼女と連合国5 王族モフモフを拾う……
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人間達の言う草原の魔王とは獣人の王であり、そこには獣人の国がある。魔王扱いから見ても、旧カタストロ王国が敵対していたのは明らかであろう。
こちらから敵対するつもりはないが、これまでの事もあるので今後どう動くか知っておかなければならない。
魔王として敵対していたといえば、エルフもそうである。
草原の魔王について、ショタエルフに聞いてみる。
「エルフとは、あまり付き合いはないですね。獣人の戦い方は、肉弾戦が中心になってます。そのせいか価値観が筋肉第一主義なんです。
エルフの戦い方は、弓と魔法が中心ですから、そりが合わないんですよね……」
「エルフのスパイは優秀だから、付き合いは無くてもいろいろ知ってるんだろ?」
「人間とはずっと小競り合いを続けていますね。
《獣人と人間は千年の敵である。
未来永劫どちらかが滅びるまで、戦いは続くだろう》
って、言った獣人の王もいます。今の王も同じ考えだった筈です」
「う~ん。千年敵とか言われたら、滅ぼすしかないよね」
ショタエルフの顔が青くなる。自分の情報で、一つの国が滅ぼされるかもしれないと怖くなったのだろうか……。
「戦争で追われて……ひっそりと、やまもと王国で暮らす罪の無い獣人もいるんですよ?」
「……ん? それ、ますます危険だね。民主主義国家になった後、敵対国との戦争反対とかやられる可能性あるよね」
「拓真、それ。あの国の人達みたい……」
やってもいない犯罪行為をでっち上げられ千年敵国とか言われるのに比べれば、カタストロ王国は、実際に色々仕掛けていたらしい……。
だがそれでも、永遠に敵対するというのなら、国としては滅ぼしてしまうしかないだろう。
難民と言う未来のスパイ工作員まで入っているのならなおさらだ。
日本とあの国なら間に海があるのだから、さっさと国交断絶すれば良いと思う。しかし、それすらもやろうとしない。
それは、日本国内にスパイ工作員が潜り込んでしまってる結果でもある。
敵対国出身の日本の国会議員がいて、敵対国のために日本の国会議員を続けている。……もう、笑うしかない。
相手国がどう出るつもりなのか? 取りあえず一度尋ねてみようとなった。僕と彼女は、草原の魔王の国へ向かう事にする。
強さを尊ぶ習性があるという。彼女を見て、その強さを実感して欲しい。できれば、穏便に済ませたいものだ。
やまもと王国より南の草原に向かいパジェロを走らせる。
前方に争っている人影が見えた。
クラクションを鳴らし、アクセル全開で滑り込んでいく。突然現れた化け物に争いが中断する。ショタエルフが後部座席から言った。
「……この人達は、獣人ですね」
「両方そうか?」
「はい、そのようです」
さて、この人たちは何を争っているのか? 隠すつもりもないので、こちらの身分を明かして、どうなるか試してみる事にする。
「こちらは、やまもと王国の国王である。この場の争いの理由を問いたい」
風の生活魔法の応用で、空気を震わせて伝える。すると、思わぬ反応があった。
「私達は、やまもと王国への亡命を希望する!」
追われていたらしい一行から声が上がる。その声を聞いて、追っていた側の一団が行動を起こそうとする。
「動くな! 警告する。不用意に動く者の命はない!」
彼女に目で合図すると、車から飛び出して殺気を放ち牽制する。
「はぁ~、何か面白そうな展開になってきたね? 亡命希望者は、何者なのかな」
追ってきた獣人はどうしようか、迷っているうちに彼女の全開の殺気に耐え切れなくなり、獣人達は気絶していた。
心地よい彼女の気配に失礼な奴らだ。と、後部座席でショタエルフまで気絶している。こいつ後でお仕置きが必要かもしれない。
ショタエルフを起こして、追って側の獣人を縛り上げる。
追われていた側の獣人は、前王の王子と王女だという。獣人の国では王位の継承争いが起きていたらしい。
現在、獣人の王を名乗っているのは前王の弟だという。やはり、面白い事になっていた。
王子と王女は猫耳、猫しっぽのモフモフだった。
「拓真、スゴイね。猫耳だよ。もふもふだよ」
可愛がる彼女に人型子猫は、ひたすら怯えていた。
お漏らしは見なかったことにしてあげよう。ショタエルフも通った道だ……。
◇============================◇
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こちらから敵対するつもりはないが、これまでの事もあるので今後どう動くか知っておかなければならない。
魔王として敵対していたといえば、エルフもそうである。
草原の魔王について、ショタエルフに聞いてみる。
「エルフとは、あまり付き合いはないですね。獣人の戦い方は、肉弾戦が中心になってます。そのせいか価値観が筋肉第一主義なんです。
エルフの戦い方は、弓と魔法が中心ですから、そりが合わないんですよね……」
「エルフのスパイは優秀だから、付き合いは無くてもいろいろ知ってるんだろ?」
「人間とはずっと小競り合いを続けていますね。
《獣人と人間は千年の敵である。
未来永劫どちらかが滅びるまで、戦いは続くだろう》
って、言った獣人の王もいます。今の王も同じ考えだった筈です」
「う~ん。千年敵とか言われたら、滅ぼすしかないよね」
ショタエルフの顔が青くなる。自分の情報で、一つの国が滅ぼされるかもしれないと怖くなったのだろうか……。
「戦争で追われて……ひっそりと、やまもと王国で暮らす罪の無い獣人もいるんですよ?」
「……ん? それ、ますます危険だね。民主主義国家になった後、敵対国との戦争反対とかやられる可能性あるよね」
「拓真、それ。あの国の人達みたい……」
やってもいない犯罪行為をでっち上げられ千年敵国とか言われるのに比べれば、カタストロ王国は、実際に色々仕掛けていたらしい……。
だがそれでも、永遠に敵対するというのなら、国としては滅ぼしてしまうしかないだろう。
難民と言う未来のスパイ工作員まで入っているのならなおさらだ。
日本とあの国なら間に海があるのだから、さっさと国交断絶すれば良いと思う。しかし、それすらもやろうとしない。
それは、日本国内にスパイ工作員が潜り込んでしまってる結果でもある。
敵対国出身の日本の国会議員がいて、敵対国のために日本の国会議員を続けている。……もう、笑うしかない。
相手国がどう出るつもりなのか? 取りあえず一度尋ねてみようとなった。僕と彼女は、草原の魔王の国へ向かう事にする。
強さを尊ぶ習性があるという。彼女を見て、その強さを実感して欲しい。できれば、穏便に済ませたいものだ。
やまもと王国より南の草原に向かいパジェロを走らせる。
前方に争っている人影が見えた。
クラクションを鳴らし、アクセル全開で滑り込んでいく。突然現れた化け物に争いが中断する。ショタエルフが後部座席から言った。
「……この人達は、獣人ですね」
「両方そうか?」
「はい、そのようです」
さて、この人たちは何を争っているのか? 隠すつもりもないので、こちらの身分を明かして、どうなるか試してみる事にする。
「こちらは、やまもと王国の国王である。この場の争いの理由を問いたい」
風の生活魔法の応用で、空気を震わせて伝える。すると、思わぬ反応があった。
「私達は、やまもと王国への亡命を希望する!」
追われていたらしい一行から声が上がる。その声を聞いて、追っていた側の一団が行動を起こそうとする。
「動くな! 警告する。不用意に動く者の命はない!」
彼女に目で合図すると、車から飛び出して殺気を放ち牽制する。
「はぁ~、何か面白そうな展開になってきたね? 亡命希望者は、何者なのかな」
追ってきた獣人はどうしようか、迷っているうちに彼女の全開の殺気に耐え切れなくなり、獣人達は気絶していた。
心地よい彼女の気配に失礼な奴らだ。と、後部座席でショタエルフまで気絶している。こいつ後でお仕置きが必要かもしれない。
ショタエルフを起こして、追って側の獣人を縛り上げる。
追われていた側の獣人は、前王の王子と王女だという。獣人の国では王位の継承争いが起きていたらしい。
現在、獣人の王を名乗っているのは前王の弟だという。やはり、面白い事になっていた。
王子と王女は猫耳、猫しっぽのモフモフだった。
「拓真、スゴイね。猫耳だよ。もふもふだよ」
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