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第一章 ボクと彼女の××××!?
13、ボクと彼女の王国脱出作戦1 急転直下
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「認めたくないものだな。自分自身の若さ故の過ちというものを」
仮面の有名人の言葉が頭をよぎる。
ボクはいま毒に犯されていて、少し危険な状況だ……。
レベルアップを果たしたボクは、城下町へ出かけた。彼女はお仕事中なので、帰ってきてからのデートコースの視察だ。
ボクは、強くなって警戒心が薄れていた。
帰りがけ、市場を通り抜けようとした時に、果物を売る露天を見つけた。
売り子は5,6歳の女の子だった。
異世界なのだけれど、よく見慣れたような果物もある。りんごとみかんに似た物を見つける。味はどうなのだろうか。
気がつくと、女の子が首をかしげ笑顔でりんごを差出ていた。
「いくらかな?」値段を聞いてお金を渡して、りんごを受け取る。
女の子の前でシャリッっと、良い音をさせてリンゴをかじる。
ゴクリと飲み込んで、城に帰ろうと歩き出す。二口目をかじり……ボクは毒に犯されている事に気が付いた。
道の端により喉の奥に指をいれ、吐き出す。
あの女の子は知っていたのかな……いや、知らなかっただろう。
演技をしていれば、ボクは気がついていた。毒とも知らず特別な品物とでも教えられていたに違いない。
……くそう、こんな事に子供を使うなよ!
ステータスを見ると、どんどんとHPが減っていく。レベルアップをしていなければ、とうに死んでいただろう。……いやな予感がする。
城に入り、部屋に帰る間にも減っていき……止らない。やはり、この毒は少し変だ。
部屋まで帰ってきたのには訳がある。
ステータス画面の鑑定に手を置いて「天使ルイジアナにお願いします」と言う。すると『経験値が足りません』と帰ってくる。
だが、ボクは繰り返し同じ事をする。ここなら人目はないぞ、出てこい惰天使。
『君ね~、話をするのは特別だって言ったでしょ?
ゲームの邪魔はして欲しくないんだけど~。
もしかして、わたしに惚れちゃって会いたくて我慢できなくなったのかな?』
「やあ、ルイジアナ。一日ぶり」
ダメ天使は、ボクを見ると何かに気付いたようだ。
『……ん? 君、毒に犯されているね。死ぬの? ねえ死ぬの』
いや死ぬつもりはないよ。ボクは、この天使を脅して生き残る手段を探すつもりだった。
「ボクは、どんな状態だ? 何の毒に犯されている?」
『悪魔の果実……だね、毒と呪いの効果がある貴重品だよ。解毒薬はないし解毒系の治癒魔法も効かない。徐々にHPが減って、0になったら死ぬね』
最悪だ……何の手段もないなんて。
『わたしラッキーだね。
これでまた、怠惰な生活が続けられるって事だよね。君もこんなに可愛い天使の役に立つんだから、嬉しいよね』
7770あったHPが500を切っていた。
『ねえねえ、今どんな気持ち?』
300、250……。
『ねえねえ、…ああ、残念~?』
200、195……。
『ダメ、ダメ! 止ちゃう~』
喜んでいた惰天使が、急にボクの死を悲しみだした?
『残念だね』
『……残念だね、君は死なないや』
HPは49で止っていた。同意は出来ないぞ惰天使め。
ステータスを見ると?
☆
山本拓真 18歳 Lv87 人間
HP 49/7770 MP 8880/8880
攻撃力 104(770-666)
防御力 114(780-666)
速度 214(880-666)
魔法力 154(820-666)
魔防力 204(870-666)
スキル:物品引き寄せLv99 鑑定Lv1
魔法:生活魔法Lv70
追記:召喚された勇者の恋人(異世界言語)
☆
「ルイジアナ、どうなってる? ステータスの数値も下がってるぞ」
『ああ、それ毒の呪いの影響だね。
徐々に抜けていくから大丈夫だよ。元に戻るまで666年くらいかかるけどね』
◇============================◇
よろしくお願いします。
主人公が早く強くなりすぎると1話に繋がらないのです。
三歩進んで二歩下がります。ww
仮面の有名人の言葉が頭をよぎる。
ボクはいま毒に犯されていて、少し危険な状況だ……。
レベルアップを果たしたボクは、城下町へ出かけた。彼女はお仕事中なので、帰ってきてからのデートコースの視察だ。
ボクは、強くなって警戒心が薄れていた。
帰りがけ、市場を通り抜けようとした時に、果物を売る露天を見つけた。
売り子は5,6歳の女の子だった。
異世界なのだけれど、よく見慣れたような果物もある。りんごとみかんに似た物を見つける。味はどうなのだろうか。
気がつくと、女の子が首をかしげ笑顔でりんごを差出ていた。
「いくらかな?」値段を聞いてお金を渡して、りんごを受け取る。
女の子の前でシャリッっと、良い音をさせてリンゴをかじる。
ゴクリと飲み込んで、城に帰ろうと歩き出す。二口目をかじり……ボクは毒に犯されている事に気が付いた。
道の端により喉の奥に指をいれ、吐き出す。
あの女の子は知っていたのかな……いや、知らなかっただろう。
演技をしていれば、ボクは気がついていた。毒とも知らず特別な品物とでも教えられていたに違いない。
……くそう、こんな事に子供を使うなよ!
ステータスを見ると、どんどんとHPが減っていく。レベルアップをしていなければ、とうに死んでいただろう。……いやな予感がする。
城に入り、部屋に帰る間にも減っていき……止らない。やはり、この毒は少し変だ。
部屋まで帰ってきたのには訳がある。
ステータス画面の鑑定に手を置いて「天使ルイジアナにお願いします」と言う。すると『経験値が足りません』と帰ってくる。
だが、ボクは繰り返し同じ事をする。ここなら人目はないぞ、出てこい惰天使。
『君ね~、話をするのは特別だって言ったでしょ?
ゲームの邪魔はして欲しくないんだけど~。
もしかして、わたしに惚れちゃって会いたくて我慢できなくなったのかな?』
「やあ、ルイジアナ。一日ぶり」
ダメ天使は、ボクを見ると何かに気付いたようだ。
『……ん? 君、毒に犯されているね。死ぬの? ねえ死ぬの』
いや死ぬつもりはないよ。ボクは、この天使を脅して生き残る手段を探すつもりだった。
「ボクは、どんな状態だ? 何の毒に犯されている?」
『悪魔の果実……だね、毒と呪いの効果がある貴重品だよ。解毒薬はないし解毒系の治癒魔法も効かない。徐々にHPが減って、0になったら死ぬね』
最悪だ……何の手段もないなんて。
『わたしラッキーだね。
これでまた、怠惰な生活が続けられるって事だよね。君もこんなに可愛い天使の役に立つんだから、嬉しいよね』
7770あったHPが500を切っていた。
『ねえねえ、今どんな気持ち?』
300、250……。
『ねえねえ、…ああ、残念~?』
200、195……。
『ダメ、ダメ! 止ちゃう~』
喜んでいた惰天使が、急にボクの死を悲しみだした?
『残念だね』
『……残念だね、君は死なないや』
HPは49で止っていた。同意は出来ないぞ惰天使め。
ステータスを見ると?
☆
山本拓真 18歳 Lv87 人間
HP 49/7770 MP 8880/8880
攻撃力 104(770-666)
防御力 114(780-666)
速度 214(880-666)
魔法力 154(820-666)
魔防力 204(870-666)
スキル:物品引き寄せLv99 鑑定Lv1
魔法:生活魔法Lv70
追記:召喚された勇者の恋人(異世界言語)
☆
「ルイジアナ、どうなってる? ステータスの数値も下がってるぞ」
『ああ、それ毒の呪いの影響だね。
徐々に抜けていくから大丈夫だよ。元に戻るまで666年くらいかかるけどね』
◇============================◇
よろしくお願いします。
主人公が早く強くなりすぎると1話に繋がらないのです。
三歩進んで二歩下がります。ww
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