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第一章 ボクと彼女の××××!?
9、ボクと彼女の引き離し計画
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この城では、ボクから彼女を取り上げようと言う計画が進んでいる。一つだけではない。複数の計画が進行している。
何時いかなる国にも、勝算もなく過激に走る愚か者は居るものだ……。少なくともボクを殺した相手に彼女がなびく筈など無いと思う。
だが、ボクを殺すところ迄は可能なのだ。
このままでは、彼女の全面的な庇護を求めるしかなくなる。
だが、そんな男を彼女はいつまでも愛していてくれるのだろうか……。
ボクは彼女の特別な存在であり続ける。そして彼女を独占したい。
絶対に、彼女の逆ハーレムなんて認めない。
いまボクは力を渇望している……。
ボクは、神聖文字と古代文字に関する本を一通り読み終わった。
追記にある異世界言語で、神聖文字や古代文字も理解できている。もはや古代言語は、学者でもまともに扱えない難解なものだ。
それが神聖言語となると更に難しくなる。そして、神聖言語の解説書は古代言語で書かれているのだ。
現在この世界の人間で、神聖言語で喋れるのはボクだけではないだろうか。
そしてボクは、実はものすごく単純な話だったのではないかと思っている。
ボクは、ステータスを開いた。
☆
山本拓真 18歳 Lv10 人間
HP 77/77 MP 88/88
攻撃力 88
防御力 77
速度 120
魔法力 88
魔防力 88
スキル:物品引き寄せLv1 鑑定Lv1
魔法:生活魔法Lv1
追記:召喚された勇者の恋人(異世界言語)
☆
目の前のレベル1のスキルに手を置いて、古代言語でレベルアップと言ってみる。
……ダメだ。続いて、本命の神聖言語でレベルアップ。
ダメだ。だが、言語があっているからと言って、その言葉が正解とは限らない。
レベルアップを申請します。
レベルを上げる、GO!
お願い、レベルを上げて。
上がれ上がれ上がれ!
――――――――――レベルアップ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――アップ~!
一日が終わる。
くそっ、この世に神はいないのか……?!
考古学者なら、神話にも詳しい。レベルアップの言葉と共に神や天使の名を唱えたりしないか?
神や天使の名前も神聖言語では微妙に違った。
発音し易いように変化している。
次の日も延々と唱え続ける。
複雑な組み合わせではない筈だ……。
祈るように言葉をつぐむ。
そして、見つけた。
ステータス画面に触れて。
「天使ルイジアナにお願いします」
そう言うと、どこからか舌打ちが聞こえた。
『チェッ』
◇============================◇
よろしくお願いします。
何時いかなる国にも、勝算もなく過激に走る愚か者は居るものだ……。少なくともボクを殺した相手に彼女がなびく筈など無いと思う。
だが、ボクを殺すところ迄は可能なのだ。
このままでは、彼女の全面的な庇護を求めるしかなくなる。
だが、そんな男を彼女はいつまでも愛していてくれるのだろうか……。
ボクは彼女の特別な存在であり続ける。そして彼女を独占したい。
絶対に、彼女の逆ハーレムなんて認めない。
いまボクは力を渇望している……。
ボクは、神聖文字と古代文字に関する本を一通り読み終わった。
追記にある異世界言語で、神聖文字や古代文字も理解できている。もはや古代言語は、学者でもまともに扱えない難解なものだ。
それが神聖言語となると更に難しくなる。そして、神聖言語の解説書は古代言語で書かれているのだ。
現在この世界の人間で、神聖言語で喋れるのはボクだけではないだろうか。
そしてボクは、実はものすごく単純な話だったのではないかと思っている。
ボクは、ステータスを開いた。
☆
山本拓真 18歳 Lv10 人間
HP 77/77 MP 88/88
攻撃力 88
防御力 77
速度 120
魔法力 88
魔防力 88
スキル:物品引き寄せLv1 鑑定Lv1
魔法:生活魔法Lv1
追記:召喚された勇者の恋人(異世界言語)
☆
目の前のレベル1のスキルに手を置いて、古代言語でレベルアップと言ってみる。
……ダメだ。続いて、本命の神聖言語でレベルアップ。
ダメだ。だが、言語があっているからと言って、その言葉が正解とは限らない。
レベルアップを申請します。
レベルを上げる、GO!
お願い、レベルを上げて。
上がれ上がれ上がれ!
――――――――――レベルアップ!
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――アップ~!
一日が終わる。
くそっ、この世に神はいないのか……?!
考古学者なら、神話にも詳しい。レベルアップの言葉と共に神や天使の名を唱えたりしないか?
神や天使の名前も神聖言語では微妙に違った。
発音し易いように変化している。
次の日も延々と唱え続ける。
複雑な組み合わせではない筈だ……。
祈るように言葉をつぐむ。
そして、見つけた。
ステータス画面に触れて。
「天使ルイジアナにお願いします」
そう言うと、どこからか舌打ちが聞こえた。
『チェッ』
◇============================◇
よろしくお願いします。
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