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第一章 ボクと彼女の××××!?
8、ボクと彼女のお仕事開始
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書物や聞き取り調査によると、この世界には魔王がいた。竜などの危険なモンスターもいる。盗賊の類もいて、隣国との争いもある。
「……で、森の魔王からの被害状況はどうなっているのですか?」
「えっ、いや被害って……相手は魔王だぞ! 倒すべきだろ!」
「いや、何もしてこない相手を殺しに行くのはお断りします。被害状況と話し合いの余地のないことを確かめて、それから討伐できるかどうかを検討しますので」
ボクの調べたところによると森の魔王の被害は、魔王の領域である森に侵入した人間に限られている。どうやら侵略しているのは人間の側なのだ。
「……隣国のわが国に対する横暴がとまらない。もう、やるしかないのだ。たのむ、勇者の力を貸してくれ」
「こちらから戦争を仕掛けてるなら、ご自由にどうぞ。だたし、勇者は一切関与しませんので、その事はお忘れなく」
一週間が過ぎるとボク達の仕事が始まる。僕の調査は、その前から始まっているのだが……。
やはり、こいつ等ろくでもないことばかり依頼してきやがった。
ボクは彼女を大量殺戮の道具にさせるつもりはない。
ボクは王様や大臣、将軍の依頼を一蹴して、モンスター退治の依頼を彼女に任せる。
彼女の魔法は、破壊だけでなく建設的な使い方も可能だ。天候操作による旱魃の回避、治水工事、植物の促成栽培などもできる。
「拓真、早く終わらせて帰ってくるからね」
「ああ、待ってるよ」
ボクは彼女と一緒には行かない。僕が行っても出来る事は少ないからね。
それにボクには、こちらでやるべき事があるんだ。
勇者への依頼内容の調査はもちろん。
考古学、神聖文字、古代文字の本を読んで、レベルアップについて研究する必要がある。
彼女は、美男子4人と美女二人の付き人をともない城を出た。
実は、彼女の付き人に第三王子が紛れていた。あの場に居た美男美女の群れの中に、急遽何人か王子が入り込んだらしい。
彼女のステータスを知って、誑し込むつもりだったのだろう。
第三王子は自信たっぷりに彼女をくどく際に、口を滑らしていた。
自分がこの国を継いだあとのことを……。
その言葉は、ボクのスマートフォンに録音されていた。そして第一第二王子の陣営に知られる事になり、第三王子は彼女の付き人をはずされた。
彼女には、身の回りの世話で女性も必要であると話して二人の付き人を増やした。
その二人の女性は玉の輿を狙っているので、それなりの身分の彼女の美男子4人の付き人を牽制してくれるだろう。
スマートフォンは予備バッテリーを持っていたが、そろそろ使えなくなってしまいそうだ。
魔法による充電は、可能なのだろうか……。
◇============================◇
よろしくお願いします。
「……で、森の魔王からの被害状況はどうなっているのですか?」
「えっ、いや被害って……相手は魔王だぞ! 倒すべきだろ!」
「いや、何もしてこない相手を殺しに行くのはお断りします。被害状況と話し合いの余地のないことを確かめて、それから討伐できるかどうかを検討しますので」
ボクの調べたところによると森の魔王の被害は、魔王の領域である森に侵入した人間に限られている。どうやら侵略しているのは人間の側なのだ。
「……隣国のわが国に対する横暴がとまらない。もう、やるしかないのだ。たのむ、勇者の力を貸してくれ」
「こちらから戦争を仕掛けてるなら、ご自由にどうぞ。だたし、勇者は一切関与しませんので、その事はお忘れなく」
一週間が過ぎるとボク達の仕事が始まる。僕の調査は、その前から始まっているのだが……。
やはり、こいつ等ろくでもないことばかり依頼してきやがった。
ボクは彼女を大量殺戮の道具にさせるつもりはない。
ボクは王様や大臣、将軍の依頼を一蹴して、モンスター退治の依頼を彼女に任せる。
彼女の魔法は、破壊だけでなく建設的な使い方も可能だ。天候操作による旱魃の回避、治水工事、植物の促成栽培などもできる。
「拓真、早く終わらせて帰ってくるからね」
「ああ、待ってるよ」
ボクは彼女と一緒には行かない。僕が行っても出来る事は少ないからね。
それにボクには、こちらでやるべき事があるんだ。
勇者への依頼内容の調査はもちろん。
考古学、神聖文字、古代文字の本を読んで、レベルアップについて研究する必要がある。
彼女は、美男子4人と美女二人の付き人をともない城を出た。
実は、彼女の付き人に第三王子が紛れていた。あの場に居た美男美女の群れの中に、急遽何人か王子が入り込んだらしい。
彼女のステータスを知って、誑し込むつもりだったのだろう。
第三王子は自信たっぷりに彼女をくどく際に、口を滑らしていた。
自分がこの国を継いだあとのことを……。
その言葉は、ボクのスマートフォンに録音されていた。そして第一第二王子の陣営に知られる事になり、第三王子は彼女の付き人をはずされた。
彼女には、身の回りの世話で女性も必要であると話して二人の付き人を増やした。
その二人の女性は玉の輿を狙っているので、それなりの身分の彼女の美男子4人の付き人を牽制してくれるだろう。
スマートフォンは予備バッテリーを持っていたが、そろそろ使えなくなってしまいそうだ。
魔法による充電は、可能なのだろうか……。
◇============================◇
よろしくお願いします。
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