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戦闘開始!
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「――――くるぞ」
レヴィアの声が、響く。
ミナは、やっぱり笑った。
「全員、戦闘用意!」
凜として声を張り上げれば、再び「オー!」と返事がくる。
刹那! 雲を切り裂いて雷光が走った!
同時に、ドドォ~ンッ! と、腹に響く轟音が落ちる!
風が獣臭を運び、大地が揺れ、空の彼方に黒い点が現れた!
見る見る大きくなる黒い点は――――いくつもの異形となっていく。
その数は――――数えるのがたいへんだから、止めておこう。
「光よ、剣となれ!」
言葉と同時に現れた二メートルほどの刀身の剣を、ミナは握る。
ゲームのヴィルヘルミナが使っていたのは両刃の西洋剣だが、ミナは自分の好みで片刃の日本刀を使っている。
(だって好きやったんやもん!)
なにが? とは聞かないでほしい。聖奈個人的には、関西弁のメガネさまが好きだ!
魔獣の発する威嚇の咆哮が空気を震わせた。
「…………上等」
ミナは、ニッと口角をつり上げる。
「ザッと見た限りでは、力で押し切れない奴はいないわ。尻尾が二つ以上のものは総じて動きが素早いけれど攻撃力は弱い。反して尻尾の無い種族は、怪力だけどのろまだわ」
ミナの言葉に、同じく闇で練り上げた大剣を背にしたハルトムートが頷く。
「獣型は火属性の魔法に弱く、鳥型は水属性に弱い。――――まあ、一番の弱点は光属性の魔法なんだけど」
言葉の途中から、ミナの剣がキラキラと輝き出していた。
「――――ということで、一番槍は貰いましたわよ!」
言うなりミナは大地を蹴っていた。
「おい、待――――」
ハルトムートの言葉など、置き去りだ。
ついでに言えば、槍じゃなく剣だろうという抗議も受け付けない!
大上段にかまえた剣を、魔獣の群れめがけ振り下ろした!!
爆発的な光を発した剣は、空に充満していた魔獣の塊にまっすぐな直線を引く!
一瞬遅れてその直線から広がった光が、両脇の魔獣の体をサラサラと溶かしていった。
「秘技! 十字切り!」
叫びながら、今度は横一直線に剣を振る!
別に秘技でもなんでもない。なんとなく思いついただけの切り方なのは、内緒だ。
横に走った線からも光が迸り、哀れな魔獣の体を崩していった。
真っ黒だった空に、十字架の形の穴が開く。
まるで神の奇跡のごとき光景に、多くの学生が息をのんだ。
しかし、圧倒的多数を誇る魔獣たちは、仲間の消滅にも怯んだ風はなく、蠢き湧き出て十字の光を消そうとする。
「そうこなくっちゃ! こんなに簡単に決着が着いたら暴れ甲斐がないわ。……行くわよ!」
空に浮かんでいたミナは、剣を構えながら真っ直ぐ魔獣の群れに飛び込んで行った!
「やれやれ」
ぼやきながらレヴィアが後を追う。文句を言っているわりには、顔が嬉しそうに見えたのは……気のせいではないだろう。
二人の向かった先で、爆発的な光が起こり魔獣が見る間に減っていった。
「相変わらず無茶苦茶だな」
ハルトムートは、頭を抱える。
「ですが、この上なく頼もしい。我らも負けておられませんぞ」
ガストンの言葉に、ハルトムートも頷いた。
「わかっている。なにより、あいつを一人で暴走させたら、魔獣が暴れるより被害が大きくなりそうだ」
ずいぶんな言われようだったが、聞いている誰一人反論しようとしない。
「…………行くぞ」
大きなため息をついたハルトムートは、大剣を片手に大地を蹴った。
そのまま空中を滑るように魔獣の群れに近づき、ブン! と剣を振り下ろす。
周囲一帯の魔獣たちが、あっという間に消滅した。
わずかに残った魔獣が、ハルトムートめがけ襲い来るが、その全てが見えない壁に弾かれたようにもんどり打つ。
「我がついているのだ。主に傷一つつけるはずがあるまい!」
ガストンはそう言って不敵に笑った。
見れば、ミナに近づこうとする魔獣たちもある一定の距離まで近づくと、ジュッ! と蒸発するように消えていく。
情け容赦の無い消し方は、間違いなくレヴィアのものだろう。
どこもかしこも、魔獣が可哀相になるほどの、蹂躙っぷりだった。
「…………俺たちの参戦する余地はあるんだろうか?」
「あまりありそうに見えませんね」
ルーノとルージュは、顔を見合わせ、ため息をつく。それでも気を抜くわけにはいかなかった。
「足手まといになるわけにはいかないからな」
「ええ、そうですよね」
この場にいる生徒たちを動かして、万全な防御体勢を整える。
その時、大地がグラグラと揺れビキッとひび割れた地面から、一頭の魔獣が現れた!
頭が三つある四つ足の魔獣の姿に、ルーノもルージュも他の生徒たちも即座に反応しようと身構える。
ところが、魔獣が地面から出るか出ないかというところで、地面から伸びた黒い影が、あっという間に魔獣を呑みこみ吸い込んでしまう。
出現と同時に消えた魔獣に呆気にとられる彼らの前に、一匹の子猫が現れた。
「ニャー」
一声鳴いた子猫は、直ぐに消えていく。
「ゴメンネ……て、言ったように聞こえたのは気のせいか?」
「ううん。わたしも同じように聞こえたわ」
今の子猫がミナの飼っているナハト――――実は魔獣なのは、知っている。
ルーノとルージュは、ミナの家で行われる夜の特訓で何度もナハトと一緒に戦っているからだ。
そう言えば、ミナは先ほど地中から来る敵はナハトに任せると言っていた。
「今のは、地中からの敵を一頭うっかり討ち漏らしちゃったから、慌てて追ってきてやっつけたってことなのかしら?」
ルーノとルージュは、自分の足下の地面を見つめる。
いったいこの下では、どんな戦いが繰り広げられているのだろう?
「…………魔獣、瞬殺だったよな」
「飼い主が飼い主なら、飼われている魔獣も普通じゃないってことじゃない」
ナハトとて元はただの魔獣だ。特別に強くなる素質を持った魔獣だったのかもしれないが、それにしたってたった一頭で、地中から攻め入る魔獣を一手に屠るとか、規格外すぎるだろう。
「私たちも大概強くなったつもりでいたけれど」
「計り知れないな」
ルージュとルーノは、顔を見合わせため息をついた。
やがて――――
「俺…………やっぱり卒業したら、ミナと一緒に“武者修行”の旅に出る!」
ルーノが、力強く宣言する。
「私も行きます! 武者修行!」
ルージュは、ギュッと剣の柄を握った。
――――ミナに、武者修行の旅に出るつもりはないのだが……まあ、旅の目的は人それぞれ。きっと彼らなら、どんな旅でも楽しいだろう。
斜め上の決意をする彼らもまた、間違いなくミナの仲間。
「気を抜くな! 絶対学園は守り抜く!」
「ハルトムート殿下やヴィルヘルミナさまの学友として、足手まといにだけはならないわよ!」
ルーノとルージュのかけ声に、周囲の生徒たちが「おう!」と答えた。
レヴィアの声が、響く。
ミナは、やっぱり笑った。
「全員、戦闘用意!」
凜として声を張り上げれば、再び「オー!」と返事がくる。
刹那! 雲を切り裂いて雷光が走った!
同時に、ドドォ~ンッ! と、腹に響く轟音が落ちる!
風が獣臭を運び、大地が揺れ、空の彼方に黒い点が現れた!
見る見る大きくなる黒い点は――――いくつもの異形となっていく。
その数は――――数えるのがたいへんだから、止めておこう。
「光よ、剣となれ!」
言葉と同時に現れた二メートルほどの刀身の剣を、ミナは握る。
ゲームのヴィルヘルミナが使っていたのは両刃の西洋剣だが、ミナは自分の好みで片刃の日本刀を使っている。
(だって好きやったんやもん!)
なにが? とは聞かないでほしい。聖奈個人的には、関西弁のメガネさまが好きだ!
魔獣の発する威嚇の咆哮が空気を震わせた。
「…………上等」
ミナは、ニッと口角をつり上げる。
「ザッと見た限りでは、力で押し切れない奴はいないわ。尻尾が二つ以上のものは総じて動きが素早いけれど攻撃力は弱い。反して尻尾の無い種族は、怪力だけどのろまだわ」
ミナの言葉に、同じく闇で練り上げた大剣を背にしたハルトムートが頷く。
「獣型は火属性の魔法に弱く、鳥型は水属性に弱い。――――まあ、一番の弱点は光属性の魔法なんだけど」
言葉の途中から、ミナの剣がキラキラと輝き出していた。
「――――ということで、一番槍は貰いましたわよ!」
言うなりミナは大地を蹴っていた。
「おい、待――――」
ハルトムートの言葉など、置き去りだ。
ついでに言えば、槍じゃなく剣だろうという抗議も受け付けない!
大上段にかまえた剣を、魔獣の群れめがけ振り下ろした!!
爆発的な光を発した剣は、空に充満していた魔獣の塊にまっすぐな直線を引く!
一瞬遅れてその直線から広がった光が、両脇の魔獣の体をサラサラと溶かしていった。
「秘技! 十字切り!」
叫びながら、今度は横一直線に剣を振る!
別に秘技でもなんでもない。なんとなく思いついただけの切り方なのは、内緒だ。
横に走った線からも光が迸り、哀れな魔獣の体を崩していった。
真っ黒だった空に、十字架の形の穴が開く。
まるで神の奇跡のごとき光景に、多くの学生が息をのんだ。
しかし、圧倒的多数を誇る魔獣たちは、仲間の消滅にも怯んだ風はなく、蠢き湧き出て十字の光を消そうとする。
「そうこなくっちゃ! こんなに簡単に決着が着いたら暴れ甲斐がないわ。……行くわよ!」
空に浮かんでいたミナは、剣を構えながら真っ直ぐ魔獣の群れに飛び込んで行った!
「やれやれ」
ぼやきながらレヴィアが後を追う。文句を言っているわりには、顔が嬉しそうに見えたのは……気のせいではないだろう。
二人の向かった先で、爆発的な光が起こり魔獣が見る間に減っていった。
「相変わらず無茶苦茶だな」
ハルトムートは、頭を抱える。
「ですが、この上なく頼もしい。我らも負けておられませんぞ」
ガストンの言葉に、ハルトムートも頷いた。
「わかっている。なにより、あいつを一人で暴走させたら、魔獣が暴れるより被害が大きくなりそうだ」
ずいぶんな言われようだったが、聞いている誰一人反論しようとしない。
「…………行くぞ」
大きなため息をついたハルトムートは、大剣を片手に大地を蹴った。
そのまま空中を滑るように魔獣の群れに近づき、ブン! と剣を振り下ろす。
周囲一帯の魔獣たちが、あっという間に消滅した。
わずかに残った魔獣が、ハルトムートめがけ襲い来るが、その全てが見えない壁に弾かれたようにもんどり打つ。
「我がついているのだ。主に傷一つつけるはずがあるまい!」
ガストンはそう言って不敵に笑った。
見れば、ミナに近づこうとする魔獣たちもある一定の距離まで近づくと、ジュッ! と蒸発するように消えていく。
情け容赦の無い消し方は、間違いなくレヴィアのものだろう。
どこもかしこも、魔獣が可哀相になるほどの、蹂躙っぷりだった。
「…………俺たちの参戦する余地はあるんだろうか?」
「あまりありそうに見えませんね」
ルーノとルージュは、顔を見合わせ、ため息をつく。それでも気を抜くわけにはいかなかった。
「足手まといになるわけにはいかないからな」
「ええ、そうですよね」
この場にいる生徒たちを動かして、万全な防御体勢を整える。
その時、大地がグラグラと揺れビキッとひび割れた地面から、一頭の魔獣が現れた!
頭が三つある四つ足の魔獣の姿に、ルーノもルージュも他の生徒たちも即座に反応しようと身構える。
ところが、魔獣が地面から出るか出ないかというところで、地面から伸びた黒い影が、あっという間に魔獣を呑みこみ吸い込んでしまう。
出現と同時に消えた魔獣に呆気にとられる彼らの前に、一匹の子猫が現れた。
「ニャー」
一声鳴いた子猫は、直ぐに消えていく。
「ゴメンネ……て、言ったように聞こえたのは気のせいか?」
「ううん。わたしも同じように聞こえたわ」
今の子猫がミナの飼っているナハト――――実は魔獣なのは、知っている。
ルーノとルージュは、ミナの家で行われる夜の特訓で何度もナハトと一緒に戦っているからだ。
そう言えば、ミナは先ほど地中から来る敵はナハトに任せると言っていた。
「今のは、地中からの敵を一頭うっかり討ち漏らしちゃったから、慌てて追ってきてやっつけたってことなのかしら?」
ルーノとルージュは、自分の足下の地面を見つめる。
いったいこの下では、どんな戦いが繰り広げられているのだろう?
「…………魔獣、瞬殺だったよな」
「飼い主が飼い主なら、飼われている魔獣も普通じゃないってことじゃない」
ナハトとて元はただの魔獣だ。特別に強くなる素質を持った魔獣だったのかもしれないが、それにしたってたった一頭で、地中から攻め入る魔獣を一手に屠るとか、規格外すぎるだろう。
「私たちも大概強くなったつもりでいたけれど」
「計り知れないな」
ルージュとルーノは、顔を見合わせため息をついた。
やがて――――
「俺…………やっぱり卒業したら、ミナと一緒に“武者修行”の旅に出る!」
ルーノが、力強く宣言する。
「私も行きます! 武者修行!」
ルージュは、ギュッと剣の柄を握った。
――――ミナに、武者修行の旅に出るつもりはないのだが……まあ、旅の目的は人それぞれ。きっと彼らなら、どんな旅でも楽しいだろう。
斜め上の決意をする彼らもまた、間違いなくミナの仲間。
「気を抜くな! 絶対学園は守り抜く!」
「ハルトムート殿下やヴィルヘルミナさまの学友として、足手まといにだけはならないわよ!」
ルーノとルージュのかけ声に、周囲の生徒たちが「おう!」と答えた。
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