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ライバルになりました
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そんなこんなの経緯のあった帰り道。
邸に着くなり与えられた部屋に入って出てこなくなったハルトムートは、やっぱりミナのことを怒っているのだろう。
冷めてしまった料理を睨んでいたミナは、ガタンと椅子から立ち上がる。
「私、行ってきます」
もちろん向かうのはハルトムートの部屋だ。
間違ったことを言ったとは思っていないが、自分が彼の気を損ねたのは事実。
(言い過ぎたかもしれんし)
「まったく。ミナは本当に優しいね」
それを聞いたアウレリウスは肩をすくめた。
それでも引き留めようとはしないのは、ミナの意思を尊重してくれているから。
「明日から同級生になるのだ。きちんと話し合ってきた方がいいだろう。二人の分の料理も殿下のお部屋に運ばせるから一緒に食べなさい」
父もそう言ってくれて、ミナは言葉に甘えることにした。
「ありがとうございます。お父さま。お兄さま」
「うん。お礼に今度は私にもたくさんかまってくれると嬉しいかな」
“かまってちゃん”な発言はアウレリウスだ。
「私への礼はドレスでいいよ。もちろん着るのはミナだ。王都で一番の仕立て屋を呼ぶから、お母さまと一緒に選びなさい」
可愛い娘を着飾らせるのが大好きな両親は、揃ってニコニコ微笑んでいる。
「……善処します」
ガックリと肩を落とし、ミナは歩き出した。
扉を開けて廊下に出れば、足元にはいつの間にか現れた黒猫のナハトが絡みついている。
「一緒に行く?」
聞きながらミナはナハトを抱き上げた。
ゲーム通りにシナリオが進んでいたら、将来ナハトはハルトムートの使い魔になる。
ナハトの存在はハルトムートの苛立った気を宥めるかもしれなかった。
腕の中の小さなぬくもりをギュッと抱きしめて、ミナは顔を上げる。
辿り着いたハルトムートの部屋の前で、大きく息を吸った。
コンコンと軽くノックをする。
「ハルトムートさま。……ヴィルヘルミナです」
返事はないかもと思ってかけた声だが――――しばらくして、小さく「入れ」という声が聞こえた。
最悪ドアをぶち破らなければいけないかと思っていたミナは、ホッとしながらドアノブを回す。
カギはかかっておらず、カチャリという音と共にドアは開き、ミナは室内へと足を運んだ。
いつもは客室として使われる部屋の中は、少し空気が淀んだ感じがする。
換気はきちんとしているはずだから、たぶんこれはミナの気分だろう。
夜なのでカーテンは閉まっていて、部屋を照らすのは魔力灯の白い光のみ。
普通に点ければもっと明るいはずだから、光は押さえてあるようだ。
高価な調度の設えられた部屋の中央。アンティークの応接セットに十歳の少年が座っていた。
言わずと知れたハルトムートである。
訪ねてきたはいいものの、なんと言ってよいものかミナは迷う。
先に口を開いたのは、ハルトムートだった。
「……お前は、どのくらい訓練をしているのだ?」
唐突に問われてミナは一瞬ポカンとする。
(訓練?)
何故そんなことを聞かれるのかと思いながらも、返事をした。
「あ……えっと。早朝お兄さ――――兄と、準備運動から剣の素振りや足さばきの練習をして、午前中は魔法の基礎から応用までの特訓。午後は座学で日によって礼儀作法や一般教養、魔法学の勉強をします。その後兄が学校から帰ってきたら実戦形式の訓練をしています」
この他、夜に結界を張りレヴィアやナハトと特訓も行っているのだが、これは言わなくてもいいだろう。
聞いたハルトムートは、目をいっぱいに見開いた。
「なっ! そんなにか!?」
いやいやそれほど多い方ではないはずだ。
「あ、もちろんずっと訓練しっぱなしってわけではないですよ。それぞれ時間は決めてやっていますし、途中で休憩もとります」
ダラダラと長く練習や勉強をしても成果はあまり上がらない。
きちんきちんと時間を決めてやる短期集中型の方が、ミナにとっては効果的だ。
(それに、あたし元々コツコツ努力型やないし)
好きなアクセサリー作りや大好きなゲームなどは長時間集中することができるのだが、ちょっとでも嫌だなぁと思ったことに対しては集中力が続かない。
(ようは怠け者なんよね)
そうでなければ超インドアの半引きこもりになどならなかった。
こうして考えてみれば、自分は努力が足りないかも? と、ミナは反省する。
「……それを七歳の時からずっと続けているのか?」
顔を大きく引きつらせながら、ハルトムートが聞いてきた。
ミナは、コックリと頷く。
本当のことだし隠す必要もない。
「やり過ぎだろう!」
バン! と目の前のテーブルを叩いたハルトムートは、肩をブルブルと震わせながら立ち上がった。
顔は下を向いていて見えない。
「えっと? ハルトムートさま?」
突然どうしたのだろうかと、ミナは心配そうに声をかけた。
(いったい何がやり過ぎなんや?)
「……俺も、する」
(――――何を?)
ミナは首を傾げた。
「何をですか?」
声に出して聞いてみる。
「俺も、お前と同じ訓練をする!」
バッ! と勢いよく顔を上げハルトムートは宣言した。
黒い目がギラギラと光っていて体は前のめり。まるでミナに襲い掛からんばかりの勢いに見える。
「グルルルル!」
ミナの腕の中のナハトが、毛を逆立てて唸った。
どうやら彼らは未来の主従にはなれないらしい。
ミナは――――困って首を傾げた。
「ナハト、ダメよ。……えっと、ハルトムートさま? 訓練って私の訓練ですか?」
ナハトを宥めつつ、ハルトムートに問いかける。
「他に何がある! 馬車の中での罵詈雑言、俺は絶対忘れないぞ! 俺も訓練しお前と同じ――――いや、お前以上の力をつけて、いつか絶対見返してやる!」
ハルトムートはそう叫んだ。
馬車の中の一幕は、思っていた以上に彼の胸に強く刻まれたようだ。
(えっと? あたしが『血反吐を吐くほど努力をしないうちに泣き言を言うな』って言ったから、努力しようっていう話?)
そしてミナの力を上回ってみせるとハルトムートは言っているのだろう。
(スゴイ! それって、めっちゃスゴイことやん!)
ミナは小躍りしたいほど嬉しくなった。
(フム。……今のこやつでは当分無理だろうな)
同時に、ミナの頭の中に冷ややかな声が聞えてくる。
ミナの興奮に水を差す声の主は今まで沈黙を守っていたレヴィアで、彼の評価は辛らつだ。
(ニャァ~!)
ナハトも、レヴィアに同意するように鳴き声を上げた。
(こら! そんなこと言わないの)
ミナは一人と一匹を窘める。
彼女は、ハルトムートの言葉が単純に嬉しかったのだ。
(やる気になってくれたんや)
そう思えば、感動でジン! と胸が痺れるくらい。
無理だとか、本当にできるのかとか思う以前に、やる気になってくれたことがただただ嬉しかった。
「わかりました。では明日は四時起きですね! そうと決まれば早く夕食を食べて休まないと。今すぐご用意します!」
ニコニコとミナは笑う。
食事の準備をさせるために今にも部屋を飛び出そうとした。
「待て!」
そんなミナを慌ててハルトムートが呼び止める。
十歳の少年は、どこか怪訝そうな顔をしていた。
「いいのか? 俺と一緒に訓練など。……嫌ではないのか?」
「……嫌?」
いったい何がどうしたら嫌だなんて思えるのだろう?
「嫌ではありません」
ミナはきっぱりとそう答えた。
――――おそらくハルトムートは、自分が闇属性であるため、ミナや他の者が一緒にいるのを嫌がるのではないかと思っているのだろう。
(そんなことあるわけないのに!)
「ハルトムートさまこそ、私と一緒に訓練などお嫌ではありませんか? ――――昼間の話を覚えておいででしょう? 光属性は、ずいぶん不幸な星回りのようですから」
だからミナは、反対にそう聞いてみた。
ハルトムートはキョトンとする。
やがて帰り道に馬車の中で聞いた歴代の光属性の持ち主の悲惨な話を思い出したのだろう。
端正な少年の顔に同情心が浮かんだ。
「嫌ではない」
ミナと同じくらいきっぱりとそう話す。
(素直な、ええ子やなぁ)
さすが十歳の少年だった。
「良かった! それでは頑張りましょうね。私とハルトムートさまは今日からライバルです。どちらがより強くなれるか。――――私、負けませんよ!」
努めて明るくミナは話す。
「俺だって負けるものか!」
そう返したハルトムートと、真っ直ぐに視線を交わした。
顔を上げ前を向くハルトムートの姿が、とても嬉しいミナだった。
邸に着くなり与えられた部屋に入って出てこなくなったハルトムートは、やっぱりミナのことを怒っているのだろう。
冷めてしまった料理を睨んでいたミナは、ガタンと椅子から立ち上がる。
「私、行ってきます」
もちろん向かうのはハルトムートの部屋だ。
間違ったことを言ったとは思っていないが、自分が彼の気を損ねたのは事実。
(言い過ぎたかもしれんし)
「まったく。ミナは本当に優しいね」
それを聞いたアウレリウスは肩をすくめた。
それでも引き留めようとはしないのは、ミナの意思を尊重してくれているから。
「明日から同級生になるのだ。きちんと話し合ってきた方がいいだろう。二人の分の料理も殿下のお部屋に運ばせるから一緒に食べなさい」
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「うん。お礼に今度は私にもたくさんかまってくれると嬉しいかな」
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「私への礼はドレスでいいよ。もちろん着るのはミナだ。王都で一番の仕立て屋を呼ぶから、お母さまと一緒に選びなさい」
可愛い娘を着飾らせるのが大好きな両親は、揃ってニコニコ微笑んでいる。
「……善処します」
ガックリと肩を落とし、ミナは歩き出した。
扉を開けて廊下に出れば、足元にはいつの間にか現れた黒猫のナハトが絡みついている。
「一緒に行く?」
聞きながらミナはナハトを抱き上げた。
ゲーム通りにシナリオが進んでいたら、将来ナハトはハルトムートの使い魔になる。
ナハトの存在はハルトムートの苛立った気を宥めるかもしれなかった。
腕の中の小さなぬくもりをギュッと抱きしめて、ミナは顔を上げる。
辿り着いたハルトムートの部屋の前で、大きく息を吸った。
コンコンと軽くノックをする。
「ハルトムートさま。……ヴィルヘルミナです」
返事はないかもと思ってかけた声だが――――しばらくして、小さく「入れ」という声が聞こえた。
最悪ドアをぶち破らなければいけないかと思っていたミナは、ホッとしながらドアノブを回す。
カギはかかっておらず、カチャリという音と共にドアは開き、ミナは室内へと足を運んだ。
いつもは客室として使われる部屋の中は、少し空気が淀んだ感じがする。
換気はきちんとしているはずだから、たぶんこれはミナの気分だろう。
夜なのでカーテンは閉まっていて、部屋を照らすのは魔力灯の白い光のみ。
普通に点ければもっと明るいはずだから、光は押さえてあるようだ。
高価な調度の設えられた部屋の中央。アンティークの応接セットに十歳の少年が座っていた。
言わずと知れたハルトムートである。
訪ねてきたはいいものの、なんと言ってよいものかミナは迷う。
先に口を開いたのは、ハルトムートだった。
「……お前は、どのくらい訓練をしているのだ?」
唐突に問われてミナは一瞬ポカンとする。
(訓練?)
何故そんなことを聞かれるのかと思いながらも、返事をした。
「あ……えっと。早朝お兄さ――――兄と、準備運動から剣の素振りや足さばきの練習をして、午前中は魔法の基礎から応用までの特訓。午後は座学で日によって礼儀作法や一般教養、魔法学の勉強をします。その後兄が学校から帰ってきたら実戦形式の訓練をしています」
この他、夜に結界を張りレヴィアやナハトと特訓も行っているのだが、これは言わなくてもいいだろう。
聞いたハルトムートは、目をいっぱいに見開いた。
「なっ! そんなにか!?」
いやいやそれほど多い方ではないはずだ。
「あ、もちろんずっと訓練しっぱなしってわけではないですよ。それぞれ時間は決めてやっていますし、途中で休憩もとります」
ダラダラと長く練習や勉強をしても成果はあまり上がらない。
きちんきちんと時間を決めてやる短期集中型の方が、ミナにとっては効果的だ。
(それに、あたし元々コツコツ努力型やないし)
好きなアクセサリー作りや大好きなゲームなどは長時間集中することができるのだが、ちょっとでも嫌だなぁと思ったことに対しては集中力が続かない。
(ようは怠け者なんよね)
そうでなければ超インドアの半引きこもりになどならなかった。
こうして考えてみれば、自分は努力が足りないかも? と、ミナは反省する。
「……それを七歳の時からずっと続けているのか?」
顔を大きく引きつらせながら、ハルトムートが聞いてきた。
ミナは、コックリと頷く。
本当のことだし隠す必要もない。
「やり過ぎだろう!」
バン! と目の前のテーブルを叩いたハルトムートは、肩をブルブルと震わせながら立ち上がった。
顔は下を向いていて見えない。
「えっと? ハルトムートさま?」
突然どうしたのだろうかと、ミナは心配そうに声をかけた。
(いったい何がやり過ぎなんや?)
「……俺も、する」
(――――何を?)
ミナは首を傾げた。
「何をですか?」
声に出して聞いてみる。
「俺も、お前と同じ訓練をする!」
バッ! と勢いよく顔を上げハルトムートは宣言した。
黒い目がギラギラと光っていて体は前のめり。まるでミナに襲い掛からんばかりの勢いに見える。
「グルルルル!」
ミナの腕の中のナハトが、毛を逆立てて唸った。
どうやら彼らは未来の主従にはなれないらしい。
ミナは――――困って首を傾げた。
「ナハト、ダメよ。……えっと、ハルトムートさま? 訓練って私の訓練ですか?」
ナハトを宥めつつ、ハルトムートに問いかける。
「他に何がある! 馬車の中での罵詈雑言、俺は絶対忘れないぞ! 俺も訓練しお前と同じ――――いや、お前以上の力をつけて、いつか絶対見返してやる!」
ハルトムートはそう叫んだ。
馬車の中の一幕は、思っていた以上に彼の胸に強く刻まれたようだ。
(えっと? あたしが『血反吐を吐くほど努力をしないうちに泣き言を言うな』って言ったから、努力しようっていう話?)
そしてミナの力を上回ってみせるとハルトムートは言っているのだろう。
(スゴイ! それって、めっちゃスゴイことやん!)
ミナは小躍りしたいほど嬉しくなった。
(フム。……今のこやつでは当分無理だろうな)
同時に、ミナの頭の中に冷ややかな声が聞えてくる。
ミナの興奮に水を差す声の主は今まで沈黙を守っていたレヴィアで、彼の評価は辛らつだ。
(ニャァ~!)
ナハトも、レヴィアに同意するように鳴き声を上げた。
(こら! そんなこと言わないの)
ミナは一人と一匹を窘める。
彼女は、ハルトムートの言葉が単純に嬉しかったのだ。
(やる気になってくれたんや)
そう思えば、感動でジン! と胸が痺れるくらい。
無理だとか、本当にできるのかとか思う以前に、やる気になってくれたことがただただ嬉しかった。
「わかりました。では明日は四時起きですね! そうと決まれば早く夕食を食べて休まないと。今すぐご用意します!」
ニコニコとミナは笑う。
食事の準備をさせるために今にも部屋を飛び出そうとした。
「待て!」
そんなミナを慌ててハルトムートが呼び止める。
十歳の少年は、どこか怪訝そうな顔をしていた。
「いいのか? 俺と一緒に訓練など。……嫌ではないのか?」
「……嫌?」
いったい何がどうしたら嫌だなんて思えるのだろう?
「嫌ではありません」
ミナはきっぱりとそう答えた。
――――おそらくハルトムートは、自分が闇属性であるため、ミナや他の者が一緒にいるのを嫌がるのではないかと思っているのだろう。
(そんなことあるわけないのに!)
「ハルトムートさまこそ、私と一緒に訓練などお嫌ではありませんか? ――――昼間の話を覚えておいででしょう? 光属性は、ずいぶん不幸な星回りのようですから」
だからミナは、反対にそう聞いてみた。
ハルトムートはキョトンとする。
やがて帰り道に馬車の中で聞いた歴代の光属性の持ち主の悲惨な話を思い出したのだろう。
端正な少年の顔に同情心が浮かんだ。
「嫌ではない」
ミナと同じくらいきっぱりとそう話す。
(素直な、ええ子やなぁ)
さすが十歳の少年だった。
「良かった! それでは頑張りましょうね。私とハルトムートさまは今日からライバルです。どちらがより強くなれるか。――――私、負けませんよ!」
努めて明るくミナは話す。
「俺だって負けるものか!」
そう返したハルトムートと、真っ直ぐに視線を交わした。
顔を上げ前を向くハルトムートの姿が、とても嬉しいミナだった。
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