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新入生代表挨拶を行うようです
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ミナが兄の心配をしている間にも、入学式の準備は着々と進められる。
式の会場は学園内の講堂だった。
高い天井と広い舞台。舞台の周囲には立派な観覧席が設けられ、貴賓席はもちろん王室専用のロイヤルボックスまで設えられている。
フォクト王国の王子王女は全て例外なくラキセラ学園で学び、その都度国王や王妃は、このロイヤルボックスに座り子供たちの晴れ舞台を観覧してきたのだ。
しかし第二王子が入学するというこの日――――ロイヤルボックスへ続く通路は閉鎖され、使われる様子は微塵もなかった。
(闇属性の王子なんて自分たちの子供じゃないとでも言いたいんか)
バリケードの設置された通路をミナは苦々しく睨む。
自国の王や王妃とはいえ最低な親だとミナは思った。
これではハルトムートが闇堕ちしても仕方ない仕打ちだろう。
しかも、今現在ミナはそれに追い打ちをかけるような話を聞かされていた。
「――――“私”が、ですか? 私の家は伯爵家でしかありませんけれど」
そう聞き返すミナの前にはラキセラ学園の女性教諭がいる。
新一年生の担任で、確か名前はシャルリーヌ・テレジア。
この後ヴィルヘルミナとハルトムートのクラスの担任になる女性だ。
彼女は困り顔をして胸の前で指を組んでいた。
「ええ、ええ。それはよくわかっています。……本来、新入生代表の挨拶は、アニョルト公爵令嬢がされる予定になっていました。でも三日前にご辞退されたのです。代役はゾラ侯爵家のお嬢さまだったはずなのですが、急に体調を崩されたと連絡が入って――――」
もごもごと話していたテレジアの声は次第に小さくなり、やがて口の中に言葉を濁してしまう。
ミナは小さくため息をついた。
(もうあと一時間もすれば入学式がはじまるっちゅうんに、このタイミングでこんな話って、ありえんやろう?)
本来なら新入生は各教室で学園側から説明を受け待機しているこの時間。
急遽講堂に呼び出されたヴィルヘルミナは、テレジアから新入生代表の挨拶をするようにと頼まれているのだった。
古今東西、入学式には新入生代表挨拶というセレモニーがある。
ここラキセラ学園の新入生代表挨拶は、男女それぞれ一名が選ばれて一緒に壇上に上がるのが通例となっていた。
今年度の男子代表は、当然のことながらハルトムート第二王子。
そして女子代表は王子に釣り合う身分を持つ公爵もしくは侯爵家のご令嬢が選ばれるはずになっていた。
(うちらの年代は、第二王子誕生に合わせて子供をご学友にしたいっちゅう貴族の産んだ子息息女が多いからな)
入学生の中には公爵令嬢が一人。侯爵令嬢が二人いる。またミナと同じ伯爵令嬢も、少なくとも七人はいるはずだ。
なのにヴィルヘルミナのエストマン伯爵家より家格の高い貴族のご令嬢は、軒並み代表を辞退したのだそうだ。
「大丈夫です。ヴィルヘルミナさんは伯爵令嬢とはいえお母さまは王妃さまの従妹であらせられますから。それに何よりヴィルヘルミナさんご自身が光属性を持っていらっしゃるのですもの。代表としてなんの不足もありませんわ」
何が「大丈夫」なのかと、ミナは聞きたい。
テレジアは、どこか必死な様子だった。
(まあ、この人も悪い人やないんやけどな。担任になった後は、ハルトムートの闇属性を怖がりながらもなんとか教師としての役割を果たそうと頑張ってくれるんやし)
彼女に罪はない。
悪いのは彼女に「なんとかしろ」と全て押しつけた学園長だ。
ゲームの知識からそのへんの裏事情がわかるミナは、まだ空っぽの学園長席の方をキッと睨む。
――――そう、ヴィルヘルミナに新入生代表の挨拶が回ってくるのはゲームで決められたイベントだった。
ゲームの中では、ヴィルヘルミナとハルトムートは幼馴染。
ほぼ婚約が固まり仲良くしていた二人だが、ハルトムートが闇属性とわかってからは会えない日々が続いていた。
そんな中、久しぶりに会えると心を弾ませていた入学式でヴィルヘルミナに新入生代表の挨拶の話が伝えられる。
聞いたヴィルヘルミナはハルトムートの境遇にとても心を痛ませた。
もちろん彼女は新入生代表の挨拶を喜んで引き受ける。
久しぶりに会ったハルトムートは荒んだ目をしていた。
そんな彼を励まし一緒に壇上に立とうと誘うヴィルヘルミナ。
『属性なんて関係ありません! ハルトムートさまはハルトムートさまですもの。今までと何も変わらない。私の大好きな方です!』
生徒も教師も保護者も、みんな冷たい視線を浴びせる中、たった一人自分を想ってくれるヴィルヘルミナにハルトムートは力づけられる。
寄り添い立った二人は、周囲の冷たい視線をはねのけ堂々と新入生代表の挨拶をするのだった。
(っていうのが、このイベントやったよな。……うん。ヴィルヘルミナ最高に健気で可愛かった!)
思い出したシーンにミナは心を熱くする。
しかし――――
(……まぁ、でもあたしに同じ真似は絶対ムリやろな)
冷静にミナは、状況を判断する。
なにしろ彼女とハルトムートは幼馴染どころか知り合ってもいない。
(会おうとしては避けられた相手の、どこがどう変わっていないとかわかるわけあらへんもんな……何より見たこともないやつを『大好きな方』とか言いだしたら、普通に退かれるわ)
少なくともミナならドン退きである。
(う~ん……どないしよう?)
ミナは真剣に考える。
新入生代表の挨拶を受けるか受けないか――――ではない。
どうやって、どん底のハルトムートのテンションを上げるか――――をである。
ミナにとって、新入生代表の挨拶をすることは既に決定事項。
ゲームの知識があったためこうなる可能性はよくわかっていたし、何度も繰り返しゲームをしたおかげで挨拶のセリフも覚えている。
(確か出だしは――――『爽やかな風に舞うセリシールの花とともに、今日私たちはラキセラ学園に入学しました』――――やったよな。うんうん大丈夫や。ばっちり覚えてる!)
ミナの挨拶は問題ない。
問題なのはハルトムートの方だった。
(ただでさえ、荒みきって世の中斜めに見ているっちゅうに、今日は周り中敵だらけなんやから)
第二王子ハルトムートが闇属性であったことは既に多くの人々の知るところになっている。
ミナも知っているし当然他の新入生も知っているだろう。
(だから、どのご令嬢も一緒に挨拶したがらなかったんよね)
ハルトムートは、今からその大勢の人々の目に晒されるのだ。
特に問題なのは、新入生をはじめとする学生たちだった。
子供は純真無垢であるがゆえに恐ろしいほど残酷な一面を持っている。
自分が傷つく痛みも悲しみも知らなければ、平気で相手を傷つけられるから。
大人のように悪意や蔑みを嘘というオブラートで包まないだけ、余計質が悪いと言えた。
そんな中でハルトムートは壇上に立つ。――――まだ十歳の子供で、つい先日まで周囲に甘やかされて育った王子さまがだ。
彼がまともに挨拶できる可能性は、ほとんどないと思われた。
(あたしがヴィルヘルミナみたいに元気づけられればいいんやけど、絶対無理だし。……いったいどないしたらハルトムートを強くできるんや?)
うんうんとミナは考えこむ。
そんな彼女の態度を、挨拶を引き受けたくなくて困っているのだと隣に立つ兄のアウレリウスは思ったようだ。
ミナの肩に手を置き一歩前に進み出る。
「テレジア先生。いくらなんでもそれは非常識ではないですか」
堂々と抗議した。
まだ十四歳とはいえアウレリウスは大人びた少年だ。
体の線に少年特有の細さを残してはいるものの背は高く言動は落ち着いてしっかりしている。
才能に溢れた将来有望な伯爵令息で、学生からも教職員からも人望の厚いアウレリウスから抗議を受けたテレジアは、たちまちしどろもどろになった。
「えっと……あの、その……だ、大丈夫よ。挨拶は紙に書いた式辞を読み上げてくれればいいだけだから! ……そ、そう、それに、女の子の言葉は男の子より少ないの。それでもまだ難しいようなら無理に話さなくてもいいわ。ヴィルヘルミナさんにはハルトムートさまと一緒に壇上に立ってもらって……そう、最後に『誓います』とだけ言ってくれれば――――」
「それでは、いてもいなくても同じではないですか?」
テレジアの言い分にアウレリウスは呆れた。
まったくだとミナも思う。
その時――――
「そうだ。そんな女は必要ない。俺一人で十分だ!」
ミナの背後から怒りに満ちた声が聞こえた。
式の会場は学園内の講堂だった。
高い天井と広い舞台。舞台の周囲には立派な観覧席が設けられ、貴賓席はもちろん王室専用のロイヤルボックスまで設えられている。
フォクト王国の王子王女は全て例外なくラキセラ学園で学び、その都度国王や王妃は、このロイヤルボックスに座り子供たちの晴れ舞台を観覧してきたのだ。
しかし第二王子が入学するというこの日――――ロイヤルボックスへ続く通路は閉鎖され、使われる様子は微塵もなかった。
(闇属性の王子なんて自分たちの子供じゃないとでも言いたいんか)
バリケードの設置された通路をミナは苦々しく睨む。
自国の王や王妃とはいえ最低な親だとミナは思った。
これではハルトムートが闇堕ちしても仕方ない仕打ちだろう。
しかも、今現在ミナはそれに追い打ちをかけるような話を聞かされていた。
「――――“私”が、ですか? 私の家は伯爵家でしかありませんけれど」
そう聞き返すミナの前にはラキセラ学園の女性教諭がいる。
新一年生の担任で、確か名前はシャルリーヌ・テレジア。
この後ヴィルヘルミナとハルトムートのクラスの担任になる女性だ。
彼女は困り顔をして胸の前で指を組んでいた。
「ええ、ええ。それはよくわかっています。……本来、新入生代表の挨拶は、アニョルト公爵令嬢がされる予定になっていました。でも三日前にご辞退されたのです。代役はゾラ侯爵家のお嬢さまだったはずなのですが、急に体調を崩されたと連絡が入って――――」
もごもごと話していたテレジアの声は次第に小さくなり、やがて口の中に言葉を濁してしまう。
ミナは小さくため息をついた。
(もうあと一時間もすれば入学式がはじまるっちゅうんに、このタイミングでこんな話って、ありえんやろう?)
本来なら新入生は各教室で学園側から説明を受け待機しているこの時間。
急遽講堂に呼び出されたヴィルヘルミナは、テレジアから新入生代表の挨拶をするようにと頼まれているのだった。
古今東西、入学式には新入生代表挨拶というセレモニーがある。
ここラキセラ学園の新入生代表挨拶は、男女それぞれ一名が選ばれて一緒に壇上に上がるのが通例となっていた。
今年度の男子代表は、当然のことながらハルトムート第二王子。
そして女子代表は王子に釣り合う身分を持つ公爵もしくは侯爵家のご令嬢が選ばれるはずになっていた。
(うちらの年代は、第二王子誕生に合わせて子供をご学友にしたいっちゅう貴族の産んだ子息息女が多いからな)
入学生の中には公爵令嬢が一人。侯爵令嬢が二人いる。またミナと同じ伯爵令嬢も、少なくとも七人はいるはずだ。
なのにヴィルヘルミナのエストマン伯爵家より家格の高い貴族のご令嬢は、軒並み代表を辞退したのだそうだ。
「大丈夫です。ヴィルヘルミナさんは伯爵令嬢とはいえお母さまは王妃さまの従妹であらせられますから。それに何よりヴィルヘルミナさんご自身が光属性を持っていらっしゃるのですもの。代表としてなんの不足もありませんわ」
何が「大丈夫」なのかと、ミナは聞きたい。
テレジアは、どこか必死な様子だった。
(まあ、この人も悪い人やないんやけどな。担任になった後は、ハルトムートの闇属性を怖がりながらもなんとか教師としての役割を果たそうと頑張ってくれるんやし)
彼女に罪はない。
悪いのは彼女に「なんとかしろ」と全て押しつけた学園長だ。
ゲームの知識からそのへんの裏事情がわかるミナは、まだ空っぽの学園長席の方をキッと睨む。
――――そう、ヴィルヘルミナに新入生代表の挨拶が回ってくるのはゲームで決められたイベントだった。
ゲームの中では、ヴィルヘルミナとハルトムートは幼馴染。
ほぼ婚約が固まり仲良くしていた二人だが、ハルトムートが闇属性とわかってからは会えない日々が続いていた。
そんな中、久しぶりに会えると心を弾ませていた入学式でヴィルヘルミナに新入生代表の挨拶の話が伝えられる。
聞いたヴィルヘルミナはハルトムートの境遇にとても心を痛ませた。
もちろん彼女は新入生代表の挨拶を喜んで引き受ける。
久しぶりに会ったハルトムートは荒んだ目をしていた。
そんな彼を励まし一緒に壇上に立とうと誘うヴィルヘルミナ。
『属性なんて関係ありません! ハルトムートさまはハルトムートさまですもの。今までと何も変わらない。私の大好きな方です!』
生徒も教師も保護者も、みんな冷たい視線を浴びせる中、たった一人自分を想ってくれるヴィルヘルミナにハルトムートは力づけられる。
寄り添い立った二人は、周囲の冷たい視線をはねのけ堂々と新入生代表の挨拶をするのだった。
(っていうのが、このイベントやったよな。……うん。ヴィルヘルミナ最高に健気で可愛かった!)
思い出したシーンにミナは心を熱くする。
しかし――――
(……まぁ、でもあたしに同じ真似は絶対ムリやろな)
冷静にミナは、状況を判断する。
なにしろ彼女とハルトムートは幼馴染どころか知り合ってもいない。
(会おうとしては避けられた相手の、どこがどう変わっていないとかわかるわけあらへんもんな……何より見たこともないやつを『大好きな方』とか言いだしたら、普通に退かれるわ)
少なくともミナならドン退きである。
(う~ん……どないしよう?)
ミナは真剣に考える。
新入生代表の挨拶を受けるか受けないか――――ではない。
どうやって、どん底のハルトムートのテンションを上げるか――――をである。
ミナにとって、新入生代表の挨拶をすることは既に決定事項。
ゲームの知識があったためこうなる可能性はよくわかっていたし、何度も繰り返しゲームをしたおかげで挨拶のセリフも覚えている。
(確か出だしは――――『爽やかな風に舞うセリシールの花とともに、今日私たちはラキセラ学園に入学しました』――――やったよな。うんうん大丈夫や。ばっちり覚えてる!)
ミナの挨拶は問題ない。
問題なのはハルトムートの方だった。
(ただでさえ、荒みきって世の中斜めに見ているっちゅうに、今日は周り中敵だらけなんやから)
第二王子ハルトムートが闇属性であったことは既に多くの人々の知るところになっている。
ミナも知っているし当然他の新入生も知っているだろう。
(だから、どのご令嬢も一緒に挨拶したがらなかったんよね)
ハルトムートは、今からその大勢の人々の目に晒されるのだ。
特に問題なのは、新入生をはじめとする学生たちだった。
子供は純真無垢であるがゆえに恐ろしいほど残酷な一面を持っている。
自分が傷つく痛みも悲しみも知らなければ、平気で相手を傷つけられるから。
大人のように悪意や蔑みを嘘というオブラートで包まないだけ、余計質が悪いと言えた。
そんな中でハルトムートは壇上に立つ。――――まだ十歳の子供で、つい先日まで周囲に甘やかされて育った王子さまがだ。
彼がまともに挨拶できる可能性は、ほとんどないと思われた。
(あたしがヴィルヘルミナみたいに元気づけられればいいんやけど、絶対無理だし。……いったいどないしたらハルトムートを強くできるんや?)
うんうんとミナは考えこむ。
そんな彼女の態度を、挨拶を引き受けたくなくて困っているのだと隣に立つ兄のアウレリウスは思ったようだ。
ミナの肩に手を置き一歩前に進み出る。
「テレジア先生。いくらなんでもそれは非常識ではないですか」
堂々と抗議した。
まだ十四歳とはいえアウレリウスは大人びた少年だ。
体の線に少年特有の細さを残してはいるものの背は高く言動は落ち着いてしっかりしている。
才能に溢れた将来有望な伯爵令息で、学生からも教職員からも人望の厚いアウレリウスから抗議を受けたテレジアは、たちまちしどろもどろになった。
「えっと……あの、その……だ、大丈夫よ。挨拶は紙に書いた式辞を読み上げてくれればいいだけだから! ……そ、そう、それに、女の子の言葉は男の子より少ないの。それでもまだ難しいようなら無理に話さなくてもいいわ。ヴィルヘルミナさんにはハルトムートさまと一緒に壇上に立ってもらって……そう、最後に『誓います』とだけ言ってくれれば――――」
「それでは、いてもいなくても同じではないですか?」
テレジアの言い分にアウレリウスは呆れた。
まったくだとミナも思う。
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