縄の掟

第２章

厳しい罰

北条あやかは何故15歳でありながらここまで厳しい緊縛と厳重な猿轡を施されているのだろうか？

実は北条家は先祖代々子供の教育や躾に非常に厳しい家柄だった。それが先代の祖父からさらに厳くなり、北条家に生まれた女子は15歳を過ぎると家のルールを破るごとに厳しい罰を与えられるようになった。

そう、あやかは家のルールを破ったばかりに緊縛されているのだ。
15歳の少女に課すにはあまりにも酷い仕打ちである。もしこれが世間に知れれば虐待に当たるであろう事は明白だった。

今あやかが受けている罰は緊縛されて1時間の正座に耐えるという罰だった。

足はすでに痺れていた。

あやかは時折うめき声を出しながら自由にならない身を捩ったりギッチリと猿轡で締められた顔を左右に振ったりしていた。

苦しいのだろうか？

緊縛と猿轡から逃れたくてもがいているかのように見えた。

しかし、どうも様子がおかしかった。