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第五話

猛烈!ニュートゥ立つ! その1

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「おりょりょ?マジで!?」

「マジもマジマジ!大マッジですぞ!吾輩の情報収集能力にぬかりなし!」

「ほへ~、拍子抜けするほどあっさりと見つかったな~」

「ふふ~ん、これもそれがしの活躍のたまものでござるし!」

「っつーか、SNSなんぞで遊んでたらみつけました~って、ほぼ偶然だろ?」

「ぐぬぬ……」

タオとホムラの会話を聞いていたニュートゥが口をはさむ。

「いや、人間を探すのにSNSを使うのも手段の一つだ。ゆえに、コレはホムラの手柄と言っていい」

「ニュ、ニュートゥ氏……」

「ご苦労だったなホムラ。おまえは自分の仕事っぷりを誇っていいぞ」

「うおおおおおん!ニュートゥ氏、いやニュートゥ様!それがし一生ついていきマッスル~~~!」

喜びのあまり、毬のように跳ね、ニュートゥに飛びついたホムラであったが、
ニュートゥはさりげなく体をひねりそれをよける。
勢い余ったホムラはそのまま飛んでいくと、その先にいたタオの腕の中に納まった。

「おおい、気を付けろや」

「なんだタオか……」

「あ!コイツ!あからさまに態度変えやがって!」

じゃれ合う二人を無視し、ニュートゥは服の乱れを直しながら二人に言った。

「良し!タオ!これからすぐに朝日台に向かうぞ!」

しかしタオはその命令をすぐに聞き入れることはせず、ニュートゥに意見する。

「その前にヨミに連絡を入れておいた方がいいんじゃねーのか?」

「いや、その必要はない」

ニュートゥもまた反論するが、タオはなおも食い下がった。

「だけどよ、ほぼ確定的な情報なんだろ?なら連絡は入れておくべきだし。
 通信規制があろうが、俺がチャチャっと飛んでけば、さほど時間もかからんぜ?」

「必要ないと言っている!」

声を荒げるニュートゥをタオは怪訝そうな目で見る。

「なんかお前、変じゃねーか?時々らしくないっつーか。
 あれだ、島を出る時からそんな感じだったよーな……お前、実はまだ頭が治ってねーんじゃねーのか?」

ニュートゥの頭に手を添え髪をなでるタオ。

「もしそうならヨミに言って任務を外してもらうべきだし、何よりもっと精密に検査してもらうべきだぞ?」

「つまり私の事が信用できない、と?」

「飛躍しすぎだ。そういう事を言ってるんじゃねえ、俺は……」

言い聞かせようとするタオの口を突然ニュートゥの唇が塞ぐ。
タオの柔らかな唇を押し開き、ニュートゥの舌が入り込む。
舌はさらにタオの歯列を押し開き、蛇のように長くぬめる動きで口の中の粘膜をなでた。

「ンッ!?」

突然のことに戸惑うタオ。
口の中に侵入したニュートゥの舌は長く伸び続け、さらに顫動しながら咽喉の奥へと入り込んだ。
もし人間がそれを目に見ることが出来たならまるでロープのように太く長い蛇かミミズのように感じただろう。

圧迫されたタオの喉が膨らむ。

「んおっ!?」

タオが今まで感じたことの無い異様な感覚に戸惑っていると
ニュートゥの舌はタオの体内の粘膜を撫でながらゆっくりと引き出されていった。

「っぷぁ……」

二人の唾液が糸を引き床に滴る。

「タオ、お前が私の事を心配してくれていることは解る」

「……」

ほほを赤らめたタオがトロンとした目でニュートゥを見る。
ニュートゥはタオの胸に手を当てると言った。

「だが今は私を信じ、指示にしたがってくれないか?」

「んぁ?あ、ああっと……」

「確かに私は少し功を焦りすぎていたかもしれない……だが、決して無茶なことはしない」

「あ?ああ……本当だな?」

「約束しよう」

「……わかった。ならば今はお前の言う通りにするぜ」

「ありがとう、タオ」

ニュートゥのヘビーディープキスにほだされたようなタオの様子を見てホムラは思った。

「ちょろいお方だな~」

しかし真実はホムラが思ったほど単純なものではなかった。
ニュートゥはタオの体内に舌を滑り込ませたとき、そこから微細な波動を流しフレーム部に作用させて
タオの頭脳をほんの少しだけ麻痺させ、正常な判断力を失わせていたのだ。
そしてそれは技師であるニュートゥだからこそ出来る芸当であった為
ホムラが気付かなかったは無理もないだろう。

再びタオにキスをするニュートゥ。
すると今まで呆けていたタオの目に光が戻り始める。

「話は決まった。では改めていくぞ!タオ!」

「お、おう!」

踵を返そうとする二人の間に割り込んだホムラが意気揚々と叫ぶ。

「決まりましたな?では、いざいざ、朝日台中学校へ、レッツラゴー!!」






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