48 / 64
第五話
猛烈!ニュートゥ立つ! その1
しおりを挟む
「おりょりょ?マジで!?」
「マジもマジマジ!大マッジですぞ!吾輩の情報収集能力にぬかりなし!」
「ほへ~、拍子抜けするほどあっさりと見つかったな~」
「ふふ~ん、これもそれがしの活躍のたまものでござるし!」
「っつーか、SNSなんぞで遊んでたらみつけました~って、ほぼ偶然だろ?」
「ぐぬぬ……」
タオとホムラの会話を聞いていたニュートゥが口をはさむ。
「いや、人間を探すのにSNSを使うのも手段の一つだ。ゆえに、コレはホムラの手柄と言っていい」
「ニュ、ニュートゥ氏……」
「ご苦労だったなホムラ。おまえは自分の仕事っぷりを誇っていいぞ」
「うおおおおおん!ニュートゥ氏、いやニュートゥ様!それがし一生ついていきマッスル~~~!」
喜びのあまり、毬のように跳ね、ニュートゥに飛びついたホムラであったが、
ニュートゥはさりげなく体をひねりそれをよける。
勢い余ったホムラはそのまま飛んでいくと、その先にいたタオの腕の中に納まった。
「おおい、気を付けろや」
「なんだタオか……」
「あ!コイツ!あからさまに態度変えやがって!」
じゃれ合う二人を無視し、ニュートゥは服の乱れを直しながら二人に言った。
「良し!タオ!これからすぐに朝日台に向かうぞ!」
しかしタオはその命令をすぐに聞き入れることはせず、ニュートゥに意見する。
「その前にヨミに連絡を入れておいた方がいいんじゃねーのか?」
「いや、その必要はない」
ニュートゥもまた反論するが、タオはなおも食い下がった。
「だけどよ、ほぼ確定的な情報なんだろ?なら連絡は入れておくべきだし。
通信規制があろうが、俺がチャチャっと飛んでけば、さほど時間もかからんぜ?」
「必要ないと言っている!」
声を荒げるニュートゥをタオは怪訝そうな目で見る。
「なんかお前、変じゃねーか?時々らしくないっつーか。
あれだ、島を出る時からそんな感じだったよーな……お前、実はまだ頭が治ってねーんじゃねーのか?」
ニュートゥの頭に手を添え髪をなでるタオ。
「もしそうならヨミに言って任務を外してもらうべきだし、何よりもっと精密に検査してもらうべきだぞ?」
「つまり私の事が信用できない、と?」
「飛躍しすぎだ。そういう事を言ってるんじゃねえ、俺は……」
言い聞かせようとするタオの口を突然ニュートゥの唇が塞ぐ。
タオの柔らかな唇を押し開き、ニュートゥの舌が入り込む。
舌はさらにタオの歯列を押し開き、蛇のように長くぬめる動きで口の中の粘膜をなでた。
「ンッ!?」
突然のことに戸惑うタオ。
口の中に侵入したニュートゥの舌は長く伸び続け、さらに顫動しながら咽喉の奥へと入り込んだ。
もし人間がそれを目に見ることが出来たならまるでロープのように太く長い蛇かミミズのように感じただろう。
圧迫されたタオの喉が膨らむ。
「んおっ!?」
タオが今まで感じたことの無い異様な感覚に戸惑っていると
ニュートゥの舌はタオの体内の粘膜を撫でながらゆっくりと引き出されていった。
「っぷぁ……」
二人の唾液が糸を引き床に滴る。
「タオ、お前が私の事を心配してくれていることは解る」
「……」
ほほを赤らめたタオがトロンとした目でニュートゥを見る。
ニュートゥはタオの胸に手を当てると言った。
「だが今は私を信じ、指示にしたがってくれないか?」
「んぁ?あ、ああっと……」
「確かに私は少し功を焦りすぎていたかもしれない……だが、決して無茶なことはしない」
「あ?ああ……本当だな?」
「約束しよう」
「……わかった。ならば今はお前の言う通りにするぜ」
「ありがとう、タオ」
ニュートゥのヘビーディープキスにほだされたようなタオの様子を見てホムラは思った。
「ちょろいお方だな~」
しかし真実はホムラが思ったほど単純なものではなかった。
ニュートゥはタオの体内に舌を滑り込ませたとき、そこから微細な波動を流しフレーム部に作用させて
タオの頭脳をほんの少しだけ麻痺させ、正常な判断力を失わせていたのだ。
そしてそれは技師であるニュートゥだからこそ出来る芸当であった為
ホムラが気付かなかったは無理もないだろう。
再びタオにキスをするニュートゥ。
すると今まで呆けていたタオの目に光が戻り始める。
「話は決まった。では改めていくぞ!タオ!」
「お、おう!」
踵を返そうとする二人の間に割り込んだホムラが意気揚々と叫ぶ。
「決まりましたな?では、いざいざ、朝日台中学校へ、レッツラゴー!!」
「マジもマジマジ!大マッジですぞ!吾輩の情報収集能力にぬかりなし!」
「ほへ~、拍子抜けするほどあっさりと見つかったな~」
「ふふ~ん、これもそれがしの活躍のたまものでござるし!」
「っつーか、SNSなんぞで遊んでたらみつけました~って、ほぼ偶然だろ?」
「ぐぬぬ……」
タオとホムラの会話を聞いていたニュートゥが口をはさむ。
「いや、人間を探すのにSNSを使うのも手段の一つだ。ゆえに、コレはホムラの手柄と言っていい」
「ニュ、ニュートゥ氏……」
「ご苦労だったなホムラ。おまえは自分の仕事っぷりを誇っていいぞ」
「うおおおおおん!ニュートゥ氏、いやニュートゥ様!それがし一生ついていきマッスル~~~!」
喜びのあまり、毬のように跳ね、ニュートゥに飛びついたホムラであったが、
ニュートゥはさりげなく体をひねりそれをよける。
勢い余ったホムラはそのまま飛んでいくと、その先にいたタオの腕の中に納まった。
「おおい、気を付けろや」
「なんだタオか……」
「あ!コイツ!あからさまに態度変えやがって!」
じゃれ合う二人を無視し、ニュートゥは服の乱れを直しながら二人に言った。
「良し!タオ!これからすぐに朝日台に向かうぞ!」
しかしタオはその命令をすぐに聞き入れることはせず、ニュートゥに意見する。
「その前にヨミに連絡を入れておいた方がいいんじゃねーのか?」
「いや、その必要はない」
ニュートゥもまた反論するが、タオはなおも食い下がった。
「だけどよ、ほぼ確定的な情報なんだろ?なら連絡は入れておくべきだし。
通信規制があろうが、俺がチャチャっと飛んでけば、さほど時間もかからんぜ?」
「必要ないと言っている!」
声を荒げるニュートゥをタオは怪訝そうな目で見る。
「なんかお前、変じゃねーか?時々らしくないっつーか。
あれだ、島を出る時からそんな感じだったよーな……お前、実はまだ頭が治ってねーんじゃねーのか?」
ニュートゥの頭に手を添え髪をなでるタオ。
「もしそうならヨミに言って任務を外してもらうべきだし、何よりもっと精密に検査してもらうべきだぞ?」
「つまり私の事が信用できない、と?」
「飛躍しすぎだ。そういう事を言ってるんじゃねえ、俺は……」
言い聞かせようとするタオの口を突然ニュートゥの唇が塞ぐ。
タオの柔らかな唇を押し開き、ニュートゥの舌が入り込む。
舌はさらにタオの歯列を押し開き、蛇のように長くぬめる動きで口の中の粘膜をなでた。
「ンッ!?」
突然のことに戸惑うタオ。
口の中に侵入したニュートゥの舌は長く伸び続け、さらに顫動しながら咽喉の奥へと入り込んだ。
もし人間がそれを目に見ることが出来たならまるでロープのように太く長い蛇かミミズのように感じただろう。
圧迫されたタオの喉が膨らむ。
「んおっ!?」
タオが今まで感じたことの無い異様な感覚に戸惑っていると
ニュートゥの舌はタオの体内の粘膜を撫でながらゆっくりと引き出されていった。
「っぷぁ……」
二人の唾液が糸を引き床に滴る。
「タオ、お前が私の事を心配してくれていることは解る」
「……」
ほほを赤らめたタオがトロンとした目でニュートゥを見る。
ニュートゥはタオの胸に手を当てると言った。
「だが今は私を信じ、指示にしたがってくれないか?」
「んぁ?あ、ああっと……」
「確かに私は少し功を焦りすぎていたかもしれない……だが、決して無茶なことはしない」
「あ?ああ……本当だな?」
「約束しよう」
「……わかった。ならば今はお前の言う通りにするぜ」
「ありがとう、タオ」
ニュートゥのヘビーディープキスにほだされたようなタオの様子を見てホムラは思った。
「ちょろいお方だな~」
しかし真実はホムラが思ったほど単純なものではなかった。
ニュートゥはタオの体内に舌を滑り込ませたとき、そこから微細な波動を流しフレーム部に作用させて
タオの頭脳をほんの少しだけ麻痺させ、正常な判断力を失わせていたのだ。
そしてそれは技師であるニュートゥだからこそ出来る芸当であった為
ホムラが気付かなかったは無理もないだろう。
再びタオにキスをするニュートゥ。
すると今まで呆けていたタオの目に光が戻り始める。
「話は決まった。では改めていくぞ!タオ!」
「お、おう!」
踵を返そうとする二人の間に割り込んだホムラが意気揚々と叫ぶ。
「決まりましたな?では、いざいざ、朝日台中学校へ、レッツラゴー!!」
0
お気に入りに追加
18
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
夫の色のドレスを着るのをやめた結果、夫が我慢をやめてしまいました
氷雨そら
恋愛
夫の色のドレスは私には似合わない。
ある夜会、夫と一緒にいたのは夫の愛人だという噂が流れている令嬢だった。彼女は夫の瞳の色のドレスを私とは違い完璧に着こなしていた。噂が事実なのだと確信した私は、もう夫の色のドレスは着ないことに決めた。
小説家になろう様にも掲載中です
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる