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Ⅱ カイルのサンカラーラの暮らし
【閑話】ヴィハーンの後悔
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ガン、ガン、と固い音を立てて岩が削られていく。そのたびにヴィハーンが頭の中に思い描いていた形が揺れる松明の明かりに照らされた洞窟の岩壁に浮かび上がって来る。
いつも理想通りの形が現れるとは限らない。時には手もとが狂って彫っていた花の繊細な花弁の一部が欠けてしまったり、何度やり直しても葉の間からこちらを覗く野猿の剽軽な顔を表現できなくて歯噛みすることもある。
それでもヴィハーンは今まで自分をできそこないと馬鹿にし続けながら今になって「嫁を取れ、子を産ませろ」と要求してくる女王とその眷属たちや、自らの欲望ばかり押し付けて付きまとう蛇や蜥蜴たちから離れ、一人でがむしゃらに硬い洞壁と格闘しているこの時だけが唯一自分が自分でいられる時間だった。
ヴィハーンは何日も飲まず食わずで彫り続けた手をようやく休め、岩壁に立てかけた梯子を下りた。そして後ろに下がって自らの成果を眺める。
洞窟の東の入口からずっと彫り続けて来た神代の叙事詩の三番目。何か月もの間ずっと空白だった神の鳥《ガルダ》の顔がついに完成したのだ。
黄金の髪をたなびかせ、背中の羽根を大きく広げて結跏趺坐をとる神鳥の化身。顔がなければ《神鳥ガルダと聖水アムリタ》の場面は完成しないのに、ヴィハーンはどうしても神の鳥に相応しい顔を想像できず、彫ることができずにいた。
だが数日前に突然天啓のように思い浮かんで、それからヴィハーンは何もかも放り出してひたすらガルダの顔と彼を取り巻く花や木々や動物たちを彫り続けた。それがようやく一段落ついてヴィハーンは深々と息を吐き出した。
(喉が渇いた)
最後に飲み食いしたのがいつのことだったかまるで思い出せない。ヴィハーンは洞窟を出ると傍の急な崖を一息によじ登った。切り立った岩を越え今度は崖を飛び降り、山の清水が流れ落ちる滝つぼにたどり着く。
ゆったりとしたズボン型のドーティをはぎ取り全裸になると滝つぼに飛び込み思う存分水を飲んだ。カラカラに乾いた身体の隅々に冷たく清涼な水が染みわたっていく。辺りに人の気配がないことを見てとると髪を解いて手櫛を通し、身体を擦った。
ようやく人心地がつくと猛烈な空腹を覚える。ヴィハーンは水から上がり、濡れた身体にドーティを履いて洞窟へ戻った。そして地面に散らばった道具を集めて片付ける。ついさっきまで握り続けた鑿を拾い上げた時、昨日か一昨日ここにこれを持って来た男のことを思い出した。
(そういえばあの男がここに来たんだった)
あの細くて小さくてやたらと陽気な異種族のオメガにここを見つけられるとは思ってもいなかった。しかもヴィハーンが結界を巡らせた洞窟の中にまで入ってくるとは。
ちょうどガルダの顔を彫ることに完全に没頭していた時で、そのせいで守りが手薄になっていたのかもしれない。自分以外の人の気配に気づいて振り向いた時にあの男がいたことにまず驚き、そして集中していたのを邪魔され、無遠慮に自分の領域を侵されたことに無性に腹が立った。
何か月も思い悩んでいたガルダの顔をようやく一気に彫りあげようとしている真っ最中だというのに、新調したばかりの道具が脆くて指を深く切ってしまい、思うように手が動かない苛立ちのせいもあった。普段ヴィハーンが身体の奥深くに押し込めるようにしているアルファの気が爆発してしまったのだ。
この洞窟はヴィハーンにとって聖域だ。あの忌々しい女王の眷属たちも、どこにいても付いて回るオメガや蜥蜴たちの視線もここには絶対に入ってこれない唯一の場所。いにしえの蛇王の血を濃く受け継ぐヴィハーンには、すべての蛇を支配する竜の女王の目から逃れて隠れられる場所などほとんどない。女王が忌み嫌う西の滔天にあるこの洞窟だけがヴィハーンが楽に呼吸できるただ一つの場所なのだ。
そこに異種族の、しかもオメガが入り込んだのだと思うとどうしようもない嫌悪感と苛立ちがこみ上げてくる。だが、手に握った鑿を見てチクリ、と心に奇妙な痛みを覚えた。
(……あいつはこれを届けるために俺を探してここまで来たのか)
悪いことをした、とヴィハーンは少し後悔する。
オメガは大嫌いだし彼らの特有の匂いには吐き気を禁じ得ない。それはまだ幼かった頃に「ヴィハーンの力を見定めるため」と言いながら、眠っている自分に跨って勝手にまぐわおうとしていた女王の眷属のオメガの剥き出しの秘所から漂っていた腐った果実のような匂いを思い出すからだ。そしてあわよくば貴人のつがいの地位を手に入れんとわざと発情しながら涎を垂らしてヴィハーンに近づく蜥蜴たちの薄笑いを。
(だが……あの男は臭くなかった)
よくよく注意しなければわからないほどに薄いが、もっと軽やかで瑞々しい匂いだ。それは決して不快ではなかった。ヴィハーンは、驚きと怒りのあまり爆発してしまったアルファの気に打たれてへたりこんでいたカイルの呆然とした顔を思い出す。
(あれから無事家に戻れただろうか)
あの時は、ほんの一瞬でも彫る手を止めたらようやく閃いたガルダの顔が頭の中から消えてしまいそうな気がして、とにかく気持ちが急いていた。でも今こうして落ち着いて考えてみれば、彼に恩を仇で返す真似をしたのだと嫌でも気づかされる。
(…………様子を見に行くか)
ヴィハーンは重いため息をついて額に落ちかかる一筋の前髪を撫であげる。そして洞窟を出た途端、癇に障る匂いが鼻をついて眉根を寄せた。目をすがめると木々の葉に隠れるようにして一匹の翼ある蛇がシューシューと長い舌を出してこちらを見ていた。
「女王の傀儡が何の用だ」
「これはこれは。名ばかりの蛇の王が利いた風な口を」
蛇の一族でありながら竜の女王だけを信奉してやまないその蛇は事あるごとにヴィハーンに不遜な態度を取り、女王の気まぐれな要求を意気揚々と告げに来る。今度はなんだとヴィハーンが苦々しい思いで睨みつけるとその蛇はにんまりと目を細めて言った。
「我らが美しき女王陛下がお呼びですよ。あの異種族のオメガとの仲は進展したのか、なぜ報告がないのだとお怒りです」
「女王には言ったはずだ。俺は見合いなどしないし、オメガのつがいなど必要ない」
「ですが貴方は実際あのオメガを自らの巣穴に住まわせ、面倒を見ておられる。もう味見はされたのですか? 異種族であってもオメガの蜜は同じく甘露の味わいがするのですか? あのような小さくひ弱い者の蜜壺に貴方の楔を先っぽだけでも入れることができたのですか?」
裂けたような口をニヤニヤとゆがめながら淫らな言葉でヴィハーンをあざ笑うこの蛇を叩き潰してやりたかったが、そうすれば女王がそれをよい口実にしてヴィハーンを呼びつけ、償いをせよと思いつきの無理難題を突き付けてくるのは目に見えていた。この蛇もそれをわかっていて自らの身分をわきまえずに蛇の王たるヴィハーンを馬鹿にしているのだろう。
ヴィハーンは今にも殴りつけたくなる上腕を胸の前できつく組み、下腕の拳を強く握りしめて答える。
「あれは勝手にサンカラーラに残った。無事に故郷へ帰さねば国と国との問題になると思った。だから仕方なく住処を与えただけだ」
「そう言いつつ頻繁にあのオメガの元に通い、餌を与えているようではないですか」
ヴィハーンはいい加減面倒になって、先ほどから身中に煮えくり返っている気をぶわりと解放した。すると蛇は「ビャッ」とひしゃげた声を上げて木から落ちた。
「消えろ。これ以上つまらんことを言うと今度こそひねりつぶして蜥蜴どもの餌にするぞ」
「ぐ……っ、女王の足元にも及ばぬできそこないが。貴様がなんと言おうと女王陛下は御自らの望みを果たされるぞ」
蛇は悔しげに捨て台詞を残して気配を消した。ヴィハーンは舌打ちをすると真言を唱えて辺りの空気を薙ぎ払う。
(あの蛇の匂いが残っているようだ)
せっかくガルダが完成した充足感を台無しにされてヴィハーンは苛立つ。だが蛇が言い残した言葉が引っ掛かった。
(確かにあの女王があれきり俺たちを放っていたのはおかしい。女王の召喚を俺がはねつければ、次はあいつにちょっかいを出そうとするかも)
ヴィハーンは再び舌打ちをするとカイルが住む家に向かって走り出した。
正直に言えば、たとえあのカイルが相手でもオメガは嫌いだし近寄りたくもない。だがヴィハーンはすでにあの異種族のオメガと少なくない時間を共有し、共に同じものを食べた。
「ああ、くそっ」
何日も飲まず食わずで洞窟に籠り気力と体力すべてを振り絞って岩壁を彫っていたから恐ろしく腹が減っているし、腹いっぱい食った後は数刻ぶっ続けで眠りたい。だがあのやたらと陽気で人を疑う用心深さとは無縁のような男を放っておく気になれなかった。
(知らんと捨て置くには関わりすぎた)
ヴィハーンはあの時カイルを突き放さず家に置いてやったことをひどく後悔しながら、全速力で崖を駆け上がっていった。
いつも理想通りの形が現れるとは限らない。時には手もとが狂って彫っていた花の繊細な花弁の一部が欠けてしまったり、何度やり直しても葉の間からこちらを覗く野猿の剽軽な顔を表現できなくて歯噛みすることもある。
それでもヴィハーンは今まで自分をできそこないと馬鹿にし続けながら今になって「嫁を取れ、子を産ませろ」と要求してくる女王とその眷属たちや、自らの欲望ばかり押し付けて付きまとう蛇や蜥蜴たちから離れ、一人でがむしゃらに硬い洞壁と格闘しているこの時だけが唯一自分が自分でいられる時間だった。
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ようやく人心地がつくと猛烈な空腹を覚える。ヴィハーンは水から上がり、濡れた身体にドーティを履いて洞窟へ戻った。そして地面に散らばった道具を集めて片付ける。ついさっきまで握り続けた鑿を拾い上げた時、昨日か一昨日ここにこれを持って来た男のことを思い出した。
(そういえばあの男がここに来たんだった)
あの細くて小さくてやたらと陽気な異種族のオメガにここを見つけられるとは思ってもいなかった。しかもヴィハーンが結界を巡らせた洞窟の中にまで入ってくるとは。
ちょうどガルダの顔を彫ることに完全に没頭していた時で、そのせいで守りが手薄になっていたのかもしれない。自分以外の人の気配に気づいて振り向いた時にあの男がいたことにまず驚き、そして集中していたのを邪魔され、無遠慮に自分の領域を侵されたことに無性に腹が立った。
何か月も思い悩んでいたガルダの顔をようやく一気に彫りあげようとしている真っ最中だというのに、新調したばかりの道具が脆くて指を深く切ってしまい、思うように手が動かない苛立ちのせいもあった。普段ヴィハーンが身体の奥深くに押し込めるようにしているアルファの気が爆発してしまったのだ。
この洞窟はヴィハーンにとって聖域だ。あの忌々しい女王の眷属たちも、どこにいても付いて回るオメガや蜥蜴たちの視線もここには絶対に入ってこれない唯一の場所。いにしえの蛇王の血を濃く受け継ぐヴィハーンには、すべての蛇を支配する竜の女王の目から逃れて隠れられる場所などほとんどない。女王が忌み嫌う西の滔天にあるこの洞窟だけがヴィハーンが楽に呼吸できるただ一つの場所なのだ。
そこに異種族の、しかもオメガが入り込んだのだと思うとどうしようもない嫌悪感と苛立ちがこみ上げてくる。だが、手に握った鑿を見てチクリ、と心に奇妙な痛みを覚えた。
(……あいつはこれを届けるために俺を探してここまで来たのか)
悪いことをした、とヴィハーンは少し後悔する。
オメガは大嫌いだし彼らの特有の匂いには吐き気を禁じ得ない。それはまだ幼かった頃に「ヴィハーンの力を見定めるため」と言いながら、眠っている自分に跨って勝手にまぐわおうとしていた女王の眷属のオメガの剥き出しの秘所から漂っていた腐った果実のような匂いを思い出すからだ。そしてあわよくば貴人のつがいの地位を手に入れんとわざと発情しながら涎を垂らしてヴィハーンに近づく蜥蜴たちの薄笑いを。
(だが……あの男は臭くなかった)
よくよく注意しなければわからないほどに薄いが、もっと軽やかで瑞々しい匂いだ。それは決して不快ではなかった。ヴィハーンは、驚きと怒りのあまり爆発してしまったアルファの気に打たれてへたりこんでいたカイルの呆然とした顔を思い出す。
(あれから無事家に戻れただろうか)
あの時は、ほんの一瞬でも彫る手を止めたらようやく閃いたガルダの顔が頭の中から消えてしまいそうな気がして、とにかく気持ちが急いていた。でも今こうして落ち着いて考えてみれば、彼に恩を仇で返す真似をしたのだと嫌でも気づかされる。
(…………様子を見に行くか)
ヴィハーンは重いため息をついて額に落ちかかる一筋の前髪を撫であげる。そして洞窟を出た途端、癇に障る匂いが鼻をついて眉根を寄せた。目をすがめると木々の葉に隠れるようにして一匹の翼ある蛇がシューシューと長い舌を出してこちらを見ていた。
「女王の傀儡が何の用だ」
「これはこれは。名ばかりの蛇の王が利いた風な口を」
蛇の一族でありながら竜の女王だけを信奉してやまないその蛇は事あるごとにヴィハーンに不遜な態度を取り、女王の気まぐれな要求を意気揚々と告げに来る。今度はなんだとヴィハーンが苦々しい思いで睨みつけるとその蛇はにんまりと目を細めて言った。
「我らが美しき女王陛下がお呼びですよ。あの異種族のオメガとの仲は進展したのか、なぜ報告がないのだとお怒りです」
「女王には言ったはずだ。俺は見合いなどしないし、オメガのつがいなど必要ない」
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裂けたような口をニヤニヤとゆがめながら淫らな言葉でヴィハーンをあざ笑うこの蛇を叩き潰してやりたかったが、そうすれば女王がそれをよい口実にしてヴィハーンを呼びつけ、償いをせよと思いつきの無理難題を突き付けてくるのは目に見えていた。この蛇もそれをわかっていて自らの身分をわきまえずに蛇の王たるヴィハーンを馬鹿にしているのだろう。
ヴィハーンは今にも殴りつけたくなる上腕を胸の前できつく組み、下腕の拳を強く握りしめて答える。
「あれは勝手にサンカラーラに残った。無事に故郷へ帰さねば国と国との問題になると思った。だから仕方なく住処を与えただけだ」
「そう言いつつ頻繁にあのオメガの元に通い、餌を与えているようではないですか」
ヴィハーンはいい加減面倒になって、先ほどから身中に煮えくり返っている気をぶわりと解放した。すると蛇は「ビャッ」とひしゃげた声を上げて木から落ちた。
「消えろ。これ以上つまらんことを言うと今度こそひねりつぶして蜥蜴どもの餌にするぞ」
「ぐ……っ、女王の足元にも及ばぬできそこないが。貴様がなんと言おうと女王陛下は御自らの望みを果たされるぞ」
蛇は悔しげに捨て台詞を残して気配を消した。ヴィハーンは舌打ちをすると真言を唱えて辺りの空気を薙ぎ払う。
(あの蛇の匂いが残っているようだ)
せっかくガルダが完成した充足感を台無しにされてヴィハーンは苛立つ。だが蛇が言い残した言葉が引っ掛かった。
(確かにあの女王があれきり俺たちを放っていたのはおかしい。女王の召喚を俺がはねつければ、次はあいつにちょっかいを出そうとするかも)
ヴィハーンは再び舌打ちをするとカイルが住む家に向かって走り出した。
正直に言えば、たとえあのカイルが相手でもオメガは嫌いだし近寄りたくもない。だがヴィハーンはすでにあの異種族のオメガと少なくない時間を共有し、共に同じものを食べた。
「ああ、くそっ」
何日も飲まず食わずで洞窟に籠り気力と体力すべてを振り絞って岩壁を彫っていたから恐ろしく腹が減っているし、腹いっぱい食った後は数刻ぶっ続けで眠りたい。だがあのやたらと陽気で人を疑う用心深さとは無縁のような男を放っておく気になれなかった。
(知らんと捨て置くには関わりすぎた)
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