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Ⅱ カイルのサンカラーラの暮らし
ヴィハーンの苛立ちと秘密
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初めは何が起きたのかわからなかった。
突然雷が落ちてきたような衝撃があって、気が付くと地面にへたり込んでいた。
(あれ? なんで僕はこんなところに座り込んでいるんだ?)
ずかずかと巨大な何かが近づいて来る。呆然としながら顔を上げると、天を衝くような大男が恐ろしい形相でカイルを見下ろしていた。
『ここで何をしている』
怒りと苛立ちを孕んだ煮えたぎる溶岩のようなその声に、普通の人間なら無様に泣いて許しを請うただろう。だがカイルは違った。
「……ヴィ、ヴィハーン……?」
(そうだ、この声はヴィハーンだ)
それだけははっきりとわかる。同時にカイルの理性は「だから大丈夫だ」と判断した。
(大丈夫、ヴィハーンなら、大丈夫)
なのになぜか身体が動かない。カラカラに乾いた喉に舌が張り付いて声も出なかった。
(あれ? どうしたんだ?)
カイルは段々混乱してくる。
(言わなくては。店で受け取った道具は危険だから使ってはいけない、と。そしてちゃんとしたやつを預かってきたから、それを使えばすぐに安全に仕事に戻れるぞ、と)
仕事、という言葉が浮かぶと同時にカイルはハッと我に返った。
(そうだ、壁の彫刻。あの素晴らしい木や花や動物たちはヴィハーンが彫ったのか? いつもここでこれを彫っていたのか? 中央に座る人物は誰なんだ?)
次から次に聞きたいことが湧いてくる。
(知りたい、この彫像のことを、趣味なのか? それとも仕事なのか? ヴィハーンはこういうことが好きなのか? そうなら最初に好きだと思ったきっかけは?)
だがカイルの顔も舌も口も手足もまるで動かなかった。閉じることさえできない目で、ただじっとヴィハーンを見上げる。
その時、ヴィハーンが深くため息をついた。すると急に圧し掛かっていた重たい何かがふっと消えたような気がした。ようやく視界が明るくなってきて細く長く息を吐く。それまで呼吸さえできなくなっていたことに初めて気が付いた。
「あれ? 今、何が起こったんだ?」
カイルがぱちぱちと瞬きをしていると、いつものヴィハーンの声が降ってくる。
『《ジャガンナートの気》にあてられたんだ』
「また知らない単語が出て来たな? 《ジャガンナート》とはアルファのこと? 《気》はフェロモンか? 待ってくれ、今メモを取るから」
『……他に言うことはないのか』
カイルがいつも尻ポケットに入れている手帳を手探りしながら言うと、ヴィハーンが黒々とした目をすがめた。
「えーと、実はアルファのフェロモンに反応したのは初めてで、少々戸惑っているところだ」
『…………お前は本当におかしなオメガだ』
毒気を抜かれたような声でそう言った彼がおかしくて、カイルは笑った。
「そうだな。だけど君に欲情してせまったりはしないから安心してくれ」
(そう、発情はしなかった)
そのことにカイルは心の底から安堵する。
(いかん、早く立たねば)
怪我をしたわけでもないのにいつまでも地面に這いつくばっているのは男としての沽券に関わる。だがカイルの身体は人よりはるかに強大な竜蛇のアルファに屈して、いまだに腰が経たず立ち上がることもできなかった。
「ああ、くそっ」
その時、いつまでも地面にへたばっているカイルに焦れたのか突然ヴィハーンに首根っこを掴まれて強制的に立たされた。
「相変わらず遠慮がないな、君は」
それこそ子猫か何かのようにぶら下げられてカイルは唸る。だがヴィハーンの辞書には気遣いと情けという文字はないようだった。
『具合が悪いのならさっさと帰れ』
「いや、駄目だ。僕は君に用があって来たんだから」
(そう、あの鑿と鏨と……)
と頭に浮かべたところでカイルは思い出した。
「そうだ! 君、あれはなんだい!? 全部君が彫ったのか!?」
洞窟の壁一面に彫られた見事な彫像を指してカイルは興奮気味に尋ねる。
「もっと近くで見てもいいかい? 本当にすごいな! 知らなかったよ、君がこんなに彫刻が上手だなん……」
突然ヴィハーンに手を離されて再び地面に落ちた。さすがにこれには厳しく抗議しても言ってもいいだろうと口を開きかけた時、ヴィハーンの顔が今まで見た中でもっとも不愉快そうに顰められていることに気が付いた。
「……すまない、君はここのことを知られたくなかったんだな」
カイルはそう察して素直に謝った。本音を言えばこの巨大で立派な彫像を間近でもっと見たかったし、彼がどうやってこれを彫ったのか、一体これが何を表していて、なぜこれを彫ろうと思ったのかたくさん話を聞かせて欲しかった。
だが誰にだって秘密にしたいことはあるだろうし、ヴィハーンにとってこれがそうだというなら、何よりも彼自身の気持ちを尊重したかった。
カイルは内心残念に思いながらも注意深く壁から視線を逸らして言う。
「タクール経由で君に道具を預かってきたんだ。君に私た鑿や鏨は弱い鉄でできていて、君のように力が強い人が使うと曲がったり欠けたりして怪我をしかねないそうだ。ええと……前の竈のところにロバを繋いでいて、そこに預かってきた道具があるから、今から行って取ってくるよ」
だがヴィハーンはカイルの話を聞くなり、くるりと踵を返して一人で洞窟の出口に向かって歩き出した。カイルは慌ててその後を追う。彼は迷いのない足取りですぐに以前二人がピクニックをした場所にたどり着くと、硬直しているロバの足元に置いた荷物を見た。そしてカイルが両腕で抱えてやっと運べる布の包みを片手で鷲掴みにすると、カイルを見もせずに大股で洞窟へ戻っていってしまった。
カイルは呆然とその後姿を見送って、それから傍らの木にもたれてずるずると地面に座り込んだ。
「……帰らなきゃ」
空を見上げると、少しずつ日が西に傾きつつある。早く戻らないと日が暮れてしまう。カイルはなんとか立ち上がるとよろよろとロバの手綱を枝から外した。そして歩き出そうとした時、ロバが鼻先でぐい、とカイルの脇腹を押す。
「もしかして乗せてくれるのかい?」
するとロバはまたぐいぐいとカイルを押した。強張っていた顔にようやく笑みを浮かべると、カイルは「ありがとう、相棒」と言ってその背に跨り、崖の上の家へと戻っていった。
--------------------
最近眠気がすごくて…誤字脱字が多くて大変申し訳ないです…!
突然雷が落ちてきたような衝撃があって、気が付くと地面にへたり込んでいた。
(あれ? なんで僕はこんなところに座り込んでいるんだ?)
ずかずかと巨大な何かが近づいて来る。呆然としながら顔を上げると、天を衝くような大男が恐ろしい形相でカイルを見下ろしていた。
『ここで何をしている』
怒りと苛立ちを孕んだ煮えたぎる溶岩のようなその声に、普通の人間なら無様に泣いて許しを請うただろう。だがカイルは違った。
「……ヴィ、ヴィハーン……?」
(そうだ、この声はヴィハーンだ)
それだけははっきりとわかる。同時にカイルの理性は「だから大丈夫だ」と判断した。
(大丈夫、ヴィハーンなら、大丈夫)
なのになぜか身体が動かない。カラカラに乾いた喉に舌が張り付いて声も出なかった。
(あれ? どうしたんだ?)
カイルは段々混乱してくる。
(言わなくては。店で受け取った道具は危険だから使ってはいけない、と。そしてちゃんとしたやつを預かってきたから、それを使えばすぐに安全に仕事に戻れるぞ、と)
仕事、という言葉が浮かぶと同時にカイルはハッと我に返った。
(そうだ、壁の彫刻。あの素晴らしい木や花や動物たちはヴィハーンが彫ったのか? いつもここでこれを彫っていたのか? 中央に座る人物は誰なんだ?)
次から次に聞きたいことが湧いてくる。
(知りたい、この彫像のことを、趣味なのか? それとも仕事なのか? ヴィハーンはこういうことが好きなのか? そうなら最初に好きだと思ったきっかけは?)
だがカイルの顔も舌も口も手足もまるで動かなかった。閉じることさえできない目で、ただじっとヴィハーンを見上げる。
その時、ヴィハーンが深くため息をついた。すると急に圧し掛かっていた重たい何かがふっと消えたような気がした。ようやく視界が明るくなってきて細く長く息を吐く。それまで呼吸さえできなくなっていたことに初めて気が付いた。
「あれ? 今、何が起こったんだ?」
カイルがぱちぱちと瞬きをしていると、いつものヴィハーンの声が降ってくる。
『《ジャガンナートの気》にあてられたんだ』
「また知らない単語が出て来たな? 《ジャガンナート》とはアルファのこと? 《気》はフェロモンか? 待ってくれ、今メモを取るから」
『……他に言うことはないのか』
カイルがいつも尻ポケットに入れている手帳を手探りしながら言うと、ヴィハーンが黒々とした目をすがめた。
「えーと、実はアルファのフェロモンに反応したのは初めてで、少々戸惑っているところだ」
『…………お前は本当におかしなオメガだ』
毒気を抜かれたような声でそう言った彼がおかしくて、カイルは笑った。
「そうだな。だけど君に欲情してせまったりはしないから安心してくれ」
(そう、発情はしなかった)
そのことにカイルは心の底から安堵する。
(いかん、早く立たねば)
怪我をしたわけでもないのにいつまでも地面に這いつくばっているのは男としての沽券に関わる。だがカイルの身体は人よりはるかに強大な竜蛇のアルファに屈して、いまだに腰が経たず立ち上がることもできなかった。
「ああ、くそっ」
その時、いつまでも地面にへたばっているカイルに焦れたのか突然ヴィハーンに首根っこを掴まれて強制的に立たされた。
「相変わらず遠慮がないな、君は」
それこそ子猫か何かのようにぶら下げられてカイルは唸る。だがヴィハーンの辞書には気遣いと情けという文字はないようだった。
『具合が悪いのならさっさと帰れ』
「いや、駄目だ。僕は君に用があって来たんだから」
(そう、あの鑿と鏨と……)
と頭に浮かべたところでカイルは思い出した。
「そうだ! 君、あれはなんだい!? 全部君が彫ったのか!?」
洞窟の壁一面に彫られた見事な彫像を指してカイルは興奮気味に尋ねる。
「もっと近くで見てもいいかい? 本当にすごいな! 知らなかったよ、君がこんなに彫刻が上手だなん……」
突然ヴィハーンに手を離されて再び地面に落ちた。さすがにこれには厳しく抗議しても言ってもいいだろうと口を開きかけた時、ヴィハーンの顔が今まで見た中でもっとも不愉快そうに顰められていることに気が付いた。
「……すまない、君はここのことを知られたくなかったんだな」
カイルはそう察して素直に謝った。本音を言えばこの巨大で立派な彫像を間近でもっと見たかったし、彼がどうやってこれを彫ったのか、一体これが何を表していて、なぜこれを彫ろうと思ったのかたくさん話を聞かせて欲しかった。
だが誰にだって秘密にしたいことはあるだろうし、ヴィハーンにとってこれがそうだというなら、何よりも彼自身の気持ちを尊重したかった。
カイルは内心残念に思いながらも注意深く壁から視線を逸らして言う。
「タクール経由で君に道具を預かってきたんだ。君に私た鑿や鏨は弱い鉄でできていて、君のように力が強い人が使うと曲がったり欠けたりして怪我をしかねないそうだ。ええと……前の竈のところにロバを繋いでいて、そこに預かってきた道具があるから、今から行って取ってくるよ」
だがヴィハーンはカイルの話を聞くなり、くるりと踵を返して一人で洞窟の出口に向かって歩き出した。カイルは慌ててその後を追う。彼は迷いのない足取りですぐに以前二人がピクニックをした場所にたどり着くと、硬直しているロバの足元に置いた荷物を見た。そしてカイルが両腕で抱えてやっと運べる布の包みを片手で鷲掴みにすると、カイルを見もせずに大股で洞窟へ戻っていってしまった。
カイルは呆然とその後姿を見送って、それから傍らの木にもたれてずるずると地面に座り込んだ。
「……帰らなきゃ」
空を見上げると、少しずつ日が西に傾きつつある。早く戻らないと日が暮れてしまう。カイルはなんとか立ち上がるとよろよろとロバの手綱を枝から外した。そして歩き出そうとした時、ロバが鼻先でぐい、とカイルの脇腹を押す。
「もしかして乗せてくれるのかい?」
するとロバはまたぐいぐいとカイルを押した。強張っていた顔にようやく笑みを浮かべると、カイルは「ありがとう、相棒」と言ってその背に跨り、崖の上の家へと戻っていった。
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最近眠気がすごくて…誤字脱字が多くて大変申し訳ないです…!
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