24 / 44
Ⅰ ”最も優秀なオメガ”カイルのお見合い話
【閑話】アルファのできそこない
しおりを挟む
◇ ◇ ◇
「おい、焼けたぞ」
ヴィハーンが言うと、カイルがハッと顔を上げて瞬きをした。よくよく見ると口の端に涎らしきものが光る。信じられないことにこのオメガはアルファのヴィハーンとこんなひと気のない森の中で二人っきりでいながら居眠りをしていたのだ。もはや呆れ果ててヴィハーンは何も言わなかった。
腰から抜いたナイフでよさそうなところの肉をこそげ取って一口食べる。すると後ろから『あっ』と声がして、皿を持ったカイルがショックを受けたようにヴィハーンを凝視していた。
「……ちゃんと焼けているかどうか確かめただけだ」
『えっ、あー「だいじょうぶ、ヴィハーン、食べる、だいじょうぶ」』
カイルのサンカラーラ語は初めの自己紹介と「ダンニャ ワード」以外はまだつたなく舌足らずなのが、大胆で無鉄砲で図々しいほどに人懐っこい彼の性格とはアンバランスな感じがしてどうにも落ち着かない。なんとなくヴィハーンは尻を動かしてカイルから遠ざかりながら肉を切っていった。
後ろからカイルが皿を差し出して待ち構えている。その上に山と乗せてやると、ようやく満足したのかにんまり笑った。そして地面に広げた敷物の上にその皿を置き、周りに細々としたものを並べながらペラペラとしゃべる。
『うちの母はとにかく心配性というか備えに長けているというか、とにかくそれはそれはたくさんの瓶詰だの缶詰だのを持たせてくれたんだ。肉そのままでも風味豊かだろうが、パドマの焼いてくれたこの種なしパンに挟んでソースを掛けても美味いと思うんだ。これは我が家秘伝のグレービーソースを瓶詰にしたやつで、こっちのピクルスもなかなかの味なんだ。ぜひ試してみてくれ』
気が付けば敷物の上にはところせましと皿や瓶やお茶のポットなどが並べられている。なんでもカイルは《新大陸》では屈指の金持ちの息子らしいが、そんな育ちの良さはどこへやら、指についた肉汁を舐めながらお茶のカップをソーサーごとヴィハーンに差し出して『もう一杯どうだ』と言う。
ヴィハーンは呆れて無言のまま茶を受け取った。
『では、頂こう。サンカラーラの恵みに感謝あれ! だ』
カイルがロティにあれこれ挟んで大きな口を開けてかぶりつく。
『おお、これは美味い! ヴィハーンも早く食べてみろ』
ヴィハーンは大きな尾が邪魔にならぬよう慎重にポットから遠い方へ伸ばして腰を下ろすと、上左手にお茶のカップを持ち右手で皿から一番大きな肉の切れ端を取って食べ、下の右手で飛んできた虫を払った。ヴィハーンの好みからいうとやや香辛料が多すぎたが、まあ確かに美味かった。
ヴィハーンが次の肉を咀嚼している間もカイルは『ピクルスもどうだ』『このソースをかけてみろ』『お茶のお代わりは?』と次から次にいろんなものを渡してくる。ヴィハーンのように四本手があっても持ちきれる量ではない。ヴィハーンはカイルをジロリと睨んで言った。
「騒ぐな。食え」
するとカイルはピタリと話すのを止め、ようやく大人しく肉を食べ始める。
カイルはヴィハーンの胸程しかない小ささだが、食べる量もずいぶんと少ないようだ。マトンの足の一本も一人で食べきれずに『もうお腹がいっぱいだ』と言って勢いよく傍の木にもたれかかった。なのでヴィハーンは遠慮なく残りの肉を全て食う。
茶を飲みながらしばらく無言で空を見上げていると、急にカイルがクスクスと笑いだした。
『ずいぶんと僕は興奮してやかましかっただろう? すまないな』
ヴィハーンは黙って《新大陸》産の薄い茶をすする。そんなヴィハーンを気にすることもなく、カイルはまた話し出した。
『……初めてなんだ。僕がオメガだとわかってから、こうして誰かと遠出をしたり焚き火をしたり、一緒に食事をしたりするのは』
どこかから鳥の鳴き声がして、カイルが青い目を細める。
『”アルファと二人きりになって万が一過ちがあってはいけないから” ”オメガの僕がアルファを虜にしてしまったらいけないから” ”それにオメガが不特定多数の男たちと出かけたりするのは外聞が悪いから” といっても僕が魅力的だと思うフェロモンを発するアルファは皆無だったし、妙なことを仕掛けてきたやつらは全員拳で返り討ちにしてきたけどね』
拳で返り討ち? そう聞こえた気がして首を傾げたが、恐らく聞き間違いだろうと思い直す。こんなに小さくて細くてひ弱そうな身体でアルファに歯向かうなどとは無理な話だ。ヴィハーンは上腕を胸の前で組む。気が付くとカイルがヴィハーンをじっと見ていた。
『ヴィハーンがアルファだとわかったのは何歳ぐらいの時だったか、聞いても?』
「……生まれて三百日目にスーリヤの徴が身体に現れた」
『すーりゃ・でぃーヴぁ? なんだいそれは』
今度はカイルが首を傾げている。
「アルファはみな、身体のどこかにスーリヤの徴がある。ニンゲンのアルファは違うのか?」
『僕たちはアルファもオメガも血液検査でわかることが多いね。時々運悪く検査より先に発情期が来て判明する子もいると聞いたことがあるが」
「ケツエキケンサ……? なんだそれは」
『あー、血、調べる、くすり、きかい……?』
カイルが身振り手振りとカタコトのサンカラーラ語で答えた。どうやら腕を切って流れる血を秘薬とまじないの類で調べるらしい。
「野蛮な国だな、”すていつ”というところは」
『うーん、何か勘違いされたっぽいけどまあいいか』
カイルが頭を掻きながら何か言ったが聞き取れなかった。木にもたれたまましばらく空を眺めていたが、またカイルがぽつりと言う。
『僕はオメガといっても少し変わっていてね。普通は十三か十四あたりでわかることが多いが、僕がオメガと判明したのは二十をとっくにすぎた頃だった。それまではずっとアルファだと思われていたんだ』
こんなに小さくて細いアルファがいるものかと思ったが反論はしなかった。だがなぜかカイルはそれに気づいたようで『君、今こんな小さいアルファなんていない、と思っただろう』と言ってきて思わず眉をしかめる。
『ヴィハーン、我々人間はどんなに優れたアルファでも私より大きな体格をしている者はそうそういないんだ。君や女王陛下のような大きさの人間は絶対にいない』
「そうか」
『逆に聞きたいのだが、こちらの国では女王陛下からうちのお隣のパドマから、あまりにも個体差が激しいが、それは種族や生まれの違いによるものなのか?』
あまりにも当然なことを聞かれてヴィハーンは息を吐いた。
「腕が四本あるのが王族で、二本しかないのはそれ以外の民だ。そしてアルファは大きく、オメガは小さい。あの家の隣人やタクールや港で働く者たちは全員ベータでもっと小さい。生まれ持った力の差だ」
『身体が大きければ大きいほど、持っている”ルター”も強いということか? ああ、だから女王陛下に謁見した時にみんな……』
ぶつぶつと呟きながらカイルが例の手帳に熱心に書き込んでいる。ヘシュカを被ったその頭に向かってヴィハーンはぽつりと尋ねた。
「……腹を立てないのか?」
『は?』
「お前はニンゲンたちの中でもっとも優秀なオメガだと聞いている。さぞかし本国ではもてはやされてきたのだろう」
『あー、いや……まぁ……』
「なのにこんな遠い異国に来てまで見合いをする相手が俺のような男だとは思いもしなかったはずだ」
『……すまない、言っている意味がよくわからないのだが』
本気で理解していない顔で首を傾げているカイルに、ヴィハーンは大きくため息をついた。
「俺は生まれた時から《スーリヤの徴》も身体も女王たちよりずっと小さかった。ヴィハーンという名は元々《蛇の王》という意味を持っている」
カイルが何か言おうとしたのをヴィハーンは押しとどめた。
「俺も竜蛇の眷属と言われる王族の一人ではあるが、竜と蛇とでは天と地ほどの差がある。お前は女王に、できそこないのはずれ者のアルファと娶せられるところだったんだ。腹を立てて当然のことだろう」
カイルは無言だった。ただ大きく目を見開いてヴィハーンを見つめている。その視線に耐えかねて「そろそろ戻ろう」と言って立ち上がろうとした時、突然腕を引っ張られた。
『ヴィハーン』
真剣なカイルの顔がすぐ近くにある。そしてまっすぐにヴィハーンを見上げて言った。
『通じるかどうかわからないが聞いてくれ。本国にいた時僕はアルファが嫌いだった。スポーツも勉強も喧嘩でも勝てないくせに、ただアルファであるというだけで僕がやりたかった仕事や役目を全部かっさらっていき、当然のように僕をトロフィーにできると思っているアルファが大嫌いだった。でも君のことは嫌いじゃない。むしろとても好感を持っていると言ってもいいくらいだ』
まるでヤグルマギクのように青いカイルの目がキラキラと輝いている。
『この国の価値観や君の思いを、僕はまだ完全には理解できていない。それでも僕はアルファの中じゃ君が一番好きだ。それだけは知っておいてくれ』
――――言葉がわかるのは……ひょっとして《運命》だからだったりして。
この前カイルがそう言った時は、ずいぶんと悪趣味な冗談だと思った。でも今、ヴィハーンは彼の言った言葉の意味をなんとなく理解できたことにほんの少しだけ感謝した。
「おい、焼けたぞ」
ヴィハーンが言うと、カイルがハッと顔を上げて瞬きをした。よくよく見ると口の端に涎らしきものが光る。信じられないことにこのオメガはアルファのヴィハーンとこんなひと気のない森の中で二人っきりでいながら居眠りをしていたのだ。もはや呆れ果ててヴィハーンは何も言わなかった。
腰から抜いたナイフでよさそうなところの肉をこそげ取って一口食べる。すると後ろから『あっ』と声がして、皿を持ったカイルがショックを受けたようにヴィハーンを凝視していた。
「……ちゃんと焼けているかどうか確かめただけだ」
『えっ、あー「だいじょうぶ、ヴィハーン、食べる、だいじょうぶ」』
カイルのサンカラーラ語は初めの自己紹介と「ダンニャ ワード」以外はまだつたなく舌足らずなのが、大胆で無鉄砲で図々しいほどに人懐っこい彼の性格とはアンバランスな感じがしてどうにも落ち着かない。なんとなくヴィハーンは尻を動かしてカイルから遠ざかりながら肉を切っていった。
後ろからカイルが皿を差し出して待ち構えている。その上に山と乗せてやると、ようやく満足したのかにんまり笑った。そして地面に広げた敷物の上にその皿を置き、周りに細々としたものを並べながらペラペラとしゃべる。
『うちの母はとにかく心配性というか備えに長けているというか、とにかくそれはそれはたくさんの瓶詰だの缶詰だのを持たせてくれたんだ。肉そのままでも風味豊かだろうが、パドマの焼いてくれたこの種なしパンに挟んでソースを掛けても美味いと思うんだ。これは我が家秘伝のグレービーソースを瓶詰にしたやつで、こっちのピクルスもなかなかの味なんだ。ぜひ試してみてくれ』
気が付けば敷物の上にはところせましと皿や瓶やお茶のポットなどが並べられている。なんでもカイルは《新大陸》では屈指の金持ちの息子らしいが、そんな育ちの良さはどこへやら、指についた肉汁を舐めながらお茶のカップをソーサーごとヴィハーンに差し出して『もう一杯どうだ』と言う。
ヴィハーンは呆れて無言のまま茶を受け取った。
『では、頂こう。サンカラーラの恵みに感謝あれ! だ』
カイルがロティにあれこれ挟んで大きな口を開けてかぶりつく。
『おお、これは美味い! ヴィハーンも早く食べてみろ』
ヴィハーンは大きな尾が邪魔にならぬよう慎重にポットから遠い方へ伸ばして腰を下ろすと、上左手にお茶のカップを持ち右手で皿から一番大きな肉の切れ端を取って食べ、下の右手で飛んできた虫を払った。ヴィハーンの好みからいうとやや香辛料が多すぎたが、まあ確かに美味かった。
ヴィハーンが次の肉を咀嚼している間もカイルは『ピクルスもどうだ』『このソースをかけてみろ』『お茶のお代わりは?』と次から次にいろんなものを渡してくる。ヴィハーンのように四本手があっても持ちきれる量ではない。ヴィハーンはカイルをジロリと睨んで言った。
「騒ぐな。食え」
するとカイルはピタリと話すのを止め、ようやく大人しく肉を食べ始める。
カイルはヴィハーンの胸程しかない小ささだが、食べる量もずいぶんと少ないようだ。マトンの足の一本も一人で食べきれずに『もうお腹がいっぱいだ』と言って勢いよく傍の木にもたれかかった。なのでヴィハーンは遠慮なく残りの肉を全て食う。
茶を飲みながらしばらく無言で空を見上げていると、急にカイルがクスクスと笑いだした。
『ずいぶんと僕は興奮してやかましかっただろう? すまないな』
ヴィハーンは黙って《新大陸》産の薄い茶をすする。そんなヴィハーンを気にすることもなく、カイルはまた話し出した。
『……初めてなんだ。僕がオメガだとわかってから、こうして誰かと遠出をしたり焚き火をしたり、一緒に食事をしたりするのは』
どこかから鳥の鳴き声がして、カイルが青い目を細める。
『”アルファと二人きりになって万が一過ちがあってはいけないから” ”オメガの僕がアルファを虜にしてしまったらいけないから” ”それにオメガが不特定多数の男たちと出かけたりするのは外聞が悪いから” といっても僕が魅力的だと思うフェロモンを発するアルファは皆無だったし、妙なことを仕掛けてきたやつらは全員拳で返り討ちにしてきたけどね』
拳で返り討ち? そう聞こえた気がして首を傾げたが、恐らく聞き間違いだろうと思い直す。こんなに小さくて細くてひ弱そうな身体でアルファに歯向かうなどとは無理な話だ。ヴィハーンは上腕を胸の前で組む。気が付くとカイルがヴィハーンをじっと見ていた。
『ヴィハーンがアルファだとわかったのは何歳ぐらいの時だったか、聞いても?』
「……生まれて三百日目にスーリヤの徴が身体に現れた」
『すーりゃ・でぃーヴぁ? なんだいそれは』
今度はカイルが首を傾げている。
「アルファはみな、身体のどこかにスーリヤの徴がある。ニンゲンのアルファは違うのか?」
『僕たちはアルファもオメガも血液検査でわかることが多いね。時々運悪く検査より先に発情期が来て判明する子もいると聞いたことがあるが」
「ケツエキケンサ……? なんだそれは」
『あー、血、調べる、くすり、きかい……?』
カイルが身振り手振りとカタコトのサンカラーラ語で答えた。どうやら腕を切って流れる血を秘薬とまじないの類で調べるらしい。
「野蛮な国だな、”すていつ”というところは」
『うーん、何か勘違いされたっぽいけどまあいいか』
カイルが頭を掻きながら何か言ったが聞き取れなかった。木にもたれたまましばらく空を眺めていたが、またカイルがぽつりと言う。
『僕はオメガといっても少し変わっていてね。普通は十三か十四あたりでわかることが多いが、僕がオメガと判明したのは二十をとっくにすぎた頃だった。それまではずっとアルファだと思われていたんだ』
こんなに小さくて細いアルファがいるものかと思ったが反論はしなかった。だがなぜかカイルはそれに気づいたようで『君、今こんな小さいアルファなんていない、と思っただろう』と言ってきて思わず眉をしかめる。
『ヴィハーン、我々人間はどんなに優れたアルファでも私より大きな体格をしている者はそうそういないんだ。君や女王陛下のような大きさの人間は絶対にいない』
「そうか」
『逆に聞きたいのだが、こちらの国では女王陛下からうちのお隣のパドマから、あまりにも個体差が激しいが、それは種族や生まれの違いによるものなのか?』
あまりにも当然なことを聞かれてヴィハーンは息を吐いた。
「腕が四本あるのが王族で、二本しかないのはそれ以外の民だ。そしてアルファは大きく、オメガは小さい。あの家の隣人やタクールや港で働く者たちは全員ベータでもっと小さい。生まれ持った力の差だ」
『身体が大きければ大きいほど、持っている”ルター”も強いということか? ああ、だから女王陛下に謁見した時にみんな……』
ぶつぶつと呟きながらカイルが例の手帳に熱心に書き込んでいる。ヘシュカを被ったその頭に向かってヴィハーンはぽつりと尋ねた。
「……腹を立てないのか?」
『は?』
「お前はニンゲンたちの中でもっとも優秀なオメガだと聞いている。さぞかし本国ではもてはやされてきたのだろう」
『あー、いや……まぁ……』
「なのにこんな遠い異国に来てまで見合いをする相手が俺のような男だとは思いもしなかったはずだ」
『……すまない、言っている意味がよくわからないのだが』
本気で理解していない顔で首を傾げているカイルに、ヴィハーンは大きくため息をついた。
「俺は生まれた時から《スーリヤの徴》も身体も女王たちよりずっと小さかった。ヴィハーンという名は元々《蛇の王》という意味を持っている」
カイルが何か言おうとしたのをヴィハーンは押しとどめた。
「俺も竜蛇の眷属と言われる王族の一人ではあるが、竜と蛇とでは天と地ほどの差がある。お前は女王に、できそこないのはずれ者のアルファと娶せられるところだったんだ。腹を立てて当然のことだろう」
カイルは無言だった。ただ大きく目を見開いてヴィハーンを見つめている。その視線に耐えかねて「そろそろ戻ろう」と言って立ち上がろうとした時、突然腕を引っ張られた。
『ヴィハーン』
真剣なカイルの顔がすぐ近くにある。そしてまっすぐにヴィハーンを見上げて言った。
『通じるかどうかわからないが聞いてくれ。本国にいた時僕はアルファが嫌いだった。スポーツも勉強も喧嘩でも勝てないくせに、ただアルファであるというだけで僕がやりたかった仕事や役目を全部かっさらっていき、当然のように僕をトロフィーにできると思っているアルファが大嫌いだった。でも君のことは嫌いじゃない。むしろとても好感を持っていると言ってもいいくらいだ』
まるでヤグルマギクのように青いカイルの目がキラキラと輝いている。
『この国の価値観や君の思いを、僕はまだ完全には理解できていない。それでも僕はアルファの中じゃ君が一番好きだ。それだけは知っておいてくれ』
――――言葉がわかるのは……ひょっとして《運命》だからだったりして。
この前カイルがそう言った時は、ずいぶんと悪趣味な冗談だと思った。でも今、ヴィハーンは彼の言った言葉の意味をなんとなく理解できたことにほんの少しだけ感謝した。
570
お気に入りに追加
817
あなたにおすすめの小説

獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます
まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。
貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。
そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。
☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。
☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。
男子高校生だった俺は異世界で幼児になり 訳あり筋肉ムキムキ集団に保護されました。
カヨワイさつき
ファンタジー
高校3年生の神野千明(かみの ちあき)。
今年のメインイベントは受験、
あとはたのしみにしている北海道への修学旅行。
だがそんな彼は飛行機が苦手だった。
電車バスはもちろん、ひどい乗り物酔いをするのだった。今回も飛行機で乗り物酔いをおこしトイレにこもっていたら、いつのまにか気を失った?そして、ちがう場所にいた?!
あれ?身の危険?!でも、夢の中だよな?
急死に一生?と思ったら、筋肉ムキムキのワイルドなイケメンに拾われたチアキ。
さらに、何かがおかしいと思ったら3歳児になっていた?!
変なレアスキルや神具、
八百万(やおよろず)の神の加護。
レアチート盛りだくさん?!
半ばあたりシリアス
後半ざまぁ。
訳あり幼児と訳あり集団たちとの物語。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
北海道、アイヌ語、かっこ良さげな名前
お腹がすいた時に食べたい食べ物など
思いついた名前とかをもじり、
なんとか、名前決めてます。
***
お名前使用してもいいよ💕っていう
心優しい方、教えて下さい🥺
悪役には使わないようにします、たぶん。
ちょっとオネェだったり、
アレ…だったりする程度です😁
すでに、使用オッケーしてくださった心優しい
皆様ありがとうございます😘
読んでくださる方や応援してくださる全てに
めっちゃ感謝を込めて💕
ありがとうございます💞

初心者オメガは執着アルファの腕のなか
深嶋
BL
自分がベータであることを信じて疑わずに生きてきた圭人は、見知らぬアルファに声をかけられたことがきっかけとなり、二次性の再検査をすることに。その結果、自身が本当はオメガであったと知り、愕然とする。
オメガだと判明したことで否応なく変化していく日常に圭人は戸惑い、悩み、葛藤する日々。そんな圭人の前に、「運命の番」を自称するアルファの男が再び現れて……。
オメガとして未成熟な大学生の圭人と、圭人を番にしたい社会人アルファの男が、ゆっくりと愛を深めていきます。
穏やかさに滲む執着愛。望まぬ幸運に恵まれた主人公が、悩みながらも運命の出会いに向き合っていくお話です。本編、攻め編ともに完結済。

あなたと過ごした五年間~欠陥オメガと強すぎるアルファが出会ったら~
華抹茶
BL
子供の時の流行り病の高熱でオメガ性を失ったエリオット。だがその時に前世の記憶が蘇り、自分が異性愛者だったことを思い出す。オメガ性を失ったことを喜び、ベータとして生きていくことに。
もうすぐ学園を卒業するという時に、とある公爵家の嫡男の家庭教師を探しているという話を耳にする。その仕事が出来たらいいと面接に行くと、とんでもなく美しいアルファの子供がいた。
だがそのアルファの子供は、質素な別館で一人でひっそりと生活する孤独なアルファだった。その理由がこの子供のアルファ性が強すぎて誰も近寄れないからというのだ。
だがエリオットだけはそのフェロモンの影響を受けなかった。家庭教師の仕事も決まり、アルファの子供と接するうちに心に抱えた傷を知る。
子供はエリオットに心を開き、懐き、甘えてくれるようになった。だが子供が成長するにつれ少しずつ二人の関係に変化が訪れる。
アルファ性が強すぎて愛情を与えられなかった孤独なアルファ×オメガ性を失いベータと偽っていた欠陥オメガ
●オメガバースの話になります。かなり独自の設定を盛り込んでいます。
●最終話まで執筆済み(全47話)。完結保障。毎日更新。
●Rシーンには※つけてます。
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
元ベータ後天性オメガ
桜 晴樹
BL
懲りずにオメガバースです。
ベータだった主人公がある日を境にオメガになってしまう。
主人公(受)
17歳男子高校生。黒髪平凡顔。身長170cm。
ベータからオメガに。後天性の性(バース)転換。
藤宮春樹(ふじみやはるき)
友人兼ライバル(攻)
金髪イケメン身長182cm
ベータを偽っているアルファ
名前決まりました(1月26日)
決まるまではナナシくん‥。
大上礼央(おおかみれお)
名前の由来、狼とライオン(レオ)から‥
⭐︎コメント受付中
前作の"番なんて要らない"は、編集作業につき、更新停滞中です。
宜しければ其方も読んで頂ければ喜びます。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる