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Ⅰ ”最も優秀なオメガ”カイルのお見合い話
【閑話】”竜蛇の眷属”ヴィハーンの悩み事
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やっとヴィハーンのターンです
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突然女王に呼び出され「見合いをしろ」と言われた時、ヴィハーンの不機嫌は最高潮に達した。
ある日突然降ってわいたヴィハーンの縁談。相手はなんとはるか西の《新大陸》に住むニンゲンという異種族のオメガだという。
自分に縁談というだけでも鬱陶しいのに、相手がオメガだということがますますヴィハーンを苛立たせていた。
「何度も言っているが、俺はこの先もつがいを持つつもりはない」
「おやまあ、またそのような戯言を」
遥か上の方から降って来る女王の声に潜む、まるで駄々っ子をあやすような声音に、ヴィハーンは舌打ちをしたいのを堪えて組んだ四本の腕にぐっと力を籠める。そうでもしないと女王やその取り巻きたちの前で怒鳴り散らしてしまいそうだった。
おのれに従わぬ者には容赦をしない女王の鋭い目が冷たく光る。
「ヴィハーンよ。そなたはイーシュワラの眷属の一人、竜蛇の神の血を引く者ぞ。尊き神代の血を次代へ繋ぐためにもつがいを持ち、一人でも多くの子を残すことがそなたの使命じゃ」
その言葉をヴィハーンは鼻で笑い飛ばす。
「戯言はどっちだ。元々俺は王位を継ぐ立場にはないし女王の傍近くに仕えるつもりもない。俺のような役立たずの世捨て人がつがいを持ったとて、どんなできそこないが生まれてくるかわからぬ」
「ヴィハーン!」
ビリビリと空気を引き裂く地鳴りのような女王の勘気に、周囲の取り巻きたちが息を呑んで固まる。とてつもなく巨大な鉄の塊に頭を押さえつけられるような威圧に歯を食いしばって耐えながら、ヴィハーンは吐き捨てた。
「とにかく、俺に縁談など無用」
そして話は済んだとばかりに踵を返す。
「お忘れあるな。最初に俺を「役立たずのできそこない」と言ったのは貴女の方だ。《黄昏の女王》カドゥルーよ」
◇ ◇ ◇
『ピクニックか、これは楽しみだ! 待っていてくれヴィハーン、すぐに用意をするから!』
そう言って家に駆け戻っていったニンゲンの後ろ姿を見送って、ヴィハーンは深々と息を吐き出した。
(おかしい。なぜ俺はあの男と共に飯を食うことになったのだ?)
どう考えてもわからない。今日ヴィハーンは持って来た肉を置いたらそれで用は終わりのはずだった。
先日、あのカイルという男に茶と菓子を振舞われた。受けた食事の礼をしないのは礼儀に反する。例え相手が極力係わりを持ちたくない他種族のオメガ、しかも自分の縁談相手であっても、だ。だがヴィハーンは今、自分の融通の利かない義理堅さゆえに今朝絞めたばかりのマトンを持って来たことを心底後悔していた。
ヴィハーンにとって、あの忌々しい女王が画策し押し付けてきたオメガなど、まさに目の上の瘤、まとわりつく蠅、鼻の上の疣そのものだ。一切関わりたくないのに、一族を統べる女王の命令とあらば無視することも不可能。目障りで仕方のない存在だ。
なのにカイルと名乗ったニンゲンのオメガは事あるごとにヴィハーンに近づき、話し掛けてくる。それもなんの屈託のない笑顔で、こちらが誠実であることを疑いもせずに、だ。
そもそも成人したオメガが躊躇いもなくアルファである自分を家に招いたり後をついて回ったりするなど、あまりに無防備で恐れ知らずな行為だ。もしくは初めから過ちが起きることを画策した稚拙な罠か。
ヴィハーンも最初は彼が無理矢理既成事実を作ってつがいになろうとしているのかと疑った。だがカイルという男は何もかも開けっぴろげすぎて、警戒しているこっちが馬鹿らしくなるほどわかりやすい。
(それに、本人の言う通りオメガのフェロモンも匂ってこないしな)
アルファであるヴィハーンにとってオメガのフェロモンは毒だ。ヴィハーンの理性を奪い、獣に叩き落とす毒、つまり敵なのだ。
女王たち竜の血族ほどにアルファとしての力が強ければ、はるかに下等なオメガのフェロモンに惑わされることもないだろう。だがヴィハーンはサンカラーラの支配者たる《竜蛇の血族》に生まれた鬼子だ。身体も小さく、アルファらしさにも欠ける。
ヴィハーンは生まれ落ちたその日からずっと「一族のできそこない」だった。
(そう言って散々俺を貶めておいて、突然呼び出したあげくに一族の繁栄のために異種族のオメガをつがいにしろなどと……!)
つい腹立ちまぎれにドスン! と尾を地面に叩きつける。すると庭の隅で草を食んでいたロバがヒン! と鳴いて棒立ちになり、家からは『なんだ、地震か!?』とあのオメガが飛び出してきた。
カイルという名のそのオメガはきょろきょろと辺りを見回していたが、ヴィハーンの顔を見るなりニッと笑って叫んだ。
『やあ、待たせた! これだけあればきっと楽しいピクニックになるぞ!』
異国の言葉でそう言って、ニンゲンの男がやたらと陽気な笑顔を見せる。その右腕には丸めた敷物と錫の湯沸かし、左腕に下げた大きな籠の中にはロティの包みや何かの瓶詰めやポットやそのほか細々したものが山と詰め込まれていた。ヴィハーンの言ったことをちゃんと覚えていたのか、頭には先日商人から買ったヘシュカを不格好に巻いている。
「それを全部持っていくのか?」
『後であれがなかった、これがなかったというよりマシだろう?』
「……好きにしろ」
敷物を肩に担ぎ大きな荷物を持ってヴィハーンの後をついてくる小さな生き物は、とにかく陽気でおしゃべりだった。普段一人で森や崖の下の洞窟に閉じこもっているヴィハーンは、十日やそこら誰とも話さずにいることもめずらしくない。だがこの陽気なオメガと知り合ってから、いつもの二、三か月分の量はすでにしゃべったような気がする。
『一体どこへ行くんだい? 近くか? 少々遠くても付き合うぞ。なにせ最近の僕は運動不足もいいところだからな』
カイルはすっかり気を許した風に賑やかに母国語で話している。ヴィハーンにとっては聞いたことのない異国の言葉だったが、なぜか言っている中身はなんとなくわかった。
「今から行くのは反対側の崖の下だ。俺の足なら四半時も掛からんが、お前のように小さければ半刻は必要かもな」
ヴィハーンは自分の胸ほどもないカイルを見下ろして鼻で笑う。ついでにカイルの腕から滑り落ちそうになっているポットと湯沸かしを奪い取った。てっきり「馬鹿にするな」と怒り出すと思ったが、カイルはなぜかきょとんとした顔をしてから急に笑い出した。
「なぜ笑う」
『いや、前も言ったと思うが本国では小さい扱いされることなんて一度もなかったから、なかなか慣れなくてね』
それにこんな風に荷物を持ってもらったりとかね、とまだ笑っている。一体何がおかしいのかさっぱりわからない。
大荷物を抱えているにしては意外なほどバランスよく崖を降りて行くカイルを目の端で見張りながら、ヴィハーンは目当ての場所についた。少し開けた平らな場所で、いつもヴィハーンが籠っている洞窟からはそれなりに近い。いつもヴィハーンは洞窟に籠って作業をして、腹が減るとここに来て肉を焼いて食うのだ。
ヴィハーンが岩を積んでこしらえた竈には数日前にヴィハーンがマトンを焼いた時の焚き火の跡が残っているし、その周りにはヴィハーンが腰かけるのにちょうどいい大きさの丸太も転がしてあった。
『ここで焼くのかい?』
好奇心の塊のような顔で辺りを見回しているカイルに構わずヴィハーンは担いできた枝肉を下ろし、ついでに持ってやったカイルの荷物を地面に置く。するとカイルが上機嫌で敷物を広げ、その上に持って来た物を並べ始めた。
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突然女王に呼び出され「見合いをしろ」と言われた時、ヴィハーンの不機嫌は最高潮に達した。
ある日突然降ってわいたヴィハーンの縁談。相手はなんとはるか西の《新大陸》に住むニンゲンという異種族のオメガだという。
自分に縁談というだけでも鬱陶しいのに、相手がオメガだということがますますヴィハーンを苛立たせていた。
「何度も言っているが、俺はこの先もつがいを持つつもりはない」
「おやまあ、またそのような戯言を」
遥か上の方から降って来る女王の声に潜む、まるで駄々っ子をあやすような声音に、ヴィハーンは舌打ちをしたいのを堪えて組んだ四本の腕にぐっと力を籠める。そうでもしないと女王やその取り巻きたちの前で怒鳴り散らしてしまいそうだった。
おのれに従わぬ者には容赦をしない女王の鋭い目が冷たく光る。
「ヴィハーンよ。そなたはイーシュワラの眷属の一人、竜蛇の神の血を引く者ぞ。尊き神代の血を次代へ繋ぐためにもつがいを持ち、一人でも多くの子を残すことがそなたの使命じゃ」
その言葉をヴィハーンは鼻で笑い飛ばす。
「戯言はどっちだ。元々俺は王位を継ぐ立場にはないし女王の傍近くに仕えるつもりもない。俺のような役立たずの世捨て人がつがいを持ったとて、どんなできそこないが生まれてくるかわからぬ」
「ヴィハーン!」
ビリビリと空気を引き裂く地鳴りのような女王の勘気に、周囲の取り巻きたちが息を呑んで固まる。とてつもなく巨大な鉄の塊に頭を押さえつけられるような威圧に歯を食いしばって耐えながら、ヴィハーンは吐き捨てた。
「とにかく、俺に縁談など無用」
そして話は済んだとばかりに踵を返す。
「お忘れあるな。最初に俺を「役立たずのできそこない」と言ったのは貴女の方だ。《黄昏の女王》カドゥルーよ」
◇ ◇ ◇
『ピクニックか、これは楽しみだ! 待っていてくれヴィハーン、すぐに用意をするから!』
そう言って家に駆け戻っていったニンゲンの後ろ姿を見送って、ヴィハーンは深々と息を吐き出した。
(おかしい。なぜ俺はあの男と共に飯を食うことになったのだ?)
どう考えてもわからない。今日ヴィハーンは持って来た肉を置いたらそれで用は終わりのはずだった。
先日、あのカイルという男に茶と菓子を振舞われた。受けた食事の礼をしないのは礼儀に反する。例え相手が極力係わりを持ちたくない他種族のオメガ、しかも自分の縁談相手であっても、だ。だがヴィハーンは今、自分の融通の利かない義理堅さゆえに今朝絞めたばかりのマトンを持って来たことを心底後悔していた。
ヴィハーンにとって、あの忌々しい女王が画策し押し付けてきたオメガなど、まさに目の上の瘤、まとわりつく蠅、鼻の上の疣そのものだ。一切関わりたくないのに、一族を統べる女王の命令とあらば無視することも不可能。目障りで仕方のない存在だ。
なのにカイルと名乗ったニンゲンのオメガは事あるごとにヴィハーンに近づき、話し掛けてくる。それもなんの屈託のない笑顔で、こちらが誠実であることを疑いもせずに、だ。
そもそも成人したオメガが躊躇いもなくアルファである自分を家に招いたり後をついて回ったりするなど、あまりに無防備で恐れ知らずな行為だ。もしくは初めから過ちが起きることを画策した稚拙な罠か。
ヴィハーンも最初は彼が無理矢理既成事実を作ってつがいになろうとしているのかと疑った。だがカイルという男は何もかも開けっぴろげすぎて、警戒しているこっちが馬鹿らしくなるほどわかりやすい。
(それに、本人の言う通りオメガのフェロモンも匂ってこないしな)
アルファであるヴィハーンにとってオメガのフェロモンは毒だ。ヴィハーンの理性を奪い、獣に叩き落とす毒、つまり敵なのだ。
女王たち竜の血族ほどにアルファとしての力が強ければ、はるかに下等なオメガのフェロモンに惑わされることもないだろう。だがヴィハーンはサンカラーラの支配者たる《竜蛇の血族》に生まれた鬼子だ。身体も小さく、アルファらしさにも欠ける。
ヴィハーンは生まれ落ちたその日からずっと「一族のできそこない」だった。
(そう言って散々俺を貶めておいて、突然呼び出したあげくに一族の繁栄のために異種族のオメガをつがいにしろなどと……!)
つい腹立ちまぎれにドスン! と尾を地面に叩きつける。すると庭の隅で草を食んでいたロバがヒン! と鳴いて棒立ちになり、家からは『なんだ、地震か!?』とあのオメガが飛び出してきた。
カイルという名のそのオメガはきょろきょろと辺りを見回していたが、ヴィハーンの顔を見るなりニッと笑って叫んだ。
『やあ、待たせた! これだけあればきっと楽しいピクニックになるぞ!』
異国の言葉でそう言って、ニンゲンの男がやたらと陽気な笑顔を見せる。その右腕には丸めた敷物と錫の湯沸かし、左腕に下げた大きな籠の中にはロティの包みや何かの瓶詰めやポットやそのほか細々したものが山と詰め込まれていた。ヴィハーンの言ったことをちゃんと覚えていたのか、頭には先日商人から買ったヘシュカを不格好に巻いている。
「それを全部持っていくのか?」
『後であれがなかった、これがなかったというよりマシだろう?』
「……好きにしろ」
敷物を肩に担ぎ大きな荷物を持ってヴィハーンの後をついてくる小さな生き物は、とにかく陽気でおしゃべりだった。普段一人で森や崖の下の洞窟に閉じこもっているヴィハーンは、十日やそこら誰とも話さずにいることもめずらしくない。だがこの陽気なオメガと知り合ってから、いつもの二、三か月分の量はすでにしゃべったような気がする。
『一体どこへ行くんだい? 近くか? 少々遠くても付き合うぞ。なにせ最近の僕は運動不足もいいところだからな』
カイルはすっかり気を許した風に賑やかに母国語で話している。ヴィハーンにとっては聞いたことのない異国の言葉だったが、なぜか言っている中身はなんとなくわかった。
「今から行くのは反対側の崖の下だ。俺の足なら四半時も掛からんが、お前のように小さければ半刻は必要かもな」
ヴィハーンは自分の胸ほどもないカイルを見下ろして鼻で笑う。ついでにカイルの腕から滑り落ちそうになっているポットと湯沸かしを奪い取った。てっきり「馬鹿にするな」と怒り出すと思ったが、カイルはなぜかきょとんとした顔をしてから急に笑い出した。
「なぜ笑う」
『いや、前も言ったと思うが本国では小さい扱いされることなんて一度もなかったから、なかなか慣れなくてね』
それにこんな風に荷物を持ってもらったりとかね、とまだ笑っている。一体何がおかしいのかさっぱりわからない。
大荷物を抱えているにしては意外なほどバランスよく崖を降りて行くカイルを目の端で見張りながら、ヴィハーンは目当ての場所についた。少し開けた平らな場所で、いつもヴィハーンが籠っている洞窟からはそれなりに近い。いつもヴィハーンは洞窟に籠って作業をして、腹が減るとここに来て肉を焼いて食うのだ。
ヴィハーンが岩を積んでこしらえた竈には数日前にヴィハーンがマトンを焼いた時の焚き火の跡が残っているし、その周りにはヴィハーンが腰かけるのにちょうどいい大きさの丸太も転がしてあった。
『ここで焼くのかい?』
好奇心の塊のような顔で辺りを見回しているカイルに構わずヴィハーンは担いできた枝肉を下ろし、ついでに持ってやったカイルの荷物を地面に置く。するとカイルが上機嫌で敷物を広げ、その上に持って来た物を並べ始めた。
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