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Ⅰ ”最も優秀なオメガ”カイルのお見合い話
カイルの説得
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入ってくれも何もここはカイルの家ではないのだが、そこは気にしない。元々置いてあった大きな椅子を指さして『座れ』と言う。ヴィハーンは観念したようにため息をつくと、小麦粉の麻袋と缶詰の入った袋を起いて椅子に腰かけた。
カイルは暑苦しい上着を放り投げ白シャツの袖をまくって湯を沸かす。この数日間、パドマに旧式の竈の火の起こし方を習った成果だ。それから船から運び込んだ長持の中からお茶の缶を出し、母に仕込まれた通りに丁寧に淹れた。
「どうぞ」
自分の胸ほどの高さがあるテーブルにティーカップを置くと、ダラーが作ってくれた背の高い椅子にできるだけ優雅に腰かける。ヴィハーンはまるでカイルが爆弾でも出したかのようにしかめっ面でカップを睨んでいたが、カイルが薫り高いお茶を飲んだのを見てようやく手を出した。だが一口すすってますます渋い顔をする。そして半分も飲まないうちにテーブルに戻してソーサーごと押しやった。
味の嗜好も人間とは違うのだろうか? と思いながら今度はジャムのついたビスケットを勧めてみる。するとそれも胡散臭そうにためつすがめつしてから端っこを齧った。その瞬間、ぎゅっと顰められていた眉間がほんのわずかだが力が抜けた。そして残っていたビスケットを一口で食べてしまった。
(意外と甘党なんだろうか)
カイルはわざと「お茶もどうぞ」と重ねて勧めると、嫌そうな顔をしながらもヴィハーンはカップを取り全部飲み干した。
カイルの気に入りの青い縁取りのティーカップは、ヴィハーンの手の中にあるとまるで昔姉たちが遊んでいた人形の小物のように小さい。それを見て自然とカイルの口の端が持ち上がる。そしてようやくこの状況を楽しめる心の余裕が戻ってきた。
「僕たちは話し合いが必要だと思うんだ」
『わたしとあなた、話す、今、だいじ』とカイルは互いを指さして伝える。するとヴィハーンがしぶしぶといった様子で頷いた。
「まずは、ずっと色々と気に掛けていてくれてありがとう」
最初に礼を言うと、ヴィハーンが虚を突かれたように瞬きをする。
「僕にこの家を貸してくれて、様子を見に来てくれて、あの店に連れて行ってくれて、そして今日は荷物も運んでくれた。とても助かったし心強い」
しばらくじっとカイルを見ていたヴィハーンがわずかに視線を逸らして言った。
『女王には誰も逆らえん』
「女王? ああ、ひょっとして女王陛下が僕の面倒を見るようにって君に命じたのかい?」
『……女王はお前に興味を持っている』
「えっ、そうなのか?」
カイルはあの神殿で会った、まさに女王と呼ぶに相応しい圧倒的な存在感に満ちた女性の姿を思い浮かべる。するとヴィハーンが再びカイルを見た。
『お前は女王に会っても平気そうだったな』
「え? いや、そんなことはないさ。もちろん僕だってあの威厳には圧倒されたよ」
『普通のオメガならあの視線を浴びただけで倒れ伏して慈悲と一夜の情けを乞い、泣き叫んでいただろう』
「《カーマ》……あぁ……なるほどそうかもね……」
なんとなく意味を察したカイルは「オメガならそうかもな」と思う。
彼女やヴィハーンに初めて会った時、カイルもダンもシュレンも理屈でなく感じたのは「生物としての格の違い」だ。発達した文明社会に生きているカイルたちが、そしてもしかしたら人間そのものが失ってしまった純粋な原初の力。武器や罠やあらゆる小細工が一切通用しない、そう思わせる圧倒的なまでの力の差だった。そして本来アルファの持つ力というのはそういう強さのことなのだとカイルは悟る。
真に正しい力を持つアルファの中のアルファ。それがいにしえの竜蛇の神の血をひくと言われる《旧世界》サンカラーラの王族たちなのだ。
きっとステイツのオメガたちが女王やヴィハーンに会ったらそれこそイチコロだろう。たちまち彼らの足元にひれ伏してうなじを差し出し、唯一の支配者になって欲しいと切望するに違いない。
(……でも僕はそうはならなかった)
カイルはテーブルにカップを置いて口角を上げた。
「……僕はちょっと変わっているんだよ、オメガとしては」
――――私たちオメガにはね、世界にたった一人の《運命の人》がいるのよ。
繰り返し聞かされた母の声がふいに蘇る。カイルは少し無理をしていつもの笑顔を作った。
「そういう意味ではきっと僕は女王陛下のご期待には添えないだろうね。君にも大変申し訳ないことだが」
するとヴィハーンがフン、と鼻を鳴らして言った。
『どうでもいい』
「え? どうでもよくなくはないか?」
彼にとってたとえ嫌いな相手でも女王の命令は絶対のなのだろう。そしておそらく女王は彼と自分が《運命》として結ばれることを期待している。それに元来アルファというものは、より優秀な自分の子孫を産めるオメガを欲する本能だ。
だがヴィハーンは下の腕を組み、上の手の指で苛立たし気にテーブルをトントンと叩く。そして苦々しい表情で言った。
『俺は一族の中では異端だ。彼らは俺に期待しないし、俺も彼らに義理はない』
「は? ええと……パシャー……はみだし者?」
『見ればわかるだろう。俺は彼らよりずっと小さく、顔も似ていない』
ドン、と太い尾が床を打った。テーブルの上のティーポットが跳ねて、カイルは慌てて手で押さえる。
(小さい……まあ確かにあの女王陛下たちと比べれば……)
とはいえカイルの感覚からすればヴィハーンだって相当、かなり、ものすごく大きい。顔もトカゲっぽさの強い女王たちよりも人間に近いヴィハーンの方がどうしたって好感が持てるのは当然のことだ。
(でも、ヴィハーンにとってはそうじゃないんだろうな)
カイルが黙ってヴィハーンを見つめていると、彼が険しい顔をかすかに緩め、息を吐いた。
『お前の髪のせいだ』
「え?」
『昔から伝わる話がある。西の海から流れ着いた黄金の鳥を捕まえた太古の王は、この世でもっとも栄華を極め、偉大なるサンカラーラの礎を築いた』
「西の海から来た……黄金の鳥」
『だから女王はお前が俺の《運命》だと期待している。だが俺は運命という言葉は好きじゃない』
そう言ってヴィハーンは唇を閉じた。
「…………そうか……教えてくれてありがとう」
カイルはようやく納得がいった気がした。
初対面の女王がやけにおかしそうに笑いながらカイルをじろじろ見ていたわけ。ヴィハーンのやけに喧嘩腰で反抗的な態度。そして彼がカイルの頭を見たくないと言った理由。
女王に対する反感というか嫌厭する感情は、彼の言葉の端々から充分すぎるほど伝わってきた。そんな相手が勧めて来た縁談相手というだけでもカイルは鬱陶しい存在だろう。それに初めに彼は言っていたではないか。「俺はオメガなどいらん」と。つまりカイル以上にヴィハーンは結婚そのものを望んでいないのだ。
カイルはポン、と拳で手のひらを打ってほがらかに言った。
「つまり、僕の性格や人格が嫌いなわけじゃないんだな!」
ヴィハーンが心底不可解なものを見る目つきでカイルを見る。それを無視してカイルはぐい、と身を乗り出した。
「ヴィハーン、提案がある。しばらくお互い求婚者の振りをして過ごさないか? 僕はこの国のことを知りたいし、あちこち行ったりいろんなことをしてみたい。君だって僕と仲良くしてると思われた方が女王陛下にあれこれ言われなくて済むだろう? いざという時は僕だってちゃんと口裏を合わせてみせよう」
口を開きかけたヴィハーンより先にカイルはさらに畳みかける。
「もちろん君がオメガを娶るつもりがないのはわかってる。だが僕は御覧の通り君のフェロモンにやられることはないし、僕だって君を誘惑するようなフェロモンを撒きらしたりはしていない。だから僕にとっても君にとってもこの上なく外聞が良くてかつ安全な相手だ。違うかい?」
さっきまでイライラと指でテーブルを叩いていたヴィハーンの手に両手を被せてぎゅっと握る。
「どうだろう。僕たちは運命共同体……いや、同盟関係か? きっとうまくいくと思わないかい?」
一気にまくしたてるカイルを見るヴィハーンの顔はまさに見ものだった。いつもの仏頂面はどこかへ消え、あっけにとられたような顔でカイルを見ている。視界の端で彼の尾の先っぽが困ったように揺れているのが見えて、カイルはなんだかとても楽しい気分になってきた。
「僕の言ってること、わかるかい?」
ここまでずっとなぜかカイルの話す英語をほとんど理解できている様子のヴィハーンにわざとそう尋ねて、カイルは特別優雅に微笑んでみせた。
カイルは暑苦しい上着を放り投げ白シャツの袖をまくって湯を沸かす。この数日間、パドマに旧式の竈の火の起こし方を習った成果だ。それから船から運び込んだ長持の中からお茶の缶を出し、母に仕込まれた通りに丁寧に淹れた。
「どうぞ」
自分の胸ほどの高さがあるテーブルにティーカップを置くと、ダラーが作ってくれた背の高い椅子にできるだけ優雅に腰かける。ヴィハーンはまるでカイルが爆弾でも出したかのようにしかめっ面でカップを睨んでいたが、カイルが薫り高いお茶を飲んだのを見てようやく手を出した。だが一口すすってますます渋い顔をする。そして半分も飲まないうちにテーブルに戻してソーサーごと押しやった。
味の嗜好も人間とは違うのだろうか? と思いながら今度はジャムのついたビスケットを勧めてみる。するとそれも胡散臭そうにためつすがめつしてから端っこを齧った。その瞬間、ぎゅっと顰められていた眉間がほんのわずかだが力が抜けた。そして残っていたビスケットを一口で食べてしまった。
(意外と甘党なんだろうか)
カイルはわざと「お茶もどうぞ」と重ねて勧めると、嫌そうな顔をしながらもヴィハーンはカップを取り全部飲み干した。
カイルの気に入りの青い縁取りのティーカップは、ヴィハーンの手の中にあるとまるで昔姉たちが遊んでいた人形の小物のように小さい。それを見て自然とカイルの口の端が持ち上がる。そしてようやくこの状況を楽しめる心の余裕が戻ってきた。
「僕たちは話し合いが必要だと思うんだ」
『わたしとあなた、話す、今、だいじ』とカイルは互いを指さして伝える。するとヴィハーンがしぶしぶといった様子で頷いた。
「まずは、ずっと色々と気に掛けていてくれてありがとう」
最初に礼を言うと、ヴィハーンが虚を突かれたように瞬きをする。
「僕にこの家を貸してくれて、様子を見に来てくれて、あの店に連れて行ってくれて、そして今日は荷物も運んでくれた。とても助かったし心強い」
しばらくじっとカイルを見ていたヴィハーンがわずかに視線を逸らして言った。
『女王には誰も逆らえん』
「女王? ああ、ひょっとして女王陛下が僕の面倒を見るようにって君に命じたのかい?」
『……女王はお前に興味を持っている』
「えっ、そうなのか?」
カイルはあの神殿で会った、まさに女王と呼ぶに相応しい圧倒的な存在感に満ちた女性の姿を思い浮かべる。するとヴィハーンが再びカイルを見た。
『お前は女王に会っても平気そうだったな』
「え? いや、そんなことはないさ。もちろん僕だってあの威厳には圧倒されたよ」
『普通のオメガならあの視線を浴びただけで倒れ伏して慈悲と一夜の情けを乞い、泣き叫んでいただろう』
「《カーマ》……あぁ……なるほどそうかもね……」
なんとなく意味を察したカイルは「オメガならそうかもな」と思う。
彼女やヴィハーンに初めて会った時、カイルもダンもシュレンも理屈でなく感じたのは「生物としての格の違い」だ。発達した文明社会に生きているカイルたちが、そしてもしかしたら人間そのものが失ってしまった純粋な原初の力。武器や罠やあらゆる小細工が一切通用しない、そう思わせる圧倒的なまでの力の差だった。そして本来アルファの持つ力というのはそういう強さのことなのだとカイルは悟る。
真に正しい力を持つアルファの中のアルファ。それがいにしえの竜蛇の神の血をひくと言われる《旧世界》サンカラーラの王族たちなのだ。
きっとステイツのオメガたちが女王やヴィハーンに会ったらそれこそイチコロだろう。たちまち彼らの足元にひれ伏してうなじを差し出し、唯一の支配者になって欲しいと切望するに違いない。
(……でも僕はそうはならなかった)
カイルはテーブルにカップを置いて口角を上げた。
「……僕はちょっと変わっているんだよ、オメガとしては」
――――私たちオメガにはね、世界にたった一人の《運命の人》がいるのよ。
繰り返し聞かされた母の声がふいに蘇る。カイルは少し無理をしていつもの笑顔を作った。
「そういう意味ではきっと僕は女王陛下のご期待には添えないだろうね。君にも大変申し訳ないことだが」
するとヴィハーンがフン、と鼻を鳴らして言った。
『どうでもいい』
「え? どうでもよくなくはないか?」
彼にとってたとえ嫌いな相手でも女王の命令は絶対のなのだろう。そしておそらく女王は彼と自分が《運命》として結ばれることを期待している。それに元来アルファというものは、より優秀な自分の子孫を産めるオメガを欲する本能だ。
だがヴィハーンは下の腕を組み、上の手の指で苛立たし気にテーブルをトントンと叩く。そして苦々しい表情で言った。
『俺は一族の中では異端だ。彼らは俺に期待しないし、俺も彼らに義理はない』
「は? ええと……パシャー……はみだし者?」
『見ればわかるだろう。俺は彼らよりずっと小さく、顔も似ていない』
ドン、と太い尾が床を打った。テーブルの上のティーポットが跳ねて、カイルは慌てて手で押さえる。
(小さい……まあ確かにあの女王陛下たちと比べれば……)
とはいえカイルの感覚からすればヴィハーンだって相当、かなり、ものすごく大きい。顔もトカゲっぽさの強い女王たちよりも人間に近いヴィハーンの方がどうしたって好感が持てるのは当然のことだ。
(でも、ヴィハーンにとってはそうじゃないんだろうな)
カイルが黙ってヴィハーンを見つめていると、彼が険しい顔をかすかに緩め、息を吐いた。
『お前の髪のせいだ』
「え?」
『昔から伝わる話がある。西の海から流れ着いた黄金の鳥を捕まえた太古の王は、この世でもっとも栄華を極め、偉大なるサンカラーラの礎を築いた』
「西の海から来た……黄金の鳥」
『だから女王はお前が俺の《運命》だと期待している。だが俺は運命という言葉は好きじゃない』
そう言ってヴィハーンは唇を閉じた。
「…………そうか……教えてくれてありがとう」
カイルはようやく納得がいった気がした。
初対面の女王がやけにおかしそうに笑いながらカイルをじろじろ見ていたわけ。ヴィハーンのやけに喧嘩腰で反抗的な態度。そして彼がカイルの頭を見たくないと言った理由。
女王に対する反感というか嫌厭する感情は、彼の言葉の端々から充分すぎるほど伝わってきた。そんな相手が勧めて来た縁談相手というだけでもカイルは鬱陶しい存在だろう。それに初めに彼は言っていたではないか。「俺はオメガなどいらん」と。つまりカイル以上にヴィハーンは結婚そのものを望んでいないのだ。
カイルはポン、と拳で手のひらを打ってほがらかに言った。
「つまり、僕の性格や人格が嫌いなわけじゃないんだな!」
ヴィハーンが心底不可解なものを見る目つきでカイルを見る。それを無視してカイルはぐい、と身を乗り出した。
「ヴィハーン、提案がある。しばらくお互い求婚者の振りをして過ごさないか? 僕はこの国のことを知りたいし、あちこち行ったりいろんなことをしてみたい。君だって僕と仲良くしてると思われた方が女王陛下にあれこれ言われなくて済むだろう? いざという時は僕だってちゃんと口裏を合わせてみせよう」
口を開きかけたヴィハーンより先にカイルはさらに畳みかける。
「もちろん君がオメガを娶るつもりがないのはわかってる。だが僕は御覧の通り君のフェロモンにやられることはないし、僕だって君を誘惑するようなフェロモンを撒きらしたりはしていない。だから僕にとっても君にとってもこの上なく外聞が良くてかつ安全な相手だ。違うかい?」
さっきまでイライラと指でテーブルを叩いていたヴィハーンの手に両手を被せてぎゅっと握る。
「どうだろう。僕たちは運命共同体……いや、同盟関係か? きっとうまくいくと思わないかい?」
一気にまくしたてるカイルを見るヴィハーンの顔はまさに見ものだった。いつもの仏頂面はどこかへ消え、あっけにとられたような顔でカイルを見ている。視界の端で彼の尾の先っぽが困ったように揺れているのが見えて、カイルはなんだかとても楽しい気分になってきた。
「僕の言ってること、わかるかい?」
ここまでずっとなぜかカイルの話す英語をほとんど理解できている様子のヴィハーンにわざとそう尋ねて、カイルは特別優雅に微笑んでみせた。
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