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カンダルの町(2)
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「あなたは……」
リツが驚いて瞬きをすると、彼はちらちらとノルガンの方を気にしながらもリツに言った。
「俺たちはこの町に住んでる兄夫婦を尋ねて来たんだ。あんたたち、ひょっとして今夜の宿が決まってないんじゃないか?」
「え?」
突然図星を指されてリツは動揺する。すると彼は眉を顰めて言った。
「ここは……俺たち半獣には当たりの強い町だからな」
「……そうみたいですね」
今さっきギルドで言われた言葉の数々が脳裏に浮かぶ。俯いたリツを励ますように彼が一歩近づいた。
「よかったら俺たちと一緒に兄貴の家に泊るといい。あんたたちの話はもうしてあるんだ。といっても納屋とかそんなところになっちまうが……」
それでも雨風がしのげるだけで御の字だ。リツがノルガンを見上げると、彼は否定も肯定もしなかった。駄目だと言わないならいいということだろう。そう考えてリツは内心ホッとしながら「ありがとうございます」と答えた。
◇ ◇ ◇
半獣家族の父親はダンと名乗った。その兄のロウはこの町で薬草を扱う商売をしているのだという。
「じゃあ、ロウさんのところの薬草は東のドラーク大陸から持ち込まれてるんですか」
濡れた服を脱いでロウの家の台所の大きなテーブルを囲み、振舞われたお茶を飲みながら、リツはそう尋ねた。
ドラーク大陸は元々獣人たちの住む国で、今リツたちがいるグラナド地方との間には非常に険しい山脈が立ちはだかり、行き来は非常に困難だと聞いている。しかも獣人たちと人間たちは基本的に没交渉だ。
「ってことはすごく珍しい薬草を扱ってるってことですね」
「ああ。だから半獣の俺たちでもこの町でそれなりの暮らしが出来ているってわけだ」
と、ロウとその妻が頷いた。そんな彼らを頼ってダンの家族ははるばるこのカンダルまで来たのだと言う。ロウは弟のダン一家と顔を見合わせて言った。
「あんたたちには弟が世話になったそうだな。恩に着る」
「いえ、俺は何も……」
リツは慌てて否定する。
半獣である彼らへの暴言やひどい態度に腹を立ててはいたが、リツ自身は彼らに何もしてやれなかった。けれど同じ半獣であるノルガンが魔獣を倒し、貴重な鹿肉まで提供したお陰で彼ら一家への風当たりが弱くなったことは事実だ。
「あの……俺じゃなくて全部彼……ノルガンのお陰です。彼が俺たちを守ってくれたんで」
自分の非力を情けないと思いつつそう言うと、大人たちの間でスープを飲んでいたダンの小さな息子が「違うよ」と言った。
「ぼくにおいしい実をくれたのはお兄ちゃんだよ」
「そうよ。おいしかったわ」
妹だという女の子も顔を赤くしてそう言う。子どもたちの優しい言葉にリツは思わず顔を綻ばせた。
「ありがとう。でもあの甘い実もこのノルガンが採って来てくれたんだよ」
すると子どもたちは緊張した面持ちでノルガンを見て、小さな声で「ありがとう」と言った。そんな二人を見てリツはあたたかい気持ちになる。けれどリツの隣に座ったノルガンの表情はまったく変わらず、何の感情も見えなかった。
「さあ、何もないですけどせめて温かいものをどうぞ」
そう言ってロウの妻が木の椀によそったスープを振舞ってくれる。大きめに切った野菜や肉がごろごろと入ったスープはリツの目にはたいそうなご馳走に映った。
「いただきます」
そう言ってありがたく口を付けると、味付けはおそらく塩だけだろうに、野菜や肉のうまみが出ていてとても美味しかった。
(……あったかい……)
ここしばらくはノルガンのお陰で肉をたらふく食べられてはいたが、どれもただ焼いただけのものだった。こうして汁物として、しかも野菜と一緒に柔らかく煮込まれた温かい食事は、泣きたくなるほど美味しくて懐かしい。
つい夢中になって食べていたリツは、ノルガンが自分をじっと見ていることには気づかなかった。
「ところで、あんたたちはその首枷をなんとかしたくてこの町に来たんだよな」
食事が終わってお茶を飲みながらロウが尋ねてきた。リツはこくりと頷く。
「首枷を、っていうか……彼の主人は死んでしまったので、せっかくだから奴隷身分から解放できないかと思ったんですけど……」
「ああ、それは難しいな」
苦り切った顔でロウが答える。
「ただでさえ奴隷ってのは人間たちに都合よく扱われる存在だ。ましてやその旦那みたいに強くてしかも半獣の奴隷なら、正規の持ち主が死んだとわかった途端に難癖つけてでも自分のものにしたがるやつらが絶対に絡んで来る。そうなったらあんたじゃどうにもできんだろう」
「そんな……」
ロウの言葉にリツは青褪めた。この世界での奴隷、とくに獣人や半獣に対する冷たさに怒りとやりきれなさがこみあげる。けれどふと思いついたようにロウが言った。
「ちなみに、借金やなんかはあるのかい?」
それでも答えないノルガンにリツが「どう? 借金あるの?」と聞くと、ノルガンは静かに首を横に振った。
「そうか。あんたは何か負債があって奴隷にされたわけじゃないんだな。それならなんとか誤魔化せるかもしれん」
「え、それはどうしたら……?」
「ああ、待ってろ」
ロウが立ち上がり、壁際の戸棚から工具を持って来る。そしてノルガンのそばに来て尋ねた。
「あんたの首枷、取ってみてもいいかい」
するとノルガンは右手を上げ、ひどく無造作な手つきで首に嵌められた鉄枷を引っ張った。一瞬、首の後ろの留め金が引っかかったが、すぐにバチンと鈍い音を立てて留め金が跳ね、枷が取れる。
「な……っ、ノルガン!」
驚いてリツは立ち上がるとノルガンの首を見た。無理矢理取ったせいで赤く血がにじんでいる。おまけに長年ずっと嵌められていたせいで、枷が当たっていた肌はひどく荒れて赤剥けていた。見るからに痛そうで、リツは思わず目を歪める。
「まあ、大変」
それを見たロウの妻がパタパタと戸棚のところに駆けていく。そして乾いたリネンと薬瓶を持って来た。彼女はノルガンの方へ行こうとしたが、ロウの目配せを受けて立ち止まり、それをリツに手渡す。
「どうぞ、使って」
「あ、ありがとうございます」
「ああ、待って。それより先に首や身体を拭いた方がいいわ。奥に水場があるの。お湯を沸かすからそこで傷や身体を清めるといいわ」
そう言ってロウの妻は一緒に立ち上がったダンの妻と一緒に盥や湯沸かしを持ってパタパタと働き始めた。リツが彼女たちの姿を見ていると、再びロウが言う。
「なあ、この首枷をもっといいやつに変えて、あんたが主人だというふりをしたらどうだろうか」
「え、え……っ!? 俺がノルガンの……?」
「幸いあんたの言うことは割合大人しく聞いてくれるんだろう? 信頼関係結べてんのなら、二人で口裏合わせてそうするのが一番いいんじゃないか」
するとダンも「ああ、そうだな」と頷く。
「今一番まずいのは、主人がいなくなったこの旦那をどっかのがめつい野郎が買い取って自分の奴隷にしてしまうことだ。金さえ積めば奴隷登録の方はどうとでもなるからな」
リツが驚いて瞬きをすると、彼はちらちらとノルガンの方を気にしながらもリツに言った。
「俺たちはこの町に住んでる兄夫婦を尋ねて来たんだ。あんたたち、ひょっとして今夜の宿が決まってないんじゃないか?」
「え?」
突然図星を指されてリツは動揺する。すると彼は眉を顰めて言った。
「ここは……俺たち半獣には当たりの強い町だからな」
「……そうみたいですね」
今さっきギルドで言われた言葉の数々が脳裏に浮かぶ。俯いたリツを励ますように彼が一歩近づいた。
「よかったら俺たちと一緒に兄貴の家に泊るといい。あんたたちの話はもうしてあるんだ。といっても納屋とかそんなところになっちまうが……」
それでも雨風がしのげるだけで御の字だ。リツがノルガンを見上げると、彼は否定も肯定もしなかった。駄目だと言わないならいいということだろう。そう考えてリツは内心ホッとしながら「ありがとうございます」と答えた。
◇ ◇ ◇
半獣家族の父親はダンと名乗った。その兄のロウはこの町で薬草を扱う商売をしているのだという。
「じゃあ、ロウさんのところの薬草は東のドラーク大陸から持ち込まれてるんですか」
濡れた服を脱いでロウの家の台所の大きなテーブルを囲み、振舞われたお茶を飲みながら、リツはそう尋ねた。
ドラーク大陸は元々獣人たちの住む国で、今リツたちがいるグラナド地方との間には非常に険しい山脈が立ちはだかり、行き来は非常に困難だと聞いている。しかも獣人たちと人間たちは基本的に没交渉だ。
「ってことはすごく珍しい薬草を扱ってるってことですね」
「ああ。だから半獣の俺たちでもこの町でそれなりの暮らしが出来ているってわけだ」
と、ロウとその妻が頷いた。そんな彼らを頼ってダンの家族ははるばるこのカンダルまで来たのだと言う。ロウは弟のダン一家と顔を見合わせて言った。
「あんたたちには弟が世話になったそうだな。恩に着る」
「いえ、俺は何も……」
リツは慌てて否定する。
半獣である彼らへの暴言やひどい態度に腹を立ててはいたが、リツ自身は彼らに何もしてやれなかった。けれど同じ半獣であるノルガンが魔獣を倒し、貴重な鹿肉まで提供したお陰で彼ら一家への風当たりが弱くなったことは事実だ。
「あの……俺じゃなくて全部彼……ノルガンのお陰です。彼が俺たちを守ってくれたんで」
自分の非力を情けないと思いつつそう言うと、大人たちの間でスープを飲んでいたダンの小さな息子が「違うよ」と言った。
「ぼくにおいしい実をくれたのはお兄ちゃんだよ」
「そうよ。おいしかったわ」
妹だという女の子も顔を赤くしてそう言う。子どもたちの優しい言葉にリツは思わず顔を綻ばせた。
「ありがとう。でもあの甘い実もこのノルガンが採って来てくれたんだよ」
すると子どもたちは緊張した面持ちでノルガンを見て、小さな声で「ありがとう」と言った。そんな二人を見てリツはあたたかい気持ちになる。けれどリツの隣に座ったノルガンの表情はまったく変わらず、何の感情も見えなかった。
「さあ、何もないですけどせめて温かいものをどうぞ」
そう言ってロウの妻が木の椀によそったスープを振舞ってくれる。大きめに切った野菜や肉がごろごろと入ったスープはリツの目にはたいそうなご馳走に映った。
「いただきます」
そう言ってありがたく口を付けると、味付けはおそらく塩だけだろうに、野菜や肉のうまみが出ていてとても美味しかった。
(……あったかい……)
ここしばらくはノルガンのお陰で肉をたらふく食べられてはいたが、どれもただ焼いただけのものだった。こうして汁物として、しかも野菜と一緒に柔らかく煮込まれた温かい食事は、泣きたくなるほど美味しくて懐かしい。
つい夢中になって食べていたリツは、ノルガンが自分をじっと見ていることには気づかなかった。
「ところで、あんたたちはその首枷をなんとかしたくてこの町に来たんだよな」
食事が終わってお茶を飲みながらロウが尋ねてきた。リツはこくりと頷く。
「首枷を、っていうか……彼の主人は死んでしまったので、せっかくだから奴隷身分から解放できないかと思ったんですけど……」
「ああ、それは難しいな」
苦り切った顔でロウが答える。
「ただでさえ奴隷ってのは人間たちに都合よく扱われる存在だ。ましてやその旦那みたいに強くてしかも半獣の奴隷なら、正規の持ち主が死んだとわかった途端に難癖つけてでも自分のものにしたがるやつらが絶対に絡んで来る。そうなったらあんたじゃどうにもできんだろう」
「そんな……」
ロウの言葉にリツは青褪めた。この世界での奴隷、とくに獣人や半獣に対する冷たさに怒りとやりきれなさがこみあげる。けれどふと思いついたようにロウが言った。
「ちなみに、借金やなんかはあるのかい?」
それでも答えないノルガンにリツが「どう? 借金あるの?」と聞くと、ノルガンは静かに首を横に振った。
「そうか。あんたは何か負債があって奴隷にされたわけじゃないんだな。それならなんとか誤魔化せるかもしれん」
「え、それはどうしたら……?」
「ああ、待ってろ」
ロウが立ち上がり、壁際の戸棚から工具を持って来る。そしてノルガンのそばに来て尋ねた。
「あんたの首枷、取ってみてもいいかい」
するとノルガンは右手を上げ、ひどく無造作な手つきで首に嵌められた鉄枷を引っ張った。一瞬、首の後ろの留め金が引っかかったが、すぐにバチンと鈍い音を立てて留め金が跳ね、枷が取れる。
「な……っ、ノルガン!」
驚いてリツは立ち上がるとノルガンの首を見た。無理矢理取ったせいで赤く血がにじんでいる。おまけに長年ずっと嵌められていたせいで、枷が当たっていた肌はひどく荒れて赤剥けていた。見るからに痛そうで、リツは思わず目を歪める。
「まあ、大変」
それを見たロウの妻がパタパタと戸棚のところに駆けていく。そして乾いたリネンと薬瓶を持って来た。彼女はノルガンの方へ行こうとしたが、ロウの目配せを受けて立ち止まり、それをリツに手渡す。
「どうぞ、使って」
「あ、ありがとうございます」
「ああ、待って。それより先に首や身体を拭いた方がいいわ。奥に水場があるの。お湯を沸かすからそこで傷や身体を清めるといいわ」
そう言ってロウの妻は一緒に立ち上がったダンの妻と一緒に盥や湯沸かしを持ってパタパタと働き始めた。リツが彼女たちの姿を見ていると、再びロウが言う。
「なあ、この首枷をもっといいやつに変えて、あんたが主人だというふりをしたらどうだろうか」
「え、え……っ!? 俺がノルガンの……?」
「幸いあんたの言うことは割合大人しく聞いてくれるんだろう? 信頼関係結べてんのなら、二人で口裏合わせてそうするのが一番いいんじゃないか」
するとダンも「ああ、そうだな」と頷く。
「今一番まずいのは、主人がいなくなったこの旦那をどっかのがめつい野郎が買い取って自分の奴隷にしてしまうことだ。金さえ積めば奴隷登録の方はどうとでもなるからな」
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