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異世界転生者リツとヒグマの血を引く半獣人
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「グルゥァアァアアアアッッツ!!」
昼間でも薄暗い森に突如響き渡る咆哮に、リツたち護衛部隊とその後ろに続く商隊の男たちに緊張が走った。
傭兵たちはすかさず腰に佩いた剣を抜き、魔導士は魔石をはめ込んだ杖を構え、首から下げたメダイを握りしめて僧侶が祈りの体勢に入る。
こんな時「怖い」と泣きわめいて逃げ出せたらどんなにいいだろうか、とリツはいつも思う。
高い石壁に囲まれた街から一歩外に出れば何の前触れもなくこんな風に突然魔獣が襲い掛かって来る。見上げるほどの巨体や鋭い牙を剥き出しにした猛獣が自分に向かって猛スピードで突っ込んでくるのだ。逃げずに敢然と立ち向かうなんてそうそうできるわけがない。でも今、リツたちがしなければならないことはそういうことだ。
逃げたくても逃げるわけにはいかない。そんなことをしたら真っ先に狙われるのはリツだろうし、敵を前にして逃げ出すような役立たずを雇う者はいない。つまり隊商を守る護衛部隊の下っ端として稼げるわずかな金も入らず、頼れる家族も友人もいないリツは野垂れ死にするしかないというわけだ。
またしてもものすごい獣の唸り声がビリビリと森の木々を震わせる。
逃げ出したいのを必死にこらえながらリツは『こちらの世界』に来て以来、死ぬ気で自分に叩き込んできた呪文を唱えた。
「グラムス! エンヴァー! アドランテ!」
最初の呪文で防御力を上げるために全員に結界を張り、二つ目で魔導士と僧侶と自分の魔法効力を上げ、三つ目で傭兵たちの攻撃力を上げる。
唱えるたびに力が吸い取られるように減っていくのをひしひしと感じながらも、リツは大きく息を吸い、一生懸命心を落ち着けて次の呪文を唱えようとした。その時、右方向からとてつもない地響きと木々がなぎ倒される音が響いてきて息を呑む。
「クソッ、あっちだ! 障壁を張れ!」
(言われなくてもわかってるよ!)
誰かが叫ぶのに八つ当たりのようにそう思いながらも、つい叫びたくなる気持ちも痛いほどよくわかった。
ごく普通の高校生だった坂下 律は学校帰りに突っ込んできたトラックに轢かれ、生と死が隣り合わせの『この世界』に転生させられた。そしてせめてものお詫びの品とでも言うようにこの身に与えられた魔力と、最初に落っこちた森で運よく出会えた賢人に教えられた支援魔法のお陰で、この三年なんとか生き延びることができた。
この商隊の護衛の仕事にありついて二年近くいろんな街を行き来しながら魔獣と戦ってきたが、姿の見えない場所から魔獣に襲い掛かられる瞬間の恐ろしさに慣れるなんてことは決してない。
リツは冷や汗を流しながら暴れる心臓を必死に押さえ込み、辺りの気配を窺う。
一体どこから攻撃して来るのか、どのくらい大きくて数はどのくらいで種族はなんなのか。そしてどれほど強いのか。はっきりとわかるまでのこの緊張感が嫌で嫌でたまらなかった。
その時、誰もが予想していたよりも早く、まだ遠くに見えていた魔獣が突然驚異的な跳躍力で地を蹴って襲い掛かってきた。
「な……ッ、早いッ!!」
そう叫べるだけまだ修羅場に慣れている証拠だ。リツたちが護衛している後ろの隊商の男たちはとっくに腰を抜かして地べたに這いつくばっている。
その時、とてつもない地響きを立てて目の前に落ちてきた重量級の魔獣が涎をまき散らしながら牙を剥きだして吠えた。
「グガァァアァァアアッツ!!」
ビリビリと空気を震わせる咆哮に凍り付きそうになる。
(ヤバイ『威圧』だ!)
身体が動かなくなる『威圧』に掛かってしまうと、回復できるのは僧侶であるアーニャだけだ。だが隣にいるアーニャは口を祈りの形に開いたまま竦んでしまって動けない。
視界に巨大な腕を振り上げて頭上から襲い掛かる魔獣の姿が映る。恐怖心を抑えきれず目を瞑りそうになった時、ドン! と強く地面を踏みしめる音とぶおん、と風が唸るような音がしてリツは我に返った。そして自分のすぐ横を疾風のように通り過ぎた影に向かって必死に呪文を唱える。
「ダル・グラム!!」
耳を聾する雄たけびとともに振り下ろされた魔獣の最初の一撃を分厚い鋼鉄の楯が轟音を立てて受け止めたのと、リツが放った光の防護壁が《彼》を包んだのとはほぼ同時だった。
(ま、間に合った!?)
呆然と見上げるリツたちの前に、巨大な黒い壁があった。
常にリツたちの前に立ちはだかり、人間など簡単に喰い殺してしまうような魔獣たちの攻撃を文字通り肉の壁となって受け止める、いわゆる《盾役》の彼の背中をリツは息を呑んで見上げる。
「よし! 今だ!」
腐っても手練れの護衛である傭兵たちが一斉に魔獣に斬りかかった。魔導士が彼らの攻撃の隙間を縫うように鋭い氷の弾丸を飛ばすのを見ながら、リツは懸命に息を整えて再び彼に向かって支援魔法を飛ばす。
「ダル・アドラーテ!」
リツより遥かに大きくて重い鋼鐵の楯を片手で担ぎ、彼が巨大な戦斧を振り上げる。そして暴れる魔獣の後ろの右足を横ざまに殴りつけた。その一撃で膝から下を無くした魔獣がバランスを失い倒れ込む。そして魔獣がおのれの巨体を支えようと両方の前足で地面に爪を立てた瞬間、駆けつけた傭兵の剣が魔獣の首の根元に突きたてられた。
「ギャシャァアアアアァァッツ!!」
すかさず他の二人の傭兵たちが胴を貫く。それでもまだビクビクと動いている魔獣をリツは警戒しながら見ていると、後ろからこれまで嫌というほど聞かされてきた声が飛んできた。
「まったく、もうちょっとマシな倒し方はないのか! これじゃあバラしても売り物になりゃあせん!」
(……こんな臭くて汚い魔獣の一体どこが売れるっていうんだよ)
明らかにただ難癖をつけているだけの男の姿をリツはつい睨みつけてしまう。
この商隊のオーナーである太鼓腹のこの商人はいつもこうだった。恐ろしく些細なことで怒ったり、まるで見当違いな言いがかりをつけては《彼》を怒鳴りつける。彼がいなければこの魔獣だらけの森を抜けることなんてできやしないのに。
「おい、この木偶の棒! さっさとこの薄汚いデカブツを道からどかせ! 街への到着が一日遅れるごとに大損害になるんだぞ!」
(まだ完全に絶命していない魔獣のそばに近寄るなんて、自殺行為もいいとこなのに)
魔獣が苦し紛れに腕をちょっと振り上げただけでも、その鋭く太い爪に引っ掻かれれば指や腕くらい簡単に落とされてしまう。
(なのにそんなことを命令するなんて……)
リツは密かに歯噛みする。だがこの太鼓腹の男にどんな無茶を言われても《彼》は口答え一つしない。それどころか彼が言葉を話すところをリツは一度も聞いたことがなかった。けれどそれに対して疑問を感じているのはどうやらリツだけらしい。
いつか、リツが商人のあまりにひどい彼への仕打ちを見かねて僧侶のアーニャに相談すると、彼女はいつもと変わらぬ穏やかな顔のまま「もしかしたら舌を切られているのかもしれないですね。『彼ら』への躾なのかも」と、何でもないことのように言った。
(『躾』って……、そんな言い方ないだろ)
現代日本で生まれ育ったリツにとって彼への仕打ちとあまりに理不尽すぎる言葉はいつまで経っても慣れないし、納得することもできない。けれどこの護衛部隊の中で一番若く、また後方支援しかできないリツに発言力などほとんどなかった。
今もリツが太鼓腹の商人に言い返すこともできずに黙って唇を噛んでいると、まさに最後の断末魔と言わんばかりに魔獣がカッと目を見開いてドロドロの消化液を吐き飛ばした。しまった! と思うよりも早く、目の前に突き出された大きな手がそれを遮る。
「あ……っ、ありが……」
とう、とお礼を言う間もなく盾役の男はリツを一瞥すると無言で倒れた魔獣の傍へ行き、巨大な戦斧を振り上げた。そして腹の底に響くような地響きを立てて魔獣の首を一撃で跳ね飛ばす。
「キャッ!」
そんなに近くに首が飛んできたわけでもないのに魔導士のヴェニスが悲鳴を上げた。
「おい、気を付けろ」
そう文句をつけるのヴェニスとデキてるらしい傭兵のグラトだ。
「これだから獣人の野郎は」
吐き捨てるようなその言い方に、リツはまたぐっと唇を噛む。
あんなに大きくて狂暴な魔獣の出会い頭の攻撃を皆が無傷で避けられたのは彼が文字通り身を盾にして守ってくれたからだ。なのに彼が普通の人間ではないからと差別して、誰もそれに感謝しないのが腹が立って仕方がない。
二メートルは軽く越えている大きな身体で、絶対にリツや傭兵たちだって持ち上げられないだろう巨大な大楯と戦斧を片手で担ぎ上げる彼は、この商隊のただ一人の盾役であり羆の血をひくという半獣の奴隷だった。
昼間でも薄暗い森に突如響き渡る咆哮に、リツたち護衛部隊とその後ろに続く商隊の男たちに緊張が走った。
傭兵たちはすかさず腰に佩いた剣を抜き、魔導士は魔石をはめ込んだ杖を構え、首から下げたメダイを握りしめて僧侶が祈りの体勢に入る。
こんな時「怖い」と泣きわめいて逃げ出せたらどんなにいいだろうか、とリツはいつも思う。
高い石壁に囲まれた街から一歩外に出れば何の前触れもなくこんな風に突然魔獣が襲い掛かって来る。見上げるほどの巨体や鋭い牙を剥き出しにした猛獣が自分に向かって猛スピードで突っ込んでくるのだ。逃げずに敢然と立ち向かうなんてそうそうできるわけがない。でも今、リツたちがしなければならないことはそういうことだ。
逃げたくても逃げるわけにはいかない。そんなことをしたら真っ先に狙われるのはリツだろうし、敵を前にして逃げ出すような役立たずを雇う者はいない。つまり隊商を守る護衛部隊の下っ端として稼げるわずかな金も入らず、頼れる家族も友人もいないリツは野垂れ死にするしかないというわけだ。
またしてもものすごい獣の唸り声がビリビリと森の木々を震わせる。
逃げ出したいのを必死にこらえながらリツは『こちらの世界』に来て以来、死ぬ気で自分に叩き込んできた呪文を唱えた。
「グラムス! エンヴァー! アドランテ!」
最初の呪文で防御力を上げるために全員に結界を張り、二つ目で魔導士と僧侶と自分の魔法効力を上げ、三つ目で傭兵たちの攻撃力を上げる。
唱えるたびに力が吸い取られるように減っていくのをひしひしと感じながらも、リツは大きく息を吸い、一生懸命心を落ち着けて次の呪文を唱えようとした。その時、右方向からとてつもない地響きと木々がなぎ倒される音が響いてきて息を呑む。
「クソッ、あっちだ! 障壁を張れ!」
(言われなくてもわかってるよ!)
誰かが叫ぶのに八つ当たりのようにそう思いながらも、つい叫びたくなる気持ちも痛いほどよくわかった。
ごく普通の高校生だった坂下 律は学校帰りに突っ込んできたトラックに轢かれ、生と死が隣り合わせの『この世界』に転生させられた。そしてせめてものお詫びの品とでも言うようにこの身に与えられた魔力と、最初に落っこちた森で運よく出会えた賢人に教えられた支援魔法のお陰で、この三年なんとか生き延びることができた。
この商隊の護衛の仕事にありついて二年近くいろんな街を行き来しながら魔獣と戦ってきたが、姿の見えない場所から魔獣に襲い掛かられる瞬間の恐ろしさに慣れるなんてことは決してない。
リツは冷や汗を流しながら暴れる心臓を必死に押さえ込み、辺りの気配を窺う。
一体どこから攻撃して来るのか、どのくらい大きくて数はどのくらいで種族はなんなのか。そしてどれほど強いのか。はっきりとわかるまでのこの緊張感が嫌で嫌でたまらなかった。
その時、誰もが予想していたよりも早く、まだ遠くに見えていた魔獣が突然驚異的な跳躍力で地を蹴って襲い掛かってきた。
「な……ッ、早いッ!!」
そう叫べるだけまだ修羅場に慣れている証拠だ。リツたちが護衛している後ろの隊商の男たちはとっくに腰を抜かして地べたに這いつくばっている。
その時、とてつもない地響きを立てて目の前に落ちてきた重量級の魔獣が涎をまき散らしながら牙を剥きだして吠えた。
「グガァァアァァアアッツ!!」
ビリビリと空気を震わせる咆哮に凍り付きそうになる。
(ヤバイ『威圧』だ!)
身体が動かなくなる『威圧』に掛かってしまうと、回復できるのは僧侶であるアーニャだけだ。だが隣にいるアーニャは口を祈りの形に開いたまま竦んでしまって動けない。
視界に巨大な腕を振り上げて頭上から襲い掛かる魔獣の姿が映る。恐怖心を抑えきれず目を瞑りそうになった時、ドン! と強く地面を踏みしめる音とぶおん、と風が唸るような音がしてリツは我に返った。そして自分のすぐ横を疾風のように通り過ぎた影に向かって必死に呪文を唱える。
「ダル・グラム!!」
耳を聾する雄たけびとともに振り下ろされた魔獣の最初の一撃を分厚い鋼鉄の楯が轟音を立てて受け止めたのと、リツが放った光の防護壁が《彼》を包んだのとはほぼ同時だった。
(ま、間に合った!?)
呆然と見上げるリツたちの前に、巨大な黒い壁があった。
常にリツたちの前に立ちはだかり、人間など簡単に喰い殺してしまうような魔獣たちの攻撃を文字通り肉の壁となって受け止める、いわゆる《盾役》の彼の背中をリツは息を呑んで見上げる。
「よし! 今だ!」
腐っても手練れの護衛である傭兵たちが一斉に魔獣に斬りかかった。魔導士が彼らの攻撃の隙間を縫うように鋭い氷の弾丸を飛ばすのを見ながら、リツは懸命に息を整えて再び彼に向かって支援魔法を飛ばす。
「ダル・アドラーテ!」
リツより遥かに大きくて重い鋼鐵の楯を片手で担ぎ、彼が巨大な戦斧を振り上げる。そして暴れる魔獣の後ろの右足を横ざまに殴りつけた。その一撃で膝から下を無くした魔獣がバランスを失い倒れ込む。そして魔獣がおのれの巨体を支えようと両方の前足で地面に爪を立てた瞬間、駆けつけた傭兵の剣が魔獣の首の根元に突きたてられた。
「ギャシャァアアアアァァッツ!!」
すかさず他の二人の傭兵たちが胴を貫く。それでもまだビクビクと動いている魔獣をリツは警戒しながら見ていると、後ろからこれまで嫌というほど聞かされてきた声が飛んできた。
「まったく、もうちょっとマシな倒し方はないのか! これじゃあバラしても売り物になりゃあせん!」
(……こんな臭くて汚い魔獣の一体どこが売れるっていうんだよ)
明らかにただ難癖をつけているだけの男の姿をリツはつい睨みつけてしまう。
この商隊のオーナーである太鼓腹のこの商人はいつもこうだった。恐ろしく些細なことで怒ったり、まるで見当違いな言いがかりをつけては《彼》を怒鳴りつける。彼がいなければこの魔獣だらけの森を抜けることなんてできやしないのに。
「おい、この木偶の棒! さっさとこの薄汚いデカブツを道からどかせ! 街への到着が一日遅れるごとに大損害になるんだぞ!」
(まだ完全に絶命していない魔獣のそばに近寄るなんて、自殺行為もいいとこなのに)
魔獣が苦し紛れに腕をちょっと振り上げただけでも、その鋭く太い爪に引っ掻かれれば指や腕くらい簡単に落とされてしまう。
(なのにそんなことを命令するなんて……)
リツは密かに歯噛みする。だがこの太鼓腹の男にどんな無茶を言われても《彼》は口答え一つしない。それどころか彼が言葉を話すところをリツは一度も聞いたことがなかった。けれどそれに対して疑問を感じているのはどうやらリツだけらしい。
いつか、リツが商人のあまりにひどい彼への仕打ちを見かねて僧侶のアーニャに相談すると、彼女はいつもと変わらぬ穏やかな顔のまま「もしかしたら舌を切られているのかもしれないですね。『彼ら』への躾なのかも」と、何でもないことのように言った。
(『躾』って……、そんな言い方ないだろ)
現代日本で生まれ育ったリツにとって彼への仕打ちとあまりに理不尽すぎる言葉はいつまで経っても慣れないし、納得することもできない。けれどこの護衛部隊の中で一番若く、また後方支援しかできないリツに発言力などほとんどなかった。
今もリツが太鼓腹の商人に言い返すこともできずに黙って唇を噛んでいると、まさに最後の断末魔と言わんばかりに魔獣がカッと目を見開いてドロドロの消化液を吐き飛ばした。しまった! と思うよりも早く、目の前に突き出された大きな手がそれを遮る。
「あ……っ、ありが……」
とう、とお礼を言う間もなく盾役の男はリツを一瞥すると無言で倒れた魔獣の傍へ行き、巨大な戦斧を振り上げた。そして腹の底に響くような地響きを立てて魔獣の首を一撃で跳ね飛ばす。
「キャッ!」
そんなに近くに首が飛んできたわけでもないのに魔導士のヴェニスが悲鳴を上げた。
「おい、気を付けろ」
そう文句をつけるのヴェニスとデキてるらしい傭兵のグラトだ。
「これだから獣人の野郎は」
吐き捨てるようなその言い方に、リツはまたぐっと唇を噛む。
あんなに大きくて狂暴な魔獣の出会い頭の攻撃を皆が無傷で避けられたのは彼が文字通り身を盾にして守ってくれたからだ。なのに彼が普通の人間ではないからと差別して、誰もそれに感謝しないのが腹が立って仕方がない。
二メートルは軽く越えている大きな身体で、絶対にリツや傭兵たちだって持ち上げられないだろう巨大な大楯と戦斧を片手で担ぎ上げる彼は、この商隊のただ一人の盾役であり羆の血をひくという半獣の奴隷だった。
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