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07★ 赤ずきんちゃん、オオカミくんにいじられる。
しおりを挟む「……っひ、う、う~~~~~~~ッ」
ドルフのゆびが、ナカに、はいってくる……っ! え、ほ、ほんとに?
しかもドルフが酔っているせいなのか、それともやっぱり寝ぼけているからなのかわかんないけど、ドルフの指はもうめちゃくちゃじれったいくらいゆっくりと、少しずつ何かを確かめるみたいに僕のナカを行ったり来たりする。
ゆび、これ、ドルフの、ゆび……っ!
嘘だよね、だって、あんなに重たい剣を毎日握って振り回したり、僕が昔ブーツの紐を切ってしまった時もすぐ直してくれた強くて器用で男らしい指が、僕の、そんなところに……うそ、もう一本……!? ムリ、ムリだよ、あうんっ、ダメ、起きて、ダメ~~~~~~っ!!
さすがにそんな狭い場所に指二本とか無理だって、怖くて怖くて僕がガチガチに強張ってるのに気づいたのか、ドルフの動きが止まって心底ホッとする。けど粘膜を引きずるようにずるずると抜けていく指に、なんとも言えないぞわぞわとした感覚が背中を這い上がってきて僕はまた悲鳴を呑み込んだ。
指だけじゃなく手が完全に僕の足の間から抜かれて、ようやく僕は強張った身体から力を抜いてぐったりする。
うう……ビックリした……ほんとにビックリした……でもこれでやっとドルフも大人しく寝てくれるかな……と思った時、僕の頭のすぐ後ろでドルフが何かを舐めるような音がして我に返った。
…………え、なに、なにを舐めて……
「ひうっ!?」
ごそ、とドルフが身動いで、今度は後ろからズボンの中に手を突っ込まれる。そんで尻の谷間をこするようにして指が入ってきて、また僕の中にぬぷぬぷと潜り込んできた。
「あ、や、んぐ……っ!」
さっきドルフの指を一本、多分根元近くまで咥え込まされたソコはさっきよりずっと簡単に受け入れてしまう。おまけになんか、指、濡れてる……? って思った瞬間、指を挿れられたナカが急にカッと熱くなって僕は目を見開いた。
え、あ、やだ、なにこれ、なにこれ……っ!? なんか、ナカ、あつい……っ!?
その時僕は、さっきドルフが舐めてたのは自分の指で、もしかしたらドルフの口の中に残ってた酒が今僕のナカでうごめいてる指についてたんじゃないかと気づいた。
そ、それ、ヤバイでしょ、だって、そんなところにアルコールとか、どう考えても自殺行為……っ
「っひゃん!」
ヤバイ、まずい、ゆび、いつの間にか二本、挿れられてる。
数を増やしてひくひくと脈打ってる穴に入り込んできたドルフの指がぬちぬちと狭い隘路をかき分けるようにして中をかき回してる。
おまけに直腸から直にアルコールを摂取してしまったらしい僕の身体はどんどん熱くなって、頭もぐらぐらと酔いでもう、わけわかんなくなっていく。
あ、やだ、あつい、しんぞう、どくどくいってる、
うそ、なか、ぐちゃぐちゃ、いって、ひう、
え、なに、これ、ぼく、へんなゆめでもみてんの……?
だってあのドルフが。あの、誰に何言われても全然気にしない強さをもってて、どこへだって一人で行けて、ぼくのたすけなんかぜんぜんいらなくて、かっこよくて、みんなのあこがれで、そんなドルフが、ぼくのなかを。
そう思っただけで僕の腹の奥底がきゅうぅっ、と引き絞られるように疼いて、ナカの指を締め付けてしまう。するとドルフの指の関節の隆起をまざまざと感じて、また甘い痺れが脳髄まで駆け上った。
「…………ッフ…………ッ」
突然、ドルフが身体を起こして息を吐いた。僕はビクッ、と背筋を強張らせて息を殺しながら肩越しにドルフを見上げる。すると明かりを消した暗がりの中にドルフの輝く金褐色の目が見えた。
「…………ッ!?」
ドルフが、僕を見てる。
間違いなく目が合って、僕の心臓が一瞬止まりそうになった。
ドルフ、目が覚めたのかな。でもなんで黙ったままなんだ? 早くどいて欲しい、でももうちょっとこのままでいて欲しい。
ああ、もうわけがわかんない。ガンガンと僕の内側で暴れてる熱とかアルコールとか、なんかもうわけもわからず僕は息もろくにできずにドルフの下で身を強張らせてた。
ドルフは何を言うわけでもなくただ無言で僕を見下ろしている。そして目を閉じて深々と息を吐き出すと、僕に覆いかぶさるみたいにしてベッドに肘をついた。
「っ!!」
またしてもうなじに顔を埋められて、僕はぎゅっと目を瞑る。
「う……んっ」
いつでも自信満々で堂々としてるドルフとは思えない覚束ない動きで、ドルフの手が僕の腿を辿り、尻を掴む。そして乱暴に下着と部屋着を引きずり下ろすとまた後ろから僕の後ろを弄り始めた。
「っひゃ、あ、んっ、んっ」
普通は友達からそんなところを触られていいように弄られたらもっと怖いとかなんとかなるもんだろうに、僕の中をぐちゅぐちゅと弄っている指があのドルフのものだと思うだけでなぜか僕のペニスはガチガチに勃起してしまっている。
そんで恥ずかしいくらいぼたぼたと垂れ落ちてるカウパーに濡れそぼった後腔をくぷくぷと指で広げられ、慣らされていく。
ああ、うそ、やだ、これ、へん、きもちいい、いやそんなバカな。
ぬるぬるとナカを擦って、えぐって、揉みしだかれて、ああ、いやらしいおとが恥ずかしくて耳を塞いでしまいたい。
「も、やだ、はなして、ドルフ、ドルフ……っ」
僕は掠れる声で何度もドルフに訴えた。ってか、これって絶対誰か、女と間違えてんだよね、これ。
自分がそこらへんにいくらでもいる、それこそ士官学校時代にたくさんの心の傷を抱えて一人で耐えてたドルフに勝手に跨って腰を振ってたような尻軽女たちと勘違いされてるのかと思うと、情けなくて悔しくて涙が出そうになる。
そうやって僕が目をつむって唇を噛みしめてたら、ドルフの指が僕の中の、ペニスの裏っかわみたいなところに触れた途端、突然すごい快感みたいなのが背中に走って思わず甲高い悲鳴が口から漏れてしまった。
「ひうんッツ!!」
な、なに!? いまのなに……っ!?
さすがに隣で寝てるナナセに聞かれたんじゃないかと焦って慌てて口を押えたけど、さすがというかなんというか、ドルフはこんな時でも本当に容赦なかった。
「っひゃっ! あ、……う、~~~~~~ッ!!」
や、やだやだナニソコ、ウソ、あ、ん~~~~~~~っ!!
軽く触れられただけでも思わず声が出るほどの衝撃だったのに、ドルフは指の腹でそのふくらみを擦っては押し潰し、二本の指で挟んで揺らしてくる。
「んぐっ、……っふ、あ、や……っ」
あっ、っき、きもちい、やだ、ソコ、ひんっ!
僕は両手で口を覆って、すぐ側で眠るナナセに気づかれちゃ駄目だって必死に声を押し殺した。
ただノールのいびきとナナセの寝息がかすかに響く真っ暗な自分の部屋で、ドルフの逞しい身体に割り開かれた両足の間から漏れるくちゅ、くちゅ、って濡れた音に耳まで犯されて、とうとうほんとに目尻に涙が滲んできた。
いやだ、こんな、やらしい、おと。
恥ずかしくて恥ずかしくてたまんない。なのに今まで感じたことがないほどめちゃくちゃ、めちゃくちゃに興奮してる。ドルフの指に後ろばかり弄られて、いつの間にかガチガチに勃起したペニスを無意識にシーツに擦りつけてた。
「ん……っ、……っふ、…………っ」
一生懸命口を押えて腰を揺らして、中で動くドルフの指をきゅうきゅう締め付けてたら、ドルフがまた動きを止めて大きく息を吐き出すのが聞こえた。恐る恐る肩越しに見上げると、眠気に襲われた獣みたいに朦朧とした頭を振りながら上半身を起こすのが見えた。僕は手で口を覆ったままその姿を凝視する。
…………ウソ、ドルフが、あのドルフが。僕のカラダさわって、その気になってる……?
暗がりでも一目でわかるほどドルフのモノは大きく勃ち上がり、部屋着のズボンを押し上げていた。
「っふ……ぅっ」
ドルフが気だるげに呼吸しながら部屋着のウエスト部分を掴んで引き下ろす。すると勢いよく飛び出した太いペニスに目が釘付けになった。
「…………ド、ドル、フ……っ?」
た、勃たないんじゃなかったの……っ!? え、あれは嘘?
これは恐怖なんだろうか、それとも興奮なんだろうか、もう自分でもわかんない。ただ、目だけを光らせてフウフウと荒い息を吐き出しながら伸し掛かってくるドルフの黒い影を、僕は息もできずただただ無言で見上げた。
ドルフの大きな手がずっと俯せになってた僕の身体を軽々とひっくり返して内腿を掴み、ぐい、っと大きく広げる。
その時、カーテンを締め忘れてた窓から月明りが差し込んできて、僕は見てしまった。ドルフの、ソレ、を。
…………う、うそ。
ドルフのモノは赤黒くてぬらぬらと濡れたように光ってた。太い血管が浮き上がった竿は太くて、でも人間のみたいに先端に亀頭のでっぱりがない。けどその代わりに根元のあたりが瘤みたいに膨らんでた。お、狼族のってこんなんなの……? 思わずごくり、と唾を飲み込んでしまう。
そんな、明らかに人間とは違う形をした男根が、手で支えなくてもいいくらい硬く勃起して鎌首をもたげてる。
ほ、ほんとに? あのドルフが僕に触って、僕を見下ろして、アソコを勃たせてんの?
まだ信じられなくて痛いくらいにバクバクいってる心臓の上でぎゅって手を握り締めてたら、ドルフがフーッ、フーッ、って荒い息を吐いて僕の上に伸し掛かってきた。
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