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ミナミくんの不安。
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「………………は?」
恐ろしく深い皺を眉間に刻んで呉凱が睨んでいる。南はそれにおっかなびっくり笑みを返して言った。
「あの、俺の普段のやり方っていうか、それがいいのかダメなのかちょっと見て欲しいんです」
「だから誰からも文句来てねぇっつってんだろ」
「それでも心配なんです。あの、お願いします」
しつこく言い募ると、南の内心の必死さが滲み出ていたのか、ぎゅっと皴の寄っていた呉凱の眉間がわずかに開いた。そしてその目にいぶかしげな色が浮かぶ。南はそれを見逃さなかった。
「ぶっちゃけセックスの良し悪しなんて本人じゃなきゃわかんないじゃないですか。そりゃ客だってちゃんと出してるしイイって言ってくれるけど、ほんとのとこどうなのか、店長さんなら忌憚ないとこ聞かせてくれるでしょ?」
南は呉凱の腕にしがみつくようにして訴える。この際なりふり構ってはおれない。南は唇を噛み締めて、下から呉凱の目を覗き込む。すると呉凱の鋭い目がわずかに緩んだ。そこをすかさず捉えて、南はダメ押しをする。
「あの……俺、せっかく雇って貰ったんだからちゃんと仕事したいし……。それにこんなこと店長さんにしか頼めないし……そうでしょ?」
すると案の定、かなり長い沈黙の後に呉凱が深いため息をついた。そして南の裸の胸をぐい、と押して言う。
「……売り上げ締めて以文たち返してくるから待ってろ」
「了解です」
南が腕を放すと、呉凱は肩をいからせたままノシノシと風呂場を出て行った。その大きな背中が見えなくなり、個室のドアの閉まる音がして南はようやく息を吐き出す。なんとか呉凱を説得することができたらしい。
この店の虎の店長さんは怖そうな見た目に似合わずたいそう面倒見がいい、とは副店長の狼の獣人の言だ。ちなみに南はみなが言うほど呉凱の顔は怖くない。それどころか牙を剥きだしにして怒っていても時々両耳がピクピクと動いているところや長い尻尾がくるん、と跳ねるのがかわいいとさえ思う。だが前に一度アルバイトの黒服の義良にそう言ったところ何か恐ろしいものでも見るような目つきを返されて以来口にしないようにしている。
(でも、やぱり店長さんは優しい)
現に今もストレートな言葉で正直に頼めばちゃんと考えて応じてくれた。
(だって、多分店長さんじゃなきゃ俺雇って貰えなかったし、だからちゃんと働いて恩返ししたいし)
南は途端に元気が出てきたような気がして、下手くそな鼻歌を歌いながら再び風呂場を洗い始めた。
南がこのソープランドで泡姫として働き始めてから一ヶ月。日数にしたら八日ほどで相手をした客は二十人くらい、といったところだろうか。その間イかせられなかった客はいないし直接不満や文句を言われたこともない。指名予約も順調に入っていると聞いているから呉凱の言う通りソープ嬢としておそらく及第点は貰えるレベルなのだろう、とは思う。それでも南には心配なことが一つだけあった。
何度プレイを重ねても、どんな客を相手にしてもどうしてもイけない。
もちろんここでのプレイは自分がイくことが目的ではないし、客の方だって南をイかせる義務があるわけではない。さきほどの常連客のように自分のイチモツどころかオモチャまで使って南をイかせようとしてくる客はごくごく少数だ。
男のソープ嬢の場合、自分もイきたければ客のモノを受け入れながら自分で自分のモノを扱いて射精するのが普通だと聞いている。それに最初に呉凱に言われた通り、一晩に何人も相手をする場合は客だけをイかせて済ませることも少なくないのだ。だが、それらを差し引いても南には疑問だった。
初めてこの店に来た時に、体験入店と称して呉凱にソープの手順などを教えてもらい、色々あってはずみで最後までヤってしまった。そしてセックスから得るとてつもない快感を身をもって知った。
まったくの初体験で気絶してしまうほどの絶頂を味わってしまった南にとって、良くも悪くもあの時の感覚がセックスというものを定義付けてしまったのだと思う。
なのにあれから二十回近くも男に抱かれていながら南は一度も達したことがない。
呉凱とした時の頭が吹っ飛ぶようなものすごい快感は一体なんだったのだろうか、あれは夢だったのだろうか、と思ってしまうほど、客とのプレイで南は何も感じなかった。
いや、何も、というのはさすがに語弊がある。もちろん客に中を弄られたり大きく勃起した男根をいっぱいいっぱいねじ込まれて揺さぶられれば声も出るしそれなりに気持ちよくはなる。けれどあの時呉凱に味あわされた、そら恐ろしいほどの快感とは比べるべくもなかった。
(やっぱり、俺のやり方がマズイんだろうか)
あの日呉凱が教えてくれたのが『ソープランドのセオリー』であるならば、実際に自分が客を相手にしていてもあの時のような気持ちよさをまったく感じないというのは、手順か何かが間違っているのか、南が下手なのかのどちらかだろう。
(お客さんは俺とのプレイにお金払ってるわけだし、もし俺のせいでお客さんが気持ちよくなってなかったら、やっぱりマズイよな)
呉凱には言っていないが、普段南は客のモノを受け入れながら何も感じていないことを隠すために、呉凱と寝た時のことを思い出しながら声を上げ、身をよじらせている。つまり演技しているのだ。鋭い客ならばいつかそれに気付いてしまうのではないだろうかと不安も募る。
それに、正直に言えば南は恐ろしかった。ここで能無しのレッテルを貼られて解雇にでもなったら、南は『女を抱くより男に抱かれたい』という人には言えない性癖を抱えてこの先一体どうしたらいいのか、考えただけで南は途方にくれてしまう。
今まで職場と家との往復しかしたことなかった南が死ぬ気で勇気を出して捷運に乗り、風俗街と名高い五華路まで来て、雇って欲しいとこの店に飛び込んだ。
こんな獣人ばかりが相手の風俗街で人間の南がそんなことをしたら有無を言わさず放り出されるのが当たり前だし、下手をすれば有り金全部巻き上げられて一発二発殴られたり脅されたりすることだってありえるのだと後から副店長から聞かされた。
そんな無茶をしたのにこうして雇って貰えたのは相手が呉凱だったからだと南は思っている。
いきなり飛び込んできて『男に抱かれたいからソープ嬢になりたい』などと言う南の話をちゃんと聞いてくれたのは呉凱だったからだ。
あの時店番をしていたのが呉凱だったから、南は生まれて初めて自分の後ろ暗い秘密を打ち明けることができた。呉凱にしてみれば聞きたくもない話だっただろうが、それでも南はこの秘密を一人で抱え込まずに済んで、重い重い肩の荷が少し軽くなったような気がしたのだ。
南は風呂場の床を洗い流しながら、まだ呉凱は戻ってこないかとドアを見る。
大きな口にぞろり、と並んだ牙と鋭い眼光は確かに見る者を怖がらせるかもしれない。けれど彼と少し話をすればすぐにわかる。
おそらくは南より一回りは年上の、年齢と経験を重ねたがゆえの落ち着きと乱暴だけど端々に南への思いやりを感じさせる言葉の数々はひどく南を喜ばせ、無造作な態度の中に感じる物慣れた空気、そしていつも彼から漂ってくる煙草の匂いは南を安心させた。
恐ろしく深い皺を眉間に刻んで呉凱が睨んでいる。南はそれにおっかなびっくり笑みを返して言った。
「あの、俺の普段のやり方っていうか、それがいいのかダメなのかちょっと見て欲しいんです」
「だから誰からも文句来てねぇっつってんだろ」
「それでも心配なんです。あの、お願いします」
しつこく言い募ると、南の内心の必死さが滲み出ていたのか、ぎゅっと皴の寄っていた呉凱の眉間がわずかに開いた。そしてその目にいぶかしげな色が浮かぶ。南はそれを見逃さなかった。
「ぶっちゃけセックスの良し悪しなんて本人じゃなきゃわかんないじゃないですか。そりゃ客だってちゃんと出してるしイイって言ってくれるけど、ほんとのとこどうなのか、店長さんなら忌憚ないとこ聞かせてくれるでしょ?」
南は呉凱の腕にしがみつくようにして訴える。この際なりふり構ってはおれない。南は唇を噛み締めて、下から呉凱の目を覗き込む。すると呉凱の鋭い目がわずかに緩んだ。そこをすかさず捉えて、南はダメ押しをする。
「あの……俺、せっかく雇って貰ったんだからちゃんと仕事したいし……。それにこんなこと店長さんにしか頼めないし……そうでしょ?」
すると案の定、かなり長い沈黙の後に呉凱が深いため息をついた。そして南の裸の胸をぐい、と押して言う。
「……売り上げ締めて以文たち返してくるから待ってろ」
「了解です」
南が腕を放すと、呉凱は肩をいからせたままノシノシと風呂場を出て行った。その大きな背中が見えなくなり、個室のドアの閉まる音がして南はようやく息を吐き出す。なんとか呉凱を説得することができたらしい。
この店の虎の店長さんは怖そうな見た目に似合わずたいそう面倒見がいい、とは副店長の狼の獣人の言だ。ちなみに南はみなが言うほど呉凱の顔は怖くない。それどころか牙を剥きだしにして怒っていても時々両耳がピクピクと動いているところや長い尻尾がくるん、と跳ねるのがかわいいとさえ思う。だが前に一度アルバイトの黒服の義良にそう言ったところ何か恐ろしいものでも見るような目つきを返されて以来口にしないようにしている。
(でも、やぱり店長さんは優しい)
現に今もストレートな言葉で正直に頼めばちゃんと考えて応じてくれた。
(だって、多分店長さんじゃなきゃ俺雇って貰えなかったし、だからちゃんと働いて恩返ししたいし)
南は途端に元気が出てきたような気がして、下手くそな鼻歌を歌いながら再び風呂場を洗い始めた。
南がこのソープランドで泡姫として働き始めてから一ヶ月。日数にしたら八日ほどで相手をした客は二十人くらい、といったところだろうか。その間イかせられなかった客はいないし直接不満や文句を言われたこともない。指名予約も順調に入っていると聞いているから呉凱の言う通りソープ嬢としておそらく及第点は貰えるレベルなのだろう、とは思う。それでも南には心配なことが一つだけあった。
何度プレイを重ねても、どんな客を相手にしてもどうしてもイけない。
もちろんここでのプレイは自分がイくことが目的ではないし、客の方だって南をイかせる義務があるわけではない。さきほどの常連客のように自分のイチモツどころかオモチャまで使って南をイかせようとしてくる客はごくごく少数だ。
男のソープ嬢の場合、自分もイきたければ客のモノを受け入れながら自分で自分のモノを扱いて射精するのが普通だと聞いている。それに最初に呉凱に言われた通り、一晩に何人も相手をする場合は客だけをイかせて済ませることも少なくないのだ。だが、それらを差し引いても南には疑問だった。
初めてこの店に来た時に、体験入店と称して呉凱にソープの手順などを教えてもらい、色々あってはずみで最後までヤってしまった。そしてセックスから得るとてつもない快感を身をもって知った。
まったくの初体験で気絶してしまうほどの絶頂を味わってしまった南にとって、良くも悪くもあの時の感覚がセックスというものを定義付けてしまったのだと思う。
なのにあれから二十回近くも男に抱かれていながら南は一度も達したことがない。
呉凱とした時の頭が吹っ飛ぶようなものすごい快感は一体なんだったのだろうか、あれは夢だったのだろうか、と思ってしまうほど、客とのプレイで南は何も感じなかった。
いや、何も、というのはさすがに語弊がある。もちろん客に中を弄られたり大きく勃起した男根をいっぱいいっぱいねじ込まれて揺さぶられれば声も出るしそれなりに気持ちよくはなる。けれどあの時呉凱に味あわされた、そら恐ろしいほどの快感とは比べるべくもなかった。
(やっぱり、俺のやり方がマズイんだろうか)
あの日呉凱が教えてくれたのが『ソープランドのセオリー』であるならば、実際に自分が客を相手にしていてもあの時のような気持ちよさをまったく感じないというのは、手順か何かが間違っているのか、南が下手なのかのどちらかだろう。
(お客さんは俺とのプレイにお金払ってるわけだし、もし俺のせいでお客さんが気持ちよくなってなかったら、やっぱりマズイよな)
呉凱には言っていないが、普段南は客のモノを受け入れながら何も感じていないことを隠すために、呉凱と寝た時のことを思い出しながら声を上げ、身をよじらせている。つまり演技しているのだ。鋭い客ならばいつかそれに気付いてしまうのではないだろうかと不安も募る。
それに、正直に言えば南は恐ろしかった。ここで能無しのレッテルを貼られて解雇にでもなったら、南は『女を抱くより男に抱かれたい』という人には言えない性癖を抱えてこの先一体どうしたらいいのか、考えただけで南は途方にくれてしまう。
今まで職場と家との往復しかしたことなかった南が死ぬ気で勇気を出して捷運に乗り、風俗街と名高い五華路まで来て、雇って欲しいとこの店に飛び込んだ。
こんな獣人ばかりが相手の風俗街で人間の南がそんなことをしたら有無を言わさず放り出されるのが当たり前だし、下手をすれば有り金全部巻き上げられて一発二発殴られたり脅されたりすることだってありえるのだと後から副店長から聞かされた。
そんな無茶をしたのにこうして雇って貰えたのは相手が呉凱だったからだと南は思っている。
いきなり飛び込んできて『男に抱かれたいからソープ嬢になりたい』などと言う南の話をちゃんと聞いてくれたのは呉凱だったからだ。
あの時店番をしていたのが呉凱だったから、南は生まれて初めて自分の後ろ暗い秘密を打ち明けることができた。呉凱にしてみれば聞きたくもない話だっただろうが、それでも南はこの秘密を一人で抱え込まずに済んで、重い重い肩の荷が少し軽くなったような気がしたのだ。
南は風呂場の床を洗い流しながら、まだ呉凱は戻ってこないかとドアを見る。
大きな口にぞろり、と並んだ牙と鋭い眼光は確かに見る者を怖がらせるかもしれない。けれど彼と少し話をすればすぐにわかる。
おそらくは南より一回りは年上の、年齢と経験を重ねたがゆえの落ち着きと乱暴だけど端々に南への思いやりを感じさせる言葉の数々はひどく南を喜ばせ、無造作な態度の中に感じる物慣れた空気、そしていつも彼から漂ってくる煙草の匂いは南を安心させた。
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