【完】泡姫ミナミくんの初恋 ~獣人店長さんと異世界人のソープ嬢(♂)

伊藤クロエ

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★ミナミくん、初めての〇〇〇。

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 ガクガクと震えて腰の立たない南に代わってぬるつくローションを洗い流した呉凱が、南の腕を掴んで風呂場を出た。そして狭い部屋にあるお粗末なベッドに南を突き飛ばす。

「うつ伏せになってケツ上げろ。初めての時はバックからの方がラクだからな」

 南は震える腕をベッドについて、言われた通りにドギースタイルを取る。

「ローション、中に入れるぞ」

 その言葉と同時にボトルの細長い口が潜り込んでくる。そして生暖かくてどろりとしたものを流し込まれた。

「ん、ふ……ッ!」

 そのなんとも言えない感触に思わず声が漏れる。呉凱がボトルを引き抜き、足元に投げ捨てた。そして尻たぶを掴まれたと思った途端、ぬるりとしたモノを押し当てられて南は息を呑んだ。

「あ」

 物欲しげにひくひくと脈打つ入り口を、熱いナニかがぬぷっとこじ開ける。それはみちみちと狭い肉壁を押し開きながら入ってきて、ぷっくりと膨れ上がった南の前立腺をごりごりと擦りながら奥へ奥へと侵入する。

「あ、あ、あ、」

 指が真っ白になるほどきつくシーツを握り締め、目も口も開きっぱなしにして、南はそんな声を漏らすことしかできなかった。

「あ、うそ、あ、あ、」

 ベッドに首根っこを押し付けられ、犬のように高く差し上げた尻を凶暴な楔に串刺しにされて、ただそれだけで南は達しそうになる。

「ミナミ。いいか、俺がいいって言うまで絶対イくんじゃねぇぞ」」

 呉凱の声に、南は慌てて自分で自分のペニスの根元を握り締めた。

「う、あ、わ、わかっ……ッ!!」

 ズン、と一番奥にソレが当たって、南は悲鳴を呑み込む。

「まだ挿れただけだ」
「わ、わかって、ま、す」
「ちゃんとてめぇの堪え性のねぇ淫乱チンポ、しっかり塞いどけよ」
「は、い」

 いきなり呉凱が腰を引いて、南の中にみっちりと詰まっていた男根が入り口ギリギリまで引き抜かれる。そして次の瞬間、最奥まで一気に突き上げられた。

「ひぁ…………っんんッツ!!!」

 目の奥でパチパチと火花が散る。あまりの気持ちよさに南は気が狂うかと思った。

「オラ、初めてのホンモノのちんこはどうだよ……ッ! オモチャやてめぇの指とどっちが気持ちいいんだ?」

 奥までぐっぷりとハメ込まれたまま小刻みに揺すられて、亀頭で奥をぬちゅぬちゅと突かれて南はひたすら「あ、あ、あ、あ」と喘ぎ続ける。

「ミナミィ、イきてぇか?」
「イ、イきたい、すげ、あ、んあっ、イ、イきたい……ッツ!」

 途切れ途切れの息の下から震える声で南は答える。

「ソコ……っ! おく、あッ、いりぐちん、とこも、あ、いっぱい、ぜんぶ、んッ! あんッ! あ、ついて、いっぱい、てんちょお……ッ!!」
呉凱ウーカイだ」

 するとそれまでゆるゆると動いていた呉凱が南の腰骨をぐいっと掴み、激しく中を突き出した。

「ひぁっ! んあっ! んぐっ! イイ! すご、イイッ!! イく! イ、っちゃぅう……ッツ!!」

 すると首根っこを押さえ込んでいた呉凱の手に後ろ髪を掴まれ、耳元で囁かれる。

「いいかミナミ、ソープの一番の鉄則だ。どんだけイきたくても、どんだけ気持ちよくても、ぜってぇ、ぜってぇ本気イキすんな」
「へぇあッ!?」

 耳を疑いたくなる言葉に、南は思わず頓狂な声を上げた。

「お前がここで働き始めたら間違いなく売れっ子になる。今までうちにはいなかったタイプだし、身体も性格もほんと気持ちいことに素直だからな、お前」

 そう言って呉凱がニヤリと笑う。

「おまけに初めてのくせしてオトコのチンポ咥えこんでナカきゅうきゅう締め付けて、こんな淫乱でドスケベな身体してんだ。客がつかねぇはずがねぇわ」

 そう言ってまた腰を揺らし始めた。

「あうんッ! い……ッ、ま、まって、あうッ! ソコ、ソコ、ヤバ……ッ!!」
「おい、聞いてんのかよ……ッ?」
「おれ、おれ、そうなの……っ?」

 南は必死に首を回して背後の呉凱を見ようとする。

「おれ、うれっこに、なんの……っ?」
「ああ、そうだ。だからお前には一晩に複数の客が付く。ショートコースなら一日に二、三人は間違いなく指名が入るな。なのにいちいちマジイキしてたら身体がもたねぇ。だからお前は客相手にぜってぇ本気でイくな」
「そ、そんなぁ……っ」

 あまりに殺生なその言葉に南は本気で泣き出したくなった。だが呉凱はそんな南を同情するどころか、ますます強く激しく南のイイところばかり責めたてる。

「はぐっ! ひぃ……っ! んぐ、も、ダメ、ダメ、イきたい、イきた、い……ぃ……ッ!」

 腹の奥底から怒涛のごとく押し寄せては南の脳髄をぐらぐらと揺らす快感からなんとか意識を逸らそうと、南は痛いくらいぎゅうぎゅうとペニスを握り締める。そうでもしないと一瞬で射精してしまいそうだった。

「てんちょ……、てんちょ、ぉさ……ん……ッ!」
「名前で呼べっつってるだろ! オラ! 客がイくまで死ぬ気で我慢しろ!」
「でも、そうだけ、ど……っ」

 このままじゃ間違いなく死んでしまう。そう思った南はぼやけて見えない目を必死にこじ開けた。

「で、でも、う、うーかいさん、は、お客さんじゃ、ないよね?」

 喘ぎすぎてひりつく喉から声を押し出す。

「うーかいさん、は、客じゃなくてっ、ほんとは、おれの、てんちょおさんだろ……っ?」
「だったら何だ」
「だから、だから、ぁ……」

 涙と涎で顔中ぐしゃぐしゃにしながら南は震える声で懇願した。

「おれ、うーかいさんので、おれの、はじめてのちんこで、イってもいい……っ?」
「………………クソッ!!」

 突然、呉凱が南の腕を掴んでその身体を引き起こした。それまできつく戒められていたペニスがようやく解放されて一気にソコに血液が押し寄せる。と同時に今までで一番奥深く突き上げられながら性器を扱かれて、南はまるで女のような甲高い悲鳴を上げて絶頂を極めた。

「ひゃぁあああっぁんんッツ!!!」

 臍につくほど反り返ったペニスからくしゃくしゃになったシーツの上にザーメンを撒き散らす。そして最奥に呉凱の精液がどくどくと腹いっぱい注ぎ込まれたのに気づいて、南はまた全身を震わせながらイった。

「…………この、性悪ネコが」

 耳のすぐ後ろでぐるるる、と虎の唸り声がする。だが初めて本物の男根で最奥を突かれながらとてつもない快感を叩き込まれた南は、ただ荒い呼吸を繰り返すだけで精一杯だった。

「……おめー、こんなんされてまだここで働きたいって言うのか」

 ぐい、と後ろから大きな手で喉首を掴まれてそう尋ねられる。

「……お、……おれ、てんちょうさんのところで、はたらきたい、です」
「…………あ゛~~~~っ、このクソがッ」

 忌々しげに吐き捨てた呉凱の声が、南のどろどろに蕩けた脳味噌にじんわりと溶ける。そのまま、南はベッドにへたりこんで気を失ってしまった。


 
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