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★虎の店長さん、本気出す。
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(一体、なんだこいつは)
呉凱は、どちらかと言えば大人しい薄口な顔を唾液とローションと精液に塗れさせて、欲情して潤んだ目を爛々と輝かせながら自分を見返している真っ裸のニンゲンを見下ろした。
望んだわけではなかったが若い頃から少々後ろ暗い生活を送り、紆余曲折を経て今は風俗店の雇われ店長なんぞをしている呉凱は自分がどうしようもないクズだとわかっている。だからこそ、男と寝たいからと言ってこんな場末のソープにのこのこやってくるような考えなしで、自分に向けられる悪意や危険に鈍感すぎるミナミと自分とは、まったく別世界の生き物なのだと感じていた。
ところがどうだ。そんな世間を知らない愚かな子どものようなニンゲンが、呉凱の男根を口いっぱいに咥えこみ、恍惚とした顔で精液まで飲み干したのだ。そして一番信じられないのは、そのせいで呉凱に咎められ髪を引っつかまれて床に突き飛ばされたあげくローションをぶちまけられて、散々口汚く罵られながら怒りもせず意気消沈するわけでもなく、未だに欲望むき出しの目つきで呉凱を取って食わんばかりに見上げていることだった。
「ミナミ。お前、オトコにぶち込まれてぇからここに来たっつってたよな」
「そ……そうです」
形だけは従順そうにミナミが頷く。
「客にてめぇの尻犯してもらいたかったら、それ相応のご奉仕してやんなきゃなんねぇぞ」
「もちろんです。……でも、どうやって……?」
「それを今から教えてやるってんだよ」
呉凱はミナミの腕を引っ張って起き上がらせると、入れ替わるように自分がエアマットの上にうつ伏せになった。
「いいか、今から教えるのがいわゆる『泡踊り』ってヤツだ。教えた通りにやれよ」
「はい」
「まず俺の身体を跨いで四つんばいになれ」
するとミナミが滑らないように注意しながら呉凱の両脇に膝をつく。身体の厚みと幅が全然違うので、どうしたってミナミは大きく足を開かなければ呉凱を跨いで膝をつくことはできない。
「無理なら俺の上に座ってもいいぞ。ただし客相手にはあんまり体重掛けねぇように気を付けろ」
「は、はい」
すると腰の上にミナミがそっと尻を乗せた。れっきとした成人のオスでそれなりに体格も良さそうな割に、ニンゲンは随分と軽いものだ、と内心驚く。
「そんでさっきの温感ローションを客の背中から足まで満遍なくかけるんだが、ほとんど全部てめぇにぶっかけちまったから今はそのままでいい。お前の身体で客にマッサージするんだ」
するとわずかに躊躇いを見せつつも、南がゆっくりと両腕を折って一層深く身を屈めた。そして呉凱の背中を胸で上下に撫でるように動かす。
「そうだ。上に上がる時は胸押し付けるみてぇにして、下に下がる時はちょっと浮かせろ」
ぬるぬると温かいローションが、ミナミの胸で背中全体に塗り込められていく。その時呉凱はふとある事に気づいて思わず尻尾で床をパシッ、と打った。
「ああ、そうか。お前、毛皮がねぇから結構強めに擦りっこしても毛が絡まねぇんだな。そりゃいいこった」
「え、ああ……猫族とかだと体毛が結構長い人もいますよね」
「俺ら虎族なんかは短毛種だから大丈夫だけどな。その調子で客の上に乗って身体と手足全部使ってヌルヌルしてやれ。俺相手ならどんだけ体重かけてもいいけど、中型種とかの客なら身体横にずらしてあんまりまともに体重かけないようにしろよ」
「はい」
ミナミがうつ伏せの呉凱の背中にぴったりと密着したまま横たわる。そして手のひらや腕の内側、胸、太腿、ふくらはぎで呉凱の全身を愛撫していく。そして時々また両手をついて胸をぐい、と押し付け、呉凱の背中や腰、そして尻を擦りたてた。だがその感触に呉凱は舌打ちをする。
「おい、ミナミ。てめぇ乳首勃たせてんじゃねぇよ」
ピクッとミナミの身体が固まった。
「当たってんだよ。お前のツンツンに硬く尖りまくったエロ乳首がよ。発情期か」
「…………すみません」
本当のことを言えば、快感に素直で正直な身体をしているということは商品としては非常に大きな利点だ。だがやはりどうしても頭の片隅に『あのいかにものほほんとしたニンゲンが』という思いの拭えない呉凱は、妙な座りの悪さを消すことができずにそんな意地の悪い言葉を投げつけてしまう。
呉凱は内心の苛立ちを押さえ込みつつプロとして言葉を続けた。
「一通り客の身体にローション塗りこんだら次はリップサービスな。ここで使うローションは植物性なんちゃらの舐めても安全なヤツだからそこは気にすんな」
「はい、大丈夫です」
「客が感じそうなとこ全部舐めてやれ。ケツの孔も忘れんな。結構喜ぶヤツ多いからな」
次の瞬間、ふいにミナミの息が首筋にかかったかと思うと、濡れた舌先が呉凱の耳の間をくすぐった。思わず呉凱は息を止める。するとその舌はねっとりと耳の後ろへとなぞりながら下りていったかと思うとそのまま耳の穴をからかうように掠め、そこから今度はうなじから背中へと這って行った。
ミナミの、獣人と比べると小さな舌と唇が呉凱の全身を文字通り愛撫していく。
指先で毛皮を掻き分けるようにしながら舐めて、なぞって、くすぐって。ちゅっとかわいらしい音を立てて肩甲骨の下に吸い付いたかと思うと今度は腰を辿って尻肉を柔らかく食む。その動きは段々と早く深くなり、ミナミの荒い息が湯気の立ち込める風呂場に木霊した。
「お前、ほんとにオトコと寝たことねぇのかよ。明らかに慣れてんじゃねぇか」
「…………ほんとに、シたこと、ないです……」
尻の狭間からかすかにくぐもった声が聞こえてくる。
「そんじゃそんな風に夢中になっちまうほど俺の身体は旨いのか?」
からかうようにそう尋ねると、ミナミの舌が一瞬止まった。
「…………そう、ですね」
ミナミの両手が呉凱の尻尾を避けるようにして尻を掴み、押し開く。
「すごい、おいしい、です」
そして呉凱の尻尾の付け根、尻の谷間にちゅうっと吸い付いた。その舌と唇はなんの迷いも躊躇いもなく呉凱のソコをぬるぬると這いまわる。まるで何もかも味わい尽くそうとしているかのように時々強く吸い、尻尾の根元を舐めては下へと這っていきそうなその舌を呉凱は押し留めた。
「ストップ。そこまでだ、ミナミ」
ぴたり、とミナミの動きが止まる。
「そう、そうやって客にお預けされたらちゃんと従えよ」
そう言って呉凱は身体を起こしながらミナミを上からどかした。
「今度は客を仰向きにさせて同じことをするんだ」
呉凱はミナミに顎で促す。するとミナミが呉凱の腹の上に四つんばいになって再び全身を押し付けて上下に擦り始めた。
「ミナミ、今度重点的に責めんのはどこだ?」
するとすぐさまミナミが唇で呉凱の腹筋をなぞり、そのまま下へと降りて臍をくすぐってから尖らせた舌先で丁寧に股間の毛を梳いた。再びその間から勃ち上がっている呉凱のモノに口付けては咥え、ぬるぬると口淫を施す。今度は呉凱のいいつけをちゃんと守ってその愛撫は緩やなものだったが、呉凱の股間に顔を埋めながら高く差し上げた腰が時々揺れ動いているのに気がついた。
「ミナミ、お前のモン見せてみろ」
するとミナミが名残惜しげに呉凱のモノにちゅっと口付けてからゆるゆると身体を起こした。その股間のモノは完全に勃起していて、膨れ上がった亀頭の先端からは先走りがたらたらと幹を伝って垂れている。そしてミナミは目尻を赤く染め、薄く開いた唇からはハアハアと吐息とも喘ぎともつかない熱く濡れた声を漏らして呉凱を見ていた。
ミナミの全身がオトコを、呉凱を欲しがって震えている。そのだらしなく開いた唇が、ツンと上向いた乳首が、揺れる腰といきり勃つ男根が呉凱に「抱いて、犯して」と激しく訴えていた。そのくせ目だけは未だに相手に食いつかんばかりにギラギラと光っている。その落差に、呉凱は思わず脳のどこかが真っ赤に焼き切れるほど欲情した。
「お前の身体はほんとに堪え性がねぇな」
吐き捨てるように言った声に、隠し切れない熱が篭る。するとミナミがうっとりと微笑んで囁いた。
「…………おれ、淫乱で、ドスケベで、ぶっといちんこが欲しくてこんなとこ来ちゃうようなやつですから」
そう言いながらもミナミは我慢仕切れないというようにいやらしく腰を蠢かす。その度にそそり勃つペニスも揺れて我慢汁が垂れた。
「ならもう一つ訓練追加だ。こっちにケツ向けてフェラ続けろ」
「え、こっちって……」
「俺の顔跨いで四つんばいになれっつってんだよ」
一瞬ミナミがきゅっと唇を結んでブルッと身体を震わせた。恐らくこれから何をされるのか気づいたのだろう。
言われた通りミナミが這いつくばって身体の位置を入れ替えて、いわゆるシックスナインの形になる。呉凱は自分の顔の両脇にある腿をぴしゃりと叩いて言った。
「いいか、お前が守んないといけねぇことはたった一つだ。一つくらいならお前みたいな欲しがりのビッチでも忘れず覚えていられんだろ」
「何を、すればいいんですか?」
「いっこだけだ。いいか、俺がいいと言うまで絶対にイくな」
ひゅっ、っとミナミの喉の奥から息が漏れた。ミナミは愕然と目を見開いて肩越しに呉凱を見る。呉凱はもう一度ミナミの腿を叩いて言った。
「さあ、咥えろ。でもイかさねぇ程度にゆるく長くやれ」
「…………はい、店長さん」
ミナミが再び呉凱のモノに奉仕し始める。呉凱が目の前にぶら下がるミナミの男根にふっと息を吹きかけると明らかにミナミの身体が跳ねた。
今日この風呂場に来てからミナミはひたすら呉凱のペニスを咥えて口淫し、全身でローションマッサージをしているだけだ。それなのにこんなにガチガチにおっ勃ててだらだらとカウパーを垂れ流しているのを見ると、呉凱の中でなぜかひどく暴力的な衝動が沸き起こってくる。
(そんなにオトコが欲しいのかよ)
顔もいい、性格もいい、体格だっていいこのオスに抱かれたがるメスはいくらでもいるだろうに。この男が欲しがっているのは女ではなく自分を貫き犯す男なのだ。
呉凱は先ほどからいやらしくひくついているミナミの後腔を軽く親指の腹で押した。そして周りのローションをソコに塗り込めるようにやわやわと揉みしだき、指の先っぽをくぷくぷと出し挿れする。するとミナミの腿にぐっと力が入ったのがわかった。
「いいか、口、しゃぶんの止めんじゃねえぞ」
そう言って呉凱はミナミの尻肉を掴んで押し開くと、ぬるり、とソコに舌を這わせた。
呉凱は、どちらかと言えば大人しい薄口な顔を唾液とローションと精液に塗れさせて、欲情して潤んだ目を爛々と輝かせながら自分を見返している真っ裸のニンゲンを見下ろした。
望んだわけではなかったが若い頃から少々後ろ暗い生活を送り、紆余曲折を経て今は風俗店の雇われ店長なんぞをしている呉凱は自分がどうしようもないクズだとわかっている。だからこそ、男と寝たいからと言ってこんな場末のソープにのこのこやってくるような考えなしで、自分に向けられる悪意や危険に鈍感すぎるミナミと自分とは、まったく別世界の生き物なのだと感じていた。
ところがどうだ。そんな世間を知らない愚かな子どものようなニンゲンが、呉凱の男根を口いっぱいに咥えこみ、恍惚とした顔で精液まで飲み干したのだ。そして一番信じられないのは、そのせいで呉凱に咎められ髪を引っつかまれて床に突き飛ばされたあげくローションをぶちまけられて、散々口汚く罵られながら怒りもせず意気消沈するわけでもなく、未だに欲望むき出しの目つきで呉凱を取って食わんばかりに見上げていることだった。
「ミナミ。お前、オトコにぶち込まれてぇからここに来たっつってたよな」
「そ……そうです」
形だけは従順そうにミナミが頷く。
「客にてめぇの尻犯してもらいたかったら、それ相応のご奉仕してやんなきゃなんねぇぞ」
「もちろんです。……でも、どうやって……?」
「それを今から教えてやるってんだよ」
呉凱はミナミの腕を引っ張って起き上がらせると、入れ替わるように自分がエアマットの上にうつ伏せになった。
「いいか、今から教えるのがいわゆる『泡踊り』ってヤツだ。教えた通りにやれよ」
「はい」
「まず俺の身体を跨いで四つんばいになれ」
するとミナミが滑らないように注意しながら呉凱の両脇に膝をつく。身体の厚みと幅が全然違うので、どうしたってミナミは大きく足を開かなければ呉凱を跨いで膝をつくことはできない。
「無理なら俺の上に座ってもいいぞ。ただし客相手にはあんまり体重掛けねぇように気を付けろ」
「は、はい」
すると腰の上にミナミがそっと尻を乗せた。れっきとした成人のオスでそれなりに体格も良さそうな割に、ニンゲンは随分と軽いものだ、と内心驚く。
「そんでさっきの温感ローションを客の背中から足まで満遍なくかけるんだが、ほとんど全部てめぇにぶっかけちまったから今はそのままでいい。お前の身体で客にマッサージするんだ」
するとわずかに躊躇いを見せつつも、南がゆっくりと両腕を折って一層深く身を屈めた。そして呉凱の背中を胸で上下に撫でるように動かす。
「そうだ。上に上がる時は胸押し付けるみてぇにして、下に下がる時はちょっと浮かせろ」
ぬるぬると温かいローションが、ミナミの胸で背中全体に塗り込められていく。その時呉凱はふとある事に気づいて思わず尻尾で床をパシッ、と打った。
「ああ、そうか。お前、毛皮がねぇから結構強めに擦りっこしても毛が絡まねぇんだな。そりゃいいこった」
「え、ああ……猫族とかだと体毛が結構長い人もいますよね」
「俺ら虎族なんかは短毛種だから大丈夫だけどな。その調子で客の上に乗って身体と手足全部使ってヌルヌルしてやれ。俺相手ならどんだけ体重かけてもいいけど、中型種とかの客なら身体横にずらしてあんまりまともに体重かけないようにしろよ」
「はい」
ミナミがうつ伏せの呉凱の背中にぴったりと密着したまま横たわる。そして手のひらや腕の内側、胸、太腿、ふくらはぎで呉凱の全身を愛撫していく。そして時々また両手をついて胸をぐい、と押し付け、呉凱の背中や腰、そして尻を擦りたてた。だがその感触に呉凱は舌打ちをする。
「おい、ミナミ。てめぇ乳首勃たせてんじゃねぇよ」
ピクッとミナミの身体が固まった。
「当たってんだよ。お前のツンツンに硬く尖りまくったエロ乳首がよ。発情期か」
「…………すみません」
本当のことを言えば、快感に素直で正直な身体をしているということは商品としては非常に大きな利点だ。だがやはりどうしても頭の片隅に『あのいかにものほほんとしたニンゲンが』という思いの拭えない呉凱は、妙な座りの悪さを消すことができずにそんな意地の悪い言葉を投げつけてしまう。
呉凱は内心の苛立ちを押さえ込みつつプロとして言葉を続けた。
「一通り客の身体にローション塗りこんだら次はリップサービスな。ここで使うローションは植物性なんちゃらの舐めても安全なヤツだからそこは気にすんな」
「はい、大丈夫です」
「客が感じそうなとこ全部舐めてやれ。ケツの孔も忘れんな。結構喜ぶヤツ多いからな」
次の瞬間、ふいにミナミの息が首筋にかかったかと思うと、濡れた舌先が呉凱の耳の間をくすぐった。思わず呉凱は息を止める。するとその舌はねっとりと耳の後ろへとなぞりながら下りていったかと思うとそのまま耳の穴をからかうように掠め、そこから今度はうなじから背中へと這って行った。
ミナミの、獣人と比べると小さな舌と唇が呉凱の全身を文字通り愛撫していく。
指先で毛皮を掻き分けるようにしながら舐めて、なぞって、くすぐって。ちゅっとかわいらしい音を立てて肩甲骨の下に吸い付いたかと思うと今度は腰を辿って尻肉を柔らかく食む。その動きは段々と早く深くなり、ミナミの荒い息が湯気の立ち込める風呂場に木霊した。
「お前、ほんとにオトコと寝たことねぇのかよ。明らかに慣れてんじゃねぇか」
「…………ほんとに、シたこと、ないです……」
尻の狭間からかすかにくぐもった声が聞こえてくる。
「そんじゃそんな風に夢中になっちまうほど俺の身体は旨いのか?」
からかうようにそう尋ねると、ミナミの舌が一瞬止まった。
「…………そう、ですね」
ミナミの両手が呉凱の尻尾を避けるようにして尻を掴み、押し開く。
「すごい、おいしい、です」
そして呉凱の尻尾の付け根、尻の谷間にちゅうっと吸い付いた。その舌と唇はなんの迷いも躊躇いもなく呉凱のソコをぬるぬると這いまわる。まるで何もかも味わい尽くそうとしているかのように時々強く吸い、尻尾の根元を舐めては下へと這っていきそうなその舌を呉凱は押し留めた。
「ストップ。そこまでだ、ミナミ」
ぴたり、とミナミの動きが止まる。
「そう、そうやって客にお預けされたらちゃんと従えよ」
そう言って呉凱は身体を起こしながらミナミを上からどかした。
「今度は客を仰向きにさせて同じことをするんだ」
呉凱はミナミに顎で促す。するとミナミが呉凱の腹の上に四つんばいになって再び全身を押し付けて上下に擦り始めた。
「ミナミ、今度重点的に責めんのはどこだ?」
するとすぐさまミナミが唇で呉凱の腹筋をなぞり、そのまま下へと降りて臍をくすぐってから尖らせた舌先で丁寧に股間の毛を梳いた。再びその間から勃ち上がっている呉凱のモノに口付けては咥え、ぬるぬると口淫を施す。今度は呉凱のいいつけをちゃんと守ってその愛撫は緩やなものだったが、呉凱の股間に顔を埋めながら高く差し上げた腰が時々揺れ動いているのに気がついた。
「ミナミ、お前のモン見せてみろ」
するとミナミが名残惜しげに呉凱のモノにちゅっと口付けてからゆるゆると身体を起こした。その股間のモノは完全に勃起していて、膨れ上がった亀頭の先端からは先走りがたらたらと幹を伝って垂れている。そしてミナミは目尻を赤く染め、薄く開いた唇からはハアハアと吐息とも喘ぎともつかない熱く濡れた声を漏らして呉凱を見ていた。
ミナミの全身がオトコを、呉凱を欲しがって震えている。そのだらしなく開いた唇が、ツンと上向いた乳首が、揺れる腰といきり勃つ男根が呉凱に「抱いて、犯して」と激しく訴えていた。そのくせ目だけは未だに相手に食いつかんばかりにギラギラと光っている。その落差に、呉凱は思わず脳のどこかが真っ赤に焼き切れるほど欲情した。
「お前の身体はほんとに堪え性がねぇな」
吐き捨てるように言った声に、隠し切れない熱が篭る。するとミナミがうっとりと微笑んで囁いた。
「…………おれ、淫乱で、ドスケベで、ぶっといちんこが欲しくてこんなとこ来ちゃうようなやつですから」
そう言いながらもミナミは我慢仕切れないというようにいやらしく腰を蠢かす。その度にそそり勃つペニスも揺れて我慢汁が垂れた。
「ならもう一つ訓練追加だ。こっちにケツ向けてフェラ続けろ」
「え、こっちって……」
「俺の顔跨いで四つんばいになれっつってんだよ」
一瞬ミナミがきゅっと唇を結んでブルッと身体を震わせた。恐らくこれから何をされるのか気づいたのだろう。
言われた通りミナミが這いつくばって身体の位置を入れ替えて、いわゆるシックスナインの形になる。呉凱は自分の顔の両脇にある腿をぴしゃりと叩いて言った。
「いいか、お前が守んないといけねぇことはたった一つだ。一つくらいならお前みたいな欲しがりのビッチでも忘れず覚えていられんだろ」
「何を、すればいいんですか?」
「いっこだけだ。いいか、俺がいいと言うまで絶対にイくな」
ひゅっ、っとミナミの喉の奥から息が漏れた。ミナミは愕然と目を見開いて肩越しに呉凱を見る。呉凱はもう一度ミナミの腿を叩いて言った。
「さあ、咥えろ。でもイかさねぇ程度にゆるく長くやれ」
「…………はい、店長さん」
ミナミが再び呉凱のモノに奉仕し始める。呉凱が目の前にぶら下がるミナミの男根にふっと息を吹きかけると明らかにミナミの身体が跳ねた。
今日この風呂場に来てからミナミはひたすら呉凱のペニスを咥えて口淫し、全身でローションマッサージをしているだけだ。それなのにこんなにガチガチにおっ勃ててだらだらとカウパーを垂れ流しているのを見ると、呉凱の中でなぜかひどく暴力的な衝動が沸き起こってくる。
(そんなにオトコが欲しいのかよ)
顔もいい、性格もいい、体格だっていいこのオスに抱かれたがるメスはいくらでもいるだろうに。この男が欲しがっているのは女ではなく自分を貫き犯す男なのだ。
呉凱は先ほどからいやらしくひくついているミナミの後腔を軽く親指の腹で押した。そして周りのローションをソコに塗り込めるようにやわやわと揉みしだき、指の先っぽをくぷくぷと出し挿れする。するとミナミの腿にぐっと力が入ったのがわかった。
「いいか、口、しゃぶんの止めんじゃねえぞ」
そう言って呉凱はミナミの尻肉を掴んで押し開くと、ぬるり、とソコに舌を這わせた。
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