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虎の店長さん、ミナミくんに付き合う。
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夜七時を過ぎて歩行街になった通りには大勢の獣人たちが行き来している。呉凱がそれを掻き分けて近づくと、ずらりと並んだ屋台の一つ、湯米粉の看板が出ている店にソイツはいた。丼を前に見覚えのある封筒を握りしめ、ぽつんと一人で座っている。
その顔はしゃれっ気の欠片もない黒縁眼鏡と重たげな前髪に隠れているにも関わらず、うっすらと開いた唇とぼんやりと宙に浮いた視線、ほんのり赤らんだ目元、そして何より鼻の利く獣人ならすぐに気づくほど気だるげなある種の『匂い』を漂わせていた。
(あの馬鹿、何こんなところでフェロモン垂れ流してんだ)
案の定、そのニンゲンのすぐ後ろにニヤニヤとしまりのない笑みを浮かべた狗が二匹近づこうとしている。
ニンゲンにも発情フェロモンがあると聞いた試しはないが、あれはそうとしか言いようがない。だがそれを言うなら、彼が男欲しさにずっと自分で慰めていたという後腔を散々いじくり回し、ぷっくりと膨れた最も敏感な場所をこれでもかというほど突いてこねておきながらもイく寸前で放り出し、最後まで面倒を見てやらなかった呉凱にこそ一番の責任がある。
呉凱はもう一度舌打ちをすると、未だ呉凱にも後ろの狗どもにも気づいていない相手の名を呼んだ。
「おい、ミナミ!」
「ッ、っひゃい!?」
するとよほど驚いたのか、ミナミが飛び上がって返事をした。呉凱はその肩をぐい、と掴むと後ろの狗どもを睨みつけて言う。
「おう、俺の連れになんか用か」
ついでに牙を剥きだして軽く威嚇してやれば、相手はすぐにしっぽを丸めて逃げて行った。ミナミは不思議そうにその狗たちを見て、そして呉凱を見上げて言った。
「あ、虎の店長さん」
「……呉凱だ。何やってんだこんなとこで」
「え、せっかくなので夕飯を……」
呉凱はガシガシと頭を掻いて言った。
「そうじゃなくて、お前みたいなのがウロウロしてると危ねぇからさっさと帰れっつっただろ」
「え……でもこの辺りなら観光客だって普通に歩いてるし、ご飯食べるだけなら別に……」
困ったように眉を下げていうミナミに、呉凱は思わず口を大きく曲げた。たった今薄汚い狗二匹に目を付けられていながらよく言えたものだ、と呆れるしかない。
カタギのニンゲンとは言えもういい年なのだから放っておけばいいと思いつつ、呉凱は仕方なしにミナミの隣にどっかりと腰を下ろして屋台の親父に言った。
「喂、頭家! こっちにも一つだ」
「是啊!」
そして腕を伸ばして足元の氷バケツに突っ込まれたビールの瓶を一本取る。王冠を牙で引っ掛けて外し、泡が零れる前にごくり、と飲むと、唖然とした顔をしてミナミが呉凱を見ていた。
「なんだ」
「え、いや、…………い、痛くないですか……?」
「あ? 何が」
「……なんでもないです」
なぜかそれきり黙ってしまったミナミがずり落ちてくる眼鏡を押し上げた。それを横目で見ながら呉凱はビールを煽る。
今日、呉凱の店に面接に訪れたこのミナミというニンゲンは、なんというか実に薄味の顔をしたごく普通の青年だ。呉凱たち獣人から見るとニンゲンはどれも大体凹凸に乏しい顔をしているが、ミナミの場合はとにかくやけにデカくて縁の太い眼鏡ばかりが目について本人の顔がまるで印象に残らない。
だがこの眼鏡の向こうには全体の雰囲気からはあまり想像できない、目尻の切れあがった黒目がちの目が隠れていることを呉凱はすでに知っていた。
(しかもアノ時だけはやたら色っぽいっつーか、そそる顔すんだよな、これで)
それに、こちらも微妙にサイズが合っていないようなダボっとした服に隠れているが、脱げば傷一つない滑らかで艶やかな肌と、決してひ弱でも貧弱でもない綺麗に筋肉のついた身体をしていることも知っている。恐らくニンゲンの間では充分メスを惹きつける魅力を持っているだろうし、こういう「オスなのに綺麗でしなやか」な雰囲気に弱い獣人だってかなりの数いるに違いない。
なのに今こうして黙って俯いたまままた落ちてきた眼鏡を指で押し戻している姿は妙にぼんやりした印象しかなく、あの呉凱の指に啼かされ耳まで真っ赤に染めながら「もっと」と言わんばかりの顔をして呉凱を見上げた淫蕩さの欠片も伺えなかった。
「お前、フレームのサイズ合ってねぇんじゃねーの」
懐から煙草を取り出してそう言うと、しゃれっ気の欠片もない黒縁眼鏡の向こうでミナミがパチパチと瞬きをした。
「あー、これお下がりなんで……」
「お下がりって、眼鏡のお下がりなんて聞いたことねぇぞ。じゃあサイズだけじゃなくて度も合ってねぇのか」
「こっち来た時、俺、向こうの老敦路に倒れてたんですけど、気が付いたら自分の眼鏡がなくて……でもないと見えないし困ってたら最初に俺を保護してくれた救護院の熊の……寮母さん? が買い換える前のをくれて……」
「それでそれをずっと使ってんのか」
呉凱は新しく点けた煙草の灰を道に落としながら呆れる。
「お前、昼の仕事についてるって言ってただろ。設計だったか? 眼鏡くらい買い換えろよ」
「や、それがアパート借りたりなんだりで結構出費がかさんで……まあ、そこそこ見えるので……」
「…………ひょっとしてその服も貰いもんか?」
「え、あ、はい」
「不精なやつだな。」
「う」
どうやらこのニンゲンは自分の身なりや容姿にまるで構わない性格らしい。とは言えサイズこそ合っていないがきちんと洗濯されているし、風呂場でも見たが身体の方も耳の裏からアソコまでどこも綺麗なものだった。
(見た目に頓着しねぇってだけで不潔なわけじゃないからな……。俺が口出しすることじゃねぇな)
そう思ってまた煙草をふかしていると、屋台の親父の「大哥、做好了!」という声が飛んできた。呉凱は飯とビールの代金を渡して丼を受け取る。そして割り箸を牙の端にひっかけて割ると肉味噌をかき混ぜ麺をたぐった。すると白い湯気がもわり、とたつ。
「熱そうだな」
思わず舌打ちをすると横からミナミが「美味しかったですよ」と口を添えた。
「そうは言っても俺は熱いの食えねぇんだよ」
仕方なしにふーふー麺を吹きながらそう言うと、ミナミはぽかんと口を開けて呉凱を見た。
「なんだよ」
「い、いえ……………………あっ! 猫舌!?」
驚いた顔でそう叫んだミナミをギロリ、と睨む。だがミナミは怖がるどころか、パッと破顔するなりおかしそうに声を上げて笑った。
「そうか、虎ってネコ科なんですね」
「うるせぇ」
「す、すみません」
そう謝りながらもまだ笑っているミナミからはもうあの妙なフェロモンは感じなかった。呉凱は鼻を鳴らすと、用心しつつ麺を啜る。
「確かにうめーな」
「でしょ」
何が楽しいのかニコニコしているミナミを横目で見ながら、呉凱は尋ねた。
「お前、一人暮らしか」
「ええ、ちょっと前までは職場の倉庫に泊まらせて貰ってたんですが、最近なんとかアパート借りられて」
「そうか、そりゃ良かったな」
ミナミはいわゆる『界客』らしいが、時々異世界から落っこちてくるという彼らはそう数多くいるわけではない。呉凱は今年で三十四になるが、実際に界客と話をするのはこれが初めてだ。そんな圧倒的少数派の彼らを保護するための制度や手当てなど公的なものは多分存在しない。
先の大戦で荒廃した旧都心の後始末と急激すぎる高度経済成長期とがぐっちゃぐちゃに混ざって混乱しっぱなしの政府にそこまできめ細かい対応ができるはずもない。
だからこそこの円環城区のようなスラムや呉凱のような後ろ暗い過去を持つ獣人も堂々と存在していられるわけだが、界客であるミナミがまともな就職先を見つけて給料を稼ぎ、自分の家を借りるのは相当大変だっただろうと想像がつく。
なんにしてもミナミの言う通りいきなり右も左もわからぬ異世界なんぞに飛ばされてきたのならとんだ災難だっただろうな、と呉凱は思った。
その顔はしゃれっ気の欠片もない黒縁眼鏡と重たげな前髪に隠れているにも関わらず、うっすらと開いた唇とぼんやりと宙に浮いた視線、ほんのり赤らんだ目元、そして何より鼻の利く獣人ならすぐに気づくほど気だるげなある種の『匂い』を漂わせていた。
(あの馬鹿、何こんなところでフェロモン垂れ流してんだ)
案の定、そのニンゲンのすぐ後ろにニヤニヤとしまりのない笑みを浮かべた狗が二匹近づこうとしている。
ニンゲンにも発情フェロモンがあると聞いた試しはないが、あれはそうとしか言いようがない。だがそれを言うなら、彼が男欲しさにずっと自分で慰めていたという後腔を散々いじくり回し、ぷっくりと膨れた最も敏感な場所をこれでもかというほど突いてこねておきながらもイく寸前で放り出し、最後まで面倒を見てやらなかった呉凱にこそ一番の責任がある。
呉凱はもう一度舌打ちをすると、未だ呉凱にも後ろの狗どもにも気づいていない相手の名を呼んだ。
「おい、ミナミ!」
「ッ、っひゃい!?」
するとよほど驚いたのか、ミナミが飛び上がって返事をした。呉凱はその肩をぐい、と掴むと後ろの狗どもを睨みつけて言う。
「おう、俺の連れになんか用か」
ついでに牙を剥きだして軽く威嚇してやれば、相手はすぐにしっぽを丸めて逃げて行った。ミナミは不思議そうにその狗たちを見て、そして呉凱を見上げて言った。
「あ、虎の店長さん」
「……呉凱だ。何やってんだこんなとこで」
「え、せっかくなので夕飯を……」
呉凱はガシガシと頭を掻いて言った。
「そうじゃなくて、お前みたいなのがウロウロしてると危ねぇからさっさと帰れっつっただろ」
「え……でもこの辺りなら観光客だって普通に歩いてるし、ご飯食べるだけなら別に……」
困ったように眉を下げていうミナミに、呉凱は思わず口を大きく曲げた。たった今薄汚い狗二匹に目を付けられていながらよく言えたものだ、と呆れるしかない。
カタギのニンゲンとは言えもういい年なのだから放っておけばいいと思いつつ、呉凱は仕方なしにミナミの隣にどっかりと腰を下ろして屋台の親父に言った。
「喂、頭家! こっちにも一つだ」
「是啊!」
そして腕を伸ばして足元の氷バケツに突っ込まれたビールの瓶を一本取る。王冠を牙で引っ掛けて外し、泡が零れる前にごくり、と飲むと、唖然とした顔をしてミナミが呉凱を見ていた。
「なんだ」
「え、いや、…………い、痛くないですか……?」
「あ? 何が」
「……なんでもないです」
なぜかそれきり黙ってしまったミナミがずり落ちてくる眼鏡を押し上げた。それを横目で見ながら呉凱はビールを煽る。
今日、呉凱の店に面接に訪れたこのミナミというニンゲンは、なんというか実に薄味の顔をしたごく普通の青年だ。呉凱たち獣人から見るとニンゲンはどれも大体凹凸に乏しい顔をしているが、ミナミの場合はとにかくやけにデカくて縁の太い眼鏡ばかりが目について本人の顔がまるで印象に残らない。
だがこの眼鏡の向こうには全体の雰囲気からはあまり想像できない、目尻の切れあがった黒目がちの目が隠れていることを呉凱はすでに知っていた。
(しかもアノ時だけはやたら色っぽいっつーか、そそる顔すんだよな、これで)
それに、こちらも微妙にサイズが合っていないようなダボっとした服に隠れているが、脱げば傷一つない滑らかで艶やかな肌と、決してひ弱でも貧弱でもない綺麗に筋肉のついた身体をしていることも知っている。恐らくニンゲンの間では充分メスを惹きつける魅力を持っているだろうし、こういう「オスなのに綺麗でしなやか」な雰囲気に弱い獣人だってかなりの数いるに違いない。
なのに今こうして黙って俯いたまままた落ちてきた眼鏡を指で押し戻している姿は妙にぼんやりした印象しかなく、あの呉凱の指に啼かされ耳まで真っ赤に染めながら「もっと」と言わんばかりの顔をして呉凱を見上げた淫蕩さの欠片も伺えなかった。
「お前、フレームのサイズ合ってねぇんじゃねーの」
懐から煙草を取り出してそう言うと、しゃれっ気の欠片もない黒縁眼鏡の向こうでミナミがパチパチと瞬きをした。
「あー、これお下がりなんで……」
「お下がりって、眼鏡のお下がりなんて聞いたことねぇぞ。じゃあサイズだけじゃなくて度も合ってねぇのか」
「こっち来た時、俺、向こうの老敦路に倒れてたんですけど、気が付いたら自分の眼鏡がなくて……でもないと見えないし困ってたら最初に俺を保護してくれた救護院の熊の……寮母さん? が買い換える前のをくれて……」
「それでそれをずっと使ってんのか」
呉凱は新しく点けた煙草の灰を道に落としながら呆れる。
「お前、昼の仕事についてるって言ってただろ。設計だったか? 眼鏡くらい買い換えろよ」
「や、それがアパート借りたりなんだりで結構出費がかさんで……まあ、そこそこ見えるので……」
「…………ひょっとしてその服も貰いもんか?」
「え、あ、はい」
「不精なやつだな。」
「う」
どうやらこのニンゲンは自分の身なりや容姿にまるで構わない性格らしい。とは言えサイズこそ合っていないがきちんと洗濯されているし、風呂場でも見たが身体の方も耳の裏からアソコまでどこも綺麗なものだった。
(見た目に頓着しねぇってだけで不潔なわけじゃないからな……。俺が口出しすることじゃねぇな)
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「熱そうだな」
思わず舌打ちをすると横からミナミが「美味しかったですよ」と口を添えた。
「そうは言っても俺は熱いの食えねぇんだよ」
仕方なしにふーふー麺を吹きながらそう言うと、ミナミはぽかんと口を開けて呉凱を見た。
「なんだよ」
「い、いえ……………………あっ! 猫舌!?」
驚いた顔でそう叫んだミナミをギロリ、と睨む。だがミナミは怖がるどころか、パッと破顔するなりおかしそうに声を上げて笑った。
「そうか、虎ってネコ科なんですね」
「うるせぇ」
「す、すみません」
そう謝りながらもまだ笑っているミナミからはもうあの妙なフェロモンは感じなかった。呉凱は鼻を鳴らすと、用心しつつ麺を啜る。
「確かにうめーな」
「でしょ」
何が楽しいのかニコニコしているミナミを横目で見ながら、呉凱は尋ねた。
「お前、一人暮らしか」
「ええ、ちょっと前までは職場の倉庫に泊まらせて貰ってたんですが、最近なんとかアパート借りられて」
「そうか、そりゃ良かったな」
ミナミはいわゆる『界客』らしいが、時々異世界から落っこちてくるという彼らはそう数多くいるわけではない。呉凱は今年で三十四になるが、実際に界客と話をするのはこれが初めてだ。そんな圧倒的少数派の彼らを保護するための制度や手当てなど公的なものは多分存在しない。
先の大戦で荒廃した旧都心の後始末と急激すぎる高度経済成長期とがぐっちゃぐちゃに混ざって混乱しっぱなしの政府にそこまできめ細かい対応ができるはずもない。
だからこそこの円環城区のようなスラムや呉凱のような後ろ暗い過去を持つ獣人も堂々と存在していられるわけだが、界客であるミナミがまともな就職先を見つけて給料を稼ぎ、自分の家を借りるのは相当大変だっただろうと想像がつく。
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