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祝福されし太陽の神子の役目
06 沐浴 (☆R-15)
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(モブ子さんからのお触り程度のR表現があります)
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その日の終わりに連れてこられたところは初めての場所で、珍しく大きな窓用の穴が開いている部屋だった。部屋の奥には水が張られた浅いプールみたいなのがあって、壁の一部に開いた穴からちょろちょろと水が流れ込んでいる。
あ、もしかして風呂!?
そう気づいて俺は密かに喜んだ。そろそろ汗を流したいと思っていたのだ。お湯じゃないのが残念だがこの際贅沢は言ってはいられない。
プールのような浴槽の手前は階段状になっていて、例の男前の彼がその段に座らせるように俺を降ろす。尻が半分くらい水に浸かった状態になると、例の召使いらしい女たちが数人寄って来た。女たちはやけに薄着で、褐色の肌が透ける薄い布を申し訳程度に身に着けていた。
彼女たちは無言で俺の服をずらしたりめくったりしながら水に浸した布で身体のあちこちを拭い始める。別の女が皿のような物で掬った水を時々肩に掛けてくれるのが気持ちよかった。
俺を降ろした後、従者の彼は少し離れた場所に片膝をついて俺をじっと見守っている。本当に役目に忠実な男だ。
女の中の一人に無言で促されてもう一段下に座る。すると別の女が俺の後ろに座って膝に俺の頭を載せた。そして目の細かい櫛で俺の長い髪を梳いて洗い始める。これまで呑気すぎる性格が災いしてか彼女一人できたことのない俺にとっては初めての膝枕だ。
三人の女たちに囲まれて髪や腕や身体を洗われながら、俺はひたすら感動していた。すごい。これなんてハーレム? 本気でラノベの世界だ。なんという幸運。俺は今あられもない恰好の三人のエキゾチック美人三人組に寄ってたかって身体を洗われている。気分はもう王様か救国の英雄だ。
とはいえ単純に喜べたのは最初の数分だけだった。とんでもない美形のトナティルに憑依していても、中身はごく普通の大学生の俺だ。ほぼ半裸のような若い女たちに囲まれてあちこち触られて反応しないわけがない。何がってナニが、だ。
頭の下には弾力のある女の太腿があって、薄目を開ければ身を乗りだすようにして俺の身体を洗う女の豊かな胸が揺れている。しかも濡れて張り付いた薄い布越しに、肌より少し濃い色をした乳首がしっかり見えていた。これで何も感じない方がおかしい。
ヤバイ。本気でヤバイ。水にたゆたう布の下で俺のモノは明らかに勃ち上がりかけている。どうしよう。無駄だと思いつつ下腹に力を入れてなんとか我慢しようとした時、俺は両脇の女二人に腕を取られてまた一番浅い段に座らされた。そのせいで俺のペニスがすっかり芯を持って濡れた服を持ち上げているのが丸見えになってしまう。この時ばかりは恥ずかしさでうめき声が漏れかけた。
でも彼女たちは顔色一つ変えることなくにっこり微笑むと、両脇が開いた俺の服をずらして勃ち上がっているソレを露わにしてしまう。そして何かを確かめるように臍の下あたりをそっと撫でた。
え、まさか、これって。
ここで一瞬、俺は期待した。だってこれは期待するだろう。
女たちの細くて長い指がかすめるように触れてくる。俺は硬くなったソコにもたらされる優しい愛撫を予感して息を詰めた――――が、そこから先の展開は予想と全然違っていた。
いった!! ちなみにイったのではない。『痛い』の『いった!!』だ。
女たちが小さな道具を駆使して俺の陰毛を一本ずつ抜き始めたのだ。え、嘘だろ? せめて剃刀で剃るとかにしてくれない? なのに優しくも無情な手つきで彼女たちは俺の股間の毛を一本残らず引っこ抜いていく。その次は脇の毛も。元々俺は年の割に体毛が薄くて、今まではそれが密かなコンプレックスだったけれど今は死ぬほど感謝した。これで毛が多かったら今頃痛みで死んでいたかもしれない。お陰で今や俺の全身はつるつるのピカピカだ。勃起していたアレも見る影もなくしぼんでしまっている。
やっとのことで地獄の苦行が終わってぐったりしていると、女たちが後片付けと何かの準備のために傍を離れていく。すると入れ替わりに従者の彼が俺の後ろに座って背中を支えてくれた。まだじんじんするペニス周りの痛みに思わず涙目になっていると頭上でかすかに笑う気配がする。つい俺は後ろの彼を振り仰いで睨みつけた。
くそっ、笑いごとじゃないっつーの……!
そんな気分が顔に出ていたのか、彼が困ったように眉尻を下げる。そして少しばかり彷徨わせた視線を自分の下半身に向け、こくりと頷いた。ん? ひょっとしてこの人もこれをやられたのか。仲間か。なら許す。
なんとなく気が抜けて、俺は大げさにため息をついて彼にもたれる。そしたら彼が微笑んで赤くなった俺の肌に水をかけて冷やしてくれた。ちょっとばかり同志みたいな気持ちになって妙におかしくなってくる。まだ痛みでひりひりしているソコを見下ろしながら口を曲げると、彼はまた水を掛けてむず痒い肌をひっかいてくれた。
「ふふっ」
気持ちいいようなくすぐったいような、変な感じがして思わず声が漏れる。しかし同情してくれるのは嬉しいけど、男同士でそんなところを掻いたりする図はお世辞にも良いとは言えない。ラノベ的めくるめく魅惑のハーレムからだって程遠い。わざとふくれっ面をしてその手を押しのけると彼が小さく笑い声を漏らした。低くて、なのにどこか甘い声だった。
そうか、この人こんな声してるんだ。
手を払いのけたはいいが抜かれたところがまだ痒い。美容に気を遣う女の人たちはこれが当たり前なんだろうか。つくづく男で良かった、と思いながらなかなか引かないむず痒さについ両足を擦り合わせると、彼がすぐに気づいて手にした布でぐい、と擦ってくれた。やはり経験者はこの辛さがわかるのだろうか。こんな男前が女たちに取り囲まれてちまちまと毛を抜かれている様子を思い浮かべると無性におかしくて、俺はすっかりリラックスしてしまった。思い切って自分よりずっと大きくて逞しい彼の身体に完全に背中を預けてしまう。そしてこの世界に来て初めて肺の奥まで深く深く呼吸をした。
わけのわからないことの連続で、能天気な俺もさすがに緊張していたんだろうか。腹に回された彼の太い腕や背中をがっちりと支えてくれる分厚い身体が頼もしいな、と思った。
女たちが戻ってきて、俺は厚い敷物の上に座らされてまた彼に背中を支えられる。彼女たちが小さな壺に入ったいい匂いのするものを俺の赤くなった肌に塗り始めた。自分の股間のきわどいところを細い指や薄い手のひらが行き来するのを見下ろしていると性懲りもなくまた俺のモノが反応してしまう。
「んっ」
女の指がふとそそり勃った竿を掠めて思わず声が漏れた。ビク、と身体を強張らせると、後ろから俺を支える彼の腕にも力が籠る。でもそれ以上、彼女たちは俺のモノには触ってくれなかった。ただ柔らかな手つきでペニスの周りや両足の付け根に壺の中身を塗りたくっていく。従者の彼に腕を持ち上げられて、今度は毛を抜かれた脇の下にもたっぷりと塗り込められた。
ああどうしよう、下がムズムズする。我慢できない。完全に勃ち上がったソコはとにかくイきたくて出したくてふるふると揺れていた。
っていうか、ここまでしといて放置とか拷問じゃないか!? ああ、触って欲しい。扱いて、擦って、思いっきり精液をびゅっびゅって吐き出したい……!
そう思った瞬間、女たちが濡れた薄い布を俺のモノの上にかぶせた。え、待って、まさか。
何かぬるぬるしたものを滴らせた布の両端を二人の女が持つ。そして左右に引っ張りながら俺の赤く膨らんだ亀頭をゆるゆると擦ってきた。
「~~~~~~ッ!?」
なにこれなにこれ、ローションガーゼってやつ? 嘘だろ!?
きもちいい、きもちいい、とんでもなく気持ちがいいのに圧倒的に強さが足りない。そんな地獄めいた快感がもどかしすぎて必死に声を押し殺した。だけど身体は我慢できずに腰が勝手にビクンビクンと跳ね上がる。すると後ろの彼が俺の身体に逞しい両腕を巻き付けてぐっと押さえ込んだ。
「んっ、んっ」
本気で何を口走ってしまうかわからなくて慌てて自分の手で口をふさぐ。
何度も何度も擦られて、ついに俺は女たちや彼の目の前で達してしまった。射精した瞬間、いつものオナニーなんて目じゃないくらい気持ちが良くて、みっともなく漏れそうになる声を飲み込むのに必死だった。
濡れた布が取り去られて白い精液が糸を引く。恥ずかしいなんて思うこともできないくらいの絶頂だった。
ハアハアと息を荒げて脱力している俺の身体を女たちが丁寧に拭いていく。俺の精液のついた布をやたら丁寧に畳んで盆の上に載せているのがひどく恥ずかしかった。
新しい服を着せられてもまだ力が入らずぐったりしたままの俺を彼がじっと見下ろしている。
これが大学の友人とかあの禿げの中年男だったら「見るなよ!」って腹が立ったと思う。でも生まれて初めて他人の手でイかされた絶頂感があまりに凄すぎて、頭がぼーっとして言葉が浮かんでこない。
彼は疲れ切った俺の濡れた前髪をそっと額から避けると、身づくろいを終えた俺を軽々と抱き上げて風呂場を後にした。
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その日の終わりに連れてこられたところは初めての場所で、珍しく大きな窓用の穴が開いている部屋だった。部屋の奥には水が張られた浅いプールみたいなのがあって、壁の一部に開いた穴からちょろちょろと水が流れ込んでいる。
あ、もしかして風呂!?
そう気づいて俺は密かに喜んだ。そろそろ汗を流したいと思っていたのだ。お湯じゃないのが残念だがこの際贅沢は言ってはいられない。
プールのような浴槽の手前は階段状になっていて、例の男前の彼がその段に座らせるように俺を降ろす。尻が半分くらい水に浸かった状態になると、例の召使いらしい女たちが数人寄って来た。女たちはやけに薄着で、褐色の肌が透ける薄い布を申し訳程度に身に着けていた。
彼女たちは無言で俺の服をずらしたりめくったりしながら水に浸した布で身体のあちこちを拭い始める。別の女が皿のような物で掬った水を時々肩に掛けてくれるのが気持ちよかった。
俺を降ろした後、従者の彼は少し離れた場所に片膝をついて俺をじっと見守っている。本当に役目に忠実な男だ。
女の中の一人に無言で促されてもう一段下に座る。すると別の女が俺の後ろに座って膝に俺の頭を載せた。そして目の細かい櫛で俺の長い髪を梳いて洗い始める。これまで呑気すぎる性格が災いしてか彼女一人できたことのない俺にとっては初めての膝枕だ。
三人の女たちに囲まれて髪や腕や身体を洗われながら、俺はひたすら感動していた。すごい。これなんてハーレム? 本気でラノベの世界だ。なんという幸運。俺は今あられもない恰好の三人のエキゾチック美人三人組に寄ってたかって身体を洗われている。気分はもう王様か救国の英雄だ。
とはいえ単純に喜べたのは最初の数分だけだった。とんでもない美形のトナティルに憑依していても、中身はごく普通の大学生の俺だ。ほぼ半裸のような若い女たちに囲まれてあちこち触られて反応しないわけがない。何がってナニが、だ。
頭の下には弾力のある女の太腿があって、薄目を開ければ身を乗りだすようにして俺の身体を洗う女の豊かな胸が揺れている。しかも濡れて張り付いた薄い布越しに、肌より少し濃い色をした乳首がしっかり見えていた。これで何も感じない方がおかしい。
ヤバイ。本気でヤバイ。水にたゆたう布の下で俺のモノは明らかに勃ち上がりかけている。どうしよう。無駄だと思いつつ下腹に力を入れてなんとか我慢しようとした時、俺は両脇の女二人に腕を取られてまた一番浅い段に座らされた。そのせいで俺のペニスがすっかり芯を持って濡れた服を持ち上げているのが丸見えになってしまう。この時ばかりは恥ずかしさでうめき声が漏れかけた。
でも彼女たちは顔色一つ変えることなくにっこり微笑むと、両脇が開いた俺の服をずらして勃ち上がっているソレを露わにしてしまう。そして何かを確かめるように臍の下あたりをそっと撫でた。
え、まさか、これって。
ここで一瞬、俺は期待した。だってこれは期待するだろう。
女たちの細くて長い指がかすめるように触れてくる。俺は硬くなったソコにもたらされる優しい愛撫を予感して息を詰めた――――が、そこから先の展開は予想と全然違っていた。
いった!! ちなみにイったのではない。『痛い』の『いった!!』だ。
女たちが小さな道具を駆使して俺の陰毛を一本ずつ抜き始めたのだ。え、嘘だろ? せめて剃刀で剃るとかにしてくれない? なのに優しくも無情な手つきで彼女たちは俺の股間の毛を一本残らず引っこ抜いていく。その次は脇の毛も。元々俺は年の割に体毛が薄くて、今まではそれが密かなコンプレックスだったけれど今は死ぬほど感謝した。これで毛が多かったら今頃痛みで死んでいたかもしれない。お陰で今や俺の全身はつるつるのピカピカだ。勃起していたアレも見る影もなくしぼんでしまっている。
やっとのことで地獄の苦行が終わってぐったりしていると、女たちが後片付けと何かの準備のために傍を離れていく。すると入れ替わりに従者の彼が俺の後ろに座って背中を支えてくれた。まだじんじんするペニス周りの痛みに思わず涙目になっていると頭上でかすかに笑う気配がする。つい俺は後ろの彼を振り仰いで睨みつけた。
くそっ、笑いごとじゃないっつーの……!
そんな気分が顔に出ていたのか、彼が困ったように眉尻を下げる。そして少しばかり彷徨わせた視線を自分の下半身に向け、こくりと頷いた。ん? ひょっとしてこの人もこれをやられたのか。仲間か。なら許す。
なんとなく気が抜けて、俺は大げさにため息をついて彼にもたれる。そしたら彼が微笑んで赤くなった俺の肌に水をかけて冷やしてくれた。ちょっとばかり同志みたいな気持ちになって妙におかしくなってくる。まだ痛みでひりひりしているソコを見下ろしながら口を曲げると、彼はまた水を掛けてむず痒い肌をひっかいてくれた。
「ふふっ」
気持ちいいようなくすぐったいような、変な感じがして思わず声が漏れる。しかし同情してくれるのは嬉しいけど、男同士でそんなところを掻いたりする図はお世辞にも良いとは言えない。ラノベ的めくるめく魅惑のハーレムからだって程遠い。わざとふくれっ面をしてその手を押しのけると彼が小さく笑い声を漏らした。低くて、なのにどこか甘い声だった。
そうか、この人こんな声してるんだ。
手を払いのけたはいいが抜かれたところがまだ痒い。美容に気を遣う女の人たちはこれが当たり前なんだろうか。つくづく男で良かった、と思いながらなかなか引かないむず痒さについ両足を擦り合わせると、彼がすぐに気づいて手にした布でぐい、と擦ってくれた。やはり経験者はこの辛さがわかるのだろうか。こんな男前が女たちに取り囲まれてちまちまと毛を抜かれている様子を思い浮かべると無性におかしくて、俺はすっかりリラックスしてしまった。思い切って自分よりずっと大きくて逞しい彼の身体に完全に背中を預けてしまう。そしてこの世界に来て初めて肺の奥まで深く深く呼吸をした。
わけのわからないことの連続で、能天気な俺もさすがに緊張していたんだろうか。腹に回された彼の太い腕や背中をがっちりと支えてくれる分厚い身体が頼もしいな、と思った。
女たちが戻ってきて、俺は厚い敷物の上に座らされてまた彼に背中を支えられる。彼女たちが小さな壺に入ったいい匂いのするものを俺の赤くなった肌に塗り始めた。自分の股間のきわどいところを細い指や薄い手のひらが行き来するのを見下ろしていると性懲りもなくまた俺のモノが反応してしまう。
「んっ」
女の指がふとそそり勃った竿を掠めて思わず声が漏れた。ビク、と身体を強張らせると、後ろから俺を支える彼の腕にも力が籠る。でもそれ以上、彼女たちは俺のモノには触ってくれなかった。ただ柔らかな手つきでペニスの周りや両足の付け根に壺の中身を塗りたくっていく。従者の彼に腕を持ち上げられて、今度は毛を抜かれた脇の下にもたっぷりと塗り込められた。
ああどうしよう、下がムズムズする。我慢できない。完全に勃ち上がったソコはとにかくイきたくて出したくてふるふると揺れていた。
っていうか、ここまでしといて放置とか拷問じゃないか!? ああ、触って欲しい。扱いて、擦って、思いっきり精液をびゅっびゅって吐き出したい……!
そう思った瞬間、女たちが濡れた薄い布を俺のモノの上にかぶせた。え、待って、まさか。
何かぬるぬるしたものを滴らせた布の両端を二人の女が持つ。そして左右に引っ張りながら俺の赤く膨らんだ亀頭をゆるゆると擦ってきた。
「~~~~~~ッ!?」
なにこれなにこれ、ローションガーゼってやつ? 嘘だろ!?
きもちいい、きもちいい、とんでもなく気持ちがいいのに圧倒的に強さが足りない。そんな地獄めいた快感がもどかしすぎて必死に声を押し殺した。だけど身体は我慢できずに腰が勝手にビクンビクンと跳ね上がる。すると後ろの彼が俺の身体に逞しい両腕を巻き付けてぐっと押さえ込んだ。
「んっ、んっ」
本気で何を口走ってしまうかわからなくて慌てて自分の手で口をふさぐ。
何度も何度も擦られて、ついに俺は女たちや彼の目の前で達してしまった。射精した瞬間、いつものオナニーなんて目じゃないくらい気持ちが良くて、みっともなく漏れそうになる声を飲み込むのに必死だった。
濡れた布が取り去られて白い精液が糸を引く。恥ずかしいなんて思うこともできないくらいの絶頂だった。
ハアハアと息を荒げて脱力している俺の身体を女たちが丁寧に拭いていく。俺の精液のついた布をやたら丁寧に畳んで盆の上に載せているのがひどく恥ずかしかった。
新しい服を着せられてもまだ力が入らずぐったりしたままの俺を彼がじっと見下ろしている。
これが大学の友人とかあの禿げの中年男だったら「見るなよ!」って腹が立ったと思う。でも生まれて初めて他人の手でイかされた絶頂感があまりに凄すぎて、頭がぼーっとして言葉が浮かんでこない。
彼は疲れ切った俺の濡れた前髪をそっと額から避けると、身づくろいを終えた俺を軽々と抱き上げて風呂場を後にした。
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