159 / 161
後日談やおまけなど
【お手紙お礼SS再録】6年後の三人のお話(2)
しおりを挟む
イシャラーム、というのは季節外れの時期に時々起こる猛烈な嵐のことらしい。話に聞いたことはあったが僕がそれに直面するのは初めてのことだ。
サイードさんは幕家に戻ると寝ぼけ眼で寝台を片付けていたアルタワを呼びよせて言った。
「恐らく今夜あたりイシャラームが来る。お前は急ぎ東へ行き、ダルガートにそれを伝えるんだ。お前はそのまま母上殿のところへ行け。お前が行けば役に立てるし母上殿も安堵されるだろう」
眠たそうだったアルタワの表情が一瞬で替わり、目つきが鋭くなる。
「わかりました、叔父上」
アルタワはサイードさんのお母さんのお姉さんが嫁いだ氏族に連なる子なので直接血の繋がりがあるわけではないらしいのだけれど、彼はいつもサイードさんを《叔父上》と呼んでいる。
それから急いで三人で種なしパンと温めた山羊の乳とチーズの朝食を掻き込んだ。ダルガートとアルタワと彼の家族のために急いで種なしパンに肉をたくさん挟んだものを布に包んで手渡すと、アルタワはニッと笑って「ありがとう、カイ」と言った。
初めて会った時はまだ十にもならない子どもだったアルタワも、今年の春、十六になった時に成人のお祝いをした。砂漠や草原の国では大体十五や十六で成人する。
アルタワは成人のお祝いにサイードさんからは立派な馬具を、ダルガートからは剣を贈られた。その時の彼の誇らしげな顔は今でもよく覚えている。ちなみに僕は何をあげようか悩んだあげく、彼に欲しいものを聞いた。すると「いつでも焼肉の最後の端っこを食べさせてくれる権利」と言われて笑ってしまった。
彼の顔つきは育ての親であるサイードさんに年々似てきて、年若いながらも強く逞しい草原の民として成長している。
早速出立の支度を済ませたアルタワに僕は言った。
「くれぐれも気を付けて」
「わかってる」
それからアルタワは仔馬の時からサイードさんと一緒に育てて来た馬に乗って、昨日から馬たちを東の川へ連れて行っているダルガートの元へ向かった。僕とサイードさんは嵐に備えて幕家や小屋の柱や綱に緩みがないか見て回る。
僕も六年の間に二人に鍛えられて少しは力もついた。サイードさんと一緒に二つある幕家を一つ一つ荒縄で縛って杭を打ち直し、水を運び込んでは長期戦になった時のために追加のパンを焼く。それから普段暮らしている方の一番大きな幕家の床に油布を敷き詰めた。
だんだんと陽が西へと傾き始めた頃、明らかに風が強くなってきた。大きい山羊たちはサイードさんが窪地へ連れて行き、僕はまだ小さな山羊の仔たちを集めて油布を敷いた幕家の中に入れた。まだ体の小さい仔山羊は嵐の中に吹きっ晒しの外にいたら死んでしまう可能性が高いからだ。
気温もだんだん下がって来て、一度幕家に戻ってきたサイードさんがスープを飲んで身体を温めている間に、僕は急いで焼いた肉を挟んでピタパンもどきをたくさん作り、銅の湯沸かしにお茶を詰めた。それを布でくるんでサイードさんが背負えるようにする。
これからサイードさんは嵐が過ぎるまで窪地で山羊たちと一塊に集まって一緒に夜を明かすのだ。蝋引きの防水布と厚い毛布をたくさん馬に積んでサイードさんが僕を振り返る。
「カイは絶対に幕家の外には出るな」
「うん、わかってる」
「夜が明けたら一旦戻って来る。それまで一人で頑張れるな」
「大丈夫。心配しないで。サイードさんも気を付けて」
「ああ、行ってくる」
それから僕はサイードさんの姿が見えなくなるまで幕家の前で見送った。風はさらに強くなっていて、やがて日が完全に沈んだ。幕家の中に戻るとすぐに仔山羊たちが集まって来る。
「おいで。みんなで集まれば温かいし、怖くないよ」
面白がってあちこちに鼻面を突っ込んでる仔山羊たちを時々呼び戻しながら、僕は幕家の中の炉の傍で一人でもそもそとピタパンもどきの夕食を食べた。
ダルガートはアルタワの知らせを受けて、今頃は川へ連れて行った馬たちと一緒に東の丘のふもとに避難しているはずだ。彼もそこで一晩過ごして、明日の朝風が弱くなっていたらこっちに戻って来るだろう。サイードさんも同じだ。それまで僕は一人でこの幕家と仔山羊たちを守らなければならない。
(今頃サイードさんもダルガートもピタパン食べてるかな)
発酵させずに小麦と水と少しの塩だけで焼く種なしパンはこの世界で一番よく食べられている主食だ。僕がこっちで最初に作り方を覚えた食べ物でもある。
普通は千切ったパンでお皿のおかずをすくうようにして食べるのが一般的だけど、毎日のように馬や山羊を牧草地や水場に連れて行ったり狩りをしたりであちこち移動しているサイードさんやダルガートが食べやすいように少し工夫した。丸く伸ばした生地の中におかずを詰めて半分に折り、縁を閉じてじっくり焼いてみると、サイードさんは「美味いし片手で食べられるのがいいな」と目を細めたし、育ち盛りのアルタワはものも言わずに一心不乱に食べた後「今度は中にチーズも入れて欲しい」と言った。すると滅多に人を褒めないダルガートに突然「いい思いつきだ」と真顔で頷かれ、驚いたアルタワが顔を赤くして「そ、そうかな」と照れていたのを思い出してつい口が緩む。そして知らず緊張で固まっていた肩をぐるりと回して深呼吸をした。
(大丈夫。この六年間、こんなピンチはいくらでもあったじゃないか)
五日間も雨が降り続いて幕家に閉じ込められたのは三年前の冬。逆に二年前の夏は雨が少なくて毎日山羊と馬を連れて川まで通った。五年前に盗賊に馬を盗まれそうになった時はダルガートがすぐさま追って盗賊を斬り殺した。
大自然のど真ん中で生きるということは、毎日たくさんの困難と闘い続けるということだ。でも僕とサイードさんとダルガートと、そしてアルタワも、そういったことをいくつも乗り越えてきた。
だから大丈夫。絶対に大丈夫。
夜が更けて仔山羊たちも寝静まり、幕家の外では雨も降り出し風がビュウビュウと吹き荒れているのがわかる。分厚い油布と毛織の毛布の上から何十にも縄を巻いて作った幕家は驚くほど頑丈だけれど、それでもあまりに強い風に幕家自体が揺さぶられて時折柱と梁がギシギシと音を立てる。
万が一の時のためにランプを一つだけつけて、僕はまんじりともせずに夜を明かす。
こんな時《神子としての力》を使えばすべてが解決できるだろう。でもそんな考えは頭に過ることさえなかった。そう気づいたのは三年くらい前だっただろうか。その時僕は初めて本当にこの世界の人間になれたような気がしてすごく嬉しかったのを今でも覚えている。
そう思った日の夜、ぐっすりと眠り込んだアルタワの寝顔を見下ろしながらそのことをサイードさんとダルガートに話した。すると二人は顔を見合わせ、アルタワを起こさないように静かに僕に口づけてくれた。
温かい仔山羊たちと毛布に埋もれてうとうとしながら、時々幕家がギシリと大きな音を立てて軋むたびにビクッと起き、それからまた眠りそうになるのを繰り返している内に、少しずつ風の音が弱まってきた。
太い柱が軋まなくなったころにそっと立ち上がって外を覗いてみる。
(雨はずいぶんとマシになった。風もおさまってきている)
サイードさんとダルガートは今頃寒さに震えていやしないだろうか。アルタワは今頃ここで習い覚えたことを生かしてお母さんたちを手伝い、励ましてやっているだろうか。馬も山羊たちも一頭残らず無事でいるだろうか。
空には相変わらず黒く重い雲が垂れ込めている。それでも体感で夜明けが近いと感じて、僕は幕家の中の水瓶から水を汲み、湯を沸かし始める。
目を覚ました仔山羊には水を飲ませ、自分も昨日の残りのパンを炉の傍に置き、チーズを串に挿して温めた。
「あちっ」
とろりと溶けて串から落ちそうになったチーズをパンで受け止め、一口齧る。舌を焼く熱さに、無事に夜を越すことができたのだと少しずつ実感が湧いてきた。
幕家の炉の横には錫の大きな壺が首まで地中に埋めてある。木の蓋を外してそこに沸かしたお湯を注ぎ、また新しく水を火にかける。そうするとお湯はしばらくの間保温できて、ついでにその近くの床が温かくなるのだ。
仔山羊たちとゴロゴロしながら壺に半分くらい湯を溜めた頃、幕家の外から山羊の鳴く声と蹄の音が聞こえて飛び起きた。急いで外に出るとすでに雨は止んでいて、重苦しい曇天の中、山羊の群れを連れてサイードさんが戻ってくるのが見えた。
サイードさんは幕家に戻ると寝ぼけ眼で寝台を片付けていたアルタワを呼びよせて言った。
「恐らく今夜あたりイシャラームが来る。お前は急ぎ東へ行き、ダルガートにそれを伝えるんだ。お前はそのまま母上殿のところへ行け。お前が行けば役に立てるし母上殿も安堵されるだろう」
眠たそうだったアルタワの表情が一瞬で替わり、目つきが鋭くなる。
「わかりました、叔父上」
アルタワはサイードさんのお母さんのお姉さんが嫁いだ氏族に連なる子なので直接血の繋がりがあるわけではないらしいのだけれど、彼はいつもサイードさんを《叔父上》と呼んでいる。
それから急いで三人で種なしパンと温めた山羊の乳とチーズの朝食を掻き込んだ。ダルガートとアルタワと彼の家族のために急いで種なしパンに肉をたくさん挟んだものを布に包んで手渡すと、アルタワはニッと笑って「ありがとう、カイ」と言った。
初めて会った時はまだ十にもならない子どもだったアルタワも、今年の春、十六になった時に成人のお祝いをした。砂漠や草原の国では大体十五や十六で成人する。
アルタワは成人のお祝いにサイードさんからは立派な馬具を、ダルガートからは剣を贈られた。その時の彼の誇らしげな顔は今でもよく覚えている。ちなみに僕は何をあげようか悩んだあげく、彼に欲しいものを聞いた。すると「いつでも焼肉の最後の端っこを食べさせてくれる権利」と言われて笑ってしまった。
彼の顔つきは育ての親であるサイードさんに年々似てきて、年若いながらも強く逞しい草原の民として成長している。
早速出立の支度を済ませたアルタワに僕は言った。
「くれぐれも気を付けて」
「わかってる」
それからアルタワは仔馬の時からサイードさんと一緒に育てて来た馬に乗って、昨日から馬たちを東の川へ連れて行っているダルガートの元へ向かった。僕とサイードさんは嵐に備えて幕家や小屋の柱や綱に緩みがないか見て回る。
僕も六年の間に二人に鍛えられて少しは力もついた。サイードさんと一緒に二つある幕家を一つ一つ荒縄で縛って杭を打ち直し、水を運び込んでは長期戦になった時のために追加のパンを焼く。それから普段暮らしている方の一番大きな幕家の床に油布を敷き詰めた。
だんだんと陽が西へと傾き始めた頃、明らかに風が強くなってきた。大きい山羊たちはサイードさんが窪地へ連れて行き、僕はまだ小さな山羊の仔たちを集めて油布を敷いた幕家の中に入れた。まだ体の小さい仔山羊は嵐の中に吹きっ晒しの外にいたら死んでしまう可能性が高いからだ。
気温もだんだん下がって来て、一度幕家に戻ってきたサイードさんがスープを飲んで身体を温めている間に、僕は急いで焼いた肉を挟んでピタパンもどきをたくさん作り、銅の湯沸かしにお茶を詰めた。それを布でくるんでサイードさんが背負えるようにする。
これからサイードさんは嵐が過ぎるまで窪地で山羊たちと一塊に集まって一緒に夜を明かすのだ。蝋引きの防水布と厚い毛布をたくさん馬に積んでサイードさんが僕を振り返る。
「カイは絶対に幕家の外には出るな」
「うん、わかってる」
「夜が明けたら一旦戻って来る。それまで一人で頑張れるな」
「大丈夫。心配しないで。サイードさんも気を付けて」
「ああ、行ってくる」
それから僕はサイードさんの姿が見えなくなるまで幕家の前で見送った。風はさらに強くなっていて、やがて日が完全に沈んだ。幕家の中に戻るとすぐに仔山羊たちが集まって来る。
「おいで。みんなで集まれば温かいし、怖くないよ」
面白がってあちこちに鼻面を突っ込んでる仔山羊たちを時々呼び戻しながら、僕は幕家の中の炉の傍で一人でもそもそとピタパンもどきの夕食を食べた。
ダルガートはアルタワの知らせを受けて、今頃は川へ連れて行った馬たちと一緒に東の丘のふもとに避難しているはずだ。彼もそこで一晩過ごして、明日の朝風が弱くなっていたらこっちに戻って来るだろう。サイードさんも同じだ。それまで僕は一人でこの幕家と仔山羊たちを守らなければならない。
(今頃サイードさんもダルガートもピタパン食べてるかな)
発酵させずに小麦と水と少しの塩だけで焼く種なしパンはこの世界で一番よく食べられている主食だ。僕がこっちで最初に作り方を覚えた食べ物でもある。
普通は千切ったパンでお皿のおかずをすくうようにして食べるのが一般的だけど、毎日のように馬や山羊を牧草地や水場に連れて行ったり狩りをしたりであちこち移動しているサイードさんやダルガートが食べやすいように少し工夫した。丸く伸ばした生地の中におかずを詰めて半分に折り、縁を閉じてじっくり焼いてみると、サイードさんは「美味いし片手で食べられるのがいいな」と目を細めたし、育ち盛りのアルタワはものも言わずに一心不乱に食べた後「今度は中にチーズも入れて欲しい」と言った。すると滅多に人を褒めないダルガートに突然「いい思いつきだ」と真顔で頷かれ、驚いたアルタワが顔を赤くして「そ、そうかな」と照れていたのを思い出してつい口が緩む。そして知らず緊張で固まっていた肩をぐるりと回して深呼吸をした。
(大丈夫。この六年間、こんなピンチはいくらでもあったじゃないか)
五日間も雨が降り続いて幕家に閉じ込められたのは三年前の冬。逆に二年前の夏は雨が少なくて毎日山羊と馬を連れて川まで通った。五年前に盗賊に馬を盗まれそうになった時はダルガートがすぐさま追って盗賊を斬り殺した。
大自然のど真ん中で生きるということは、毎日たくさんの困難と闘い続けるということだ。でも僕とサイードさんとダルガートと、そしてアルタワも、そういったことをいくつも乗り越えてきた。
だから大丈夫。絶対に大丈夫。
夜が更けて仔山羊たちも寝静まり、幕家の外では雨も降り出し風がビュウビュウと吹き荒れているのがわかる。分厚い油布と毛織の毛布の上から何十にも縄を巻いて作った幕家は驚くほど頑丈だけれど、それでもあまりに強い風に幕家自体が揺さぶられて時折柱と梁がギシギシと音を立てる。
万が一の時のためにランプを一つだけつけて、僕はまんじりともせずに夜を明かす。
こんな時《神子としての力》を使えばすべてが解決できるだろう。でもそんな考えは頭に過ることさえなかった。そう気づいたのは三年くらい前だっただろうか。その時僕は初めて本当にこの世界の人間になれたような気がしてすごく嬉しかったのを今でも覚えている。
そう思った日の夜、ぐっすりと眠り込んだアルタワの寝顔を見下ろしながらそのことをサイードさんとダルガートに話した。すると二人は顔を見合わせ、アルタワを起こさないように静かに僕に口づけてくれた。
温かい仔山羊たちと毛布に埋もれてうとうとしながら、時々幕家がギシリと大きな音を立てて軋むたびにビクッと起き、それからまた眠りそうになるのを繰り返している内に、少しずつ風の音が弱まってきた。
太い柱が軋まなくなったころにそっと立ち上がって外を覗いてみる。
(雨はずいぶんとマシになった。風もおさまってきている)
サイードさんとダルガートは今頃寒さに震えていやしないだろうか。アルタワは今頃ここで習い覚えたことを生かしてお母さんたちを手伝い、励ましてやっているだろうか。馬も山羊たちも一頭残らず無事でいるだろうか。
空には相変わらず黒く重い雲が垂れ込めている。それでも体感で夜明けが近いと感じて、僕は幕家の中の水瓶から水を汲み、湯を沸かし始める。
目を覚ました仔山羊には水を飲ませ、自分も昨日の残りのパンを炉の傍に置き、チーズを串に挿して温めた。
「あちっ」
とろりと溶けて串から落ちそうになったチーズをパンで受け止め、一口齧る。舌を焼く熱さに、無事に夜を越すことができたのだと少しずつ実感が湧いてきた。
幕家の炉の横には錫の大きな壺が首まで地中に埋めてある。木の蓋を外してそこに沸かしたお湯を注ぎ、また新しく水を火にかける。そうするとお湯はしばらくの間保温できて、ついでにその近くの床が温かくなるのだ。
仔山羊たちとゴロゴロしながら壺に半分くらい湯を溜めた頃、幕家の外から山羊の鳴く声と蹄の音が聞こえて飛び起きた。急いで外に出るとすでに雨は止んでいて、重苦しい曇天の中、山羊の群れを連れてサイードさんが戻ってくるのが見えた。
744
お気に入りに追加
4,853
あなたにおすすめの小説
身体検査
RIKUTO
BL
次世代優生保護法。この世界の日本は、最適な遺伝子を残し、日本民族の優秀さを維持するとの目的で、
選ばれた青少年たちの体を徹底的に検査する。厳正な検査だというが、異常なほどに性器と排泄器の検査をするのである。それに選ばれたとある少年の全記録。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
幽閉王子は最強皇子に包まれる
皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。
表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
時々おまけを更新しています。
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
転生悪役令息、雌落ち回避で溺愛地獄!?義兄がラスボスです!
めがねあざらし
BL
人気BLゲーム『ノエル』の悪役令息リアムに転生した俺。
ゲームの中では「雌落ちエンド」しか用意されていない絶望的な未来が待っている。
兄の過剰な溺愛をかわしながらフラグを回避しようと奮闘する俺だが、いつしか兄の目に奇妙な影が──。
義兄の溺愛が執着へと変わり、ついには「ラスボス化」!?
このままじゃゲームオーバー確定!?俺は義兄を救い、ハッピーエンドを迎えられるのか……。
※タイトル変更(2024/11/27)
【書籍化確定、完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
書籍化確定です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。