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【最終章】新世界
140 再会
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「…………わ、わかるの……?」
震える声でそう言うと、サイードさんとダルガートは驚愕に満ちた顔で僕を見た。
「……ああ、わかる」
サイードさんが呟く。それから二人はお互いもう一度顔を見合わせると、ひどく苦しそうに息を吐き出して僕を抱き寄せた。僕もぼたぼたと落ちる涙をそのままに、必死に二人にしがみつく。
「サイー、ド、さん……っ、ダルガート……っ! 会い……っ、会いたかった……っ!」
「カイ、カイ、すまなかった」
僕を抱きしめ、額に口づけながらサイードさんが言った。そしてダルガートが僕の手を痛いほど強く握りしめて唇を押し付ける。けれどその時、僕をさらに深く抱き寄せようとしたサイードさんが、自分の右腕がないのに気づいて一瞬動きを止めた。
「……サ、サイードさん……っ」
「……ああ、そうか……いや、大丈夫だ、カイ」
サイードさんがぐっと唇を噛み締めて答える。多分、以前の記憶が戻ったサイードさんは、この世界で腕をなくしていることを一瞬忘れてしまっていたのだろう。きつく潜められた眉を見て胸がズキンと痛む。
だがサイードさんは不意に顔を上げてダルガートを見た。ダルガートも唇を固く引き結んでサイードさんを見つめる。いつにないその表情に胸騒ぎがして思わず問い詰めた。
「ど、どうかしたの?」
「いや、なんでもない」
「……嫌だよ、隠し事はしないで! どんなことでも知りたいんだ!」
そう言った途端、ハッと我に返る。
「……ご、ごめんなさい。僕だって本当のことは黙ってて、二人に貰った大事な耳飾りを友情の証だなんて嘘言ったのに……」
「いや、あの時砂漠でカイを救えなかった俺たちが文句を言えることではない」
そう言ってサイードさんが無事だった左手で僕の頭を抱え込んでため息をついた。
「……俺はまたしてもカイが一番苦しんでいる時にそばにいてやれなかったのだな」
「ちが……っ、そんなことない!」
僕はサイードさんとダルガートに向かって叫んだ。
「あの砂漠で流砂に吞み込まれてから、ものすごくいろんなことがあったんだ。でも、その間ずっと僕を支えてくれていたのは二人との思い出だったよ! 二人がいてくれてたから僕はずっと頑張ってこれたんだ!」
さっきの二人の言葉を聞けばわかる。二人は僕のためにとても珍しくて貴重な石をわざわざ探して、たくさん考えてあのお守りを作ってくれたんだ。二人の強い想いが籠っていたから、あの塔の男はピアスのことを「めちゃくちゃボーナスポイント高いアイテム」なんて言ったんだ。
「たくさんの想いを込めたお守りをありがとう。僕を思い出してくれてありがとう」
二人の目を見て繰り返す。
「でも僕はわかったんだ。いくら相手のためにと思っていても、大事なことを黙っていたり嘘をつくのは、その人を信頼してないってことだ。だから僕はこの先、二人が知りたいことは全部話す。だから僕にも教えて欲しいんだ。二人は何を隠しているの?」
するとサイードさんの空っぽの右の袖を見てからダルガートが答えた。
「賊と戦って無くしたという今と何か繋がりがあるのかどうかはわからぬが。砂の顎と呼ばれる流砂に呑まれた貴方を救おうとサイード殿が貴方の手を掴んだ時、腕の真上に突然光の壁のようなものが現れた。次の瞬間貴方の姿は消え、サイード殿の腕はその光の壁に裁ち落とされていた」
「そんな……、あの時に腕を……!?」
頭から血の気が引くのがわかる。けれどサイードさんが僕の頬を撫でて微笑んだ。
「気にするな。あの時俺は、光の壁がカイの腕の上に現れなかったことに心から感謝した。それよりもあの時カイを救えず、本当にすまなかった」
「大丈夫。僕はなんともなかったよ。それにこうしてまた会えたんだから、もう全部いいんだ」
それにあの流砂に呑み込まれたお陰で世界の秘密を知れたのだから。
心の中でそう呟くと、今度はダルガートが僕の頬に手を伸ばしてきた。けれど触れはせず、指先だけがかすめるほどの距離で止まってしまう。
「ダ、ダルガート……?」
「……謝らねばならぬのは私の方だ、神子よ」
それきり黙り込んでしまった彼の顔を見れば、三日前の夜のことを言っているのだとすぐにわかった。
ああそうか、僕の口を割らせるために力づくで抱いたことを悔やむあまりに、僕に触れることさえ躊躇っているのか。
僕はダルガートの手を取り自分から頬に押し当てる。そしてきつく結ばれた唇の端に口づけて囁いた。
「次は優しくしてね」
次の瞬間、毛布の上にひっくり返されていて「あれ?」と首をかしげる。身体を起こそうとしても胸元に大きな手のひらが乗っていて動けない。
「あれ? なんで?」
何か怒らせるようなこと言った?
慌てふためく僕をよそにダルガートは片手で僕を押さえ込んだまま、サイードさんと話し始めた。
「こちらの世界でイスタリアからの接触は?」
「いや、ないな。次期女王と言われる第一王女の名は前と同じレティシアというが、もちろんあったことは無い。それに前の世ではもっと頻繁に盗賊や喰い詰めた騎馬の民がこの辺りを荒らしていたが、今は水が豊かなせいか平和なものだ」
「それはようござった」
「そういうダルガートのところはどうだったのだ。かなり水争いの激しい土地の出だと聞いていたが」
「飢え乾くことはなかったが、流行り病で父母を亡くした。それゆえ神殿に身を寄せ、今は神武官に」
「さすがだな。神武官は相当な腕がなければ成れぬと聞いている」
「なんの。そういえば先日ハリファが神殿においでになられた」
「お元気であられたか」
「お望みならば間もなくお会いできまする」
「そうなのか?」
「ちょ、ちょっと! 僕も仲間に入れて欲しいんだけど……!」
仲良く話している二人に思わず抗議する。ところがダルガートはちら、と僕を見下ろして言った。
「その前に、神子殿はこの嵐を鎮められますかな?」
言われてハッと我に返った。そうだった。
「うーん……うん。できる」
慈雨の神子はもう存在しないというのに、不思議とできない気がまったくしない。
ダルガートの手を乗せたまま、毛布の上に大の字になって目を閉じる。
あの塔の男はどこからか僕を見ていると言っていた。間違いなくこの中東エリアのマスターサーバーであるあの塔の球体からアクセスしてるんだろう。
頭の中であの大きな球体と僕が繋がっているところをイメージしてみる。ああ、ほら、やっぱりできそうだ。ほんとになんでもアリだな、この世界。もしかしたらエリア内のネットワークさえきちんと繋がっていれば、僕自身がこの箱庭の中の環境を制御するコントローラーみたいなものになれるのだろうか。
やがて小屋の外から聞こえてきた風雨の音が止んだ。サイードさんが立ち上がって扉から外を覗く。
「……すごいな。本当に止んだ。月も出ている」
そう呟くと、また戻って来てどさり、と僕のすぐ横に座り込んだ。
「これで一安心だな」
そう呟いて目を閉じると、急に眉を顰め手のひらで目を覆った。
「だ、大丈夫ですか?」
「……ああ、……前の記憶が一気になだれ込んでくるような感じが……少しきついな」
異なる二つの記憶の統合。
以前何かのSF小説で見た言葉が不意に浮かぶ。今の彼らは一人の頭に二人分の記憶を無理矢理押し込まれたような状態だ。慣れるまで、もしくは記憶の整理がつくまでは相当キツイに違いない。
慌てて身を起こそうとすると今度はダルガートも邪魔はしなかった。サイードさんと同じように目を閉じている彼の顔も、やはりいつもの精彩を欠いている。
「サイードさんもダルガートも。今はあれこれ考えるのは止めよう。今夜は何も考えないでゆっくり休んで」
その時、また竈の薪が傾いでパッと火花が散った。その拍子に間近に座る二人の姿を揺れる火が映し出す。
濡れて額に落ちかかったサイードさんの黒髪、頬に影を落とす睫毛。雫の残るダルガートの太い首。二人のがっしりとした大きな手。思わずゴクリ、と唾を呑み込んだ。
本当の意味で二人と再会できた興奮が蘇って来て心臓がドクドクと脈打ち、吐く息が浅く、熱くなる。
「あ……あのさ、二人は、寒くない……?」
すると二人は顔から手を下ろし、わずかに目を見開いて僕を見た。
「……カイは? 寒くはないのか?」
サイードさんが掠れた声で囁く。
「それが……不思議と、熱いくらいで……」
まるで腹の奥で何かが燃えているみたいに沸々と熱が溜まっていく。そして僕を見る彼らの目の奥に不意に宿る、光。
「だから、僕が」
ああ、二人の手が僕の方へと伸びてくる。
「温めてあげようか」
大きな二つの手に触れられて、ゾクゾクと這い上がって来るあのたまらない感覚に身を震わせた。
震える声でそう言うと、サイードさんとダルガートは驚愕に満ちた顔で僕を見た。
「……ああ、わかる」
サイードさんが呟く。それから二人はお互いもう一度顔を見合わせると、ひどく苦しそうに息を吐き出して僕を抱き寄せた。僕もぼたぼたと落ちる涙をそのままに、必死に二人にしがみつく。
「サイー、ド、さん……っ、ダルガート……っ! 会い……っ、会いたかった……っ!」
「カイ、カイ、すまなかった」
僕を抱きしめ、額に口づけながらサイードさんが言った。そしてダルガートが僕の手を痛いほど強く握りしめて唇を押し付ける。けれどその時、僕をさらに深く抱き寄せようとしたサイードさんが、自分の右腕がないのに気づいて一瞬動きを止めた。
「……サ、サイードさん……っ」
「……ああ、そうか……いや、大丈夫だ、カイ」
サイードさんがぐっと唇を噛み締めて答える。多分、以前の記憶が戻ったサイードさんは、この世界で腕をなくしていることを一瞬忘れてしまっていたのだろう。きつく潜められた眉を見て胸がズキンと痛む。
だがサイードさんは不意に顔を上げてダルガートを見た。ダルガートも唇を固く引き結んでサイードさんを見つめる。いつにないその表情に胸騒ぎがして思わず問い詰めた。
「ど、どうかしたの?」
「いや、なんでもない」
「……嫌だよ、隠し事はしないで! どんなことでも知りたいんだ!」
そう言った途端、ハッと我に返る。
「……ご、ごめんなさい。僕だって本当のことは黙ってて、二人に貰った大事な耳飾りを友情の証だなんて嘘言ったのに……」
「いや、あの時砂漠でカイを救えなかった俺たちが文句を言えることではない」
そう言ってサイードさんが無事だった左手で僕の頭を抱え込んでため息をついた。
「……俺はまたしてもカイが一番苦しんでいる時にそばにいてやれなかったのだな」
「ちが……っ、そんなことない!」
僕はサイードさんとダルガートに向かって叫んだ。
「あの砂漠で流砂に吞み込まれてから、ものすごくいろんなことがあったんだ。でも、その間ずっと僕を支えてくれていたのは二人との思い出だったよ! 二人がいてくれてたから僕はずっと頑張ってこれたんだ!」
さっきの二人の言葉を聞けばわかる。二人は僕のためにとても珍しくて貴重な石をわざわざ探して、たくさん考えてあのお守りを作ってくれたんだ。二人の強い想いが籠っていたから、あの塔の男はピアスのことを「めちゃくちゃボーナスポイント高いアイテム」なんて言ったんだ。
「たくさんの想いを込めたお守りをありがとう。僕を思い出してくれてありがとう」
二人の目を見て繰り返す。
「でも僕はわかったんだ。いくら相手のためにと思っていても、大事なことを黙っていたり嘘をつくのは、その人を信頼してないってことだ。だから僕はこの先、二人が知りたいことは全部話す。だから僕にも教えて欲しいんだ。二人は何を隠しているの?」
するとサイードさんの空っぽの右の袖を見てからダルガートが答えた。
「賊と戦って無くしたという今と何か繋がりがあるのかどうかはわからぬが。砂の顎と呼ばれる流砂に呑まれた貴方を救おうとサイード殿が貴方の手を掴んだ時、腕の真上に突然光の壁のようなものが現れた。次の瞬間貴方の姿は消え、サイード殿の腕はその光の壁に裁ち落とされていた」
「そんな……、あの時に腕を……!?」
頭から血の気が引くのがわかる。けれどサイードさんが僕の頬を撫でて微笑んだ。
「気にするな。あの時俺は、光の壁がカイの腕の上に現れなかったことに心から感謝した。それよりもあの時カイを救えず、本当にすまなかった」
「大丈夫。僕はなんともなかったよ。それにこうしてまた会えたんだから、もう全部いいんだ」
それにあの流砂に呑み込まれたお陰で世界の秘密を知れたのだから。
心の中でそう呟くと、今度はダルガートが僕の頬に手を伸ばしてきた。けれど触れはせず、指先だけがかすめるほどの距離で止まってしまう。
「ダ、ダルガート……?」
「……謝らねばならぬのは私の方だ、神子よ」
それきり黙り込んでしまった彼の顔を見れば、三日前の夜のことを言っているのだとすぐにわかった。
ああそうか、僕の口を割らせるために力づくで抱いたことを悔やむあまりに、僕に触れることさえ躊躇っているのか。
僕はダルガートの手を取り自分から頬に押し当てる。そしてきつく結ばれた唇の端に口づけて囁いた。
「次は優しくしてね」
次の瞬間、毛布の上にひっくり返されていて「あれ?」と首をかしげる。身体を起こそうとしても胸元に大きな手のひらが乗っていて動けない。
「あれ? なんで?」
何か怒らせるようなこと言った?
慌てふためく僕をよそにダルガートは片手で僕を押さえ込んだまま、サイードさんと話し始めた。
「こちらの世界でイスタリアからの接触は?」
「いや、ないな。次期女王と言われる第一王女の名は前と同じレティシアというが、もちろんあったことは無い。それに前の世ではもっと頻繁に盗賊や喰い詰めた騎馬の民がこの辺りを荒らしていたが、今は水が豊かなせいか平和なものだ」
「それはようござった」
「そういうダルガートのところはどうだったのだ。かなり水争いの激しい土地の出だと聞いていたが」
「飢え乾くことはなかったが、流行り病で父母を亡くした。それゆえ神殿に身を寄せ、今は神武官に」
「さすがだな。神武官は相当な腕がなければ成れぬと聞いている」
「なんの。そういえば先日ハリファが神殿においでになられた」
「お元気であられたか」
「お望みならば間もなくお会いできまする」
「そうなのか?」
「ちょ、ちょっと! 僕も仲間に入れて欲しいんだけど……!」
仲良く話している二人に思わず抗議する。ところがダルガートはちら、と僕を見下ろして言った。
「その前に、神子殿はこの嵐を鎮められますかな?」
言われてハッと我に返った。そうだった。
「うーん……うん。できる」
慈雨の神子はもう存在しないというのに、不思議とできない気がまったくしない。
ダルガートの手を乗せたまま、毛布の上に大の字になって目を閉じる。
あの塔の男はどこからか僕を見ていると言っていた。間違いなくこの中東エリアのマスターサーバーであるあの塔の球体からアクセスしてるんだろう。
頭の中であの大きな球体と僕が繋がっているところをイメージしてみる。ああ、ほら、やっぱりできそうだ。ほんとになんでもアリだな、この世界。もしかしたらエリア内のネットワークさえきちんと繋がっていれば、僕自身がこの箱庭の中の環境を制御するコントローラーみたいなものになれるのだろうか。
やがて小屋の外から聞こえてきた風雨の音が止んだ。サイードさんが立ち上がって扉から外を覗く。
「……すごいな。本当に止んだ。月も出ている」
そう呟くと、また戻って来てどさり、と僕のすぐ横に座り込んだ。
「これで一安心だな」
そう呟いて目を閉じると、急に眉を顰め手のひらで目を覆った。
「だ、大丈夫ですか?」
「……ああ、……前の記憶が一気になだれ込んでくるような感じが……少しきついな」
異なる二つの記憶の統合。
以前何かのSF小説で見た言葉が不意に浮かぶ。今の彼らは一人の頭に二人分の記憶を無理矢理押し込まれたような状態だ。慣れるまで、もしくは記憶の整理がつくまでは相当キツイに違いない。
慌てて身を起こそうとすると今度はダルガートも邪魔はしなかった。サイードさんと同じように目を閉じている彼の顔も、やはりいつもの精彩を欠いている。
「サイードさんもダルガートも。今はあれこれ考えるのは止めよう。今夜は何も考えないでゆっくり休んで」
その時、また竈の薪が傾いでパッと火花が散った。その拍子に間近に座る二人の姿を揺れる火が映し出す。
濡れて額に落ちかかったサイードさんの黒髪、頬に影を落とす睫毛。雫の残るダルガートの太い首。二人のがっしりとした大きな手。思わずゴクリ、と唾を呑み込んだ。
本当の意味で二人と再会できた興奮が蘇って来て心臓がドクドクと脈打ち、吐く息が浅く、熱くなる。
「あ……あのさ、二人は、寒くない……?」
すると二人は顔から手を下ろし、わずかに目を見開いて僕を見た。
「……カイは? 寒くはないのか?」
サイードさんが掠れた声で囁く。
「それが……不思議と、熱いくらいで……」
まるで腹の奥で何かが燃えているみたいに沸々と熱が溜まっていく。そして僕を見る彼らの目の奥に不意に宿る、光。
「だから、僕が」
ああ、二人の手が僕の方へと伸びてくる。
「温めてあげようか」
大きな二つの手に触れられて、ゾクゾクと這い上がって来るあのたまらない感覚に身を震わせた。
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