47 / 64
【番外編】恋も積もれば愛となる 編
街の様子
しおりを挟む
俺はラカンが好きだ。
いつだって顔が見たいし声が聞きたいし一緒にいたい。そんな風に思う相手は今まで一人もいなかった。
初めて出会って彼に助けられて以来、嬉しい偶然が重なって何度もラカンと一緒にいろいろな依頼をこなしてきた。その間に、二振りの剣で真っ先に魔獣に飛び掛かって戦うラカンを補佐する支援魔導士として割とうまく役目を果たしてこれたと思う。
ラカンに『お前と一緒だとすごく戦いやすくて気持ちがいいな』と言われた時は嬉しくて嬉しくて空でも飛べそうなくらい舞い上がってしまった。
といっても、極力感情を抑えて森の古木のように静かで穏やかな生き方を良しとする森のエルフらしく、表情にも態度にも全然現れていなかったと思うけど。
時々自分がもっと素直に『嬉しい』とか『楽しい』とか、そういうのを表現できる性質だったらな、と思う。そうしたらラカンに、会えて嬉しいとか一緒に組めて楽しいとか伝えられたかな。いややっぱり駄目だ。だって俺がラカンのことが大好きだってことがバレたらいけない。そんなことがバレてしまっては気持ち悪がられて二度と一緒に依頼を受けたりできなくなってしまうからな。
そうそう、昨日の夜はラカンが久し振りにダナンに戻って来る日で、もしかしたら会えるかもしれないと思ってラカンが定宿にしてるところの食堂にこっそり覗きに行ったんだった。もし偶然会えたら、お疲れって言って、一緒に酒でも飲めるかな、って。
でも昨夜、ラカンはまだダナンに戻ってきていなかった。
今回のラカンの仕事は、中央都市へ向かう商隊の護衛だ。もちろん剣鬼と呼ばれるほど強くて経験豊富なラカンが慣れた中央都市までの道中で魔獣におくれをとるようなことはそうそうないだろう。それでも何かあったのだろうか、と少し不安になる。
会いたいなぁ。ちょっと顔を見て、元気かどうかわかるだけでもいいんだけどな。
もちろんそれ以上のことを求めてはいけない。
なぜなら俺にとってのラカンは誰よりも強くてかっこよくて大事な人だけど、ラカンからしたら単に時々仕事で一緒になる相手の一人でしかない。
以前、魔獣の討伐依頼で一緒になった男がラカンに惚れて一度でいいから抱いて欲しいって迫った時は『趣味じゃない』ってあっさり振られてたから男に興味はないらしい。まあ、自分より強いやつと戦うことが三度の飯より好きだという雄の塊みたいな鬼人族の剣士なら当然だろうけど。
それにラカンにはどこかの花街の娼館に女がいるんだそうだ。やっぱり何かの依頼で一緒になった魔導士からそう聞いたことがある。
いいな。どんな女の人なんだろう。ラカンはどんな女がタイプなんだろうな。
……いかんいかん。つい現実逃避してしまった。
とにかくなんで俺はエリザさんの部屋で寝ていたのか。エリザさんはどこにいるのか。それだけでも調べなくては。
俺は辺りの気配を伺いつつ二階の自分の部屋に行ったら、なぜかそこは薬草を乾かしたりいろんな物が閉まってある納戸になっていた。
俺が使っていた小さなベッドも置いてあったけど使われてる形跡もないし、チェストにしまってあるはずの俺の服もなかった。
仕方なくエリザさんの部屋に戻ってそこの引き出しを開けると……あった。俺の服だ。不思議に思いながらも手早くそれに着がえて、辺りの様子を探るために家を出た。
◇ ◇ ◇
エリザさんの家の周りの街並みは確かに記憶にあったのと変わらなかった。でも表の通りに出ると微妙に違和感を感じる。あ、あそこの店、あそこは飲み屋だったはずなのに雑貨屋になっている。おかしいな。
…………しかもなんだこれ。今まで見たことない薬石がある。これ流紋石だよな。流紋石ってシトリニア産のとガドル山の黄色いのしかないはずなのに。そう思って思わずまじまじ見ていると店主らしき男に声を掛けられた。
「それは昨日中央から入ってきた東の産の流紋石だよ」
「……この種類のは初めて見たが」
「初めて? いやいや、あんたいつもよくうちに来てくれてるだろう? これは五年くらい前に発見されて以来、うちでもかなりの量を扱ってるよ」
「…………そうか」
五年前に発見された? いやそんな話は聞いていないし、大体この店昨日までなかっただろう。昨日までは飲み屋だったんだから。
デュラハンにつままれたような気分で通りを歩いていくと、お目当ての冒険者ギルドが見えてきた。さすがにギルドは記憶と違っては………………いや、建て増しされてるな。たった一日で? 一体どうなってるんだ。
早速中に入ろうとした時、見知らぬ男に声を掛けられた。
「やあ、アドルティス! 今日は鬼の旦那と一緒じゃないのかい?」
鬼の旦那? 誰だそれは。もしかしてラカンのことか?
その男は金髪で背が高く割と整った容貌をしてるが、やたら親し気に近寄って来るその顔にやっぱり見覚えはなかった。
ダナンの街に来てから、知らない男や女にやたらベタベタされたりしつこく話し掛けられたことが何度もあったのでこいつもそういうやつだろうか。俺が黙ってそいつを見ていたら、そいつは肩をすくめて言った。
「なんだい、昔みたいにそんな取り付く島もない顔をして。それよりリナルアが君に会いたいと言っていたよ。最近は魔石だけじゃなく薬石にも興味を持ちだしたらしい。そういうの詳しいだろう?」
もし会ったら話を聞いてやってくれ、と言ってその男は陽気に手を上げて去って行った。一体誰だったんだろう。それにリナルアって?
首を傾げながらギルドに入って目当てのところに行く。それはこのギルドの職員が書いて毎日張り出している壁新聞だった。
最近発見された魔獣の情報やこの辺り一帯の出没状況、落石で通れなくなった峡谷の場所から新しく出店した武器屋のお得情報など、いろんな話が載っている。
隅から隅まで読んだけれど特に目を惹く事件や事故はなく、ちらっと載ってないかな? と思ったラカンの名前も見当たらなかった。
どうしよう、ラヴァンのところに行ったらエリザさんが今どこにいるのかわかるだろうか。そう考えながらふと顔を上げて、壁新聞の一番上に書いてある日付を見た。
『アルウム歴九九四年 神聖帝国歴三四八年 初夏ユウル月二日目』
…………きゅうひゃくきゅうじゅうよねん??????
おかしい。日付は合ってる。初夏ユウル月二日目。間違いない。でも年号が間違ってた。
今はアルウム歴九八二年のはずだ。十二年も未来の日付が書いてあるじゃないか。
ギルドの職員たちは仕事柄こんなつまらないミスをしたりしない。討伐依頼や報酬の計算なんかで間違いがあったら、元々荒っぽい冒険者たちから吊るし上げを食らう羽目になるからな。
ということは……………………どういうことなんだろう?
いつだって顔が見たいし声が聞きたいし一緒にいたい。そんな風に思う相手は今まで一人もいなかった。
初めて出会って彼に助けられて以来、嬉しい偶然が重なって何度もラカンと一緒にいろいろな依頼をこなしてきた。その間に、二振りの剣で真っ先に魔獣に飛び掛かって戦うラカンを補佐する支援魔導士として割とうまく役目を果たしてこれたと思う。
ラカンに『お前と一緒だとすごく戦いやすくて気持ちがいいな』と言われた時は嬉しくて嬉しくて空でも飛べそうなくらい舞い上がってしまった。
といっても、極力感情を抑えて森の古木のように静かで穏やかな生き方を良しとする森のエルフらしく、表情にも態度にも全然現れていなかったと思うけど。
時々自分がもっと素直に『嬉しい』とか『楽しい』とか、そういうのを表現できる性質だったらな、と思う。そうしたらラカンに、会えて嬉しいとか一緒に組めて楽しいとか伝えられたかな。いややっぱり駄目だ。だって俺がラカンのことが大好きだってことがバレたらいけない。そんなことがバレてしまっては気持ち悪がられて二度と一緒に依頼を受けたりできなくなってしまうからな。
そうそう、昨日の夜はラカンが久し振りにダナンに戻って来る日で、もしかしたら会えるかもしれないと思ってラカンが定宿にしてるところの食堂にこっそり覗きに行ったんだった。もし偶然会えたら、お疲れって言って、一緒に酒でも飲めるかな、って。
でも昨夜、ラカンはまだダナンに戻ってきていなかった。
今回のラカンの仕事は、中央都市へ向かう商隊の護衛だ。もちろん剣鬼と呼ばれるほど強くて経験豊富なラカンが慣れた中央都市までの道中で魔獣におくれをとるようなことはそうそうないだろう。それでも何かあったのだろうか、と少し不安になる。
会いたいなぁ。ちょっと顔を見て、元気かどうかわかるだけでもいいんだけどな。
もちろんそれ以上のことを求めてはいけない。
なぜなら俺にとってのラカンは誰よりも強くてかっこよくて大事な人だけど、ラカンからしたら単に時々仕事で一緒になる相手の一人でしかない。
以前、魔獣の討伐依頼で一緒になった男がラカンに惚れて一度でいいから抱いて欲しいって迫った時は『趣味じゃない』ってあっさり振られてたから男に興味はないらしい。まあ、自分より強いやつと戦うことが三度の飯より好きだという雄の塊みたいな鬼人族の剣士なら当然だろうけど。
それにラカンにはどこかの花街の娼館に女がいるんだそうだ。やっぱり何かの依頼で一緒になった魔導士からそう聞いたことがある。
いいな。どんな女の人なんだろう。ラカンはどんな女がタイプなんだろうな。
……いかんいかん。つい現実逃避してしまった。
とにかくなんで俺はエリザさんの部屋で寝ていたのか。エリザさんはどこにいるのか。それだけでも調べなくては。
俺は辺りの気配を伺いつつ二階の自分の部屋に行ったら、なぜかそこは薬草を乾かしたりいろんな物が閉まってある納戸になっていた。
俺が使っていた小さなベッドも置いてあったけど使われてる形跡もないし、チェストにしまってあるはずの俺の服もなかった。
仕方なくエリザさんの部屋に戻ってそこの引き出しを開けると……あった。俺の服だ。不思議に思いながらも手早くそれに着がえて、辺りの様子を探るために家を出た。
◇ ◇ ◇
エリザさんの家の周りの街並みは確かに記憶にあったのと変わらなかった。でも表の通りに出ると微妙に違和感を感じる。あ、あそこの店、あそこは飲み屋だったはずなのに雑貨屋になっている。おかしいな。
…………しかもなんだこれ。今まで見たことない薬石がある。これ流紋石だよな。流紋石ってシトリニア産のとガドル山の黄色いのしかないはずなのに。そう思って思わずまじまじ見ていると店主らしき男に声を掛けられた。
「それは昨日中央から入ってきた東の産の流紋石だよ」
「……この種類のは初めて見たが」
「初めて? いやいや、あんたいつもよくうちに来てくれてるだろう? これは五年くらい前に発見されて以来、うちでもかなりの量を扱ってるよ」
「…………そうか」
五年前に発見された? いやそんな話は聞いていないし、大体この店昨日までなかっただろう。昨日までは飲み屋だったんだから。
デュラハンにつままれたような気分で通りを歩いていくと、お目当ての冒険者ギルドが見えてきた。さすがにギルドは記憶と違っては………………いや、建て増しされてるな。たった一日で? 一体どうなってるんだ。
早速中に入ろうとした時、見知らぬ男に声を掛けられた。
「やあ、アドルティス! 今日は鬼の旦那と一緒じゃないのかい?」
鬼の旦那? 誰だそれは。もしかしてラカンのことか?
その男は金髪で背が高く割と整った容貌をしてるが、やたら親し気に近寄って来るその顔にやっぱり見覚えはなかった。
ダナンの街に来てから、知らない男や女にやたらベタベタされたりしつこく話し掛けられたことが何度もあったのでこいつもそういうやつだろうか。俺が黙ってそいつを見ていたら、そいつは肩をすくめて言った。
「なんだい、昔みたいにそんな取り付く島もない顔をして。それよりリナルアが君に会いたいと言っていたよ。最近は魔石だけじゃなく薬石にも興味を持ちだしたらしい。そういうの詳しいだろう?」
もし会ったら話を聞いてやってくれ、と言ってその男は陽気に手を上げて去って行った。一体誰だったんだろう。それにリナルアって?
首を傾げながらギルドに入って目当てのところに行く。それはこのギルドの職員が書いて毎日張り出している壁新聞だった。
最近発見された魔獣の情報やこの辺り一帯の出没状況、落石で通れなくなった峡谷の場所から新しく出店した武器屋のお得情報など、いろんな話が載っている。
隅から隅まで読んだけれど特に目を惹く事件や事故はなく、ちらっと載ってないかな? と思ったラカンの名前も見当たらなかった。
どうしよう、ラヴァンのところに行ったらエリザさんが今どこにいるのかわかるだろうか。そう考えながらふと顔を上げて、壁新聞の一番上に書いてある日付を見た。
『アルウム歴九九四年 神聖帝国歴三四八年 初夏ユウル月二日目』
…………きゅうひゃくきゅうじゅうよねん??????
おかしい。日付は合ってる。初夏ユウル月二日目。間違いない。でも年号が間違ってた。
今はアルウム歴九八二年のはずだ。十二年も未来の日付が書いてあるじゃないか。
ギルドの職員たちは仕事柄こんなつまらないミスをしたりしない。討伐依頼や報酬の計算なんかで間違いがあったら、元々荒っぽい冒険者たちから吊るし上げを食らう羽目になるからな。
ということは……………………どういうことなんだろう?
58
お気に入りに追加
3,413
あなたにおすすめの小説
信じて送り出した養い子が、魔王の首を手柄に俺へ迫ってくるんだが……
鳥羽ミワ
BL
ミルはとある貴族の家で使用人として働いていた。そこの末息子・レオンは、不吉な赤目や強い黒魔力を持つことで忌み嫌われている。それを見かねたミルは、レオンを離れへ隔離するという名目で、彼の面倒を見ていた。
そんなある日、魔王復活の知らせが届く。レオンは勇者候補として戦地へ向かうこととなった。心配でたまらないミルだが、レオンはあっさり魔王を討ち取った。
これでレオンの将来は安泰だ! と喜んだのも束の間、レオンはミルに求婚する。
「俺はずっと、ミルのことが好きだった」
そんなこと聞いてないが!? だけどうるうるの瞳(※ミル視点)で迫るレオンを、ミルは拒み切れなくて……。
お人よしでほだされやすい鈍感使用人と、彼をずっと恋い慕い続けた令息。長年の執着の粘り勝ちを見届けろ!
※エブリスタ様、カクヨム様、pixiv様にも掲載しています
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
精霊の港 飛ばされたリーマン、体格のいい男たちに囲まれる
風見鶏ーKazamidoriー
BL
秋津ミナトは、うだつのあがらないサラリーマン。これといった特徴もなく、体力の衰えを感じてスポーツジムへ通うお年ごろ。
ある日帰り道で奇妙な精霊と出会い、追いかけた先は見たこともない場所。湊(ミナト)の前へ現れたのは黄金色にかがやく瞳をした美しい男だった。ロマス帝国という古代ローマに似た巨大な国が支配する世界で妖精に出会い、帝国の片鱗に触れてさらにはドラゴンまで、サラリーマンだった湊の人生は激変し異なる世界の動乱へ巻きこまれてゆく物語。
※この物語に登場する人物、名、団体、場所はすべてフィクションです。
宰相閣下の執愛は、平民の俺だけに向いている
飛鷹
BL
旧題:平民のはずの俺が、規格外の獣人に絡め取られて番になるまでの話
アホな貴族の両親から生まれた『俺』。色々あって、俺の身分は平民だけど、まぁそんな人生も悪くない。
無事に成長して、仕事に就くこともできたのに。
ここ最近、夢に魘されている。もう一ヶ月もの間、毎晩毎晩………。
朝起きたときには忘れてしまっている夢に疲弊している平民『レイ』と、彼を手に入れたくてウズウズしている獣人のお話。
連載の形にしていますが、攻め視点もUPするためなので、多分全2〜3話で完結予定です。
※6/20追記。
少しレイの過去と気持ちを追加したくて、『連載中』に戻しました。
今迄のお話で完結はしています。なので以降はレイの心情深堀の形となりますので、章を分けて表示します。
1話目はちょっと暗めですが………。
宜しかったらお付き合い下さいませ。
多分、10話前後で終わる予定。軽く読めるように、私としては1話ずつを短めにしております。
ストックが切れるまで、毎日更新予定です。
獣のような男が入浴しているところに落っこちた結果
ひづき
BL
異界に落ちたら、獣のような男が入浴しているところだった。
そのまま美味しく頂かれて、流されるまま愛でられる。
2023/04/06 後日談追加
【完結】伴侶がいるので、溺愛ご遠慮いたします
*
BL
3歳のノィユが、カビの生えてないご飯を求めて結ばれることになったのは、北の最果ての領主のおじいちゃん……え、おじいちゃん……!?
しあわせの絶頂にいるのを知らない王子たちが吃驚して憐れんで溺愛してくれそうなのですが、結構です!
めちゃくちゃかっこよくて可愛い伴侶がいますので!
本編完結しました!
リクエストの更新が終わったら、舞踏会編をはじめる予定ですー!
俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる