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Ⅲ 有為転変はエルフの習い 編
ぐるぐるは続く
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散々擦られて熱を持った粘膜を掻き分けてラカンの熱くて硬い男根が入ってきた時、俺は『あ、これはもう戻れないな』と思った。
もう自分の指や、ましてやあの店で勇気を振り絞って買った馬鹿げた道具なんかで満足できるわけがない。ラカンの、硬くて熱くてずっしりと質量のある本物の男根でなければ満足できるはずがない。
先がつるりと丸くてエラが張ってて幹の真ん中が太いラカンのモノで、狭い肉壁をぬちぬちと押し開かれて限界まで広げられる。そして腹の中を亀頭で突かれて激しく身体を揺さぶられながらあの熱い大きな分厚い手で先っぽをぐりぐりされないと満足できない。
ああ、どうしよう。本気でまずい。こんなの、もう駄目だろう。俺は本当に女になってしまったのか。男の達し方じゃないだろう、これは。
ラカンに『アディちゃん』なんて馬鹿な名前で呼ばれてしまったが、これでは本当に男が大好きな女の子のアディだ。
ラカンの指に弄られて、意地悪な言葉で煽られて、ラカンくんにぐりぐり擦られてガンガン突かれないとイケないアディちゃん。どれだけ淫乱なんだ俺は。恥ずかしすぎる。
俺は浴室の壁にしがみつくようにしながら、そろそろと指をアソコに這わせてみた。そして後腔のふちの部分をそっと撫でてみる。なんとなく、熱いような気がする。
途端に俺はソコが今どういう状態なのかひどく気になりだした。俺は這うようにして廊下と浴室の間にある服を脱ぐ場所に戻ると、いつもエリザおばあさんが使っている手鏡を拝借して再び浴室に戻った。
そして流れるシャワーのお湯で温まった床に座りこむと一度大きく息を吐き出す。そしておっかなびっくり自分の股間の奥を手鏡で覗き込んだ。
…………な……なんだこれは。
最悪を覚悟していたような、傷や怪我はまったくなかった。その代わりに俺の目に飛び込んできたモノ。そこに恐る恐る指先を沈み込ませてそっと押し開いてみた。
散々ラカンに出し入れされてぽってりと赤く腫れた入り口と、その奥。真っ赤に熟れた果肉のような内側の粘膜が俺の指に纏わりついてくる。いやらしい。みっともないくらいにいやらし過ぎる。
自分で言うのも馬鹿げているが、こんなに狭くてぬるぬるした穴で男根を締め付けられながら擦られたら相当気持ちいいんじゃないだろうか? もしかして俺のココは男からしたら割と具合がいいのではないだろうか。
元々エルフは肉体同士の交合にはあまり重きを置かない種族だ。エルフ同士が好き合う理由も、歌が上手いとかせいぜい手を触れ合った時の感覚が合うとかそういうものだし、結婚した後もあまりそういうことはしないと大人同士の話を盗み聞きしたことがある。エルフ族で子どもがなかなか生まれないのはそういう理由らしい。
それに引き換え俺はラカンに抱かれてものすごく喜んでたし、見たところ身体の方も明らかに順応している。え、これは本当にいいのだろうか?
だって、鏡に映っているこれはとてもじゃないがただの排泄腔には見えない。これではまるで……と思った瞬間、今一番聞きたくなかった声が耳に飛び込んできた。
「何やってるんだ、アドルティス」
「うっひゃぁあっ!!」
と、それくらい叫んだ。頭の中で。実際にはヒュッ、と掠れた音が喉の奥で鳴っただけだけど。
「ラ、ラカン?」
「おう、おはよう」
「あ、お、おはよう……」
ものすごく普通に挨拶されてしまった。
ちなみにこの挨拶、出会ったばかりの頃のラカンはしなかった。俺がしつこく「最低限の礼儀だ」と言っていたらそのうちするようになったのだ。偉いぞ、ラカン。
それはともかく、あまりにも通常通りのラカンに呑まれて俺もいつも通りに言葉を返す。するとラカンが欠伸をしながら言った。
「俺も汗を流したいんだが、いいか?」
「ああ悪い、すぐ出る」
急いで立ち上がってそう答えると、ラカンが裸で中に入ってきた。……いくらエリザさんがいないからってまさかその恰好で下まで降りてきたんじゃないだろうな? などという言葉は口から出る前に消えた。
のっそりと入ってきたラカンの巨躯が狭い浴室を埋め尽くす。触れているわけでもないのにヒリヒリと肌に伝わって来る彼の高い体温や、獲物を食らった後の獣特有の気だるげな匂いに、俺は完全に圧倒されてしまった。
思わず絶句して立ち尽くしていると、ラカンが俺を見下ろして言う。
「急がなくていいぞ。お前もまだ身体洗ってないんだろう?」
「は?」
「ほら、石鹸」
そう言って脇に置かれたエリザさんお手製のいい匂いのする石鹸を手渡されて俺は固まってしまった。ラカンは鼻歌なんぞ歌いながら俺のすぐ横で「やっぱり湯が出るっていいな」などと言いながらシャワーを浴び始める。
「なんだよ、早く洗えよ。次待ってるんだから」
「え、ああ、ごめん」
逃げ出すタイミングを見失った俺は、仕方なく自分の手のひらに石鹸を擦りつけてからラカンに手渡した。そしてその手を擦り合わせて泡立ててから背中や肩をいつもの順番どおりに洗う。
ラカンはというと、手で石鹸を泡立てて胸から擦り始めた。そうか、ラカンは胸から洗うのか。俺も次はそうしようかな、なんて頭の悪いことを考えていたら、ラカンの手が胸から腹に降り、そして股間に伸びた。思わず俺の目は釘付けになる。
昨日、俺の中で何回も果てたラカンのモノはさすがに朝立ちなんかはしていなくて、ダランとぶら下がっているところはかわいらしくもあった。うん、かわいい♡ 寝起きのラカンくん♡ 夜になるとものすごく凶暴で意地悪でいやらしいけど♡♡
「おい、アドルティス」
「いかん、一瞬理性が飛んでいたようだ」
「おい、声出てるぞ」
「いや、気にするな。それより朝食を食べて行くだろう? 俺、先に出て作っておくから」
だからゆっくりシャワー浴びていていいぞ、と言って今度こそその場を逃げ出そうとしたらあっさり捕まった。さすが八方敵なしの鬼人族。彼の前では森のエルフの逃げ足なんて所詮こんなものだった。
もう自分の指や、ましてやあの店で勇気を振り絞って買った馬鹿げた道具なんかで満足できるわけがない。ラカンの、硬くて熱くてずっしりと質量のある本物の男根でなければ満足できるはずがない。
先がつるりと丸くてエラが張ってて幹の真ん中が太いラカンのモノで、狭い肉壁をぬちぬちと押し開かれて限界まで広げられる。そして腹の中を亀頭で突かれて激しく身体を揺さぶられながらあの熱い大きな分厚い手で先っぽをぐりぐりされないと満足できない。
ああ、どうしよう。本気でまずい。こんなの、もう駄目だろう。俺は本当に女になってしまったのか。男の達し方じゃないだろう、これは。
ラカンに『アディちゃん』なんて馬鹿な名前で呼ばれてしまったが、これでは本当に男が大好きな女の子のアディだ。
ラカンの指に弄られて、意地悪な言葉で煽られて、ラカンくんにぐりぐり擦られてガンガン突かれないとイケないアディちゃん。どれだけ淫乱なんだ俺は。恥ずかしすぎる。
俺は浴室の壁にしがみつくようにしながら、そろそろと指をアソコに這わせてみた。そして後腔のふちの部分をそっと撫でてみる。なんとなく、熱いような気がする。
途端に俺はソコが今どういう状態なのかひどく気になりだした。俺は這うようにして廊下と浴室の間にある服を脱ぐ場所に戻ると、いつもエリザおばあさんが使っている手鏡を拝借して再び浴室に戻った。
そして流れるシャワーのお湯で温まった床に座りこむと一度大きく息を吐き出す。そしておっかなびっくり自分の股間の奥を手鏡で覗き込んだ。
…………な……なんだこれは。
最悪を覚悟していたような、傷や怪我はまったくなかった。その代わりに俺の目に飛び込んできたモノ。そこに恐る恐る指先を沈み込ませてそっと押し開いてみた。
散々ラカンに出し入れされてぽってりと赤く腫れた入り口と、その奥。真っ赤に熟れた果肉のような内側の粘膜が俺の指に纏わりついてくる。いやらしい。みっともないくらいにいやらし過ぎる。
自分で言うのも馬鹿げているが、こんなに狭くてぬるぬるした穴で男根を締め付けられながら擦られたら相当気持ちいいんじゃないだろうか? もしかして俺のココは男からしたら割と具合がいいのではないだろうか。
元々エルフは肉体同士の交合にはあまり重きを置かない種族だ。エルフ同士が好き合う理由も、歌が上手いとかせいぜい手を触れ合った時の感覚が合うとかそういうものだし、結婚した後もあまりそういうことはしないと大人同士の話を盗み聞きしたことがある。エルフ族で子どもがなかなか生まれないのはそういう理由らしい。
それに引き換え俺はラカンに抱かれてものすごく喜んでたし、見たところ身体の方も明らかに順応している。え、これは本当にいいのだろうか?
だって、鏡に映っているこれはとてもじゃないがただの排泄腔には見えない。これではまるで……と思った瞬間、今一番聞きたくなかった声が耳に飛び込んできた。
「何やってるんだ、アドルティス」
「うっひゃぁあっ!!」
と、それくらい叫んだ。頭の中で。実際にはヒュッ、と掠れた音が喉の奥で鳴っただけだけど。
「ラ、ラカン?」
「おう、おはよう」
「あ、お、おはよう……」
ものすごく普通に挨拶されてしまった。
ちなみにこの挨拶、出会ったばかりの頃のラカンはしなかった。俺がしつこく「最低限の礼儀だ」と言っていたらそのうちするようになったのだ。偉いぞ、ラカン。
それはともかく、あまりにも通常通りのラカンに呑まれて俺もいつも通りに言葉を返す。するとラカンが欠伸をしながら言った。
「俺も汗を流したいんだが、いいか?」
「ああ悪い、すぐ出る」
急いで立ち上がってそう答えると、ラカンが裸で中に入ってきた。……いくらエリザさんがいないからってまさかその恰好で下まで降りてきたんじゃないだろうな? などという言葉は口から出る前に消えた。
のっそりと入ってきたラカンの巨躯が狭い浴室を埋め尽くす。触れているわけでもないのにヒリヒリと肌に伝わって来る彼の高い体温や、獲物を食らった後の獣特有の気だるげな匂いに、俺は完全に圧倒されてしまった。
思わず絶句して立ち尽くしていると、ラカンが俺を見下ろして言う。
「急がなくていいぞ。お前もまだ身体洗ってないんだろう?」
「は?」
「ほら、石鹸」
そう言って脇に置かれたエリザさんお手製のいい匂いのする石鹸を手渡されて俺は固まってしまった。ラカンは鼻歌なんぞ歌いながら俺のすぐ横で「やっぱり湯が出るっていいな」などと言いながらシャワーを浴び始める。
「なんだよ、早く洗えよ。次待ってるんだから」
「え、ああ、ごめん」
逃げ出すタイミングを見失った俺は、仕方なく自分の手のひらに石鹸を擦りつけてからラカンに手渡した。そしてその手を擦り合わせて泡立ててから背中や肩をいつもの順番どおりに洗う。
ラカンはというと、手で石鹸を泡立てて胸から擦り始めた。そうか、ラカンは胸から洗うのか。俺も次はそうしようかな、なんて頭の悪いことを考えていたら、ラカンの手が胸から腹に降り、そして股間に伸びた。思わず俺の目は釘付けになる。
昨日、俺の中で何回も果てたラカンのモノはさすがに朝立ちなんかはしていなくて、ダランとぶら下がっているところはかわいらしくもあった。うん、かわいい♡ 寝起きのラカンくん♡ 夜になるとものすごく凶暴で意地悪でいやらしいけど♡♡
「おい、アドルティス」
「いかん、一瞬理性が飛んでいたようだ」
「おい、声出てるぞ」
「いや、気にするな。それより朝食を食べて行くだろう? 俺、先に出て作っておくから」
だからゆっくりシャワー浴びていていいぞ、と言って今度こそその場を逃げ出そうとしたらあっさり捕まった。さすが八方敵なしの鬼人族。彼の前では森のエルフの逃げ足なんて所詮こんなものだった。
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