「声劇台本置き場」

きとまるまる

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二人台本↓

「大月さんは、お世話したい(女性版)」(比率:女2)約20分。

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登場人物

大月 若菜おおつき わかな:♀ 水花家に仕えるメイド。

水花 美桜みずはな みおう:♀ 水花家のお嬢様。何気にしっかりしてる。


役表
大月:♀
美桜、メイド長、N、食材:♀


※途中で出てくる[おお世話!]は、場面転換の合図だと思ってください。

男女サシ版もあります。




ーーーーー




大月(M)皆さま、初めまして。私は、大月若菜おおつきわかなと申します。これから皆さまとは何度もお会いすることかと思いますゆえ、私の存在を頭の片隅に置いていただけるとさいわいでございます。

大月(M)私は、水花みずはな家のメイドとして働いております。掃除洗濯料理はもちろんのことですが、私の主な仕事は、お嬢様である水花美桜みずはなみおう様のお世話でございます。美しい桜と書いて、みおう様です。名前から美しさが溢れ出ていますよね? 

大月(M)もちろん、お美しいのは名前だけではございません。容姿も、一目見ただけで語彙力という語彙力が瞬く間に消し飛び『無理』『しんどい』『尊い』という語彙力三銃士すらも存在を消し飛ばされる美しさで……。

大月(M)……し、失礼いたしました。ただいま、私の脳内に美桜様が現れ、私の語彙という語彙が消え去ってしまいました。大変失礼いたしました。それくらいの美しさなのでございます。私は、それほどの方のお世話を任されたことに……あ~生きててよかった!

大月(M)す、すみません。あまりの嬉しさに我を忘れてしまいました。申し訳ございません。

大月(M)では、私はそろそろお仕事のお時間でございますので、この辺りで失礼させていただきます。本日は、美桜様の高校初登校日。高校生となり、ますます美しさ、可愛さに磨きのかかった美桜様を高校へと送迎するのです。あぁ、本日からまた美桜様と車内で二人きりの時間を過ごせると思うと……大月若菜、感激でございます! では、行ってまいります!


 水花家、玄関。


美桜「え、送迎? いらないいらない。気持ちだけ受け取っとくわ」

大月「……はい?」

美桜「じゃあ、いってきま──」

大月「お待ちください、美桜様」

美桜「なに?」

大月「いえ、あの……何故なにゆえ送迎はいらないと発言されたのでしょうか?」

美桜「だって、高校近いもん。歩いて10分くらいだし」

大月「と、徒歩で10分⁈ はっ⁈ 申し訳ございません! あまりの遠さに、驚きの声が!」

美桜「お前の距離感バグってんのか? あと、その驚きは北海道内を移動する時に使え。んじゃ、行ってき──」

大月「お待ちください、美桜様!」

美桜「なによ?」

大月「美桜様は、わかっていらっしゃらない。ご自身の美しさを、可愛さを! その美しさ、可愛さで護衛も無しに10分間も外を歩くなど……! その後に美桜様へと降りかかる悪夢のような出来事を想像したら……あ、あぁぁぁぁ⁈ い、いけませんいけません、そのようなことは……⁈ 美桜様ぁぁぁぁ!」

美桜「一体、何が起こるっていうのよ?」

大月「それではご説明いたしましょう。外の世界が、どれほど危険な場所なのかを……!」

美桜「聞いてたら遅刻しそうだから、いいわ。行ってきまーす」

大月「あぁぁぁぁ⁈ お待ちください、美桜様ぁぁぁ!」

美桜「はぁ……。大月」

大月「はい、何でございましょう?」

美桜「あのね、送迎してくれるって気持ちはとっても嬉しいわ。でもね、私はもう高校生なの。これから、少しずつだけど大人に近づいていくんだから、いつまでもいつまでも甘えているわけにはいかないの」

大月「み、美桜様……!」

美桜「これからは、一人で出来ることを増やしていかないと、将来大変な目に遭うのは自分自身なんだから。でも、まだまだ一人では出来ないことはたくさんあるから、その時は頼らせてね」

大月「はい! 私は、どんなことでもお手伝いいたします!」

美桜「ありがとう。じゃあ、行ってくるね」

大月「お気をつけて、行ってらっしゃいませ」

大月「……美桜様、立派になられましたね。私の元から飛び立つ日も、近いかもしれま……飛び立つ日も……!」


 大月は、ボロボロと大粒の涙をこぼし始める。


大月「嫌だぁぁぁ~! 私の元から美桜様が飛び立っていくなんて、耐えられないぃぃぃ! 美桜様ぁぁぁ!」


美桜(M)どっちが大人で、どっちが子どもか、わかりません。



大月[おお世話!]



 お昼過ぎ。水花家の玄関前では、大月が落ち着きなくウロウロしている。


大月「遅い、遅すぎる……! やはり、何かあったのでは……⁈」

メイド長「あら、大月。玄関前で何をしているの?」

大月「お疲れ様です、メイド長。私は、美桜様のお帰りをお待ちしているのです。本日は、始業式のみの時間割。お昼前には帰ってくるはずなのですが……もう時刻は12時を過ぎています! やはり、美桜様の身に何かあったに違いない……!」

メイド長「そうなのね。安心なさい、大月。お嬢様は、ご友人とカラオケに行くとのことだから。心配しなくても──」

大月「おい、貴様」

メイド長「なによ?」

大月「なぜ、美桜様がカラオケにいくと知っている?」

メイド長「連絡が来たから。友達とカラオケに行ってくるって」

大月「私には連絡が来ていないのですが?」

メイド長「家にいる者、誰か一人に連絡すれば皆に伝わるでしょ。あなたに連絡がなくとも──」

大月「よくありません。美桜様の連絡を独り占めし、貴方が勝ち誇った顔で高笑いを浮かべていると思うと許せません」

メイド長「してないわ。被害妄想激し過ぎだろ」

大月「まぁ、連絡の件は後ほどということで……失礼いたします」

メイド長「待て待て待て待て。貴様、どこに行くつもりだ?」

大月「どこって、天気がいいので散歩にと」

メイド長「100%お嬢様のところに行くでしょうが! やめなさい、大月!」

大月「もしかして、私が美桜様に見つかると心配しているのですか? 安心してください。そんなヘマは致しません」

メイド長「違うわ! 過保護すぎるって言いたいのよ! お嬢様は、もう高校生なのよ? 小さい頃からお世話してて、可愛いのはわからなくもないけど──」

大月「やれやれ、メイド長は心配性なのですから。これでも私は、三重県の伊賀で修行してきた身でござるよ? 遠くから見守ることに関しては、大得意でござる」

メイド長「話を聞け! あと、語尾にござるをつけるな! ものすごく安っぽく見える! というか、あんたは何の修行してきてんの⁈」

大月「では、そういうことで……行って参ります!」

メイド長「待て、ごらぁぁぁ! メイド、全員集合っ! 今すぐに、あのアホを捕まえなさい! お嬢様のためにも、やつを自由にさせるなぁぁぁ!」


大月(M)屋敷の庭を出ることすらも叶いませんでした。美桜様を見守るためにも、大月若菜、もっと修行するでござる。



メイド長[おお世話!]



美桜「ただいま~」

大月「お帰りなさいませ、美桜様」

美桜「大月、ただいま」

大月「美桜様、鞄をお持ちいたします」

美桜「いいって。自分で部屋まで持ってくから」

大月「ご安心ください、美桜様。私は、美桜様の鞄を持つためにジムでトレーニングを積み重ねております。落とすことなど、絶対にあり得ませんよ」

美桜「そんな心配してないわよ。ってか、トレーニングの理由がおかしいでしょ」

大月「では、どうして……⁈」

美桜「だから、朝も言ったでしょ? もう高校生なんだから、自分でできることは自分でするって。気持ちだけ受け取っとくわ。ありがと」

大月「か、かしこまりました……。では、食事の準備ができておりますので、お手を洗い──」

美桜「え? ご飯はいらないって伝えたわよ?」

大月「……え?」

美桜「カラオケ行った後、友達とご飯食べてくるからいらないって伝えたんだけど……ごめんなさい、伝わってなかったみたいね」

大月「いえいえいえ! 美桜様は謝らないでくださいませ! これは、私たちの連携ミスでございます! 罪があるのは、私共! 今すぐにメイド共々と腹を切ります!」

美桜「私を暴君に仕立て上げるな。織田信長か、私は?」

大月(あのクソメイド長がぁぁぁ……! 美桜様との連絡だけではなく、連絡内容まで独り占めするとは! 神が許しても、この大月若菜は許しはせんぞ! この恨み、いつ晴らしてやろうかぁぁ……?)

N「誤解のないように言っておくが、大月がメイド長に嫉妬してメイド長を避けていただけである。さらに、メイドたちの静止を無視し料理を作り続けたのは、大月自身である。つまり、大月が悪い」

大月(だが、しかーし! これにより、この後このような展開になるであろう!)


美桜「本当にごめんね。これからはこんなことにならないように、ちゃんと大月に連絡するようにするから」


大月(よくやった、大月若菜! よくやったぞ! 後で褒美をくれてやろうではないか、大月若菜よ! さぁ、これで美桜様との連絡は、私のものだぁぁぁ!)

美桜「本当にごめんね。これからはこんなことにならないように──」

大月(うひょぉぉぉぉ! きたきたきたぁぁぁぁぁ!)

美桜「小地しょうちさんに、電話で伝えるようにするね。メッセージだと、見てない可能性もあるもんね」

大月「……」

美桜「大月、どうしたの?」

大月(あのクソメイド長が、美桜様と電話だぁぁ……?)


美桜(M)一瞬、大月の顔が悪魔のようになったのは、私の気のせいでしょうか?



大月[おお世話!]



 水花家のリビング。広々したリビング内で、大月が一人悲しそうに食事をしている。


大月「私は……私は、何のために料理をしたんだ……? 美桜様が食べない料理に、価値など……な、何を言っているのよ、私! それは、食材たちに失礼よ、大月若菜。彼らも、美桜様に食べてもらうために必死に努力してここまで来られたのよ。彼らの努力を否定するな」

大月「ごめんなさい……あなたたちの夢を叶えてあげられなくて。安心して、捨てるなんてことは絶対にしないから。どれだけお腹が一杯になろうと、私の胃に詰め込んであげるからね」

大月「……言わなくてもわかってる。あなたたちが入りたいのは、私の胃ではない……美桜様の……うぅ……! 本当に、本当にごめんなさい……!」

美桜「あっ、いた。大月~」

大月「はっ⁈ 美桜様! いつからそこ……」

美桜「ん? どうしたの?」

大月「……」

美桜「大月? どうしたの?」

大月「……はっ⁈ す、すみません! お風呂上がりの美桜様が、あまりにも美しくて!」

美桜「そんなことないわよ。私よりも小地しょうちさんの方が何倍も美しいでしょ?」

大月「うふふ! 美桜様ってば、面白い冗談を言わないでください!」

美桜「いや、冗談じゃないんだけど」

大月「美桜様よりも、あのクソメイド長が美しいなんて、それは絶ッッッ対にあり得ません。美桜様とあのクソメイド長は、月とスッポン……いえ、美桜様とゴミカス糞虫でございます。ご謙遜することはございませんよ、美桜様!」

美桜「あんた、後で小地さんに殴られても文句言えないわよ?」

大月「ところで、美桜様はなぜリビングに?」

美桜「んっとね、大月の作ったご飯食べに」

大月「……え?」

美桜「ご飯食べてきたけど、せっかく大月が私のために作ってくれたんだもん。全部は無理かもだけど、少しなら食べられるからさ」

大月「み、美桜様……!」

美桜「だから、一緒に食べてもいい?」

大月「も、もちろんでございます! 大月若菜、本日も腕によりをかけてお作り致しましたので! よりをかけすぎて、料理にもスパイスとしてよりがかかってしまっているかもしれないほどに、よりをかけましたので!」

美桜「何言ってんのかよくわかんないから、とりあえず落ち着いて」

大月「は、はい……! 落ち着きます……落ち着きますので……少し、失礼します」

N「大月は、走った。他のメイドたちが目で追えないほどに速く。そして、自室にたどり着くや否や、枕を手にし、顔を埋め……」

大月「好きぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」

N「溢れかけていた、美桜様への愛を放出。一仕事終えた彼女は、瞬く間に愛する美桜様の元へと駆けていく。これまでにかかった時間、たったの15秒」

大月「ただいま戻りました」

美桜「おかえり。どこ行ってたの?」

大月「少しばかり、 お腹の調子がよろしくなかったので、お手洗いに」

美桜「それは帰ってくるの早すぎない? 下半身、どうなってんの?」

大月「ありがとうございます」

美桜「褒めてないわ。一ミリも褒めてないわ。まぁ、いいわ。では、いただきます」

美桜「あーん……。んん~やっぱり、大月の作るご飯は美味しい~!」

大月(あぁ……! 美桜様が、私の作った料理を食べ、喜んでくださっている! あの、お顔……美しくて可愛くて、はちゃめちゃにシュッポシュッポポインポイン……! あぁ~ん、語彙力、ちゃんと仕事して~!)

食材(大月……大月……!)

大月(はっ⁈ 食材たちの声が聞こえる……!)

食材(ありがとな、大月。お前のおかげで、美桜お嬢様の笑顔が見られたよ)

大月(何言ってんの? あなたたちが努力して努力して、最高の状態で水花家に来てくれたからよ。私は、なにも──)

食材(いや、生の俺たちをお嬢様が食べたとしても、ここまでの笑顔は生み出せなかったさ。お前が俺たちを調理してくれたおかげさ)

大月(もぉ、やめてよ! あーあ、このままじゃ、らちがあかない。美桜様の笑顔は、私たちが生み出した。これでいい?)

食材(ふっ。そういうことにしといてやるよ)

大月(なによ、それ? 生意気ね)

食材(当たり前だろ? 俺たちゃ元々……生、だったんだからな)

大月(誰が上手いこと言えって言ったのよ? うまいのは、味だけにしなさい)

食材(ふっ。あはははは!)

大月(あはははは~!)

美桜「大月~? 大月ってば~? ねぇ、大月~?」

大月「はっ⁈ ど、どうなされました、美桜様⁈」

美桜「それはこっちのセリフなんだけど? 30秒くらい応答しなかったんだけど、どうしたの?」

大月「も、申し訳ございません……。美桜様が、あまりにも美味しくいただいてくださるので、嬉しさのあまり感動に浸っておりまして……」

美桜「浸りすぎじゃない? 無視されてるのかと思って焦ったわ。」

大月「私が美桜様を無視するわけがないじゃないですか! 天と地がひっくり返るほどにあり得ません!」

美桜「たった今、されてましたけど? 30秒ほど。まぁ、いいや。ねぇ、大月」

大月「はい、どうなされました?」

美桜「今度の休みに、教えてよ! 料理!」

大月「料理、ですか? もちろんでございます。私でよければ、いつでもお教えいたしますよ」

美桜「ありがと! 楽しみにしてるね!」

大月「はい。私も、楽しみにしております」

大月(こうやって色んなことをお勉強して、美桜様は成長していくのですね。色々なことを身につけ、大人になっていく美桜様……大人の美桜様……⁈ 想像しただけで……あ、ピョーワン……! 語彙力、働け)

大月(私、大月若菜は、美桜様が望むのであれば、どんなことでもいたしますよ。ですから、これからも、この大月めを頼ってくださいませ、美桜さ──)

美桜「よーし、頑張って料理作れるようになって、自分の分のお弁当を作るぞ~!」

大月「……ん?」

美桜「ん? どうしたの、大月?」

大月「あ、いや、えっと……その……」

大月(自分でお弁当を作る……つまり、私は美桜様のお弁当を作らなくてもいい……つ、つまり⁈ 遠回しに、私にお弁当を作るなとぉぉぉぉ⁈)

美桜「大月? 大月~? さっき無視しないって言ったよね~? 現在進行形で無視してますよ~? 大月~?」

大月「……う、うぅ……!」

美桜「……え?」

大月「み、み、美桜様ぁぁ……!」

美桜「な、なんで泣いてるの……?」

大月「私は……わだぐじばぁぁぁぁぁぁ!」


N「いつまで経っても、美桜様離れができないメイドなのであった」
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