「声劇台本置き場」

きとまるまる

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四人台本↓

「Let's Go!僕らのOASHISU!」(比率:男4)約30分。

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・登場人物

キャプテン:♂ キャプテン。

クライン:♂ 変態。

ブレイン:♂ 眼鏡。

ギガス:♂ デブ。


*役表
キャプテン:♂
クライン、G・G:♂
ブレイン、ピチTの反町:♂
ギガス、デビルノーズ岩渕:♂


所要時間:約30分



ーーーーー



キャプテン(M)20○○年○月×日。フタフタマルマル。


 とあるホテルの一室。四人がコソコソと作戦会議をしている。


キャプテン「よし、これで行こう」

クライン「わ、わかりました!」

ギガス「いい仕事デブゥ、ブレイン」

ブレイン「これくらいのこと、朝飯前でござんす」

キャプテン「よし、行くぞ」

クライン「ほ、本当に大丈夫ですかね……?」

キャプテン「大丈夫だ、周りを見ろ」

クライン「周りを?」

ギガス「デブゥ……!」

ブレイン「ござんす……!」

キャプテン「俺たちには、仲間がいる!」

クライン「は、はい!」

キャプテン「行くぞ!」

クライン・ブレイン「オォー!」
ギガス「デブゥ!」


キャプテン(M)俺たちの……オアシスへの道が、開かれる。



4人「Let's Go!僕らのOASHISU!」



 ホテルの廊下。四人は部屋を出て、こそこそと壁を這いながら進んでいる。


キャプテン「よし、誰もいない」

クライン「ブレインさんの言う通りです! すごいです!」

ブレイン「ふふふ、もっと褒めてくだされ!」

クライン「すごいです!」

ギガス「デブゥ!」

ブレイン「もっとくだされ!」

クライン「最高です!」

ギガス「デブゥ!」

ブレイン「もっともっともっとぉぉ!」

キャプテン「うるせぇぞ、てめぇら! バレたらどうすんだよ⁈」

ブレイン「キャプテンが一番うるさいでござんす!」

キャプテン「さて、お約束がすんだところで……この道だな?」

ブレイン「えぇ。この廊下をまっすぐ行けば、女の子てんしたちが歌って舞い踊っている『OASHISU』にたどり着けるでござんす」

クライン「まさか、男女で別館に泊められるとは思いませんでしたね」

キャプテン「あぁ。だが、残念だったなぁ……!」

ギガス「僕たちは、この程度で挫ける男じゃないデブゥ!」

キャプテン「よし、ではOASHISUに行く前に、装備の最終確認だ! クライン!」

クライン「はい!」


 クラインは、トランプを取り出す。


クライン「女の子とイチャイチャするためだけに開発された、スーパーアイテム『トランプ』!」

キャプテン「ブレイン!」


 ブレインは、一眼レフカメラを取り出す。


ブレイン「トランプした後、いい感じになったら記念撮影! 『一眼レフカメラ』でござんす!」

キャプテン「ギガス!」


 ギガスは、ポテチとコーラを取り出す。


ギガス「デブゥ! ポテチとコーーラ!」

クライン「キャプテン!」

キャプテン「もしものために、何かあった時のための!」


 キャプテンは、薄いゴムを取り出す。


ブレイン「キャァァァプテン! それはなんでござんす⁈ そんなもの、我々には必要ないでござんすよ! 使う時が来るわけないでござんす!」

キャプテン「いやだから、もしものために──」

ブレイン「もしもがあるわけないでござんす! なに一人だけ全てを飛び越えてフライアウェイしようとしてるでござんすか⁈ 許さないでござんすよ!」


 クラインとギガスも、ポケットから薄いゴムを取り出す。


クライン「え? ブレインさん持ってないんですか?」

ギガス「デブゥ」

ブレイン「なぜ君達は神のアイテムを手にしているのでござんす⁈ 私にもくだされでござんす! そのコンド──」

キャプテン・クライン「言うんじゃねぇ、バカ野郎がぁぁぁぁ!」
ギガス「デブゥゥゥ!」


キャプテン「てめぇ! どこかで女の子が聞いてるかもしんねぇだろうが!」

クライン「引かれでもしたら、あなたのせいですよ!」

ギガス「デブゥ!」

ブレイン「申し訳ないでござんすぅぅぅ!」

キャプテン「よし、装備は整っている。このまま突っ切るぞ!」

クライン「あの、先生たちは本当にこないんでしょうか……?」

ブレイン「大丈夫でござんす。この時間帯のやつらの行動は、頭の中に入ってるでごさんす! 今頃は……ほわんほわんほわんほわ~ん(回想に入る音)」

ブレイン「アルコールパーティー! ふぅ!」

クライン「アルコール! ふぅ!」

ギガス「デブゥゥゥ!」

ブレイン「ほわんほわんほわんほわ~ん(回想が終わる音)」

ブレイン「まぁ、こんな感じでござんす」

キャプテン「一人デブがいたぞ? うちの教師にデブはいねぇぞ? 信じていいのか?」

ブレイン「細かいことは気にせず、行くでござんす」

クライン「さぁ、OASHISUへ行きましょう!」


 ギガスは、前方に人影を発見する。


ギガス「デブゥ⁈」

キャプテン「ど、どうしたギガス!」

ギガス「人影デブゥ!」

ブレイン「なぁぁぁぁにぃぃぃぃ⁈」

クライン「やっちまったな!」

キャプテン「おるやないかい!」

クライン「ど、どうしましょう⁈」

キャプテン「とにかく逃げるぞ!」

クライン「どこにですか⁈ あぁぁ、僕たちはもう終わりだぁぁぁ!」

ギガス「開始5分もしないうちにお縄デブゥゥゥゥゥ! ボンレスハムにされちゃうデブゥゥゥ!」

クライン「縄で縛るなら、キツめにお願いしますぅぅぅぅぅ!」

キャプテン「うるせぇぇぇ! 諦めんの早すぎだろうが! ちくしょう、泣きそう! どうしよう⁈」

ブレイン「こっちでござんす!」

クライン「ブレインさん⁈」

キャプテン「さすがブレインだぜ! 走れ!」

ギガス「デ、デブゥ!」


 四人は、全力で走りだす。


キャプテン「んで、こっからどうすんだよ⁈」

ブレイン「あそこの窓から飛び降りるでござんす!」

クライン「ま、窓から⁈」

ギガス「し、死んでしまうデブゥ!」

ブレイン「私を信じてくれでござんす!」

ギガス「む、無理デブゥ! 死にたくないデブゥ!」

クライン「僕も、まだ死にたくないです! 僕はこれから、女の子と『うっふ~ん♡ あっは~ん♡ ちょめちょめズッキュ~ん♡』なことをするんですぅぅぅ!」

キャプテン「こいつを女子部屋に連れてって大丈夫⁈ 危なくない⁈」

ギガス「今の状況の方が危ないデブゥ!」

ブレイン「信じてくだされぇぇぇぇ! 私を信じてくだされぇぇぇぇ!」

クライン「信じられませんんんん!」

ギガス「ポテチ10袋で信じるデブゥ!」

クライン「じゃあ僕は『わぁ~お♡』ちゃんの写真をくださいぃぃぃぃ!」

ギガス「ポテチ25袋!」

クライン「『あっは~ん♡』ちゃんのヌード写真!」

ギガス「デッッブゥゥゥ!」

クライン「『うっふぅ~ん♡』ちゃんと、ちょめちょめあっは~ん♡ なことをできる権利をぉぉぉ!」

ブレイン「貴様ら二人は、ここで止まるでござんす!」

キャプテン「俺は信じるぜ、ブレイン!」

ブレイン「キャプテン!」

クライン「キャプテン、どうして⁈」

キャプテン「仲間の言うことは、信じるに決まってんだろ!」

ブレイン「キャ、キャプテェェェンンンン!」

キャプテン「信じろぉぉぉぉ! 大丈夫だぁぁぁ! だって、ここはぁぁぁぁぁ!」

キャプテン「1階だかぁぁら!(窓から飛び降りる)」

ブレイン「ブレインロケッェェト!(窓から飛び降りる)」

クライン「ママァ~!(窓から飛び降りる)」

ギガス「ポテェェェデブゥゥゥ⁈(窓に挟まる)」

キャプテン「はっ⁈ デブが窓に挟まる音が!」

クライン「キャプテン、何してるんですか⁈」

キャプテン「ギガス!」

ギガス「キャプテン……行ってください……」

キャプテン「なっ⁈ 何言ってやがる!」

ギガス「ここは僕が食い止めます……早く……!」

キャプテン「何言ってやがる! 早くこい!」

ギガス「行ってください……」

キャプテン「嫌だ!」

ギガス「行ってください!」

キャプテン「ふざけんな!」

ギガス「キャプテン!」

キャプテン「みんなで行くんだろ! お前だけ置いて──」

ギガス「デブゥゥゥ!」

キャプテン「ギ、ギガス……!」

ギガス「僕の後ろに奴がいます……。僕がこの窓を抜けてしまったら……もう言わなくてもわかるで──」


 ギガスは、後ろから先生に引っ張られる。


ギガス「デブゥゥゥ⁈ 今いいところだから引っ張らないデブゥゥゥゥゥ! 足がぁぁぁぁ長くなるぅぅぅぅ! スリムになるぅぅぅぅ!」

キャプテン「デ、デブゥ……間違えた、ギガス……!」

ギガス「さぁ、行ってください……!」

キャプテン「……わかった」

ギガス「キャプテン、これを」

キャプテン「こ、これは?」

ギガス「ポテチと、コーラです」

キャプテン「ギガス、お前……!」

ギガス「これを、女の子と食べてください……!」

キャプテン「……わかった」

ギガス「キャプテン……」

キャプテン「もう、振り向かないからな」

ギガス「キャプテン……」

キャプテン「あばよ、ギガス……!」

ギガス「キャプテン……!」

キャプテン「……なんだよ?」

ギガス「やっぱり、助けてください」

キャプテン「……」

ギガス「キャプテン、助け──」

キャプテン「お前のことは忘れないからなぁぁぁぁぁ!」

ギガス「デブゥゥゥゥゥ! 裏切りデブゥゥゥゥゥ! あいつを、あいつを今すぐに捕まえるでデブゥゥゥ⁈ そんな強く引っ張らないでぇぇぇ! デブゥゥゥ⁈」


 キャプテンの頬から、涙がぽたぽたとこぼれ落ちる。


キャプテン(ありがとうギガス! お前のことは忘れないよ! このポテチは、女の子と仲良く美味しく食べるよ! あと、全力で走った後のコーラなんて……!)

キャプテン「開けるわけねぇだろうが、バカやろぉぉぉぉぉ!」



ーーー



 ホテルの外。


ブレイン「キャァァプテン! ギガスは何処でござんす⁈」

クライン「そ、そのポテチとコーラは……! そ、そんな……!」

キャプテン「前を向けぇぇぇぇぇ!」

クライン「は、はいぃ!」

ブレイン「ちくしょうでござんすぅぅぅぅ!」


クライン(M)開始早々、一番濃いキャラを失ってしまった僕らのパンティは、このまま女の子たちがいるOASHISUにたどり着けるのだろうか……?


クライン「あっ、すみません! パンティじゃなくて、パーティでした!」

キャプテン「急にどうした、クライン?」

ブレイン「ギガスが居なくなって、頭狂ったのでござんす?」

クライン「さぁ、行きましょう! ギガスさんの分まで頑張りましょう!」

ブレイン「ござんす!」

キャプテン「おい! キャプテンっぽいことするな! キャプテンは俺だぞ!」


 三人は、女子が止まっているホテルを目指し、駆け出していく。
 三人の背後では、白衣を着た鼻の長い男性が、ジッと三人を見つめている。


デビルノーズ岩渕「クンクンクン……香りますねぇ……。こちらから、青い春の香りが……! 逃がしませんよぉ……! クンクンクンカクンカ……ヘケッ」



ーーー




キャプテン「はぁ、はぁ、はぁ! ブレイン、どこまで走ればいいんだ⁈」

ブレイン「あそこでござんす!」

クライン「見えました! あれがOASHISUの入り口ですね! いやっふぅ!」

キャプテン「おまっ、落ち着けクライン! そんな急いだら──」


 クラインは、小石に躓く。


クライン「いやぁぁん♡」

ブレイン「クラインンンン! 急にエッチな声出して、どうしたでござんす⁈」

クライン「こ、小石につまずきました……!」

キャプテン「こ、小石だと⁈」

ブレイン「キャァァァプテン! 見てください! 5センチにも満たない小石が、そこら中に!」

キャプテン「な、なんだと⁈」

クライン「だ、大丈夫です、キャプテン! これくらいの小石に……あぁん♡」

キャプテン「クライン!」

クライン「こ、この程度で……あぁぁん♡」

ブレイン「も、もうやめるでござんす!」

クライン「こ、小石なんかに、負けて……あぁぁぁ~ん♡」

キャプテン「クラインンンンン!」

ブレイン「キャプテン、どうするでござんす⁈ このままではクラインは、小石に躓きを繰り返し、OASHISUまでたどり着くことは……!」

クライン「僕を、置いて行ってください……!」

キャプテン「なっ⁈ お、お前──」

ブレイン「なぁぁにをいってるでござんす!」

クライン「ブ、ブレインさん……?」

ブレイン「立つでござんす! クライン、一緒に行くでござんすよ!」

クライン「つ……? 一緒にイク……? ブレインさん、あなたはこんなところでなにをいってるんですか……?」

キャプテン「そうだ! ブレインの言う通りだ! 一緒に行くんだろ! OASHISUに!」

クライン「一緒に、OASHISUで……イク……」


 クラインの脳内では、かわいいかわいい女の子たちが周りでキャッキャうふふしている。


ブレイン「あはは~クラインくぅ~ん!」

キャプテン「やだぁ~どこ触ってるのぉ~?」

ギガス「クラインくんったら、エッチなんだから♡」

キャプテン「クラインくんのクラインくんがすごく……! もうあたし我慢できない……♡」

ブレイン「ク・ラ・イ・ン・くん♡」




クライン「い、イクゥゥゥゥ!」

キャプテン「クライン、立てるか?」

クライン「はい! 僕は、もうえません!」

ブレイン「クラインと微妙に話が噛み合ってない気がするのは、気のせいでござんすか?」

キャプテン「よし、これを飲もう」

クライン「こ、これは!」

キャプテン「さかずきを交わそう」

ブレイン「キャプテン……!」

クライン「はい! もちろんです!」

キャプテン「よし、あけるぞ!」

ギガス「(コーラが飛び散る音)」

キャプテン「うおぉぉぉ⁈」

ブレイン「ござんす⁈」

クライン「やだぁぁぁ! ちょっ、ベタベタなんですけどぉ!」

キャプテン「……どうしよう?」

ブレイン「一滴も残ってないでござんす」

キャプテン「ある程でやろう」

ブレイン「そうでござんす」

キャプテン「えぇ~おほん! それでは……われ──」

ブレイン「(かっこよく)我らせいは違えども、兄弟のちぎりをむすびしからは、心同じくして助け合い、困窮こんきゅうする者たちを救わん」

キャプテン「うえは──」

クライン「(かっこよく)上は国家にむくい、下はたみあんずることを誓う」

ブレイン「(かっこよく)同年、同月、同日に生まれることを得ずとも、」

クライン「(かっこよく)願わくば同年、同月、同日に死せん事を!」

ブレイン・クライン「(かっこよく)さぁ行こう! 兄弟!」

キャプテン「おい、てめぇら! のけもんにしてんじゃねぇぞ! 泣くぞ、おい!」

デビルノーズ岩渕「クンクンクン……香りますねぇ……。炭酸が抜けた香りが……そして、男が……一、二、三人……。とっても、いい香りですねぇ~」

キャプテン「え?」

クライン「キャ、キャプテン!」

ブレイン「後ろでござんす!」

キャプテン「後ろ⁈」

デビルノーズ岩渕「もっと近くで……嗅がせてくださぁぁぁい!」

キャプテン「き、貴様は!」

ブレイン「デビルノーズ岩渕いわぶち!」


ギガス(M)説明するデブゥ。デビルノーズ岩渕は、僕らの理科担当の先生デブゥ。鼻がすごく良いから、デビルノーズ岩渕って呼ばれるんだデブゥ。


キャプテン「逃げろぉぉぉぉ!」

クライン「いやぁぁぁん!」

ブレイン「ござんすぅぅぅぅ!」

デビルノーズ岩渕「逃がしません……逃がしませんよぉぉぉぉぉ!」


 デビルノーズ岩渕は、ブリッジしながら追いかけていく。


クライン「あぁぁぁぁぁ⁈ ブリッジしながら、ものすごいスピードで追いかけてきますぅぅぅぅ!」

キャプテン「化け物だ! あれは化け物だぁぁぁ!」

デビルノーズ岩渕「香ります香ります! 健全な男子中学生の汗の香りが! あぁぁぁぁぁ! もっと近くでぇぇぇぇ! クンカクンクンクンカクンカさせてくださぁぁぁい!」

クライン「キャプテンンンンン! このままじゃ、みんな捕まっちゃいますよぉぉぉ!」

ブレイン「キャプテン、これを!」

キャプテン「こ、これは、一眼レフカメラ⁈ おまえ、まさか⁈」

ブレイン「行ってください!」

クライン「ブレインさん⁈」

キャプテン「ふざけんな、ブレイン!」

ブレイン「みんな捕まるくらいなら、この方法が一番いいでござんす!」

クライン「ブレインさん……!」

ブレイン「私たちは、兄弟でござんす」

キャプテン「俺は、盃交わしてないけどな」

ブレイン「さぁ、私に構わず……って、あれ? 嘘でござんす⁈ もういないでござんす! もっとこう、ないでござんすか⁈」

デビルノーズ岩渕「あぁぁぁ……香ります……香りますぅ……!」

ブレイン「待つでござんす! 待つでござ……あぁぁぁぁぁ⁈」



ーーー



 女の子たちが止まっている、ホテルの前。


キャプテン「はぁ、はぁ……! こ、ここが……!」

クライン「女の子たちが泊まっている、OASHISU……! 行きましょう、キャプテン!」

キャプテン「あぁ、行こう! 今は亡き仲間たちのためにも!」

クライン「扉、オープンです!」


 ホテルの扉を開く。女の子のいい匂いが香ってくる。


キャプテン「あぁ……いい香り……!」

クライン「これが、女の子の香り……!」

キャプテン「これがOASHISUの香──」


 汗臭い男の香りが、鼻を突き刺す。


キャプテン「うぅ⁈ な、なんだ⁈」

クライン「あ、汗くさ! あ、あれは⁈」


 ピチTの反町が、ロビーで汗を流しながらスクワットをしている。


ピチTの反町「ヨンセンヨンヒャクヨンジュウイチ! ヨンセンヨンヒャクヨンジュウニ! ヨンセンヨンヒャクヨンジュウサン! ヨンセンヨンヒャクヨンジュウヨンッ!」

ピチTの反町「……オヤオヤ、アナタタチはトテモウンがアリマセンネェ。ヨンセンヨンヒャクヨンジュウヨンカイメのスクワットで、キテシマウナーンテ!」

クライン「そ、そんな! なんで、あなたが⁈」

キャプテン「ピチTの反町そりまち!」


ギガス(M)説明するデブゥ。ピチTの反町は、僕らの体育担当の先生デブゥ。いつもピチピチのTシャツを着てるから、ピチTの反町なんだデブゥ。ちなみに彼は、日本人デブゥ。


ピチTの反町「ココマデクルとは……アナタタチ、ナカナカヤリマースネ」

キャプテン「進め、クライン!」

クライン「はいぃぃぃ!」

ピチTの反町「オヤオヤ……ティーチャーのハナーシは、サイゴまでキキナサァァイ!」

クライン「あぁぁぁぁぁ⁈ すごい勢いで走ってきますぅぅぅぅ!」

キャプテン「こりゃもうダメだぁぁぁ!」


 突き当たりの廊下が、左右に別れている。


クライン「は⁈ キャプテン、廊下が!」

キャプテン「右と左、どっちに行く⁈」

クライン「二手に別れましょう! どっちに来ても、恨みっこなしですよ!」

キャプテン「あぁ!」

クライン「キャプテン、これを!」

キャプテン「トランプ⁈ でも……!」

クライン「僕は、二つ持ってるんで!」

キャプテン「わかった! じゃあ、俺は右!」

クライン「僕は左! 振り向かないでくださいね!」

キャプテン「あぁ! いくぞ!」

クライン「キャプテン!」


 クラインは、立ち止まる。


クライン「……頑張ってくださいね」

ピチTの反町「ナニィ⁈ アナータ、ナゼトマッテるのデスカ⁈」

クライン「これでいいんです、これで。これで、僕は……!」


 クラインの脳内では、かわいいかわいい女の子たちがクラインを取り囲んでいる。


キャプテン「えぇ~⁈ 自分の事よりキャプテンのことを~⁈」

ブレイン「仲間のために自分を犠牲にするなんて~!」

ギガス「マジかっこいい~惚れちゃう~♡」


クライン「うへへへへ……! これで僕はヒーローだ……!」

ピチTの反町「ミスタークライン、ワタシとイッショニ、スクワットシマショウネェ……!」

クライン「……」

ピチTの反町「サァ……アセをタクサン、カキマショウ!」

クライン「男と運動なんて嫌だぁぁぁ! 激しい運動は、女の子としたいぃぃぃぃぃ!」

ピチTの反町「レッツ、トレーニングゥゥ!」

クライン「あぁぁぁあぁぁあ⁈」

キャプテン「はっ⁈ クラインの悲鳴が! くそっ、俺一人になっちまったよ……!」

キャプテン「みんな……俺はやり遂げてみせるよ……! 必ず女の子の部屋に行ってみせる! だから、見守っててくれ……!」

キャプテン「ギガス……!」


 散って行った仲間たちが、脳内に浮かび上がってくる。


ギガス「この裏切り者が! さっさと捕まるデブゥ!」

キャプテン「ブレイン……!」

ブレイン「貴様だけいい夢見れると思うなでござんす!」

キャプテン「クライン……!」

クライン「さっさとてめぇもこっちにこいや!」

キャプテン「……おかしいなぁ? 誰一人祝福してくれねぇ。がははははは! んなこと、どーでもいいんだよ! 俺は勝ち組だ! あばよ! 俺は一人で楽しんできまぁぁぁす!」


 キャプテンは、部屋の扉を開ける。


キャプテン「ねぇねぇ! 一緒にトランプしなーい⁈」

G・G「(可愛く)まぁ、トランプ! とっても楽しそうですわ! 私、すごくやりたいですわ!」

キャプテン「でしょでしょ! なにやる? 大富豪? 七並べ?」

G・G「(可愛く)そうですわね……私は……」

G・G「ババ抜きがしたいわ」

キャプテン「え……? なっ⁈ 貴様は、G・Gジージー!」


ギガス(M)G・Gは簡単に言うと、偉い人デブゥ。とっとと捕まりやがれデブゥ!


G・G「(拍手しながら)素晴らしいよ。まさか、女の子のお部屋までたどり着くとは」

キャプテン「そ、そんな……! ちくしょぉぉぉ!」

デビルノーズ岩渕「逃がしませんよ」

キャプテン「デビルノーズ岩渕!」

デビルノーズ岩渕「(拍手しながら)あぁ……素晴らしいよ……! 負け犬の香り……いい香りだねぇ……!」

ピチTの反町「(拍手しながら)コングラチュレーションズ! ミスターキャプテン!」

キャプテン「ピチTの反町まで!」

G・G「さて、そろそろババ抜きを始めようじゃないか、キャプテンくん」

デビルノーズ岩渕「どのカードを引いても……!」

ピチTの反町「ジョーカー、デスガネェ……!」


キャプテン(M)俺たちの、OASHISUへの挑戦は……。


キャプテン「ち、ちくしょう……! ちくしょうがぁぁぁぁ!」
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