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1.異能犯罪取締課です!

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レジで会計を済ませた課長がこちらに駆け寄ってくる。
ああ、駆け寄ってくる課長が麗しい!!!
「天海くん!はい。」
そう言って課長はドレスが入った紙袋を手渡してくれた。
やばいやばい!嬉しすぎる!!課長が私のために選んでくれたドレスっ!もう私は死んでもいいさ!
「課長~っ!!ありがとうございますっっ!!」
私はルンルンで課長からドレスの入った紙袋を受け取った。
わあ~!しかも今日これ着て課長とパーティーデート(仕事の間違いだって?いや、デートで間違いないっ!)できるとか、今日ほんとに幸せだ~っ!
「さあっ!仕事頑張りましょーねっ!課長!」
「あ、ああ。」
ドレスショップから出て、再び並んで歩き出す私たち。
せっかく課長と一緒なんだから話かーけよっと!無難な会話をするぞ!さすがにもうやらかすのはやばい!
「今日はいい天気ですね!」
「ああ。そうだな。ところで天海くん。」
「はい!なんでしょう?」
「いつも報告書などの書類整理、君一人でやっているだろう?」
確かに異能取締課の書類は私が一人で整理を行っているけれど....
「え、はい!そうですが、まさか何か不備が!?」
「いや、違うんだ!何千枚もの書類をいつも一人で整理してくれていて、すごいなと思ったんだ....!」
そう言って課長は微笑んでくれた。課長は視線を空へ投げた。
なんだろう、すごく爽やかで眩しすぎて後光がさしている__
「ふぇ?あ、ありがとうございますっ!」
やばい、なんか、顔が熱いような気がする!?
こう、なんだ、絶対今顔赤い!私は恥ずかしさで顔を背けた。
「だから、天海くん、いつも助かっているよ。ありが.....って、え!?あ、天海くん!?顔が赤い、もしかして熱が!?」
課長が珍しくひどく慌てたように私の顔を覗き込む。
うわあああ!?顔近い!あ、やっぱりお綺麗だな...じゃなくて!
私の顔が赤いのは間違いなく課長のせいだっ!胸の中が甘い気持ちでいっぱいになる。ドキドキと脈打つ心臓がうるさい。
「あ、君に貰った冷えピタがあるから!これ使ってくれ!」
そう言って課長は私に冷えピタを手渡す。
「ふぁ、ふぁいぃ....ありがとうございますぅ....」
私はそれを混乱したまま受け取って、何を考えたかおでこに冷えピタを貼った。
え、いや待て待て。なんでこんな街中で冷えピタ貼ったんだ私。これ確実に今日一番のやらかしでしょ!?
っていうかせっかく冷えピタ貼ったのにぜんっぜん顔の熱引かないしっ!
だけど、課長がほっとしたようにこちらを見ているため、はがすわけにもいかない!くっ!天海流歌22歳どうする!?

結局私はそのあと20分くらい顔の熱が引かず、冷えピタを貼ったまま課長と二人、街の中を歩いた。
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